川崎駅東口から徒歩1分の「カワスイ 川崎水族館」。水辺の生きものが見られることはもちろん、デジタル技術を駆使した展示や、世界の美しい水辺を再現した空間も魅力です。この記事では館内の見どころから、ファミリーやカップルにおすすめのスポットまでご紹介。かわいいグッズの情報や混雑回避のポイントもあるので、ぜひチェックしてくださいね。
「カワスイ 川崎水族館」はどんな水族館?
AI技術や広角スクリーンで楽しむ、駅チカの“新感覚”水族館
「カワスイ 川崎水族館」は、川崎駅からすぐの「川崎ルフロン」9階・10階にある都市型水族館です。“水族館とも、動物園とも、ちょっと違う”をコンセプトに、魚だけでなく、ほ乳類や鳥類、は虫類など約300種以上の生きものが暮らす多彩な展示ゾーンが魅力。地元・多摩川からアジア、オセアニア、アフリカ、南米まで、世界各地の水辺を再現した空間を巡り歩いて、生きものたちとのふれあいが楽しめます。
また、パノラマスクリーンに投影される水中の世界やアマゾンカワイルカなどのデジタル動物映像をはじめ、照明・音響・映像などの最先端技術を駆使した展示も見どころの1つになっています。
施設が入る「川崎ルフロン」は、川崎駅東口から徒歩1分とアクセス良好。地下街「アゼリア」につながる地下入口があるため、雨の日も気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。
チケットの購入方法や料金
公式サイトや「じゃらん遊び・体験」のサイトから購入可能!
カワスイの入館料は大人2200円、高校生1700円、小・中学生1400円、幼児(4歳以上)800円。チケットは現地のチケットカウンターのほか、公式サイトや「じゃらん遊び・体験」のサイトからも予約・購入できます。Webで事前購入していけば、窓口に並ぶ時間がなくなり、よりスムーズに入館できるのでおすすめです。
年に3回以上おでかけするならば、公式サイトやチケットカウンターで販売されている年間パスポートがお得。ショップやカフェの割引特典がついた「レギュラーパス」は、大人6600円、高校生5100円、小・中学生4200円、幼児(4歳以上)2400円。平日限定パスや、特別イベントの参加特典がついたVIPパスもあるので、チェックしてみてください。
「カワスイ 川崎水族館」の見どころ完全ガイド!
10階の入口を入ると多摩川ゾーンが現れ、オセアニア・アジアゾーン、アフリカゾーンへと続きます。エスカレーターで下った9階に広がるのが南アメリカゾーン。パンタナルエリアとレンソイスエリア、アグア・ラボエリアに分かれていて、その途中にパノラマスクリーンゾーンがあります。最後のアグア・テラ・エリアまで、順路に沿って5つのゾーンと4つのエリアをご紹介します。
見どころ1:多摩川ゾーン

地元の川崎市を流れる多摩川の様子を再現したゾーンです。3つ並ぶ水槽には、上流に棲む「ヤマメ」、中流の「アユ」、下流の「コイ」がそれぞれに展示されています。
古くから生息している在来種だけでなく、外来種の生きものも合わせて展示されていて、多種多様な命を育む今の多摩川のリアルな生態系を学ぶことができます。
水槽の背景に映し出されている映像は、カワスイのために撮り下ろされた多摩川の景色。朝・昼・夕・夜と投影内容が変化するので、時間帯によって異なる雰囲気を楽しむことができます。
見どころ2:オセアニア・アジアゾーン

オセアニア・アジア両地域にまたがって生息し、はるか昔に大陸が繋がっていたことを伝えてくれる古代魚「アロワナ」をはじめ、成長すると全長3m、体重300kgにも達するという「メコンオオナマズ」など、存在感たっぷりの生きものたちが迎えてくれるゾーンです。

豚のような鼻とスッポンのような姿が特徴の「スッポンモドキ」や体が透き通っていて骨や内臓が見える「トランスルーセントグラスキャット」といった、ユニークなビジュアルの生きものたちにも目を奪われそうです!

淡水魚のほか、「トッケイヤモリ」や「ワライカワセミ」「フクロモモンガ」など、オセアニアとアジアに生息する様々な生きものを観察することができます。
見どころ3:アフリカゾーン
カラフルな淡水魚が舞い泳ぐ姿に癒やされる「アフリカゾーン」。かつてサンゴの生い茂る海だったアフリカの大地が隆起してできたマラウィ湖やタンガニーカ湖で、独自の進化を遂げた魚たちが展示されています。


サカサナマズの近縁種で逆さになって泳ぐ「ヘミシノドンティス」、水がなくても生きていける肺魚で最大2mにもなる「プロトプテルス・エチオピクス」、古代魚と呼ばれる「ポリプテルス・ビキール」や「ポリプテルス・エンドリケリー」など、ミステリアスな魚たちは見応え満点!アフリカで育まれた生きものたちに、好奇心が刺激されるゾーンです。
見どころ4:南アメリカゾーン

「南アメリカゾーン」には、「ピラニア・ナッテリー」や「デンキウナギ」、“熱帯魚の王様”とも呼ばれる美しさの「ディスカス」など、アマゾン川流域に棲む個性豊かな魚が勢揃い。流木や木の葉に擬態して身を隠す「リーフフィッシュ」も見ものです。
危険を感じると丸くなって身を守る「マタコミツオビアルマジロ」、木登りや泳ぐことが得意な「グリーンイグアナ」など、水辺に暮らす動物たちも展示されていて、南米のバラエティ豊かな生態系を体感できます。
見どころ5:パンタナルエリア


「南アメリカゾーン」の一角にある「パンタナルエリア」は、世界最大級の淡水湿地といわれる「パンタナル」を再現した大水槽が見どころ。水量約40tとカワスイの中で最も大きな水槽を使用しており、水草が生い茂る美しい水中世界に、「ネオンテトラ」など約2000匹の小さな生きものたちがきらめく景色は圧巻です!
「多摩川ゾーン」と同じく、背景に南米・アマゾン川流域の風景が投影され、時間帯によって異なる雰囲気が楽しめます。
見どころ6:パノラマスクリーンゾーン
約200度の広角スクリーンで、2つのモードのデジタル動物映像を展示しているゾーンです。通常展示では「アマゾンカワイルカ」や「アマゾンマナティ」が映像で登場し、来館者をアマゾン川の水の中へ誘います。人の動きに反応して、手を動かしたり、くるくる回転したりするので、IT技術を通して生きものとふれあうことができます。
もう1つの展示は、カワスイクルーが1日2回、世界のクジラやイルカについて解説を行うプログラム。パノラマスクリーンに投影される実寸大のクジラの映像は、迫力満点で必見です。
見どころ7:レンソイスエリア
ブラジル北東部にあるレンソイス・マラニャンセス国立公園の真っ白な砂丘を再現したエリア。雨季にはエメラルドグリーンの湖が現れて魚が泳ぎ、乾季には湖は姿を消し、魚もいなくなる不思議な世界です。雨季の雨水のみでできた湖にどこから生きものたちがやってくるのか、どのような生きものが棲んでいるかなどは、まだ完全には解明されていないのだとか。

全面透明なアクリル水槽には、「ナイフフィッシュ」の仲間をはじめ、砂丘に映える美しい魚たちが展示されています。背景に投影されている映像コンテンツ「神秘のオアシス レンソイスの一日」も幻想的で、非日常を味わえるスポットです。
見どころ8:アグア・ラボエリア

「アグア・ラボエリア」では、水族館の裏側を公開。飼育備品や予備水槽、濾過循環ポンプなど、普段は見ることができない機器を見学できます。バックヤードツアーも開催していて、展示水槽から一時的に隔離された魚や稚魚がいる時は、間近で観察することも。
様々な特徴をもつ生きものたちを集めて、飼育クルーがそれぞれの生態を解説するイベントも実施されています。
見どころ9:アグア・テラエリア

アマゾン熱帯雨林を再現したゾーン。9階から10階の吹き抜けを生かした温室には5つの水槽が展示され、成長すると最大4mにもなる淡水魚「ピラルク」や水玉もようの「淡水エイ」などが泳いでいます。


「カピバラ」や「フタユビナマケモノ」、「アカアシガメ」、「オニオオハシ」、「ショウジョウトキ」など、魚以外にも多彩な生きものが共存する緑豊かな空間で、癒やしの時間が過ごせます。
子ども連れやカップルにおすすめのスポット
子どもと参加したい「【オマキヤマアラシのエサやり付】アグア・テラエリアガイドツアー」
「カピバラ」や「オマキヤマアラシ」のエサやりを体験しながら、飼育クルーの解説で生態や暮らしの工夫を楽しく学べるツアーです。「アルマジロ」や「ナマケモノ」もすぐ近くで観察できるので、子どもたちの好奇心を刺激すること間違いなし。
9階「アグア・テラ デッキ」で毎日10時30分と16時15分の2回開催されていて、料金は1500円。各回10名の定員制で事前予約が必要なので、公式サイトから早めの申し込みがおすすめです。
家族で楽しめる「ソラネコカフェ」と「ふれあい Dog park」
9階の「こもれびカフェ Sweets & Cafe」内には「ソラネコカフェ」があります。川崎駅前を一望できる開放的な空間で、おやつをあげたり、そっとなでてみたり、かわいい猫たちとのふれあいが楽しめます。
営業時間は12時〜18時(受付終了は平日17時30分、土・日・祝17時15分)で、料金は20分800円です。
10階の「ふれあい Dog park」では、「ミニチュアダックスフント」や「マルチーズ」、「トイプードル」などが迎えてくれます。元気いっぱいの犬たちとふれあって笑顔あふれるひと時が過ごせるはずです。
営業時間は11時〜18時(受付終了は17時30分)で、料金は20分800円です。
カップルで訪れたい夜の水族館「アグア・テラ ナイト」
夜の「アグア・テラエリア」をランタン片手に探索できる「アグア・テラ ナイト」。ライトアップされた水槽の魚たちを眺めながら「アグア・テラ デッキ」に辿り着くと、「オマキヤマアラシ」や「フタユビナマケモノ」などの夜行性の生きものが、夜にどのように過ごしているかを観察できます。静かな夜の水族館で、耳を澄ませば「ケヅメリクガメ」の寝息も聞こえるかもしれません。
毎日18時からの開催で、参加は無料。9階「アグア・テラエリア」入口にて、1組につき1つのランタンを受け取って参加します。生きものを間近で観察できる「アグア・テラ デッキ」には、19時30分まで入場が可能。幻想的な雰囲気の中で2人だけの特別な時間を過ごせるので、デートにもぴったりです。
【グルメ】限定メニューやかわいいスイーツ!
カフェクラム「ピラニア焼き」

館内で展示されているピラニアをモチーフにした、「カワスイ 川崎水族館」オリジナルのたい焼きです。香ばしい生地に小倉あんがたっぷり入った「ピラニア焼き」と、もちもちの生地にクリームが詰まった「白いピラニア焼き」の2種類があります。
カフェクラム「ベビーカステラ」

かわいらしいカピバラの形をしたベビーカステラも、ここでしか味わえない「カワスイ 川崎水族館」オリジナルメニュー。生地から手作りして店内で焼き上げているので、タイミングが合えばホカホカの焼きたてが食べられます。まれにピラニア形が入っていることもあるので、要チェックです。
こもれびカフェ Sweets & Cafe「ナマズフライ」

本物のナマズを使用した「ナマズフライ」は、衣はサクサク、中身はふわっとした食感。さっぱりとした白身の味わいと香ばしさがクセになります。カレーライスやパスタなど、「こもれびカフェ Sweets & Cafe」内のすべてのフードメニューにトッピングできるので、好みの組み合わせを試してみるのもいいですね。
【お土産】本物そっくりのぬいぐるみは大人にも子どもにも好評!
カワスイオフィシャルショップ「オマキヤマアラシ ぬいぐるみ」

つぶらな瞳と大きな鼻、体のハリなどが特徴の、「オマキヤマアラシ」のぬいぐるみ。館内で暮らす本物の「オマキヤマアラシ」の近くへ連れて行って、一緒に写真を撮ってみるのも楽しそうです。
カワスイオフィシャルショップ「ぬいぐるみ」
「カピバラ」や「オニオオハシ」など、館内で出合ったかわいい生きものたちの「ぬいぐるみ」は、自分へのお土産にもぴったり。「ピラニア」や「ピラルク」など淡水魚をモチーフにしたインパクト満点のぬいぐるみも、来館の記念にいいですね♪
混雑状況は事前にチェック
SNSでリアルタイムの情報を確認
週末や連休は混雑しやすいですが、平日や開館直後の10時頃、夕方以降は比較的ゆったり見学できるようです。当日の混雑状況はXなどSNSでチェックするのがおすすめ。「川崎水族館」「カワスイ」などで検索すると、現地におでかけしている人たちのつぶやきが見られるので、リアルタイムの情報を見ておくのもいいですね。
「カワスイ 川崎水族館」へのアクセス・駐車場情報
電車でのアクセス
JR川崎駅から徒歩約1分。改札を出て東口方面の階段を下りるとロータリーがあり、その右隣が「川崎ルフロン」の正面入口です。京浜急行川崎駅からは中央口の改札を出てから、地下街「アゼリア」方面の階段を下りて直進。「川崎ルフロン」地下1階の入口まで徒歩5分ほどです。「川崎ルフロン」に入ったら、エレベーターかエスカレーターで10階まで昇ると、水族館の入口があります。
車でのアクセス
カワスイへの車のアクセスは、東京方面からは首都高速横羽線の浜川崎ランプを出て15分ほど、横浜方面からの場合は首都高速横羽線の浅田ランプを出て11分ほどです。
「川崎ルフロン」の提携駐車場をお得に利用
駐車場は、「川崎ルフロン」の提携駐車場が30分350円で利用できます。「川崎ルフロン」内のショップで1店舗1000円以上の買い物をすると駐車券がもらえるので、「カフェクラム」や「オフィシャルショップ」を利用するとお得に。カワスイの入館料と「こもれびカフェ Sweets & Cafe」は駐車券の対象にならないので注意してくださいね。
神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 川崎ルフロン9・10階(入口は10階)
10時~20時(最終入館19時)
不定休
【入館チケット】大人2200円、高校生1700円、小・中学生1400円、幼児(4歳以上)800円
川崎駅東口より徒歩1分/首都高速横羽線浜川崎ランプより10分
「カワスイ 川崎水族館」の詳細はこちら
「カワスイ 川崎水族館」のクチコミ・周辺情報はこちら
まとめ
迫力たっぷりの淡水魚やかわいい動物をはじめ、こだわりの演出も見どころの「カワスイ 川崎水族館」。イベントやグルメも充実しているので、ファミリーやカップル、友だちとの訪問にもおすすめです。駅チカでアクセスもよく、気軽に非日常を楽しめるカワスイで、素敵な時間を過ごしてみてくださいね。
※この記事は2025年11月25日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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※掲載の価格は全て税込価格です。
加藤 愛
宿、温泉、食、ご当地体験を取材して記事を書くこと十余年。取材のモットーはその場所の魅力を肌で感じること。酒蔵ではとことん飲み、渓流アクティビティでは頭から滝を下ります!プライベートでは島旅とお酒と写真が趣味。















