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2021.06.29

動物園・水族館で会える「世界の生き物」37選!珍しい生態の豆知識や秘密も<2021>

温帯・熱帯の海にいる生き物

地球表面の約70%を占める海洋の中でも、温帯・熱帯の海で暮らすいきものをクローズアップ!北極・南極よりも過ごしやすい海洋。ほ乳類、サメ類など、多彩ないきものをチェックしよう。体を足で支える必要がないので大きくなることができる!

ジュゴン

生息地は大西洋を除く熱帯・亜熱帯の海域。海牛類(カイギュウルイ)に分類。草食動物で、海の底に生える海草を食べる姿が牛と似ていることが、名前の由来になったといわれている。

鳥羽水族館のセレナ。好奇心旺盛だけど、飽きっぽい性格。飼育係が大好きで、甘えてお腹を見せることも(写真提供:鳥羽水族館)
ジュゴン
口の中に咀嚼板(そしゃくばん)と呼ばれる器官が上下についており、海草をすりつぶしながら食べる(写真提供:鳥羽水族館)
ジュゴン
水中では鼻の穴を閉じ、水面に上がった時には鼻の穴を内側に開け呼吸をする(写真提供:鳥羽水族館)

人間と同じほ乳類なので、赤ちゃんには授乳をします。乳首は胸びれの脇の部分にあります。鳥羽水族館の飼育員さんによると、セレナは海草を食べる草食系女子でオナラは草のような匂いがします(笑)。

[ジュゴンに会える水族館はこちら]
鳥羽水族館 ※国内で唯一飼育

アフリカマナティー

生息地はアフリカの河川(汽水域も含む)。ジュゴンと同じ海牛類の仲間。水面付近の水草を食べるためジュゴンと比べると、口は少し上向き。成長すると最大で体長約3m、体重は500kgを越える

アフリカマナティー
オスの「かなた」と、メスの「みらい」がペアで暮らす(写真提供:鳥羽水族館)

[アフリカマナティーに会える水族館はこちら]
鳥羽水族館 ※国内で唯一飼育

ジンベエザメ

生息地は世界中の熱帯や温帯の海。魚の仲間では最大種で通常オスは6m、メスは8m以上にもなるとか!エネルギー消費が少なくすむよう熱帯・温帯の海で暮らし、体力の消耗を最小限に抑えている。

ジンベエザメ
のとじま水族館では全長約5.5mのスズベエと約4.3mのナナベエを展示(写真提供:のとじま水族館)
ジンベエザメ
海面に漂うエサを大きな口で吸い込んで食べる(写真提供:のとじま水族館)
ジンベエザメ
体は大きいけれど性格は穏やか。人を襲うことはないんだって(写真提供:のとじま水族館)

おっとり性格のジンベエザメ。巨大な体は「省エネ」のため!?外洋で暮らすため、いつエサにありつけるかわからない…。だから体を大きくして、たくさんエネルギーを蓄えている。

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のとじま水族館 など

カマイルカ

生息地は北太平洋の冷海域の南部から熱帯海域の北部。基本的に温帯に生息、冷海域のアラスカ湾などでも見られることもあり、分布はかなり広い!カマのような形をした背ビレが特徴。冷海水に生息する場合もある。

カマイルカ
カマイルカ
背面は黒色、胸ビレあたりの体側には灰白の部分があり、体側に沿ってストライプ状に白っぽい
カマイルカ
動作がすばしっこくジャンプもお得意

カマイルカの体の模様は天敵から身を守るために進化!海中から上を見上げた時には明るく、水面から見ると暗く見えるような体の模様が特徴。これは天敵から見えにくくするためと言われていますよ!

[カマイルカに会える水族館はこちら]
城崎マリンワールド など

アカシュモクザメ

生息地は全世界の温帯~熱帯海域。両側に突き出た眼は、砂に潜っている獲物の位置を正確に知る測距儀(そっきょぎ:目標までの距離を測る)の役割!泳ぐ時のカジとりの役目も。

アカシュモクザメ
水槽「神無月の景」ではアカシュモクザメを下から見上げられる(写真提供:四国水族館)
アカシュモクザメ
頭部が胸ビレと似た機能を持つため、胸ビレは小さい(写真提供:四国水族館)

T字型をしたユニークな頭は距離の測定やカジとりも!頭部は昔から眼が出ていたのではなく、徐々に身体が小さくなって眼だけが飛び出してきたとか!

[アカシュモクザメに会える水族館はこちら]
四国水族館 など

オキゴンドウ

生息地は世界中の熱帯、亜熱帯、温帯域の海。人間と同じように歯を持つ「ハクジラ」の仲間。温かい海で群れを作って暮らす。身体は細長く、頭が丸い。

野生では水深約2000mまで潜って魚などを捕る
人間の歯は生え替わるが、ハクジラは一生生え替わらない

歯はとがっていて、形はどの歯も同じ!魚をくわえた時には逃げられないように、鋭い歯で捕まえている。

[オキゴンドウに会える水族館はこちら]
アドベンチャーワールド など

亜寒帯林で暮らす動物

中国の標高が高い竹林にはパンダ、高山ではゴールデンターキンが過ごす。寒さもへっちゃら。

ジャイアントパンダ

生息地は中国四川省中西部。野生では標高2500m以上に広がる森林と竹林に単独で暮らす。エサの竹の栄養をほとんど吸収できずにフンとして出してしまうため、1日20kgも食べるんだとか。

アドベンチャーワールドの楓浜(ふうひん)メス。2020年11月22日に誕生。おっぱいを飲むのがとても上手で意志の強いパンダに育つかも!?

起きている間はモグモグ、食いしん坊な理由とは…?パンダは1日のほとんどを食事と寝ることに費やし、12~16時間眠ります。寝相にも個性が出る♪

[ジャイアントパンダに会える動物園はこちら]
アドベンチャーワールド など※国内3施設のみ飼育

ゴールデンターキン

生息地は中国陝西省南部。ウシの仲間。標高2000~3000mの急な山地の森林で暮らす。大人のオスは黄金色の毛が特徴。群れで行動するため、赤ちゃんは群れのみんなに育てられている。

ジャイアントパンダ・キンシコウとともに中国の三大珍獣と呼ばれる
2018年3月に生まれた当時の写真。現在は3歳になる

赤ちゃんの頃は濃い茶色の毛で、背中に黒い縦縞が!敵に見つかりにくいように高山にとけこむ色。

[ゴールデンターキンに会える動物園はこちら]
アドベンチャーワールド など

草原帯(熱帯以外)で暮らす動物

野生では、オーストラリア大陸の草原を中心に生息する。主に草を食べて暮らしている。

アカカンガルー

生息地はオーストラリア。メスのお腹にある袋「育児のう」の中で子どもを育てる有袋類(ゆうたいるい)。生まれたての赤ちゃんは約2cm、体重は1gほど!約8カ月の間、袋の中で暮らす。

オスは体の毛が赤茶色、メスは灰茶色
赤ちゃんが袋からひょっこり!
赤ちゃんはお腹の袋の中に

生まれるとすぐに自力でお母さんのお腹をよじ上って袋へ。なんと袋の中におっぱいがあり、ミルクをもらいながら成長する。

[アカカンガルーに会える動物園はこちら]
アドベンチャーワールド など

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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