老舗から新店舗まで、多彩な和菓子店が揃う街、京都。「京都に来たからおすすめのお土産を教えて!」そんな相談を頻繁に受ける、京都生まれ京都育ちの和菓子好きライター島崎が、「今一番おすすめしたい京都の和菓子」10品を厳選しました。
京都人に古くから愛されてきた定番の和菓子舗から、さまざまな切り口からとっておきの京都の和菓子をご紹介します。
一休餅(京菓子処 吉廼家)
柔らかすぎてとろけそう!この食感がたまらない


大徳寺にほど近い京町家で営まれている和菓子舗「吉廼家(よしのや)」。同店の銘菓「一休餅」は、大徳寺にゆかりのある一休さんにちなんだ餅菓子です。粒あんを薄いお餅で包み、きな粉をまぶした素朴なお菓子ですが、その特徴はなんといってもその食感!ふにゃりととろけそうなほど柔らかなお餅は、口に含むたび癒しをくれます。
中にはあっさりと炊き上げられた自家製の粒あんが隠れており、お餅を覆い尽くすほどたっぷりまぶされたきな粉の香ばしさもたまりません!きな粉好きな方にもぜひ味わっていただきたい、優しくて、どこか懐かしい気持ちになれるお餅です。
[消費期限]製造日+3日
果福(果朋-KAHOU-)
旬のフルーツ、勢揃い!見た目も華やかな大福で満喫



2020年10月、二条城の近くにオープンした「果朋-KAHOU-」。旬の果物を特製の羽二重餅で包んだ「果福」は、季節ごとにその中身が変わっていくので、どんな果物に出会えるかはその時期ごとのお楽しみ!たとえば12月下旬~5月中旬まで販売される「果福-いちごフロマージュ-」は、完熟の大粒のいちごに、ミルキーなマスカルポーネ味の白あんを合わせた和洋のハイブリッドスイーツ。
他にもチーズやワインなど、ほんのり洋のエッセンスを加えてアレンジされた創作和菓子が多数揃っています。お菓子がまるでジュエリーのように美しく陳列された店内も見所のひとつです。
[消費期限]2日
京都府京都市中京区西ノ京職司町67-99
10時~18時
火
果福-いちごフロマージュ-(1個)464円
【電車】JR 二条駅より徒歩5分
無し
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どら焼(笹屋伊織)
こんな形、見たことない!切り分けて食べるモチモチどら焼き

これがどら焼き!?と思わず二度見してしまうのが「笹屋伊織」の「どら焼」。巻物のように竹の皮で包まれた筒状のどら焼きを、好みの大きさにカットしていただきます。東寺で月に1回開かれる縁日、通称「弘法さん」の開催に合わせて、毎月20、21、22日の3日間しか購入できないという、ちょっと稀少なお菓子でもあります。薄く巻かれた生地のモチモチ食感と、中に巻かれたこし餡の組み合わせは、こちらのどら焼きならではのもの。
東寺をお参りするなら、この「どら焼」もぜひ一緒に味わってみて欲しいです。
[賞味期限]製造日より7日
京都府京都市下京区七条通大宮西入花畑町86
9時~17時
火 ※どら焼の販売日(毎月20日・21日・22日)が火曜にあたる場合は営業。代わりに23日が振替休日。
どら焼(1棹)1620円
【電車】JR 京都駅中央改札口より徒歩20分【バス】京都市バス 七条大宮・京都市水族館 バス停より徒歩1分
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小形羊羹 白味噌(とらや)
はんなり、京の白味噌が羊羹に


室町時代後期に京都で創業された「とらや」。その代名詞とも言えるお菓子が羊羹ですが、せっかく京都を訪れたなら、定番の一品にも京都らしさを求めてみては?京料理に欠かせない調味料、白味噌を使用した小形羊羹「白味噌」は、京都一条店をはじめ京都市内の店舗でのみ購入できる京都限定商品です。
現在も「とらや 京都一条店」の近くに店を構える1830年創業の「本田味噌本店」の西京白味噌を使って、まろやかな味わいに仕上げられています。京都生まれの日本画家、神坂雪佳氏の絵があしらわれたパッケージにもはんなりとした美しさが感じられる一品です。
[賞味期限]製造から1年
京都府京都市上京区烏丸通一条角広橋殿町415
9時~18時
不定休
小形羊羹「白味噌」(1本)292円
【電車】京都市営地下鉄 今出川駅6番出口より徒歩7分
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あんみつ(月ヶ瀬)
京都人も太鼓判!優しい甘さのこしあんがたっぷり


昭和初期の開店以来、京都人から愛され続けてきた甘味処「月ヶ瀬」。こだわりを持って厳選された原材料を使って手作りされた、寒天やこしあん、黒蜜の美味しさを存分に味わえる「あんみつ」は特におすすめしたいメニューです。
決して甘さ控えめというわけではなく、あんこも蜜も、それぞれがしっかり甘い!けれど飽きのこない優しい甘さで、1つ食べ終える頃には心がほっこり満たされている…そんな不思議な魅力が詰まったあんみつです。
[賞味期限]当日中
京都府京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町675 アーバンライフフォルムズ烏丸御池103
12時~17時(LO16時30分)
水、木(祝日の場合は翌日)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため時短・休業日を設定。詳細は公式ホームページを要確認。
あんみつ(1個)600円
【電車】京都市営地下鉄 烏丸御池駅より徒歩4分
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プレミアム千寿せんべい(鼓月)
紅茶のお供にも◎京都人にはお馴染みのお持たせ


波形のクッキー生地に真っ白なシュガークリームを挟み込んだ、京都の人にはお馴染みのご当地銘菓「プレミアム千寿せんべい」。独自配合の粉を使って焼き上げられた生地は、厚みのわりにサクッと軽い食感で、クッキーともワッフルとも違う「プレミアム千寿せんべい」独自の美味しさを引き出しています。
日本茶との相性が良いのはもちろんのこと、紅茶やコーヒーと一緒に楽しむこともできるので、京都らしさを感じながらティータイムのお供にぜひ。一口サイズの「姫千寿せんべい」には季節・地域限定のクリームを挟んだものもあり、味のバリエーションも豊かです。
[賞味期限]20日以上
京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町40-16
9時~18時(LO17時30分)
※併設の「茶房こげつ」は現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため時短・休業日を設定。詳細は公式ホームページを要確認。
無し
プレミアム千寿せんべい(12枚入)2160円
【電車】京福電気鉄道 嵐山駅すぐ
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れんこん菓子 西湖(紫野和久傳)
モチモチ、とろり。れんこん生まれの上品な甘味



京都の料亭「和久傳」の味をおもたせに仕立てて提供する「紫野和久傳」。こちらの看板商品とも言える逸品が「れんこん菓子 西湖(せいこ)」です。もともとは料亭で出す椀ものの“たね”として用いられていた蓮根のでんぷんを、和三盆糖と練り上げてお菓子として提供したことが誕生のきっかけだったそう。
蓮根を使ったお菓子、と聞くとあまり馴染みがないのでどんなものか想像がつきづらいかと思いますが…モチモチ、とろんとした滑らかな食感で舌を楽しませてくれます。青々とした生の笹の葉に包まれた姿も上品で、贈答品としてもおすすめしたいお菓子です。
[消費期限]4日間(製造日を含む)
京都府京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町679
【1階おもたせ】10時~19時【2階茶菓席】13時~17時(LO16時30分)
無し(元旦のみ休み)
れんこん菓子 西湖(紙箱5本入)1836円
【電車】京都市営地下鉄 烏丸御池駅より徒歩5分
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麦代餅(中村軒)
分厚いお餅に粒あんたっぷり!

つきたてのお餅に自家製の粒あんをたっぷりと挟み込んだ、「中村軒」の名物「麦代餅」。初めて食べるときにはそのボリュームに驚いてしまうかもしれません!
かつては田植え作業時の間食として重宝されてきたという歴史を持つ「麦代餅」。昔ながらのかまどを使ってじっくり皮まで柔らかく炊き上げられた粒あんと、モッチモチのお餅を一緒に頬張れば、素朴な美味しさについ笑顔になること間違いなし。甘くて美味しいものをお腹いっぱい味わい尽くしたい!という願いを叶えてくれるお餅です。
[賞味期限]当日中
京都府京都市西京区桂浅原町61
販売 8時30分~17時30分
水曜(祝日の場合は営業)
麦代餅(1個)320円
【電車】阪急電鉄 桂駅より徒歩15分
無し
「中村軒」の詳細はこちら
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白川路(田丸弥)
豊かなごまの風味が広がる、サクッと軽いおせんべい


ほんのりとした甘みと、パリパリ軽い食感がくせになる素朴な味わいのおせんべい「白川路」は「田丸弥」を代表する銘菓。元々は江戸時代に旅籠を営んでいたところ、訪れる旅人を自家製のお菓子でもてなすようになったことが「田丸弥」創業のきっかけとなったのだそう。「白川路」にはごまがたっぷり使われており、一口食べると口の中に香ばしいごまの風味が広がります。
本店は昔ながらの京町家づくりとなっており、1階の「見せの間(店の間)」に商品を並べて販売されています。
[賞味期限]2~3ヶ月
京都府京都市北区紫竹東高縄町5番地
9時30分~16時30分 ※公式HPを要確認
日曜、祝日
白川路(3袋詰)486円、(8袋詰)648円
【電車】京都市営地下鉄 北大路駅より徒歩10分【バス】東高縄町停留所より徒歩2分
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みたらし団子(梅園)
こんがり焼き目が香ばしい♪たっぷり絡めたタレも絶品



市内の繁華街を中心に6つの店舗を持つ京の甘味処「梅園(うめぞの)」。おぜんざいやあんみつなどの、甘味処の定番メニューと並んで人気なのがこの「みたらし団子」。お団子の形が四角く、小ぶりな作りなので、甘味好きなら写真を見るだけで「これは梅園さんのお団子だ!」とわかります。おこげがつくまでしっかりと焼き上げられたお団子に、甘じょっぱいタレをた~っぷり絡めていただきます。
お店では熱々で提供されるこのお団子、おもたせでもお団子とタレをしっかり温めてから食べると、美味しさが倍増しますよ!
[賞味期限]購入当日中
京都府京都市中京区天性寺前町526
10時30分~19時30分(LO19時)
無し
みたらし団子(5本パック入り)450円
【電車】京都市営地下鉄 京都市役所前駅より徒歩5分
「甘党茶屋 梅園 三条寺町店」の詳細はこちら
まとめ
京都市内を歩いていると、そこかしこに和菓子屋さんを見かけます。有名店からこぢんまりとしたお店まで、その規模はさまざまですが、京都の暮らしには和菓子の存在がいつもそばにあります。
「普段はあまり和菓子を食べる機会がない」という方も、せっかく京都を訪れるなら、この土地ならではの和菓子をどれか味わってみては?とびっきりの和菓子との出会いが、旅の良い思い出を1つ増やしてくれるかもしれませんよ。
※この記事は2022年12月7日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※この記事は2023年1月にじゃらん編集部が更新しました
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島崎 レイコ
京都在住のトレンド好きライター。老舗から新店舗まで、京都の気になるスポットにはすぐ出かけていきます。 得意分野は京阪神のホテルとグルメ。趣味はママ旅とスケート。