2021.07.21

【宮城】日本三景・松島観光のおすすめ19選！絶景スポットからグルメ情報まで

京都の天橋立、広島の宮島と並んで日本三景と称される松島は、雄大な水平線と美しい島々を望む景勝地として多くの人に愛されています。
仙台から車で50分、電車で30分ほどの距離なので、宮城への旅行の際はぜひ立ち寄りたいスポットです。

この記事では、そんな松島の美しい景色を見られる展望スポットや訪れたい観光スポット、グルメ情報まで紹介します。

※この記事は2021年7月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信：じゃらんニュース

日本三景・松島とはどんな場所？

平安の昔からその美しい景観が人々を魅了してきた松島。
江戸時代初期、日本三景のひとつと呼ばれるようになったといわれています。

大小260の島々と太平洋が見せつける松島湾の絶景は、かの松尾芭蕉がそのあまりの美しさに驚嘆し、句作をあきらめたように、言葉を失うほどの美しさ。
そんな美景を眺めるスポットが多数揃うのも、松島が観光地として多くの人を集める理由のひとつと言えるでしょう。

ここでしか見られない景色を見ながら、遠い過去に同じ景色を見た人がたくさんいることに思いを馳せる…松島は、そんな旅情を感じられる場所です。

松島を一望できる！おすすめ展望スポット

まずは、松島の絶景を楽しめるスポットを紹介します！

特に、松島湾を東西南北に囲むビューポイント「松島四大観（大高森・富山・多聞山・扇谷）」は押さえておきたいところ。
松島四大観は、江戸時代の儒学者・船山萬年が「東に大高森の壮観、西に扇谷の幽観、南に多聞山の偉観、北に富山の麗観」とたたえたことがはじまりとされています。

大高森（四大観　壮観）

山頂の展望台から眺める奥松島のパノラマは必見！

大高森とは、松島湾に突出する宮戸島の中央に位置する標高約106mの低山です。
松島四大観のひとつで、山頂の展望台からは奥松島の海岸美を一望することができます。
南方には、はるか遠くに蔵王連峰も見られるなど、まさに別名の「壮観」にふさわしいスポット。
松島周辺の地形を一度に楽しめるところが魅力で、山桜が満開になる春は特に彩が豊かに。

山頂まで徒歩で20分ほどなので、気軽に絶景スポットを目指すなら押さえておきたい場所でしょう。
登山道は整備されていますが、歩きにくい場所もあるので靴はスニーカーや登山靴で。

富山（四大観　麗観）

松島湾の美しい海と島々を一望できる絶景スポット

別名は「麗観」、松島湾の美しい全景を一望できる景勝地です。
「松島の景悉く（ことごとく）富山に在り」といわれるほど、松島の景色を楽しみたいなら外せないスポットです。

標高約117mの山となっており、山頂には古くから人々の信仰を集める富山観音があります。
富山観音の近くにある大仰寺の庭からも松島を望むことができるので、立ち寄ってみては。
杉や松、もみの木が生い茂る春～初夏にかけての時期が特におすすめ。

多聞山（四大観　偉観）

松島湾内にある島々の雄大な眺めを楽しめるスポット

馬放島（まはなしじま）や地蔵島（じぞうじま）、仁王島（におうじま）といった、松島湾の島々を望む、別名「偉観」。
地蔵島の白い灯台や、島々を横切る遊覧船を写真に収めたいところ。
標高56mほどと、大高森や富山と比べると低い位置にあるので、その分間近に絶景を楽しめるのがポイントです。

多聞山展望広場公園の駐車場から6分ほど歩いたところにある「毘沙門堂（びしゃもんどう）」の裏手がビュースポット。
暖かい時期なら、帰りに多聞山展望広場公園でピクニックを楽しむのもおすすめです。

扇谷（四大観　幽観）

山頂まで徒歩3分、アクセス至便な景勝地

標高56mの山頂から、松島湾の入り江が扇の形のように見えることから名づけられた扇谷。
静かな佇まいが特徴で、別名は「幽観」です。

登山口の駐車場から山頂まで徒歩で3分と、アクセスしやすいところも魅力。
ただし、山頂に続く石段は風化のため少し歩きづらい場所もあるので、滑りにくい靴で。
紅葉の名所としても知られているので、楓が紅く染まる秋の時期に訪れるのがおすすめです。

双観山

松島湾と塩釜湾を望む穴場の絶景スポット

展望台から松島湾と塩釜湾の双方を観られることから名づけられた双観山（そうかんざん）。
標高は約45mで、駐車場から山頂の展望台まで歩いて3分ほどで行けるのも嬉しいところです。

ここに来たらぜひ見たいのが、遠くに望む牡鹿半島や金華山の方から登る朝日。
徐々に赤みを増すその光景は、神秘的で言葉を失うほどの美しさです。
朝日を拝んだ後は、展望台の近くにある「味処 双観山」で新鮮な魚介を堪能して。

西行戻しの松公園

桜の名所としても知られる、松島の絶景スポット

雄大な松島湾をまるで箱庭のように一望できるスポットで、四大観と負けず劣らずの絶景を楽しむことができます。
特におすすめの時期は春で、例年4月中旬～下旬ごろには260本余のソメイヨシノが見事に咲き誇ります。
桜とともに眺める松島湾と、福浦島にかかる福浦橋は、ここらならではの景色です。

公園内にはコーヒーやスイーツを楽しめるカフェもあるので、優雅なひとときを過ごして。

新富山

観光の中心地から徒歩で行ける展望台

瑞巌寺など定番の松島観光スポットが集まるエリアから徒歩圏内の絶景スポット。
アクセスが良いだけではなく、松島湾内を一望できるビューも素敵で、敷地内には英国詩人エドマンド・ブランデンの詩碑もあり。
あまり長い移動はしたくないけど、松島の景色を気軽に楽しみたいならぜひここへ。

松島湾の手前に松島の中心街を見渡せるのが、このスポットから見られる景色の特徴です。

松島島巡り観光船

松島の美しい島々を間近に眺める遊覧船

遠くの高台から一望する松島も素敵ですが、せっかく来たならもっと近くから自然美を堪能してみては。
松島島巡り観光船では、松島湾に点在する島々をめぐりながら、約50分のクルージングができるコース（仁王丸コース）を用意。
仁王島や鐘島をはじめ、この船だからこそ眺められる風景をゆっくりと楽しんでください。

仁王丸コースの他にも、中型船・小型船を貸切にして、大型船よりも近くで名所を見ることができるコースも多数！
家族や友達同士だけで過ごしたいならおすすめです。

松島で運気アップ！良縁を結ぶ3つの橋

松島には、「縁」にご利益のあるといわれる3つの橋があります。
悪縁を絶つ「渡月橋」、良縁を引き寄せる「福浦橋」、縁結びの「透かし橋」の順に巡ると、良い縁と結ばれるかも！
それぞれの橋を詳しく見ていきましょう。

渡月橋

まずは「悪縁を断ち切る」ご利益があるといわれる橋へ

諸国から僧が訪れる修行場でもあった雄島へと続く朱色の橋・渡月橋。
修行の地へと赴く僧が、この橋を渡る際に「陸地の俗世と縁を切っていた」ことから、悪い縁を断ち切るパワースポットに。
そこで、良縁を招くためには最初にこの橋に訪れるようにしましょう。

橋を渡って雄島に着いたら、散策をするのもおすすめ。
多数の岩窟が点在し、仏像や供養のための塔などが見られます。

福浦橋

次は良い縁を引き寄せる「出会い橋」

悪い縁を断ち切ったら、次は「良い縁を引き寄せる」ご利益があるといわれる福浦橋へ。
渡月橋からは徒歩20分ほどで到着します。

松島海岸と、その東に浮かぶ福浦島をつなぐ全長252mの橋で、通行する時間は7分ほど。
橋から松島湾や遊覧船、五大堂など美しい景観を楽しむこともできます。
夜にはライトアップされるので、幻想的なビュースポットとしても◎。

透かし橋

最後は「縁結び橋」で良い縁と結ばれるのを祈願

福浦橋から徒歩5分、朱塗りが映える五大堂の透かし橋は、足下に隙間が空いており、緊張感が漂う造りになっています。
この橋を渡るとき足下が透けて見えるため、つい手を取り合ってしまうことから、いつからか縁結びに良いとの話が生まれたといわれているそうです。

渡月橋で悪縁を切り、福浦橋で良縁を呼び込み、ここ透かし橋で結ばれることを祈願。
ぜひ、運気アップを目指して3つの橋を訪れてみてくださいね。

松島の歴史や文化に触れる！おすすめ観光スポット

絶景だけではなく、観光スポットも豊富な松島。
瑞巌寺や五大堂など、国宝や重要文化財に指定されているスポットをはじめ、おすすめを紹介します。

瑞巌寺

きらびやかな絵画や彫刻が彩る、国宝の本堂は必見！

瑞巌寺は828年に開創された天台宗延福寺が前身といわれ、鎌倉時代の禅宗円福寺を再興するために1609 年、仙台藩祖・伊達政宗公が5年の歳月をかけて建立しました。

国宝の本堂は金箔が輝く室中（孔雀の間）をはじめとして、十室の間取りとなっています。
各室は、その使用目的に合った障壁画や彫刻が施され、いずれも政宗公が生きた時代の文化を伝える貴重な空間です。

「桑海禅林」の額が掲げられている総門をくぐると、右手に見える洞窟遺跡群も見所です。
かつては供養所（納骨所）として掘られ、多くの石碑や仏像が納められています。

五大堂

国の重要文化財である松島の定番スポット

伝承では平安時代に坂上田村麻呂が建立した毘沙門堂がその始まりとされていますが、現在の堂宇（お堂）は1604 年、伊達政宗公によって造営されました。
内部には慈覚大師手彫りと伝わる五大明王像が安置され、33年に一度御開帳されます。

東北地方に現存する最古の桃山建築であり、国の重要文化財に指定されています。
軒下回りには十二支の彫刻が施されているので、参詣の際には自分の干支を探してみては？

円通院

オリジナルの数珠作り体験ができる菩提寺

伊達政宗公の嫡孫（ちゃくそん）・光宗の霊廟（霊を祀る場所）として建立された円通院。
見どころは、国の重要文化財に指定された三慧殿です。
伊達家家臣・支倉常長が西洋から持ち帰ったとされるバラの絵が描かれた、華やかな厨子（仏像などを安置する仏具）は必見。

また、ここならではの楽しみ方としてオリジナルの数珠作りもおすすめ！（9時～15時まで／1000円～）
天然石やプラスチック、ガラスの数珠玉を用意しているので、好きな素材を選んで自分だけの数珠を作って！
作り方も丁寧に教えてもらうことができます。

宮城県松島離宮

松島湾を模した水盤を包み込む、華やかな庭園は写真映えも◎

飲食店やお土産店、観光案内、宮城県松島離宮博物館、そして松島湾を表現した離宮庭園を備えた施設。
離宮庭園は、ソメイヨシノやイロハモミジなど日本らしさを感じられる木々も植えられており、季節を感じられる優美で華やかな空間です。

また、施設屋上にある「天空のピクニック」で松島湾の美景をのんびり眺めるのもおすすめ。
夏にはここで屋外バーベキューを楽しむこともできます。
その他、毎日さまざまなワークショップを開催しているので、手を動かしながら宮城の文化を体験して。

松島レトロ館

懐かしい時代にタイムスリップ！レトロな展示多数の博物館

昭和アイドルのポスターやレコードなど、この時代を知らない人でもどこか懐かしい気持ちになれるアイテムが多数展示されている松島レトロ館。
雑誌やおもちゃ、生活雑貨も含め約8000点ものレトロアイテムを手に取って見ることができます。

見るだけではなく、実際に昔の遊びを体験できるコーナーも。
コマ、けん玉、竹トンボに手動式のパチンコなど、今ではなかなか遊べない遊具が豊富に！
松島の絶景を思う存分楽しんだ後、こんな「おもしろスポット」に立ち寄ってみては？

松島に行ったら食べたい！グルメ情報

ここからは、宮城の名物も堪能できるおすすめグルメ情報を紹介！

洗心庵

閑静な雰囲気の老舗で和の甘味とともに過ごすひとときを

瑞巌寺と円通院の間、閑静な場所に佇む食事・甘味処です。
いかにも老舗という雰囲気で、純和風の落ち着いた空間でゆっくりくつろぐことができます。

おすすめは写真の「梅風味　くずきり」（500円）。
無添加の特製くずきりを、涼を感じる梅風味で仕立てた逸品は特に夏の暑い日にいただきたいところ。
その他、宮城名物のずんだ餅や白玉あんみつなど定番の甘味も豊富。
牛たんをはじめとした食事メニューも揃っています。

松島蒲鉾本舗総本店

手づくり体験もできる宮城名物・笹かまぼこの名店

創業80年を超えるかまぼこの名店・松島蒲鉾本舗。
笹かまぼこのお土産を買ったり、お豆腐揚かまぼこ「むう」の揚げたて味わうこともできますが、おすすめは「笹かまぼこ手づくり体験」（大人600円、小学生以下300円）。
生のすり身から形を作って、焼きたてふわふわのオリジナル笹かまぼこを作ることができます。
※笹かまぼこ手づくり体験は要予約。予約はこちらから

その他、魚のすり身でたこ焼きを作る「かまぼこdeたこ焼き」体験も旅の思い出作りにぴったり！
松島湾と五大堂を一望できる素敵なロケーションの中、楽しく・美味しく体験ができるところも魅力！

松島観光協会かき小屋

冬季限定で「牡蠣食べ放題」のお店

牡蠣名産地としても有名な宮城県。
身がしまっていて、濃厚な味わいが特徴です。

大きな鉄板で蒸し焼きにした宮城の牡蠣をたっぷりと堪能できるのがこのお店。
当日の店頭受付順となる40分コースまたは、前日午前中までの予約制となる50分コースがあり、それぞれ時間まで食べ放題！
50分コースは牡蠣ご飯と牡蠣汁付きなので特におすすめです。

※2021-22年の開催は未定。事前にHPで確認を。
※当記事の紹介内容は2020-21年開催時を元に作成しています。2021-22年より営業形態や内容が変更になる場合があります。

松島へのアクセス方法

飛行機の場合

どこから出発する場合でも、仙台空港を経由します。
空港からは仙台空港アクセス鉄道で仙台駅へ、仙台駅からJR東北本線松島駅まで25分・JR仙石線松島海岸駅まで40分。

各地から仙台空港までの飛行機での所要時間は以下の通り。
■名古屋から1時間
■大阪から1時間10分
※羽田から仙台空港の直行便はないため、東京からの場合は新幹線利用を推奨

電車の場合

電車の場合も、まずは新幹線で仙台駅を経由します。
仙台駅から松島への移動は、飛行機の場合と同じです。

■東京駅から東北新幹線で仙台駅まで2時間
■名古屋駅からは東京駅で新幹線を乗り継ぎ（計3時間40分）
■新大阪駅からは東京駅で新幹線を乗り継ぎ（計5時間）

車の場合

■東京から東北自動車道で仙台南IC→三陸自動車道で松島海岸ICへ（計5時間）
■盛岡から東北自動車道で大和IC→県道で松島海岸へ（計2時間30分）

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