箱根登山鉄道とは、小田原~強羅を結ぶ「箱根登山電車」と、強羅~早雲山を結ぶ「箱根登山ケーブルカー」2つの総称です。
この記事では、乗車したときの見どころや、箱根登山鉄道で行けるおすすめ観光スポットを紹介!
路線図を参考に、旅の計画を立ててみてくださいね。
※この記事は2021年3月9日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
箱根観光には箱根登山電車とケーブルカーが便利

「箱根観光でいろんなスポットを巡りたい」と考えているなら、主要な観光スポットにアクセス便利な駅が並ぶ箱根登山鉄道がおすすめです。
小田原駅から箱根湯本駅を通って、温泉地としても有名な強羅駅まで結ぶのが箱根登山電車。
箱根の山々を車窓から眺めながら、旅情を楽しめる電車です。
小田原駅から強羅方面は、箱根湯本駅での乗り換えが必要なので注意。
強羅駅から大涌谷方面の早雲山駅をつなぐのが箱根登山ケーブルカー。
徐々に標高が高くなり、箱根の自然を満喫しながら揺られるひとときを過ごすことができます。
「あじさい電車」もおすすめ

6月中旬~7月下旬ごろまで、あじさいの咲く時期には、箱根登山電車が「あじさい電車」と呼ばれ親しまれています。
標高差によりあじさいが咲き始める時期に違いがあるため、長い期間あじさいを楽しめるチャンスがあるのが魅力!
主要な駅付近でのあじさいの見ごろはこちら。
・箱根湯本駅付近:6月中旬~6月下旬
・大平台駅・宮ノ下駅付近:6月下旬~7月上旬
・彫刻の森駅・強羅駅付近:6月下旬~7月中旬
・ケーブルカー沿線:7月上旬~7月下旬
※天候・気候等の状況により変わる場合があります
また、夜はライトアップを行っているので、幻想的な雰囲気のあじさいを楽しめるのも見どころのひとつ。
夜の闇に輝く色とりどりのあじさいは、一度は見ておきたい情景です。
徐行や停止をしながら、ゆっくりとライトアップされたあじさいを満喫できる「夜のあじさい号」のみ座席指定で、事前予約が必要です。
※「夜のあじさい号」は、2021年は未実施(ライトアップは実施予定)
【箱根登山電車】乗車の見どころ3つ!

それではここから、箱根登山電車とケーブルカー、それぞれ乗車したときの見どころについて紹介します!
これを知っておくだけで、さらに乗車時間を楽しめるので、ぜひ参考にしてくださいね♪
まずは箱根登山電車から見ていきましょう。
見どころ1:山の傾面を登るためのスイッチバック
箱根は険しい斜面の多い地形。
そこをスムーズに登るため、「スイッチバック」という進行方向を変えながらジグザグに進む方式を採用しています。
スイッチバックすることで、車両の進行方向が逆向きになるため、そのタイミングで運転士と車掌が入れ替わります。
出山信号場・大平台駅・上大平台信号場の3ヶ所で行われるため、駅だけではなく線路の途中で運転士と車掌が交代するという光景は、箱根登山電車の名物として有名です。
見どころ2:紅葉時期が美しい出山鉄橋
塔ノ沢駅と大平台駅の間にある鉄橋「出山鉄橋」は、箱根登山電車の代表的なビュースポット。
特に11月下旬ごろ、紅葉の時期はこの周辺が赤に染まり、華やかな光景を楽しむことができます。
塔ノ沢駅を出たら数分でこの鉄橋を通過するので、その一瞬をお見逃しなく。
車中からの眺めも素敵ですが、時間に余裕があれば外から鉄橋の緑と紅葉のコントラストを堪能するのもおすすめです。
塔ノ沢駅から徒歩で20分ほど歩けば鉄橋を見られる場所に着くので、散策がてら立ち寄ってみては。
見どころ3:塔ノ沢駅ホームから参拝できる銭洗弁天

塔ノ沢駅に到着したら、一度電車を降りて「銭洗弁天」に参拝しましょう。
なんとホームから出ずに直接参拝できるので、急げば停車時間内に間に合うかも。
お金を洗って、金運アップ祈願が気軽にできるのでおすすめです♪
【箱根登山ケーブルカー】乗車の見どころ3つ!

見どころ1:山の急斜面を登りながら四季折々の光景が楽しめる
箱根登山ケーブルカーは、路線距離はわずか1.2kmながら、高低差が200mほど。
まさに「登山」しているような気分になれる急斜面を登って進みます。
まずは、車窓から季節ごとに変わる美しい景色を堪能しましょう。
春は桜、夏はアジサイ、秋には紅葉、そして冬は雪景色が広がります。
乗車する時期で景色が変わるので、毎回新鮮な気持ちに。
それぞれの季節で写真を撮って、見比べてみるのも楽しそうですね♪
見どころ2:傾斜に合わせて階段状になった車内も楽しい

急斜面を真っ直ぐに登るため、移動しやすいように車内の床が傾斜に合わせて階段のようになっています。
ちょっとしたアトラクションを体験しているような気分で、乗車時間を楽しんでください。
車体前方と後方では乗車時の印象も違うので、駅に到着したタイミングなどケーブルカーが止まっているタイミングで移動してみても◎。
見どころ3:終点・早雲山駅の展望テラスからの絶景もきれい

終点の早雲山駅に到着したら、まずは箱根外輪山を一望できるテラスゾーンへ。
有名な「箱根大文字焼」が行われる明星ケ岳の「大」の字をはじめ、晴れた日には相模湾まで見渡せる絶好のロケーションです。
駅の2階にある「cu―mo箱根」は、足湯に浸かりながら箱根外輪山や強羅の街並みの景色を楽しめる癒しのスポット。
直営のショップには、お菓子や雑貨などオリジナルの商品が揃います。
早雲山駅は箱根ロープウェイと箱根登山ケーブルカーの乗り換え地点なので、旅の途中で一息つくのにおすすめです。
箱根登山電車・ケーブルカー沿線の温泉・観光スポット
箱根登山鉄道を使って観光するなら、「ここは行っておきたい」スポットを6つ厳選しました。
ぜひ、観光のコースを決める参考にしてくださいね♪
小田原城【小田原駅】

「小田原城」は、小田原を代表する観光スポット。
戦国時代には「北条氏」の拠点となった城です。
天守閣館内では、小田原城の歴史が紹介されており、美術工芸品なども展示しています。
標高約60mの「天守閣展望デッキ」からは相模湾が一望でき、よく晴れた日には伊豆大島や房総半島まで見ることもできます。
年間を通じて様々な花や植物を楽しめるので、桜や藤、梅など季節ならではの花木を鑑賞しながら散策するのがおすすめです。
[住所]神奈川県小田原市城内6-1
[営業時間]【平日】9時~17時(最終入場16時30分)【土・日・祝】9時~17時(最終入場16時30分)
[料金]【一般】510円【小・中学生】200円
[定休日]12月第2水曜日、12月31日、1月1日
[アクセス]【電車】箱根登山鉄道「小田原駅」より徒歩10分【車】小田原厚木道路「荻窪IC」より10分
[駐車場]なし
「小田原城天守閣」の詳細はこちら
「小田原城天守閣」の口コミ・周辺情報はこちら
箱根湯本温泉【箱根湯本駅】

1200年の歴史を持つ「箱根湯本温泉」。毎日約8000トン湧き出す豊富な湯量が魅力の温泉地です。
お肌にやさしい「アルカリ性単純泉」が湧いており、無色透明・無味無臭な泉質は”入浴しやすい温泉“として有名です。
箱根湯本駅周辺には約40もの旅館が軒を連ねており、立ち寄り湯の施設もたくさんあるので、日帰りでの温泉利用にも便利です。
自然を感じながらの露天風呂、気軽に入れる足湯など、目的に合わせたさまざまな楽しみ方ができるもの良いですね♪

(画像提供:箱根湯本観光協会)
セピア通り【宮ノ下駅】

明治11年の富士屋ホテルの開業とともに、温泉リゾート地として発展した町「宮ノ下」。
ここ宮ノ下にある「セピア通り」には、富士屋ホテルを始め、明治・大正期に建てられたノスタルジックでおしゃれな建物が点在しており、フォトスポットも多数あります。
上写真の「嶋写真店」も、創業は明治11年。
富士屋ホテルとともに、4世代に渡り宮ノ下で歴史を刻んできました。
ショーウィンドウには、かつてここを訪れた著名人がずらりと並んでいます。
旅の思い出に、歴史ある写真店で記念撮影はいかがでしょうか。
その他にも、レトロな雰囲気を味わえるカフェやアンティーク店もあり、街歩きの途中で立ち寄るのもおすすめです。

(画像提供:箱根宮ノ下商店会)
彫刻の森美術館【彫刻の森駅】

「彫刻の森美術館」は、1969年に自然と芸術の調和を目指し造られた野外美術館です。
広大な敷地内は季節や天候により様々な姿を見せ、ロダン、ムーア、ミロなど近現代を代表する巨匠の美術作品120点余りを散策気分で鑑賞できます。
また、約320点の多彩なコレクションを順次公開している「ピカソ館」をはじめとした室内展示場や、体験型アート作品もあります。
美術の教科書で見たこともある作品に出会えるかも♪
敷地内の奥にある、高さ18mの「幸せをよぶシンフォニー彫刻」は必見です!
中央の螺旋階段をぐるりと取り囲むステンドグラスは、思わず目を奪われてしまうくらい幻想的な美しさです。
階段を登ると頂上は箱根の山々を一望できる展望台となっています。
敷地内から湧き出る源泉を利用した足湯や、箱根の山々と屋外展示場を展望できるレストラン・カフェもあり、一日中ゆっくり過ごせるのも魅力!

[住所]神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
[営業時間]9時~17時(入館は閉館時間の30分前まで)
[料金]【大人】1600円【大学・高校生】1200円【中学・小学生】800円
[定休日]なし
[アクセス]【電車】箱根登山電車「彫刻の森駅」より徒歩2分【車】小田原厚木道路「箱根口IC」より20分
[駐車場]あり(400台/500円・5時間まで)
「彫刻の森美術館」の詳細はこちら
「彫刻の森美術館」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:彫刻の森美術館)
強羅公園【強羅駅】

箱根登山電車の終着駅・強羅に大正3年(1914年)に開園した、100年以上の歴史を持つフランス式整型庭園(左右対称の造園が特徴)です。
美しい花や噴水池、ローズガーデン、茶室などがあり、散策しながらゆっくり過ごすのがおすすめの楽しみ方。
園内にある「熱帯植物館」では、数々の珍しい熱帯植物を鑑賞できます。
体験工芸館「箱根クラフトハウス」では、ガラス工芸や陶芸などのものづくり体験も可能(下写真は、ポタリーペィンティング体験の様子)。
噴水池そばの「Cafe Pic」では、草花や景色を楽しみながらお食事を楽しむこともできます。バラのソフトクリームがおすすめです♪
シーズンごとに花の企画展も開催されており、大人から子供まで楽しめるスポットです。
※2021年度は、あじさい展のみ開催予定です
強羅エリアは温泉地もあるので、一緒に立ち寄ってみては?

[住所]神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
[営業時間]【平日】9時~17時(状況により変動あり)
[料金]【中学生以上】550円【小学生以下】無料
[定休日]不定休
[アクセス]【電車】箱根登山鉄道「強羅駅」より徒歩5分【車】東名高速道路「御殿場IC」より30分
[駐車場]あり(43台/1時間300円)
「箱根強羅公園」の詳細はこちら
「箱根強羅公園」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:箱根強羅公園)
cu―mo箱根【早雲山駅】

箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗り換え地点・早雲山駅2階にある「cu―mo箱根」。
足湯に浸かりながら箱根の景色を楽しんだり、ショッピングやオリジナルスイーツが楽しめるおすすめスポットです。
「cu―mo(クーモ)」の名前の由来は、早雲山の「雲(くも)」と、箱根の伝統工芸である寄木細工の「木(もく)」から。
ベンチに置いてあるクッションも可愛い雲の形をしています♪
展望テラスには足湯があり、晴れた日には箱根外輪山や強羅の街並みが望めます。
足湯のお湯はもちろん「温泉」!
ショップにはお洒落で可愛いグッズがたくさん並んでおり、思わず写真を撮りたくなるスイーツやドリンクも充実しています。
中でもおすすめは「ニューベル」!雲に見立てた綿菓子がトッピングされた食べるスムージーです♪
ここだけのオリジナルメニューで、フォトジェニックな見た目が印象的!

[住所]神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
[営業時間]9時~17時(軽飲食は10時~16時30分)※季節により変動あり
[定休日]なし
[アクセス]【電車】箱根登山鉄道「早雲山駅」直結
[駐車場]あり(無料)
「cu―mo箱根」の詳細はこちら
(画像提供:cu―mo箱根)
1日乗車券なら箱根登山電車・ケーブルカーが乗り放題

丸1日の箱根観光なら、箱根登山電車と箱根登山ケーブルカー、どちらも1日何度でも利用できる1日乗車券「トコトコきっぷ」がおすすめです。
料金、区間、有効期限、購入方法、そして1日乗車券を購入すれば優待・割引してもらえる施設情報もまとめました。
料金
【おとな】1570円
【こども】790円
小田原駅~早雲山駅まで往復すると、通常きっぷの場合はおとな2220円、こども1120円となるのでとってもお得!
通常運賃に関する詳細はこちら
乗り放題区間
小田原駅~早雲山駅まで、箱根登山電車と箱根登山ケーブルカーの全路線が対象区間です。
有効期限
購入した当日1日。
朝早くに購入するほどお得!
購入方法
箱根登山鉄道各駅(無人駅のぞく)、早雲山駅、小田急小田原駅などにて購入。
優待・割引施設
乗車券を提示すれば、各施設で入場料金などが割引に!
定番の観光スポット「彫刻の森美術館」「箱根美術館」をはじめ、温泉施設や箱根強羅公園など25施設で利用できます。
[営業時間]【小田原駅発】5時33分~23時26分【箱根湯本駅発】6時12分~22時33分【強羅駅発】5時45分~22時16分
■箱根登山ケーブルカー
[営業時間]8時25分~18時20分
「箱根登山電車・箱根登山ケーブルカー」の詳細はこちら
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お得すぎ!箱根フリーパスの使い方や1泊2日の観光モデルコースを紹介
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。また、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
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