京都を訪れたら食べたいのが「わらび餅」。長年愛される老舗から、カフェ風の新しい店まで、京都には、古都の情緒を感じられ、様々なスタイルでわらび餅を食べられる店が点在しています。
各店のわらび餅を食べ比べするのもおすすめ。お気に入りの店を見つけて、ぜひ京都観光の際に足を運んでみてくださいね。
【京都市左京区】茶寮 宝泉
注文後に作られるとろとろ食感の黒いわらび餅

下鴨神社から北へ徒歩10分、閑静な住宅街にある「茶寮 宝泉」。地元民に愛される和菓子の名店「宝泉堂」が営む茶寮です。“あずき処”とも言われるほど小豆に強いこだわりを持っており、季節に合わせた和菓子を中心に販売しています。
注文を受けてから丁寧に練り始める絶品のわらび餅は、店の看板メニューで、材料は、稀少な国産本わらび粉と少量の砂糖のみを使用。一般的なわらび餅はくず粉やでんぷんを加えているため、透明ですが、本わらび粉を使用しているため少し黒い色をしています。


「茶寮宝泉」のわらび餅は持ち帰りができないので、店内で出来たてならではの独特の弾力と、みずみずしい食感を堪能してくださいね。中庭の日本庭園を眺めながら味わえるのも魅力の一つです。
京都府京都市左京区下鴨西高木町25
10時~17時(LO16時30分)
水・木
【電車】京都市営地下鉄北大路駅より京都市営バスで5分※下鴨東本町下車徒歩3分【車】名神高速道路京都東ICより約25分
あり(無料)
「茶寮 宝泉」の詳細はこちら
(画像提供:茶寮 宝泉)
【京都市東山区】吉祥菓寮 祇園本店
きな粉スイーツカフェの香り豊かなきな粉とわらびもち

きな粉を使った商品を製造・販売している「吉祥菓寮 祇園本店」。2階のカフェには多彩なスイーツを展開しています。
大粒の国産大豆ミヤギシロメを深煎りした「深み焙煎きな粉」、コク深くまろやかな甘みの黒蜜と丁寧に練り上げたとろける食感のわらびもちは相性抜群。氷で締めたひんやりとしたわらびもちのほか、秋冬には季節限定の温かいわらびもちが登場します。口どけなめらかな味わいを楽しんでください。

外観は、古民家を改造した建物で和モダンな雰囲気。店内に入ると、きな粉の香りがほのかに漂います。
京都府京都市東山区古門前通東大路東入ル石橋町306
【ショップ】11時~18時【カフェ】11時~18時(LO17時30分)
1月1日
【電車】京都市営地下鉄東山駅より徒歩約5分【車】名神高速道路京都東ICより約15分
なし
「吉祥菓寮 祇園本店」の詳細はこちら
(画像提供:吉祥菓寮)
【京都市東山区】ぎをん 小森
風味豊かな抹茶とわらび餅の甘みが絶妙にマッチ!

もともとは茶屋として営業を始め、のちに甘味処となった「ぎをん 小森」。京都を代表する花街・祇園の華やかな町家が建ち並ぶ白川南通りと新橋通りが出合うところにあり、和スイーツを楽しめる店です。
「抹茶わらびもち」は、上質なわらび粉を100%使用。抹茶のわらび餅はもっちりと伸びがよく、プルプルつるつるな食感が特徴です。口に入れるとほんのりとわらびの風味を感じた後、抹茶の苦みが広がります。

地元の人も買いに来るという持ち帰り用の「わらびもち」は、添加物を加えていないため当日中が賞味期限です。その他、「抹茶わらびもち」もありますよ。

店舗は、紅柄(べんがら)格子とかわら屋根、そしてすだれといった情緒あふれる佇まい。店内では庭を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。
京都府京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町61
11時~19時(LO18時30分)
毎週月・日は月2回休み(不定休)
【電車】京阪本線祇園四条駅より徒歩5分【車】第二京阪道路鴨川西ICより15分
なし
「ぎをん 小森」の詳細はこちら
(画像提供:ぎをん 小森)
【京都市東山区】鍵善良房四条本店
しっかりした弾力が特徴!本店でしか食べられない味に舌鼓

「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」は約300年続く京都人で知らない人はいないとも言われる歴史の深い和菓子の老舗です。特に四条本店の喫茶でしか味わえない「わらびもち」は京都に行ったらぜひ食べておきたいメニュー!
本わらび粉をたっぷり使って作った「わらびもち」は四角い一口大のサイズで食べやすく、しっかりした弾力とコシのある食感が特徴です。

そのほか、創業から製法や味を守りつつも、時代に合わせて進化し続ける干菓子、羊かん、季節の菓子、生菓子など素材にこだわった京都伝統の和菓子が楽しめます。店は祇園の中心部に位置しているので、観光の途中に訪れるのにぴったりですよ。
京都府京都市東山区祇園町北側264
【喫茶】10時~18時(LO17時30分※混み具合により早まる場合あり)
月(祝日の場合は翌日)
【電車】京阪電鉄祇園四条駅より徒歩3分、阪急電鉄河原町駅より徒歩5分【車】名神高速道路京都東ICより約20分
なし
「鍵善良房 四条本店」の詳細はこちら
(画像提供:鍵善良房 四条本店)
【京都市東山区】ぎおん徳屋
氷のまわりにとろとろのわらび餅!見た目も楽しめる老舗の一品

石畳みに風情ある店が軒を連ねる京都祇園の花見小路。その一角に佇む甘味処「ぎおん徳屋」は、素材にこだわった上質な和菓子を味わえると、地元民も多く通う店です。
看板メニューであるわらび餅は、国産の本わらび粉と上質な和三盆を丁寧に練り上げて作られているそう。丸い氷を囲むように並べられた、口当たりが滑らかなわらび餅を、好みで黒蜜ときな粉をつけて味わいます。最後に残った氷は、黒蜜をかけてかき氷風に食べるのがおすすめですよ。


持ち帰りの「徳屋の本わらびもち」は、4個入りでかわいい巾着に入っているのでお土産にぴったり。前日までに予約をし、店舗で受け取ってくださいね。
こだわりのきなこも付いているので、店の味を家で堪能できます。※賞味期限は翌日中
京都府京都市東山区祇園町南側570-127
12時~18時※年末年始は営業時間の変更あり。売り切れ次第終了
不定
【電車】京阪電鉄祇園四条駅より徒歩6分、阪急電鉄河原町より徒歩8分【車】名神高速道路京都東ICより約15分
なし
「ぎおん徳屋」の詳細はこちら
(画像提供:ぎおん徳屋)
【京都市東山区】馬鈴
見た目も味も楽しめる、かわいいうさぎのプルプルわらび餅!

清水寺へ向かう五条坂をのぼる途中に目を惹く、茶屋風の甘味処「馬鈴(ばず)」。かわいいうさぎのわらび餅や、種類豊富な団子、夏は抹茶をはじめとしたかき氷が評判の店です。
「月見うさぎわらび餅」は見た目のかわいらしさに注目!皿を彩る舞子さんは、きな粉と和三盆で書かれています。ビジュアルを楽しんだら、うさぎのわらび餅にきな粉や黒蜜をつけて食べましょう。本わらび粉を使用した上品な甘みが口の中に広がって、幸せな気持ちになれますよ。

「月見うさぎわらび餅」は持ち帰りも可能です。よく冷やして食べるのがおすすめだそう。手作りの蜜、抹茶、京きな粉も付いているので、好みで味を変えながら食べられます。

他にも通常のわらび餅や団子、かき氷、食べ歩きできるわらび餅入りソフトクリームなど、多彩なメニューが揃っています。通称“京都のお母さん”こと、観光客や地元の常連客に愛される看板女将さんが出迎えてくれるのも、「馬鈴」の魅力です。
(画像提供:馬鈴)
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※この記事は2024年12月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※この記事は2024年12月にじゃらん編集部が更新しました。
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Mika Toudou
京都出身京都在住ライター。温泉、映画、音楽、旅、登山好きが高じて全国各地に出没中。