東京都内にありながら、豊かな自然と50ヘクタールを超える広大な敷地面積を誇る「多摩動物公園」。園全体がなだらかな丘陵にそって造られているため、山にハイキングに来たような雰囲気を満喫できます。
広すぎてお目当ての動物に会えなかった!なんてことにならないように、今回は初めての訪問でも効率的にまわれるモデルコースをご紹介します。
記事配信:じゃらんニュース
この記事は2020年9月11日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
多摩動物公園の魅力
大自然のなかで暮らす動物たちの“ありのまま”が楽しめる!
1958(昭和33)年、多摩丘陵の広大な森林内に誕生した多摩動物公園は、動物の習性を生かした柵のない広い展示場やライオンバス、大規模な昆虫展示施設などを、日本で最初に取り入れた動物園のパイオニア。
檻の中でなく、開放的で自然に近い環境で、動物たちのありのままの暮らしぶりを観察できる都内随一の動物園です。
10頭以上のキリンの群れ、白い毛にバラの斑紋をもちヒマラヤの貴婦人ともよばれるユキヒョウ、悠々と飛行するイヌワシ、ユーカリの森で眠るコアラ、大温室を舞う無数のチョウ…など見どころが多いのも多摩動物公園の特徴。
ここならではの出会いを求めて、いざ多摩動物公園へ。
多摩動物公園の見どころ
「アジア園」「オーストラリア園」「アフリカ園」「昆虫園」の4つのエリアで構成
正門を入ると、正面に園内マップが掲示されています。入口付近には園内マップやその日のイベント情報が設置されているのでまずはそちらをゲット。
園内は大きく4つのエリアに分かれます。
正門を背にして、正面から左上側の一番大きなエリアが「アジア園」、右上側が「オーストラリア園」、右下が「アフリカ園」、ゲート近くに「昆虫園」があります。
また、同じ園内でも、正門付近とオランウータン舎の標高差は約60メートル。アップダウンがあるうえ、4つのエリア間はそれなりに距離があるので、最初にそれぞれのエリアで絶対はずせない動物を決めて、どの順序でまわるかを決めるのがよさそうです。
筆者の場合は、ネコ科動物とレア動物ははずせない!ということで、ピックアップしたのは…。
アジア圏:オオカミ、ユキヒョウ、トラ
オーストラリア園:タスマニアデビル、ワラビー、コアラ
アフリカ園:チーター、サーバル、アフリカゾウ
昆虫園:沖縄地方で見られる東京ではレアな蝶
希望をおさえつつ、効率的にまわれるモデルコースを園の方に教えてもらいました。参考にしてみてくださいね。
ちなみに、通常は無料のガイドツアーも実施しているそう。訪れた日は残念ながらお休みでしたが、お目当ての動物のガイドツアーがあれば、利用するのもよさそうです。
多摩動物公園を効率的にまわるモデルコース
多摩動物公園の広さは50ヘクタール以上。しかもアップダウンがあるため、歩いてまわるにはそれなりの覚悟が必要そう。そこで、教えてもらったコースがこちらです。
1.シャトルバスで高台にある「アジア園」へ
2.徒歩で「オーストラリア園」へ
3.徒歩で「アフリカ園」へ
4.昼食
5.入口付近の「昆虫園」へ
ツアーの最後に、正門付近に戻りお土産をゲットします。上記のルートで、見学開始!
【アジア園】のびのびと暮らす動物たちの表情に注目!
無料シャトルバスを使って、丘陵の上方に位置する「アジアの平原」停留所まで一気に登ります。そこまで登ってしまえば、あとは徒歩で比較的ゆるやかに周ることができるそう。
アジアの平原までは約5分で到着。まずは、お目当てのヨーロッパオオカミを見るために、停留所から曲がりくねった一本道をぶらぶらと歩いてオオカミ舎へ。
ヨーロッパ中北部とシベリア地方に生息するヨーロッパオオカミが見られます。夜行性なので、昼間は室内にこもっていることもありますが、放飼場の木陰で寝ていることもあるので、目をこらして探してみるとよいかも。
続いては、道に沿ってモウコノウマ、家畜ウマ、シャモア、ターキン、レッサーパンダなどを見学します。
続いては、お目当てのユキヒョウ。主に中央アジアの山岳地帯に生息しているそう。
岩場をイメージした放飼場には、いくつかのボールが設置されています。気が向くと盛んにボールとじゃれるユキヒョウを見ることができるそうですよ。
園にいるユキヒョウは全部で6頭。この日は2頭が外に出て、日向ぼっこをしていました。
続いてはオランウータン舎です。園の中で一番高い場所にあります。冬場以外は、ここでオランウータンのスカイウォークを見ることができます。
オランウータン舎のそばには、今まで園で暮らしたオランウータンの5代に渡る系譜が貼りだされています。みんな遠からず血縁です。
この日、外にいたのは、大きなフランジ(顔の横の出っ張り)を持つキューくん。フランジが大きなオスは魅力的なのだそうです。
アジア園の感想:見どころは多様な動物たちの生き生きとした暮らしぶり
園の半分くらいの面積を占めるアジア園。人が見ていることをあまり意識していない動物たちの伸びやかな暮らしぶりに癒されました。
ほかにも、インドサイやアジアンゾウ、マレーバク、シフゾウなど、たくさんの動物たちが暮らしています。特に、鳥たちを間近で見られる「ウォークインバードゲージ」は必見。それは次回のお楽しみに。
じゃらん編集部
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