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2024.06.05

八坂庚申堂のカラフルな「くくり猿」に注目!御朱印や周辺の観光情報も【京都】

京都府の東山エリアにあり、フォトジェニックなスポットとして知られる「八坂庚申堂」。

今回は、境内を彩るカラフルな「くくり猿」や、可愛らしい三猿の像、コンニャク祈祷という個性的な儀式など、「八坂庚申堂」の見どころを紹介します。

また周辺の観光スポット情報もまとめているので、ぜひ京都観光の参考にしてください。

八坂庚申堂とは?

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

京都府の中でも「清水寺」や「八坂神社」などがある東山は、京都観光に欠かせないエリアです。中でもフォトジェニックなスポットとして注目されているのが「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」で、正式名称は「大黒山 金剛寺 庚申堂」といいます。

“庚申の日に徹夜して眠らず、身を慎めば長生できる”という庚申信仰(こうしんしんこう)の中心的な仏像「青面金剛(しょうめんこんごう)」を一般の人がお参りできるようにと「八坂庚申堂」が建てられたそうです。

また庚申信仰は猿を神の使いとしているため、境内には“見ざる・言わざる・聞かざる”の「三猿」も祀られています。境内にはカラフルな「くくり猿」がたくさん吊るされていて、その光景が撮影スポットにもなっています。

見どころ1.カラフルで可愛い!願いを叶える「くくり猿」

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

「八坂庚申堂」に入ると、本堂などに吊るされたカラフルなお手玉のようなものが目に飛び込んできます。これが「くくり猿」(1体500円)と呼ばれるお守りです。

「くくり猿」の形は、猿が手足をくくられて動けない姿をあらわしていて、走り回る猿を人間の“欲望”に例え、欲望を抑えるという意味があるそうです。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

「くくり猿」に願い事を書いて吊るす際は、“一つ欲を我慢することで願い事が一つ叶う”と言われており、欲望を抑えることが願いを叶える秘訣なのだそう。

カラフルな「くくり猿」たちをバックに着物を着て撮影する人も多く、可愛い写真が撮れるフォトスポットにもなっています。

見どころ2.境内で発見!見ざる・言わざる・聞かざるの「三猿」

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

「八坂庚申堂」は、「三猿」を祀っていることでも知られ、本堂のたくさんの「くくり猿」の前には、大きな“見ざる・言わざる・聞かざる”の「三猿」の像が置かれています。

庚申さん(青面金剛)の使いとされ、“目と耳と口をつつしみ、厄を避ける”という教えが込められているのだそう。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

本堂手前にも大きな香炉を、支えるように「三猿」がいます。

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

屋根を見上げるとこんなところにも「三猿」がいます。境内には、他にも見つけられるので、ぜひ探してみてくださいね。

見どころ3.コンニャクに病気や願い事を封じ込める!「コンニャク封じ祈祷」

(画像提供:八坂庚申堂)
(画像提供:八坂庚申堂)

「コンニャク封じ祈祷」とは、八坂庚申堂の開祖である浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が庚申尊のお告げに従い始まった八坂庚申堂独自の秘法として伝わるもの。

(画像提供:八坂庚申堂)
(画像提供:八坂庚申堂)

方法は、黄色の人型(ひとがた)に名前や願い・病名などを記し、コンニャクに張り付けたものを奉書紙に包み天井に吊るして祈願します。

日に日にコンニャクから水分が抜けて縮んでいくのと同じように、病や苦しみが抜けて去っていき、願いが叶うと言われています。

八坂庚申堂の御朱印

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

御朱印は1種類。中央の朱印が“見ざる・言わざる・聞かざる”の丸くて可愛い「三猿」になっているのが特徴です。

さらに左下には「大黒山金剛寺」の印があり、墨書きは「庚申尊」と記されています。御朱印帳にその場で書いてもらえますが、御朱印帳がない場合でも、授与所で1枚の紙でいただけます。(朱印料300円)

八坂庚申堂のお守り

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

「八坂庚申堂」には様々なお守りがありますが、猿のお守りは全て職人が形や表情を変えて作っているそうです。おすすめのお守りをいくつか紹介します。

指猿

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

「指猿」(300円)は、猿のように手先が器用になることを願ったお守りです。全て手作業で作られ、形や顔が1つ1つ異なり個性豊か。サイズは手の人差し指ぐらいの大きさです。

いくつか買って並べて飾る人もいるとか。ぜひ自分好みの指猿を選んでみてください。

くくり猿(小)

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

願い事を書いて吊るす「くくり猿」の小さいバージョン「くくり猿(小)」(500円)もあります。紐とくくり猿の布の柄が一つ一つ違うので、楽しみながら選べます。

祈祷済みなので、猿が走り出すように心が欲に負けそうになったら、このお守りがあることで理性を保ち、身を守る意味がありそうですね。持ち運べる可愛いサイズです。

開運招福三猿厄除け大鈴

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

素焼きの土鈴に、“見ざる・聞かざる・言わざる”の猿の絵が描かれている厄除けの大鈴(500円)は、家内安全や厄除けなど様々なご利益があるそうです。

部屋や玄関に飾るもよし、いくつか並べて置いてもよし。小さな鈴の音で心が落ち着き、表情豊かな猿に癒されるお守りです。

八坂庚申堂のイベント

猿の形をしたコンニャクを食べて無病息災!

(画像提供:八坂庚申堂)
(画像提供:八坂庚申堂)

60日に1回ある庚申日に、祈祷したコンニャクが焚かれる「コンニャク炊き」が行われます。

その日は、参拝者にも猿の形にくりぬいたコンニャクが3切れ振舞われ、そのコンニャクを北に向かって無言で食べることで1年間、無病息災で過ごせると伝えられています。

※コンニャク炊きの開催日に関しては八坂庚申堂に問合せ

八坂庚申堂のアクセス方法

(画像提供:Mika Toudou)
(画像提供:Mika Toudou)

電車で行く場合は、京阪電車「祇園四条駅」、もしくは阪急電車「京都河原町駅」より徒歩約20分です。バスの場合は、206系統「清水道」または「東山安井」バス停留所より徒歩約10分です。

駐車場がないので、車で行く場合は近隣の駐車場を利用してください。

■八坂庚申堂
京都府京都市東山区金園町390
[参拝時間]9時~17時
なし
くくり猿1体500円
祇園四条駅・京都河原町駅より徒歩約20分/名神高速道路京都東IC・京都南ICより約20分
なし
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八坂庚申堂のおすすめ周辺スポット

清水寺

清水寺
(画像提供:清水寺)

京都観光ではずせないスポット「清水寺」は、1200年もの長い歴史があり、1994年にはユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつに認定されました。美しい京都の街を一望できる、清水の舞台からの絶景をぜひ楽しんでください。

朝6時から参拝できるので、人の少ない早朝が狙い目。「清水寺」から「八坂庚申堂」は徒歩約10分と近いため、八坂庚申堂へ行く前に訪れるのがおすすめです。

■清水寺
京都府京都市東山区清水1-294
[参拝時間]拝観6時~18時(季節により変動あり)※春・夏・秋の夜間特別拝観期間中21時受付終了※お守り授与所、納経所(ご朱印)での授与は8時頃~
なし
拝観料【一般】500円より【小・中学生】200円
清水五条駅より徒歩約25分/名神高速道路京都東IC・京都南ICより約20分
なし
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八坂神社

八坂神社
(画像提供:スナップマート)

「八坂神社」は全国の八坂神社や素戔嗚尊(すさのをのみこと)を祀る約2300の神社の総本社。全国各地から多くの参拝者が訪れる東山エリアの主要な観光スポットです。

厄除け・縁結びにご利益があると言われ、重要文化財「西楼門」も見どころのひとつ。桜の名所として知られる「円山公園」に隣接し、「八坂庚申堂」からは徒歩約5分の距離です。

■八坂神社
京都府京都市東山区祇園町北側625
[参拝時間]参拝自由※社務所9時~17時
なし
[参拝料]無料
祇園四条駅より徒歩約5分/京都河原町駅より徒歩約8分/名神高速道路京都東IC・京都南ICより約20分
なし
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安井金比羅宮

安井金比羅宮
(画像提供:スナップマート)

「八坂庚申堂」から徒歩約5分に位置する「安井金比羅宮」は、悪縁を切り良縁を結ぶと言われている神社で、パワースポットとしても知られています。境内には「縁切り縁結び碑(いし)」があり、そこには形代(身代わりのお札)がたくさん貼られています。

その参拝方法は独特で、形代を持って願い事を念じながら、石の表から裏へくぐり、また念じながら裏から表へくぐり、最後に碑に形代を貼ります。日によっては、碑の前に行列ができるそうですよ。

■安井金比羅宮
京都府京都市東山区下弁天町70
[参拝時間]参拝自由【授与所】9時~17時30分
なし
無料※形代は100円以上の志
祇園四条駅より徒歩約10分/京都河原町駅より徒歩約15分/名神高速道路京都東ICより約20分/京都南ICより約30分
あり(有料)
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無碍山房

(画像提供:無碍山房サロン・ド・ムゲ)
「無碍山房濃い抹茶パフェ」(1980円)(画像提供:無碍山房)

老舗料亭として知られる「菊乃井」3代目店主の“本物の味を手軽に味わって頂きたい”という思いから生まれたのが、時雨弁当と喫茶の店「無碍山房(むげさんぼう)」です。

店内では「時雨弁当」(5500円)や、こだわりの宇治抹茶を使用した「無碍山房濃い抹茶パフェ」、「無碍山房できたて本わらび餅」(1760円)などの甘味が楽しめます。

「八坂庚申堂」とは徒歩約7分の距離なので、観光途中の休憩にぴったりですね。

■無碍山房
京都府京都市東山区下河原通高台寺北門前鷲尾町524
11時30分~17時(LO)※時雨弁当の提供11時30分~13時最終入店
火、年末年始
祇園四条駅より徒歩約15分/名神高速道路京都東IC・京都南ICより約20分
なし
「無碍山房」の詳細はこちら

十文堂

(画像提供:十文堂)
「団楽」(750円)(画像提供:十文堂)

「八坂庚申堂」から徒歩約2分のところにある甘味処「十文堂」。看板メニュー「鈴なり団子」は、まるで小さな鈴のように可愛らしいフォトジェニックな団子です。

名物「鈴なり団子」は「京風白みそ」(5本450円)、「黒ごま醤油」(5本450円)、「みたらし(きなこ仕立て)」(5本480円)、「いそべ焼(焼きのり醤油)」(5本480円)「粒あん(丹波大納言小豆)」(5本530円)の全5種類。イチ押しは、鈴なり団子5種類が楽しめる「団楽」です。

香ばしくて美味しい団子とお抹茶を味わいながら、京都の風情を堪能するひと時を過ごしてください。

■十文堂
京都府京都市東山区玉水町76
11時~18時(LO17時30分)
水・木
祇園四条駅より徒歩約15分/名神高速道路京都東IC・京都南ICより約20分
なし
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※この記事は2024年5月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載の価格は全て税込価格です。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

横手 奈保子  横手 奈保子

ゴールデンレトリバーとゆったりまったり暮らしています。「犬と一緒に泊まれる宿」にチャレンジ中。愛知県在住。

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