2025.12.10

【京都】祇園のおすすめスポット11選！食べ歩きや観光、モデルコースなど紹介＜2025＞

京都観光で外せないのが祇園エリア。趣のある魅力的なスポットが多く、どう巡ればいいのか悩んでしまう人も多いはず。そこで、この記事では八坂神社などの観光スポットから、食べ歩きや着物体験まで、祇園周辺の風情を堪能できる情報をご紹介します。モデルコース例もあるので、京都旅行の際の参考にしてみてくださいね。
(画像提供：PIXTA)

祇園ってどんな場所？

観光スポットやグルメが充実！「街さんぽ」にぴったり

京都市内の東部に位置し、東山の山すそに広がる一帯を指します。八坂神社の門前町として古くから栄え、京都を代表する花街の1つでもあるエリア。現在でも古い町家が立ち並び、伝統と華やかな情緒が色濃く残っています。

春は円山公園の桜、秋は清水寺や高台寺の紅葉など、四季折々で多彩な楽しみ方ができるのも特徴。さらに京都らしさ満載のカフェやショップも数多く点在するなど、1日では味わい尽くせないほどの魅力にあふれています。

【観光】八坂神社

朱塗りの楼門と祇園造の本殿を参拝。秋は金色の紅葉も！

四条通の東端に位置する古社。スサノヲノミコトを主祭神として厄除けや疫病退散にご利益があるとされています。鮮やかな朱塗りが映える西楼門や南楼門はフォトスポットとして人気を集めているほか、拝殿と一体になった「祇園造」の本殿など、境内には多数の見どころが点在しています。

境内の見どころの1つである美御前（うつくしごぜん）社は「美の神様」を祀る末社。お守り「澪守」は邪気を洗い清めてくれるご利益があるとして知られています。薄紫の袋に水晶が入った可愛らしい見た目で、参拝の記念としてもぴったりです。

例年11月下旬～12月上旬には境内のモミジやイチョウが色づき、朱色の楼門との美しい対比を見せてくれます。

【観光】清水寺

世界文化遺産の名刹から、京都の街並みを一望

京都・東山を象徴する存在で、世界文化遺産にも登録された霊場です。国宝の本堂から張り出した「清水の舞台」は、18本のケヤキの束柱を釘なしで組み上げる「懸造り（かけづくり）」の工法が用いられ、舞台上からは京都の街並みを見渡せます。
また本堂下の「音羽の滝」から流れ落ちる三筋の清泉は観音の「金色水」であり、長寿の「延命水」として信仰されています。

境内を巡る際は、迫力たっぷりの「仁王門」や胎内めぐりができる「随求堂（ずいぐどう）」も併せて訪れてみましょう。紅葉の見頃は例年11月下旬から12月上旬。この時期には夜間特別拝観も実施されていて、慈悲を表す青い光が夜空に照射されて幻想的な景色を楽しめます。

（画像提供：清水寺）

【観光】高台寺

紅葉の名所として知られる、豊臣秀吉と正室ねねのゆかりの寺

豊臣秀吉の正室・高台院（北政所ねね）が秀吉の菩提を弔うために創建した禅寺。小堀遠州が設計した池泉回遊式の庭園は、国の史跡および名勝に指定されており、見る角度によって様々な表情を見せます。

境内には、ねねを祀る霊屋へと続く「臥龍廊（がりょうろう）」や、茶室の傘亭「時雨亭（しぐれてい）」など、桃山文化の華やかさを伝える重要文化財が数多く残されています。

秋の紅葉の時期は、「臥龍池」の水面に映り込む、燃えるような「逆さ紅葉」が特に有名。また夜間特別拝観（2025年は10月24日～12月14日）は紅葉や竹林のライトアップが行われるほか、方丈前庭「波心庭」で実施される幽玄なプロジェクションマッピングも必見です。

【観光】花見小路通

京情緒あふれる石畳の道をのんびりと散策

祇園エリアの中心を南北に貫く、京情緒たっぷりの通りです。特に四条通から南側は、石畳を挟んで紅殻格子（べんがらごうし）の京町家や格式あるお茶屋が軒を連ね、散策しているだけで雅な雰囲気を楽しめます。

この一帯は京都五花街の１つ・祇園甲部（ぎおんこうぶ）の中心地で、通りの南側には「祇園甲部歌舞練場」があります。2024 年春には場内に「祇園 花街芸術資料館」（入館有料）がオープンし、花街の文化を紹介する常設展示の見学や、芸妓さん・舞妓さんとの記念撮影ができるようになりました。また、祇園甲部歌舞練場で毎年4 月に開催される舞踊公演「都をどり」においても、伝統ある優雅な舞を鑑賞することができますよ。

夕暮れ以降は、街灯や提灯の柔らかな光が石畳に反射して幻想的な情景となるので、昼間とはまた違った趣を味わうことができます。周辺観光の際は、車の通行の妨げとなることや芸妓さん・舞妓さんの出待ち行為などは厳禁ですので注意しましょう。

【観光】八坂庚申堂

丸いフォルムの「くくり猿」が境内をカラフルに染める

人間の体内にいる虫が庚申（かのえさる）の日の就寝中に天に昇り、その人の悪事を報告するという「庚申信仰」ゆかりの寺院。境内には、欲望を抑える象徴でもあるお守り「くくり猿」が無数に吊るされていて、そのカラフルな光景から映えスポットとして全国的に知られるようになりました。

特に12月上旬～下旬は境内の紅葉が見頃を迎え、色づいた木々とくくり猿とのコントラストが見事です。また“見ざる・言わざる・聞かざる”を表した「三猿」の像を探したり、指先が器用になるご利益があると伝わるお守り「指猿」（300円）を入手したり、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力といえそうです。

【グルメ】茶寮都路里 祇園本店

こだわりの抹茶を使った和スイーツが人気

宇治茶の老舗「祇園辻利」が手掛ける甘味処。八坂神社や花見小路にも近い繁華街の中心に位置し、祇園散策の休憩の場にぴったり。木を基調とした落ち着いた空間で、日本茶の豊かな風味を最大限に生かした和スイーツを堪能できますよ。

定番メニューの1つが「特選都路里パフェ（抹茶）」。ホイップクリームにアイス、カステラ、ゼリーなどに自慢の抹茶が使われていて、お茶の香りや旨みを余すところなく楽しめます。また栗の甘露煮や白玉のトッピングなど、飽きが来ないよう工夫が尽くされているのも特長。そのほか祇園辻利の中でも最高級ランクの抹茶「建都の昔」を用いたこだわりパフェ「建都の極（けんとのきわみ）」（3000円）も、ぜひ味わってみてください。

【グルメ】京 八坂プリン

京都産の素材にこだわるオリジナルプリン

八坂の塔（法観寺）へと続く通りに店を構えるプリン専門店。新鮮な牛乳や抹茶・ほうじ茶を使用し、バニラビーンズは香り高い天然のもののみを厳選するなど、素材にこだわったオリジナルプリンが好評です。

店名を冠した「京 八坂プリン」は、瓶入りの可愛いビジュアルで人気を集めています。特製プリンと二層になったはちみつレモン味のジュレの中には、寒天とマンゴーゼリーのカラフルなボールが入っていて、爽やかな風味と弾けるような食感が楽しめます。ほかに、プリンは純生クリームを使った「なめらか」（530円）や卵の比率を高めた「はーど」（530円）など全6種類が揃います。

猿のクッキーが添えられた「京 八坂プリンソフト」も写真映えすること間違いなし。東山散策のお供におすすめです。

【グルメ】Cafe五龍閣

ステンドグラスに彩られたレトロ空間で絶品コーヒーを味わう

清水寺の門前近くに位置する、和洋折衷のレトロ建築が自慢のカフェ。建物の設計者は関西建築界の父と称された武田五一氏で、入母屋造りの屋根やアンティークのステンドグラスなど1921年の施工当時の意匠をそのまま残したクラシカルな空間で、優雅なひとときを過ごせます。

名物の「五龍閣ブレンド」は、スペシャルティ珈琲専門店「猿田彦珈琲」が特別に開発した高品質のブレンド豆を使用。豊かな風味を醸し出す一杯は、濃厚な味わいの特製パウンドケーキとも相性抜群です。
暖炉がある落ち着いた店内には、画家・竹久夢二の作品の一部や直筆書簡なども展示されています。

【体験】京山城屋

歴史ある乾物店で奥深い京七味の調合を体験

創業120年以上の歴史を有する老舗の乾物店。店内には農産・海産の乾物がずらりと並び、湯葉をはじめとした京都らしい食材を購入することができます。

店舗の一角では、上質な国内産の原料を用いた「国産京七味作り体験」ができます。まずは、金ごまや唐辛子、ぶどう山椒など7種類の材料を、それぞれが持つ味や香りの特徴をスタッフさんに教わりながら混ぜ合わせましょう。続いて、何度も味見をしながら山椒や唐辛子を加えて自分好みに最終調整を行います。調合したオリジナルの七味は、可愛い小瓶に詰めて持ち帰りが可能ですのでお土産にも最適。平日限定で、「七味ふりかけ」の調合もセットになったセットプランを実施していて、いずれも事前の予約が必要となります。

【体験】京都着物レンタル京小町

予約なしも対応可能！約200種類の着物をラインナップ

清水寺や八坂神社の徒歩圏内にある、東山散策にぴったりの着物レンタル店です。経験豊富な着付け師やヘアセット専門のスタイリストが常駐し、好みのスタイルで気軽に着物体験ができます。帯や草履などの必要アイテムはすべて揃っているため、手ぶらでの入店もOKです。

おすすめは京小町プラン（5500円）。約200着のデザイナーズ着物やブランド着物からお気に入りを選択でき、バッグなどの小物レンタルや着付けもセットになっています。またスタッフおすすめの着物をレンタルできるリーズナブルな「セットプラン」（3300円）もあり、予算に合わせてコースを選べるのも嬉しいポイントです。

店から徒歩3分の場所にはカラフルな「くくり猿」が吊るされた「八坂庚申堂」もあります。東山をそぞろ歩きしながら、ぜひ思い出に残る1枚を撮影してみましょう。

【体験】京都 茶の湯 明保野亭

幕末ゆかりの建物内で茶道の「お点前」にチャレンジ

幕末に藩士たちが密儀をしていたことでも知られる「明保野亭」。趣のあるレトロな建物は内部がリノベーションされ、目の前で点てた抹茶を使用したオリジナルドリンクを味わえるカフェとして営業しています。店内席では「抹茶アフォガード」（1100円）などの和スイーツを楽しむことができ、「抹茶ラテ」（800円～）や「抹茶ビール」（1100円）はテイクアウトも可能です。

同店の2階で行われているのが「抹茶体験」（4000円）です。本格的な茶室の中でスタッフに手順を教えてもらいながら、茶釜のお湯を使って丁寧に抹茶を点てていきます。本格的な作法を通して京都ならではの「茶の湯」の文化を体感できると、利用者に評判なのだとか。産寧坂の趣ある景色を眺めながら、心安らぐひと時を過ごしてみましょう。

祇園を満喫！おすすめモデルコース

ここまで紹介したスポットを効率的に巡ることができるモデルコースの一例です。他に訪れたい観光名所などと上手に組み合わせて、祇園・東山エリアをめいっぱい楽しみましょう。

まとめ

ほかにも祇園・東山エリアには、古くから親しまれる老舗店や歴史ある社寺などが数多く点在しています。のんびりと周辺を散策しながら、あなただけの「はんなり」スポットをぜひ見つけてみてくださいね。

※この記事は2025年12月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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