和食のイメージが強い京都ですが、実はパンの1人あたり消費量は国内有数。それだけに街の周辺には、歴史ある老舗や話題の有名ベーカリーなど訪れておきたいパン屋さんがたくさん点在しています。町家ならではの空間でランチやイートインを楽しめるお店もあるので、観光と合わせて美味しい時間を過ごしてみてくださいね。
【出町柳駅】ナカガワ小麦店
深い小麦愛から生み出される珠玉のパンを味わう
下鴨神社の近くに店を構える小さなベーカリー。パンを身近な“日々の糧”と位置づけ、小麦の良さを引き出すことに注力した丁寧で実直なパン作りを行っています。
全粒粉の原材料にはカナダ産の有機栽培玄麦を使用。ヨーロッパ製の石臼で毎朝丸ごと挽いた自家製の全粒粉は、栄養たっぷりで芳醇な風味を誇ります。さらに生地を長時間低温発酵させることで、小麦本来の深い旨みを極限まで引き出しているのだそうです。


高加水によるもちもち生地がポイントの山型食パン「トースト・モンターニュ」や、レーズンの天然酵母を使用した「パン・コンプレ」などパンの品揃えは20種弱と少数精鋭。丹波産の大納言小豆を使用した「anne(アン)」(300円)など、和テイストの創作パンも絶品です。
京都府京都市左京区下鴨松ノ木町52-1
10時~16時※売切れ次第終了
月、火、水
出町柳駅より徒歩12分/名神京都南ICまたは京都東ICより約30分
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【今出川駅】ル・プチメック 今出川店
異国情緒あふれる店内で本場仕込みのパンに感動
京都を中心に10店舗を展開するブーランジェリー。なかでも1号店の今出川店は、パリの街角を思わせるまっ赤な外観から地元民の間で通称「赤メック」として親しまれています。本場・フランス仕込みの技術にこだわり、2日間熟成させるパリパリ食感のバゲット系からふんわりブリオッシュ系まで、幅広いパンがラインナップされています。


まず味わいたいのが「渋皮付き栗と柚子のパン」。素朴なライ麦生地に、爽やかな香りの柚子と栗の甘露煮が見事に調和しています。また、薄切りりんごが整然と並び、フルーツの酸味とバターの香ばしさが特徴の「りんごのタルトフィヌ」も定番商品の1つです。

イートイン利用の場合はレジでその旨を伝えましょう。パンをリベイクしてくれるほか、プラス200円でアイスをトッピングすれば絶品パンをスイーツ感覚で味わうこともできますよ。お昼どきは混雑して待つことも多いため、時間をずらして来店するのがおすすめです。
京都府京都市上京区今出川通大宮西入ル元北小路町159
8時~18時【イートイン】8時~18時(LO17時30分)
なし
今出川駅より徒歩13分
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【北野白梅町駅】大正製パン所
丹精込めて作られるサクッと食感の絶品カレーパン
織物産業で有名な西陣の一角に1919年に開業。「毎日食べても飽きないパン」を信条に、100年以上にわたって街に深く根付いてきた名店です。使用する生地は、低温のまま14時間以上かけてじっくりと発酵。パンを口に含むと、小麦そのものの香りと甘みがふわりと広がります。

一番人気は「カレーパン」。3種のカレーペーストと香辛料を合わせて炊き上げた自家製カレーを生地で包み、一度焼いてから揚げる二段階製法でサクサクの歯ざわりに仕上げられています。しばらく経っても衣は軽やかなままで、中のもっちり感も変わらず楽しむことができますよ。辛さは好みに合わせて、中辛と甘口から選べます。

店の奥には気軽に利用できるイートインスペースが備えられています。購入したパンをリベイク用トースターで軽く温めてから、ゆっくりと味わってみてくださいね。
京都府京都市上京区今出川通千本東入ル般舟院前町136
8時30分~18時※売切れ次第終了
日、月、祝
北野白梅町駅より徒歩15分/名神京都南ICより約20分
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【二条駅】天狗堂海野製パン所
一世紀にわたり親しまれてきた優しい味の素朴パン
創業は1922年。現在は3代目の店主夫妻が味を受け継ぐ老舗ベーカリーです。太秦の撮影所へと続く三条通沿いにあり、数々の映画関係者から深く愛されてきたことでも知られています。


昔ながらのショーケースに陳列されているのは、小麦の風味を損なわないよう丁寧に手作りされた素朴な味わいのパンばかり。北海道産小豆の自家製餡に優しいパン生地がマッチする創業以来の看板メニュー「こしあんぱん」、ラム酒に1カ月漬け込んだレーズンをシロップごと生地に練り込んだ「レーズンブレッド」などを求めて、周辺住民が次々と店を訪れます。また、11月~4月には秋冬限定のラムレーズン入り生クリームコロネ「ホワイトホーン」(230円)も登場しますよ。
古都のパン文化を長く支え続けてきた名店の味を、ぜひ気軽にテイクアウトしてくださいね。
【烏丸御池駅】fiveran 烏丸御池店
厳選素材にこだわったハイセンスな街角ベーカリー
歴史ある烏丸御池近くの街並みに溶け込む、モダンで洗練された外観が目印。「翌日でもおいしいパン」をコンセプトに、国産素材や自家製素材にこだわった約80種類の多彩なパンが店頭に並べられています。


看板メニューはしっとりもちもち生地が自慢の「パティシエール」。中に入っているカスタードクリームはタヒチ産・マダガスカル産のバニラビーンズをブレンドした自家製で、甘すぎず濃厚な味わいを楽しめます。バターの香りが豊かな「全粒粉クロワッサン」や砂糖不使用の「パンドミ蜂蜜ミルク」(410円)などもぜひ試してみてください。

店内に併設されたイートインスペースでは、地元・京都の自家焙煎コーヒーの店「Coffee Base」の本格コーヒーを味わうことができます。購入したパンを備え付けのトースターでリベイクすれば、ドリンクとの相性もさらに高まりますよ。
【東山駅】ホーフベッカライ エーデッガー・タックス
秘伝の製法に裏打ちされたオーストリア伝統のパンを堪能
オーストリアの古都・グラーツにて約500年の歴史を持つ老舗ベーカリー「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス」。その秘伝の技とレシピを直々に受け継いだ菓子職人・野澤孝彦シェフが営む店で、オーストリア伝統のパンを気軽に購入できます。


代表商品の「ハンドカイザー」は、ドイツ語圏では“カイザーゼンメル”とも呼ばれ、日常的に食されているパンの1つ。平らな生地が熟練の職人技で特徴的ならせん状に成形され、繊細でもっちりとした食感を楽しめます。またヒマワリの種とオーツ麦が入ったライ麦パン「シュタインオーフン」もぜひ味わってみてくださいね。

店内にはテラスを備えたカフェがあり、購入したパンのほか「ザッハトルテ」(770円)などのスイーツも堪能できます。
【三条駅】進々堂 三条河原町店
創作パンも絶品。110年超の歴史を誇る老舗ベーカリー
創業は1913年。京都のベーカリーの中でもひときわ長く親しまれてきた名店です。京都市内に13店舗ありますが、街歩きで立ち寄りやすいお店の1つが三条河原町店。併設ファクトリーの焼き立てパンが購入でき、ランチやモーニングを提供するレストランも備えています。


三条河原町店の限定パンの1つが「抹茶フレンチトースト」です。ふんわりフレンチトーストを土台とし、芳醇な香りの抹茶クリームがたっぷり。大納言小豆が味に程よいアクセントを加えてくれます。ほかにも、京都産の小麦を使用した「京小麦バゲット」や、スパイスの奥深さが感じられる「シェフのカレーパン」(340円)など、種類豊富なパンを買うことができます。

レストランでは、メイン料理にサラダとドリンク、おかわり自由のパンが付いたランチセット(1750円~)を注文できるほか、ランチタイム以外はショップで購入したパンを持ち込んでイートインも可能です。
京都府京都市中京区三条通河原町東入ル中島町74 ザ ロイヤルパークホテル 京都三条1階
【ショップ】7時30分~21時【レストラン・イートイン】7時30分~20時(LO19時)※11時~14時はイートイン不可
なし
三条京阪駅より徒歩3分
「進々堂 三条河原町店」の詳細はこちら
【神宮丸太町駅】RABBIT BAGELS 河原町丸太町店
“もちむぎゅ”感にこだわった正統派のNYベーグル
オリジナルブレンドの国産小麦粉のみを用い、もちもちの弾力と軽い食べ心地にこだわった本場NYスタイルのベーグル専門店です。石臼挽きの宇治抹茶や老舗製餡所から届けられる餡など、京都らしいエッセンスを加えたベーグルも人気を集めています。


そんな同店の看板ベーグルが、ザラメ糖のざくざくとした粒感がクセになる「シュガーバター」。発酵バターがふんだんに使用され、香りの良さも際立ちます。また、カリッと焼いたベーコンにふんわり卵を合わせたNYベーグルサンド「THE B.E.C」も定番メニューの1つとなっています。

2階にはカフェスペースを併設。こだわりのベーグルを「コーヒー」(ホット・アイス400円)とともに、ゆっくり味わうことができます。
京都府京都市上京区桝屋町369
10時~17時【カフェ】10時~16時30分(LO16時)※売切れ次第終了
なし
神宮丸太町駅より徒歩5分
「RABBIT BAGELS 河原町丸太町店」の詳細はこちら
【烏丸駅】2/7 kitchen BAKERY
多彩な小麦粉を使い分けた技ありパンが勢ぞろい
一風変わった店名は「1週間に2度(2/7)食べたくなるパン」というコンセプトに由来するとか。国産小麦をはじめ、個性豊かな小麦粉が常時8種類ほど用意され、細かな配合の調整によって理想の食感や風味が追求されています。


店の一番人気メニューは「クロワッサン」で、5種の小麦粉を用いた生地にはベルギー産バターがたっぷり。皮のサクッとした歯応えと内側生地のもっちり具合とのコントラストが見事です。フランス産バトンショコラを包んだ「パン・オ・ショコラ」(380円)、小麦の香りが濃厚な「自家製スモークベーコンのエピ」もおすすめです。

店内には常時20~30種類の焼きたてパンがずらり。古い京町家をリノベーションした静かな店内で、お気に入りの味をじっくりと選べます。
【大宮駅】まるき製パン所
具材がたっぷり詰め込まれた昔ながらのコッペパン
松原京極商店街の一角で約80年にわたって親しまれている老舗のパン店です。名物は、軽やかな食べ心地と見た目の素朴さが自慢のコッペパンサンド。営業中に何度もパンが焼き上がるため、いつ訪れても出来たての状態で購入できるのが魅力です。


コッペパンサンドは惣菜系からおやつ系まで幅広く揃いますが、まずは定番の「ハムロール」がおすすめ。みずみずしいキャベツの食感に酸味控えめのマヨネーズがマッチし、驚くほど食が進みます。またコッペパン以外では、厚切りハム入りのカレー味の生地をからりと揚げた「ニューバード」も必食です。自宅まで持ち帰る場合は、トースターで軽く温め直すことで揚げたて同様のサクサク具合を再現できますよ。
棚ごしの対面販売という昔ながらの形式で、温かみのある接客に思わず心が和みます。店先からは、スタッフが素早くコッペパンに具材を挟んでいく作業の様子も眺められますよ。
京都府京都市下京区松原通猪熊西入ル北門前町740
【平日・土】6時30分~20時【日・祝】6時30分~14時※ともに売切れ次第終了
月
大宮駅より徒歩9分
「まるき製パン所」の詳細はこちら
【四条駅】ブランジェリー マッシュ キョウト
まるで和菓子のような可愛いビジュアルが話題
木を基調としたモダンな店内に並ぶのは、まるで和菓子のようなおしゃれでキュートなパン。地元の素材や文化をパンで表現した「京菓子パン」をメインに、味とビジュアルにこだわり尽くした商品を取り揃えています。

看板商品は、まっ白な生地にスミレの花をトッピングした「花のいろは」。しっとりとした生地と紫芋のこし餡が、繊細なハーモニーを奏でています。また、いちごジャム・ラズベリージャム・カスタードクリームをブラックココア入りの生地で包んだ「六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)」(320円)は、『源氏物語』の登場人物をモチーフにしたまさに京都らしいひと品です。

烏丸通にほど近い市街地の一角で、観光の立ち寄りにも便利な場所にあります。町家をリノベーションした空間で、古都の風情を存分に体感してみましょう。
【藤森駅】ゲベッケン 深草本店
アイデアが光る、だし巻き入りの豪快ご当地パン
1961年の創業以来、地元民に愛され続けるパンと洋菓子の店です。食べ応えのあるハード系から自由な発想の創作菓子パンまで約70種類が店頭に並び、京都・伏見の名水と厳選小麦粉を使ったこだわりの味を堪能できます。

必ずチェックしたいのが、ご当地パンとして雑誌やTVで取り上げられることも多い「京・だし巻き食堂」。ふっくらとした生地の中に丸ごと一本のだし巻き玉子が入っていて、トッピングされたマヨネーズと青のりが特製出汁の旨みを引き立てます。また食パン「ダイアナソフトブレッド」(1斤400円)はカナダ産の高級小麦粉・マニトバ粉を使用。じっくり17時間熟成してフワフワに仕上げた風味豊かな逸品です。

店内には、焼きたてパンを使ったランチやモーニングを味わえるカフェも併設しているので、時間があればぜひ利用してみてくださいね。
まとめ
京都でおすすめのベーカリー12店舗を紹介しましたが、各店にはピックアップした以外にも、まだまだ個性豊かなパンが揃っています。ぜひいくつかのお店をハシゴして、お気に入りのパンを探してみてくださいね。
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※この記事は2025年12月16日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全てテイクアウト時の税込価格です。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。















