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2019.09.20

全国の紅葉絶景23選!一度は見るべき名所を旅のプロが厳選<2019年見頃情報も>

9月、長月。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の通り、日に日に朝晩が涼しく感じられるようになりましたね。これからさらに気温が下がり、夜間と日中の気温差が大きくなると、緑の葉が赤や黄に色づき始め、紅葉狩りの季節が到来します。秋旅を計画中であれば、紅葉の見どころに関する情報はぜひともおさえておきたいところですね。

今回は、一生に一度は見ておきたい紅葉の名所を全国から厳選してご紹介します。各名所の特徴はもちろん、見頃やライトアップ期間、ガイド情報など幅広く網羅していますよ。

いにしえの人々もその美しさに感嘆した紅葉名所を、ぶらりと訪れてみませんか。

記事配信:じゃらんニュース

1.偕楽園【茨城県水戸市】

藩主自ら構想した、庭園の紅葉美に魅了。

偕楽園
ライトアップされた美しいもみじ谷。かつて斉昭が四季の風景を眺めただろう、好文亭からの眺めも必見

金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに、日本三名園の一つに数えられる水戸の偕楽園。天下の副将軍と呼ばれた水戸藩第二代藩主・水戸光圀から七代目、1842(天保13)年に跡を継いだ第九代藩主徳川斉昭によって造られた大名庭園です。庭園は斉昭自らが構想を練り、約1年をかけて建設されました。中でも木造2層3階建の好文亭は、その位置から意匠まで、斉昭が決めたという洒脱な建物です。ここで家臣や領地の人々を集め歌会などの宴を催したといわれます。
斉昭が作庭した偕楽園は、梅や桜、躑躅(つつじ)、秋は紅葉の名所として知られています。当時より拡張されたもみじ谷には約170本ものもみじが茂り、一面が赤や黄に染まるその風景は雅やかの一言です。夜にはライトアップされ、妖美な世界へと一変します。昼と夜、2つの顔を見せる紅葉。どちらも見逃せません。

紅葉の見頃
例年11月中旬~下旬

ライトアップ
2019年11月上旬~下旬、もみじ谷/日没~21時

ガイド情報
利用時間:10時~15時
定休日:なし
料金:無料
問合せ・申込み方法:水戸観光コンベンション協会のHPより所定の申込書をDLの上、必要事項を記入しFAXにて要申込み

偕楽園
[TEL]029-244-5454(偕楽園公園センター)
[住所]茨城県水戸市見川1-1251 
[営業時間]6時~19時(2月20日~9月30日)、7時~18時(10月1日~2月19日)
[定休日]なし、好文亭12月29日~31日
[料金]入館料 園内無料 ※2019年11月1日より大人300円、小人150円、好文亭:大人200円、小人100円
[アクセス]常磐道水戸ICよりR50、県道30号経由で16分
[駐車場]1200台(普通車500円)
「偕楽園」の詳細はこちら

2.岡山後楽園【岡山県岡山市】

藩主綱政が愛した、句に残る紅葉風景。

岡山後楽園
どこまでも続いているような紅葉の森。いつまでも眺めていたくなる

特別名勝
日本三名園の一つ岡山後楽園。岡山藩二代藩主池田綱政が、1687(貞享4)年に造り始めた庭園です。居間となる延養亭、中央に配した池、山桜を中心に木々を植えた二色が岡など、四季折々の景色を楽しもうとする綱政の思いがちりばめられています。その中の千入の森は、綱政命名による紅葉名所です。日毎に深まる紅葉を楽しみにしていたのでしょう、ここを眺めて詠んだという二つの句が残っています。
「この木のみ 上戸の中の 独下戸」「此比に のみならひたか 下戸紅葉」。
周りの木々が酒を飲んだように紅葉していく中、この楓だけ色が変わらない。やがてその木も色が変わり、飲み方を習ったのか、と詠んだ句です。園内に約250本ある楓のうち100本がこの千入の森に。心静かに紅葉を眺めれば、どこからともなく句を詠む綱政の声が聞こえてきそうです。

紅葉の見頃
例年11月中旬~12月上旬

ライトアップ
2019年11月15日~24日、17時~20時30分

ガイド情報
利用時間:9時~16時
定休日:なし
料金:無料
問合せ・申込み方法:当日申込み可、または1カ月前までに要予約

岡山後楽園
[TEL]086-272-1148
[住所]岡山県岡山市北区後楽園1-5
[営業時間]8時~17時(最終入園16時45分、10月1日~3月19日)、7時30分~18時(最終入園17時45分、3月20日~9月30日)
[定休日]なし
[料金]大人400円、65歳以上140円、高校生以下無料
[アクセス]山陽道岡山ICよりR53経由で22分
[駐車場]570台(1時間100円)
「岡山後楽園」の詳細はこちら

3.楽山園【群馬県甘楽町】

歩いて巡れる庭園は、逆さ紅葉も見事。

楽山園
錦秋の庭園を一番綺麗に望めるという拝石からの眺めを体感したい

「天下布武」で知られる天下人・織田信長。その次男である信雄が初代藩主となり、その後152年にわたって織田家が統治した小幡藩邸の庭園が楽山園です。観賞用の庭石である景石を置いた池を中心に、中島や築山、全国的に見ても珍しいという五角形の腰掛茶屋など、幾つかの茶屋を配置。歩きながら景観を楽しめる回遊式の庭園となっています。
庭園の西を流れる雄川、その反対側にそびえる紅葉山、南に位置する連石山など、自然を借景にした造りで、秋にはそれら借景の山々や園内に植えられた木々が赤々と色づき、見事な紅葉風景が姿を現します。その景観とともに楽しみなのが、園内にあるお茶処「凌雲亭」からの眺めです。その場に座って眺めてみると、小さな池「泉水」の水面に逆さ紅葉が映り込む…。江戸の頃の美意識が心に沁みてきます。

紅葉の見頃
例年11月中旬~下旬

ライトアップ
なし

ガイド情報
利用時間:9時~17時(11月~2月は~16時30分)
定休日:なし
料金:1回2時間2000円(以降1時間延長毎1000円)
問合せ:0274-74-3131(甘楽町社会教育課)

楽山園
[TEL]0274-74-4795
[住所]群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡648-2
[営業時間]9時~17時(最終入場16時30分、3月~10月)、9時~16時30分(最終入場16時、11月~2月) 
[定休日]12月29日~1月1日
[料金]高校生以上300円、中学生以下無料
[アクセス]上信越道富岡ICより県道46号経由で8分
[駐車場]29台
「楽山園」の詳細はこちら

4.六義園【東京都文京区】

優美なる秋景色を構想7年の庭園で。

六義園
紅葉の見頃を迎えた山陰橋周辺。見事な紅葉美が広がる

徳川五代将軍綱吉の側用人であった柳澤吉保が、綱吉から賜った下屋敷に造った庭園が六義園です。もともとは加賀藩の中屋敷で、約2万7000坪という広大な敷地があり、そこへ築山を造り、池を掘り、じつに7年もの歳月をかけて完成させた回遊式築山泉水庭園です。いま訪れても、ここが東京であることを忘れるほど優美な佇まいなのだから、当時においては、ほかに類を見ないほど静寂閑雅だったに違いないでしょう。
秋口の園内の見所は、赤や黄に染まった木々が茂る山陰橋周辺と、約35mという園内で一番高さのある築山「藤代峠」からの眺望です。園内散策の有終は、この藤代峠山頂まで登り、眼下に広がる友禅の染め物のような風景を眺めたいですね。その錦秋は、かつての太平の世を眺めているような、どこか心安らぐ穏やかな風景です。

紅葉の見頃
例年11月中旬~12月上旬

ライトアップ
2019年11月20日~12月12日、日没~21時

ガイド情報
利用時間:11時~、14時~
定休日:土日祝
料金:無料
問合せ・申込み方法:時間までに正面売り札所前集合

六義園
[TEL]03-3941-2222
[住所]東京都文京区本駒込6-16-3
[営業時間]9時~17時(最終入場16時30分)※ライトアップ期間は~21時(最終入場20時30分)
[定休日]12月29日~1月1日
[料金]一般300円、65歳以上150円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
[アクセス]首都高護国寺ランプより10分
[駐車場]なし
「六義園」の詳細はこちら

5.南湖公園【福島県白河市】

徳川吉宗の孫の、京の楓紅葉が必見。

南湖公園
抹茶が楽しめる翠楽苑に向かう途中でも見事な紅葉に出合える

1801(享和元)年に白河藩主になった徳川八代将軍吉宗の孫、松平定信が造った庭園です。那須連山を借景にした庭園は、秋には楓の紅葉がそこかしこで見られるようになります。南湖の水面に映り込む姿や、茶道に造詣の深かった定信が敢えて京都から取り寄せたと伝わる楓の紅葉は必見です。

紅葉の見頃
例年10月下旬~11月中旬

ライトアップ
2019年10月下旬~11月初旬、日没~20時

ガイド情報
利用時間:要相談
定休日:なし
料金:無料
問合せ・申込み方法:0248-22-1147(白河観光物産協会)まで要予約

南湖(なんこ)公園
[TEL]0248-22-1147(白河観光物産協会)
[住所]福島県白河市五郎窪45-1
[営業時間]見学自由、翠楽苑9時~17時(12月~3月は~16時30分)
[定休日]なし(翠楽苑は12月~2月の第2水、3月・7月の第2水・木 ※祝日の場合翌日、12月28日~31日、1月2日・3日)
[料金]無料、翠楽苑大人320円、小・中学生160円
[アクセス]東北道白河ICよりR289経由で13分
[駐車場]50台
「南湖公園」の詳細はこちら

6.兼六園【石川県金沢市】

繁栄を願い作庭。雅な紅葉に酔う。

兼六園
脚が2本の徽軫(ことじ)灯籠周辺も赤々と染まる

特別名勝
日本三名園の一つである兼六園。海に見立てた大きな池、仙人が暮らすという島などを配置した回遊式庭園です。歴代加賀藩主が藩の永劫の繁栄を願い、神仙思想を元に作庭してきた庭園です。秋には、紅葉山とも呼ばれる山崎山の楓や栃の木などが紅葉し、雅な美しさが広がります。

紅葉の見頃
例年11月上旬~下旬

ライトアップ
2019年11月2日~24日、17時30分~21時

ガイド情報
利用時間:10時、11時、12時、14時、15時
受付:9時~17時(10月16日~2月末は~16時)
定休日:なし
料金:500円
問合せ・申込み方法:076-221-6453(兼六園観光協会)

兼六園
[TEL]076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
[住所]石川県金沢市兼六町1
[営業時間]7時~18時(3月1日~10月15日)、8時~17時(10月16日~2月末日)
[定休日]なし
[料金]大人310円、小人100円
[アクセス]北陸道金沢西ICより県道25号経由で30分
[駐車場]なし
「兼六園」の詳細はこちら

7.栗林公園【香川県高松市】

金色の夜紅葉が幽玄な世界へ誘う。

栗林公園
闇に浮かぶ金色の紅葉。幻想的な景観に誰もが魅了される

特別名勝
水戸光圀の兄・松平頼重が高松藩初代藩主になった際、生駒家から引き継いだ庭を整備、拡張しはじめてから約100年。1745(延享2)年、五代藩主頼恭の時代に完成した大名庭園です。それから明治維新を迎えるまで、代々の藩主により手が加えられてきました。当時は栗林山荘ともいい、1875(明治8)年に県立公園となり栗林公園と改名しました。1953(昭和28)年に特別名勝に指定されました。
6つの池泉と13もの築山が配された池泉回遊式庭園は、庭造りの技術の粋を集め、歩みを進めるたびに新鮮な風景が楽しめる秀逸な造形です。秋、庭園を歩くと、色絵に染めたような風景はいろいろな表情を見せてくれることでしょう。夜には、和船からライトアップされた絶景紅葉を望むこともできます。かつての藩主たちは見ることができなかった、幽玄の美の世界へ出かけましょう。

紅葉の見頃
例年11月下旬~12月上旬

ライトアップ
2019年11月22日~12月1日(予定)、17時~21時

ガイド情報
利用時間:9時~16時
定休日:なし
料金:無料
問合せ・申込み方法:087-833-7411(香川県栗林公園観光事務所)・東門入園券売場横のガイド詰所で申込み

栗林(りつりん)公園
[TEL]087-833-7411
[住所]香川県高松市栗林町1-20-16
[営業時間]7時~17時(季節によって異なる)
[定休日]なし
[料金]高校生以上410円、小・中学生170円、未就学児は無料
[アクセス]高松道高松ICより県道43号経由で15分
[駐車場]62台(25分毎100円)
「栗林公園」の詳細はこちら

8.徳川園【愛知県名古屋市】

自然の地形を活かす庭園の紅葉が見事。

徳川園
オレンジ色に染まった紅葉を愛でられる虎仙橋

1695(元禄8)年、尾張藩二代藩主光友が隠居所とした場所だった徳川園。歩いて巡れる回遊式庭園は、高低差のある地形などを取り込み、荘厳さが感じられます。四季の花が植えられ、秋は海に見立てた龍仙湖、中国風文化を取り入れた西湖堤などで見事な紅葉が見られます。

紅葉の見頃
例年11月下旬~12月上旬

ライトアップ
2019年11月22日~24日・29日~12月1日、日没~20時30分(最終入園20時)

ガイド情報
利用時間:随時(時間帯や天候により不在の場合あり)
定休日:金・土日祝以外
料金:無料
問合せ:052-935-8988(徳川園事務所)

徳川園
[TEL]052-935-8988
[住所]愛知県名古屋市東区徳川町1001
[営業時間]9時30分~17時30分(最終入園17時)
[定休日]月(休日の場合は翌平日)、12月29日~1月1日
[料金]一般300円、中学生以下無料
[アクセス]名古屋高速黒川ランプよりR1経由で10分 
[駐車場]82台(30分120円)
「徳川園」の詳細はこちら

9.弘前城【青森県弘前市】

紅葉上に立つ城は、内門の紅葉も優美。

弘前城
燃えるような紅葉が天守を包み込む風景は美しいの一言

南部氏から独立し津軽地方を統一した津軽為信。1603(慶長8)年に弘前藩初代藩主として弘前城の築城を計画し、二代藩主信枚が1611(慶長16)年に完成させました。毎年多くの人が詰めかける紅葉の名所で、城を背景にした紅葉風景や南内門・東内門からの眺めが秀逸です。

紅葉の見頃
例年10月下旬~11月中旬

ライトアップ
2019年10月中旬~11月中旬、日没~21時

ガイド情報
なし

弘前城
[TEL]0172-33-8739(弘前市公園緑地課)
[住所]青森県弘前市下白銀町1
[営業時間]9時~17時
[定休日]11月24日~3月31日
[料金]大人310円、小人100円
[アクセス]東北道大鰐弘前ICより県道260号経由で22分
[駐車場]なし
「弘前城」の詳細はこちら

10.浜松城【静岡県浜松市】

徳川の歴史を見守る、出世城の錦秋が見事。

浜松城
紅葉に包まれた名城。天守閣からの眺めも格別の美しさ

天下を取った徳川家康が1570(元亀元)年に築城した浜松城。260年の藩政の間に多くの人が要職に就いたことから、出世城とも呼ばれています。自ら進んで城主になった水野越前守忠邦のように、今も多くの人々が訪れ四季折々の花を愛でています。特に秋の艶やかな紅葉は見応えがあります。

紅葉の見頃
例年11月下旬~12月上旬

ライトアップ
例年11月下旬~12月上旬、日没~22時

ガイド情報
利用時間:10時~15時
定休日:12月29日~1月3日
料金:無料
問合せ・申込み方法:053-456-1303(浜松観光ボランティアガイドの会事務所)

浜松城
[TEL]053-453-3872(浜松城)
[住所]静岡県浜松市中区元城町100-2
[営業時間]8時30分~16時30分(最終入場16時20分)
[定休日]12月29日~31日
[料金]高校生以上200円、中学生以下無料
[アクセス]東名浜松ICより県道65号、R152経由で30分 
[駐車場]250台
「浜松城」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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