ベトナムの国民食「フォー」。あっさりしたスープに、つるつると喉越しのよい柔らか麺で、日本でも人気の麺類です。
今回は、東京都内でおいしいベトナムフォーが食べられるお店を厳選してご紹介。ベトナムフォーとは?それぞれのお店の特徴やこだわりは?フォーに関する基本的な情報や楽しみ方についてもプロに聞きました♪
※この記事は2021年7月21日時点での情報です。
休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
ベトナムフォーとは
まずはベトナムフォーについて、「フォーティントーキョー」のオーナーであり、一般社団法人「フォー普及協会」の代表理事でもある墨健二さんに教えていただきました!
ベトナムフォーの特徴
ベトナムの国民食とも言えるフォー。ベトナムでは、町中のいたる所で食べることができます。と言っても実は、意外と家庭料理として食べることは少なく、外食の定番として親しまれているそうですよ。
ベトナムフォーの麺
フォーの麺は、米粉と水を練って作られています。麺の断面は平べったく、日本のきしめんのような形をしています。
現地のお店では生麺が使われることがほとんどですが、日本ではまだまだ生麺の生産量が少なく、多くの飲食店では乾麺を使用しているとのこと。
最近では、日本でも生麺を使うお店が少しずつ増えているそう。中には、日本のお米を使った生麺を作るお店も出てきており、お店ごとの異なる味わいの麺を楽しめるのも日本の特徴なのだとか!
スープの種類
フォーのスープについては、鶏のフォー(フォー・ガー)と、牛のフォー(フォー・ボー)、2つの味が代表的です。
鶏のフォーは鶏ガラを、牛のフォーは牛骨をベースに出汁をとり、ヌクマム(魚醤)で味を整えられるのが一般的。中には海鮮やその他オリジナルの味を提供しているお店もあり、それぞれの味の違いを楽しめます。
フォーはいずれもあっさりとした味わいのスープが多いのですが、卓上に置かれている魚醤やチリソースなどのトッピングを使って自分好みに味を変えられるのも、フォーの楽しみ方の一つだそうです。
具材
フォーの具材は、鶏・牛・豚・海鮮(魚貝類)といったメイン具材に、モヤシや香草などの野菜を盛りつけて食べるのが一般的です。
盛り付ける野菜も、最初からきれいにトッピングしているお店、別皿で提供するお店などさまざまで、いろいろなお店のこだわりを感じられる、注目ポイントの一つだそうですよ!
それでは次からは、東京都内のフォーがおいしいお店をご紹介します♪
VIETNAMESE CYCLO【日比谷】
ランチの定食がお得
「VIETNAMESE CYCLO(ベトナミーズ シクロ)」の「鶏肉のフォー」(単品990円)は、さっぱりとしたシンプルな味わいが魅力。スライスしたレモンやクラッシュナッツのトッピングが、味や食感のアクセントになっています。
テーブルには魚醤とチリソースが置いてあるので、アレンジも自由♪
また、ランチ限定「鶏肉のフォー定食」は、ジャスミンライスとベトナム惣菜付きでお得です。
「VIETNAMESE CYCLO」は、熟練の料理人が腕をふるい、本場の味を再現したベトナム料理店。お馴染みのフォーや生春巻きはもちろん、現地で人気の料理も揃っています。
食欲をそそるハーブや香辛料の香りが漂う店内。「HIBIYA FOOD HALL」内にあるので、屋台のような賑やかな雰囲気も感じられますよ。
[TEL]03-5521-1025
[住所]東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷地下1階
[営業時間]【月~金】ランチ11時~17時、ディナー17時~23時(LO22時)【土日祝】ランチ11時~16時、ディナー16時~23時(LO22時) ※2021年7月現在、時短営業中
[定休日]施設に準ずる
[アクセス]【電車】東京メトロ・都営日比谷駅直結
「VIETNAMESE CYCLO」の詳細はこちら
フォーティントーキョー新宿店【新宿】
現地ベトナムの名人が認めた味
「フォーティントーキョー新宿店」は、本場ベトナムで伝説的な⼈気を誇るフォー専⾨店「PHO THIN(フォーティン)」から正式にのれん分けされたお店。
メニューは「牛肉のフォー」ただ1種類のみというこだわり。「PHO THIN」創業者から直接学んだという秘伝のスープは、毎日9時間以上かけて牛などを煮込んだ出汁の旨みを存分に味わえます。また具材はシャキシャキのネギと、しっかり食べ応えのある牛肉のみというシンプルさです。
トッピングはパクチー、卵などの有料のもののほか、ライム、秘伝の特製チリソースなどの無料のものがあり、途中で味変も楽しめますよ。
また、1日10食限定「『生麺』の牛肉のフォー」(1020円)もおすすめです!
ベトナムフォー発祥の地と言われるハノイで、40年以上にわたって絶大な人気を誇る「PHO THIN」。「フォーティントーキョー」は正式にのれん分けを受けた、世界初となる「PHO THIN」2号店です。2019年、池袋にオープンしてから瞬く間に行列店となり、2021年3月には新宿にもお店を構えることとなりました。
本場も認めた絶品フォーを一度は食べてみてくださいね♪
[TEL]03-6279-2454
[住所]新宿区西新宿7-9-13 石川ビル1階
[営業時間]11時~21時
[定休日]なし
[アクセス]【電車】各線新宿駅より徒歩5分
「フォーティントーキョー新宿店」の詳細はこちら
フォーおいしい【池袋】
こだわりのスープに具材たっぷり
江戸川区小岩にあった人気ベトナム料理店「フォーおいしい」が池袋に移転。こちらの「牛肉のフォー」は、芸能人にも根強いファンがいるほどのおいしさです。
牛スネ肉をじっくり煮込んで出汁をとった甘いスープに、麺、もやし、ネギ、そして柔らかい牛肉がたっぷり。見た目よりボリュームがあって、お腹いっぱいになりますよ。
「牛肉のフォー(辛口)」「鶏肉のフォー」(各650円)、「冷たいフォー」(700円)のほか、揚げ春巻きやドリンクとのセットなども提供しています。
お店は、西武池袋本店9階の屋上にある「食と緑の空中庭園」内。屋上エリアの庭園に併設する「フードカート」のお店の一つです。
開放感あふれる都会のオアシスでのんびりと過ごせますよ。フードコート形式になっているので、他のお店の料理と一緒に楽しめるのも魅力です。
[TEL]080-3099-2906
[住所]東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 9階 屋上
[営業時間]10時~20時(LO19時30分)
[定休日]東京都豊島区南池袋1-28-1
[アクセス]【電車】各線池袋駅直結
「フォーおいしい」の詳細はこちら
フォーベト【池袋】
10種類以上の多彩なフォー
店名の「フォーベト」は、ベトナム語で「ベトナムの麺」という意味。
お店では、代表的なメニューである「鶏肉のフォー」のほか、豚肉、牛肉、牛すじ、海鮮など、フォーだけでも10種類以上を提供しています。
10時間以上煮込んで出汁をとったフォーのスープは、あっさりと優しい味わい。スープは辛口も選べますよ。
かつてアメリカ大統領がベトナムを訪問した際に腕をふるった、ホアン・ヴァン・ハン氏が料理長を務める「フォーベト」。
フォー以外にも、現地の有名料理家直伝の本場ベトナム家庭料理を、リーズナブルな価格で楽しめるお店です。
[TEL]03-3590-8788
[住所]東京都豊島区西池袋3-31-15 ロイヤルプラザ 4階
[営業時間]11時~23時(LO22時30分。ランチタイムは16時30分まで) ※2021年7月現在、時短営業中
[定休日]なし
[アクセス]【電車】各線池袋駅C3出口より徒歩2分
「フォーベト」の詳細はこちら
Pho321 Noodle bar【北参道】
無添加、有機野菜にこだわる
ベトナムフォーを中心に、日替わりのランチプレートやデリ(お惣菜)の販売などを行う「Pho321 Noodle bar」。
シンプルな「鶏肉のフォー」は、無添加の調味料にこだわり、鹿児島産の銘柄鶏から出汁をとったスープが自慢の、定番人気メニューです。
また、こちらのお店では無農薬や有機の野菜の農家さんから直接取り寄せた野菜も自慢。季節ごとの旬野菜やハーブをたっぷり使用した「野菜のフォー」で、存分に味わえますよ。
「Pho321 Noodle bar」では、できる限り無添加の調味料にこだわって手作り。季節ごとの旬の有機野菜を取り入れた、体に優しい料理を提供しています。
また2021年2月には、テイクアウトメインのお店へとリニューアル。ほぼ全てのメニューをテイクアウトでき、配達サービスも行っています。
[TEL]03-6432-9586
[住所]東京都渋谷区神宮前2-35-9 #102
[営業時間]【月~金】11時30分~18時、【土】11時30分~20時
[定休日]日曜
[アクセス]【電車】東京メトロ北参道駅より徒歩5分、JR原宿駅より徒歩10分
「Pho321 Noodle bar」の詳細はこちら
チョップスティックス 高円寺本店【高円寺】
国産米で作ったオリジナルの生麺が自慢
高円寺と吉祥寺にお店を構える「チョップスティックス」は、国産米から試作を重ねて作った生麺フォーが自慢。生麺ならではのもちもちとした食感や、お米の香りと旨みが楽しめます。
スープは化学調味料無添加。毎朝捌きたての鳥取産・大山地鶏ガラと、香味野菜、スパイスで丁寧に炊き上げた、あっさりとしながらも深い味わいです。
「あっさり蒸し鶏のフォー」は、スープに一晩漬け込んで仕上げるジューシーな蒸し鶏をオン。シンプルだからこそ、麺やスープのおいしさを味わえる一品です。
他にも「牛スジとトマトのフォー」や、コシの強い丸太米麺を合わせたブンなど、フォーとブンだけで10種類のメニューを提供。
ランチでは、ごはんものや生春巻き、ドリンクなどとのお得なセットもありますよ。
「チョップスティックス」では、「日本の米は世界で一番おいしい。この米で米麺を作れば、世界で一番美味しい米麺ができる」との思いから、2003年に日本で初めて生麺のフォーを開発。「生麺を食べたら、もう乾麺は食べることができなくなる」と言うお客さんもいるほど、好評だそうです。
高円寺店は元・市場の跡地にあり、ベトナムの路地裏にある屋台のような独特の雰囲気も魅力!お隣には、ベトナムの有名焼き鳥店「ビンミン」の東京支店を併設し、メニューはどちらのものも注文OK。東京にいながら、現地の本格的な味と雰囲気を楽しめますよ。
[TEL]03-3330-3992
[住所]東京都杉並区高円寺北3-22-8大一市場内
[営業時間]11時30分~LO22時30分(平日は14時30分~17時に一時クローズ)※2021年7月現在、時短営業中
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR高円寺駅より徒歩2分
「チョップスティックス 高円寺本店」の詳細はこちら
オールドサイゴン【御徒町】
老舗ベトナム料理店の生麺フォー
日本でのベトナム料理店の草分け的存在である「フォンベト」をルーツに持つ「オールドサイゴン」。料理長もそのまま、2017年に移転オープンしました。
フォーは、つるんとした食感で喉ごしの良い自家製の生麵を使用。
煮込んだ牛のすね肉をトッピングした「牛肉のフォー」は、ほろほろと口の中で溶ける柔らかい牛肉にピリ辛のスープがクセになるおいしさです。
その他にも「鶏肉のフォー」(980円)やビーフンなど、麺類だけでもたくさんの種類がメニューに並びます。
また、「生春巻き」も自慢の一品。もちもちの皮に具材がぎっしり詰まっており、食べ応えは十分。ナッツの入ったコクのあるチリソースもここならではの味です。
「オールドサイゴン」では、フォーだけでなく前菜からお酒、デザートまで多種多様なメニューを提供。普通のベトナム料理店ではなかなか見かけないような、珍しい料理も取り揃えています。
テイクアウトや配達サービスも行っており該当メニューが多いので、自宅でも多彩な本格ベトナム料理を味わえますよ♪
[TEL]03-6284-2720
[住所]東京都台東区上野5-19-6 丸政ビル3階
[営業時間]【ランチ】11時~15時(LO14時30分)【ディナー】17時~23時(LO22時30分)※2021年7月現在、時短営業中
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR御徒町駅より徒歩2分、東京メトロ仲御徒町駅より徒歩1分
まとめ
「ベトナムフォー」と一言で言っても、見た目も味も、この個性とバリエーションの豊さにビックリ!いろいろな味を食べ比べしてみたくなりますね♪
※掲載の価格は全て税込価格です
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