山寺周辺のおすすめスポット
やまがたレトロ館 旧山寺ホテル

JR山寺駅を降りると、趣のある古い建物が真っ先に目に入ります。2007(平成19)年まではホテルとして使用されていましたが、2012年に、「やまがたレトロ館」として再オープンしました。
結城泰作氏が山形の古い建物を描いたペン画や、東北ゆかりの作家の絵画、大正時代の雰囲気を色濃く残す建物や庭園を鑑賞することができます。
破風造りの玄関が印象的な建物の一部は、明治時代に建てられたもので、かつては医院だったともいわれています。2階建ての旅館と庭園が大正時代に整備され、山寺駅の開業に伴い、1936(昭和11)年には駅と相対した現在の東側を表玄関とするなど、時代と共に変化しました。2015年には国の登録有形文化財に登録されています。

結城泰作氏のペン画は、黒一色で細部まで緻密に描き込まれています。これらは全てフリーハンドで描かれ、しかも、結城泰作氏が79歳以降に、リハビリとして取り組んだことがきっかけというから驚きです。83歳で亡くなるまでに、山形県内の建物約360点のペン画を残しました。
ほかにも、館内には様々な作家の書や油彩画、凧絵などの作品が入れ替わりで展示されています。また、2階の大広間からは、目の前に山寺の風景を望むことができます。
入館は無料なので、時間があれば、ぜひ訪ねてみてください。
[住所]山形県山形市大字山寺4278
[営業時間]10時~16時
[定休日]1/1~3 ※仙山線が不通の場合は臨時休館
[アクセス]【電車】JR 山寺駅より徒歩1分 【車】山形道山形蔵王IC・山形北ICより各20分
手打ちそば・ぼた餅 美登屋

山寺参拝の前後に味わいたいのが、山形名物のそば。山形のそばは、信州そばよりもやや硬く、太めでコシが強いのが特徴です。門前に並ぶお店の一つ、美登屋では、立谷川の流れや対岸の山を眺めながら、打ちたての蕎麦が食べられます。
美登屋のそばは、山形県産「でわかおり」を使用した、のど越しのよい二八そば。香りも歯応えも十分で、噛むほどに豊かな風味が感じられます。茹であがりで400gが入った「板そば」で、存分に味わいましょう。

「板そば」は2人で分けても、「天ぷらの盛合わせ」を一緒に注文してもいいですね。
「天ぷらの盛合わせ」は、大きな海老のほかに、山形特産の食用菊や地元産の野菜が一皿に。春には山菜も登場します。揚げたてでサクサクの天ぷらが、香り高いそばのおいしさを引き立てます。

おそばの後に、もう一品。『山寺おやき「宝珠っこ」』は、山形名物の青菜漬けをそば汁で煮て、七味唐辛子をきかせたあんを、米粉と紅花をブレンドした皮で包んで焼き上げた名物です。表面が香ばしくもっちりとした皮と、味わい深い青菜漬けがおいしくて、おそばの後でもぺろりと食べられてしまいます。
そのほか、ずんだ餡の「ぼたもち(5個650円)」や、4月~11月限定の「だしそば(1200円)」などのメニューも人気です。
[TEL]023-695-2506
[住所]山形県山形市大字山寺4494-5
[営業時間]【4月~11月】10時~16時【12月~3月】11時~15時
[定休日]不定
[アクセス]【電車】JR 山寺駅より徒歩5分 【車】山形道山形蔵王IC・山形北ICより各20分
COZAB GELATO(コザブジェラート)

長い階段を歩いた後に、ジェラートはいかがですか。山寺と裏山寺の中間にあるジェラート専門店では、本場イタリアの有名ジェラート店で修業をしたオーナーが作る、山形の素材を使用した絶品イタリアンジェラートが味わえます。
ジェラート作りで大切にしているのは、旬の素材を「最高の状態」で使用することだそう。生産者から、樹上完熟品など市場には出回らない厳選素材を仕入れて、毎朝その日に提供する分だけを製造し、作りたてのジェラートを提供しています。

一番のおすすめは「ミルク」。山形県飯豊町にある、ながめやま牧場の「放牧酪農牛乳」を使用したジェラートです。自然の状態に近くストレスが少ない完全放牧で牛を育てているため、牛乳の質が良く、季節によって成分が大きく変化するのが特徴です。そのため、夏は脂肪分が低くさっぱりと、冬は脂肪分が高くこってりとしたジェラートに仕上がります。
「季節のソルベット」は、4月~6月はいちご(おとめ心)、7月~スモモ・メロン、8月~スイカ・桃、9月~ぶどう・和梨、10月~りんご・洋梨など、季節ごとの旬の山形県産果物を使用しています。素材ありのままの色と味、香りがダイレクトに伝わるソルベットです。
[TEL]023-695-2335
[住所]山形県山形市山寺4510-2
[営業時間]11時~16時30分
[定休日]毎週火・水
[アクセス]【電車】JR 山寺駅より徒歩10分 【車】山形道山形蔵王IC・山形北ICより各20分
「COZAB GELATO」の詳細はこちら
山寺焼・ながせ陶房

山寺の登山口から「根本中堂」へと続く階段の途中に、まるで山寺の一部であるかのように佇む陶房があります。こちらの陶房では、手回しろくろを使った陶芸体験を行っています。
粘土の感触を楽しみながら好きな形に作り上げてゆくのは、子どもに返ったように楽しくて、没頭してしまいます。形ができたら、白・クリーム・茶・青・緑の5種から好きな色の釉薬を選んで仕上げます。
所要時間は1時間30分程度で、事前予約が必要ですが、空いていれば当日の予約も可能です。
焼きあがって完成するのは1~2カ月後、できた作品は自宅に送ってもらえます(送料別)。届いた作品を手にすれば、旅の思い出も蘇りますね。

ギャラリー兼ショップには、独自の技法と独自の窯で焼いた、温かみのある食器や花器など、多彩な作品が並んでいます。箸置きや小皿などはたくさん買っても重くないので、お友達へのお土産にしてもいいですね。
ながせ陶房の作品を購入できるのは、ここだけですので、気に入ったものがあれば、こちらで購入しましょう。
[TEL]023-695-2015
[住所]山形県山形市山寺4469
[営業時間]10時~15時
[定休日]不定
[アクセス]【電車】JR 山寺駅より徒歩8分 【車】山形道山形蔵王IC・山形北ICより各20分
商正堂

お菓子をお土産にするなら、商正堂(しょうせいどう)へ。創業1929(昭和4)年の、門前にある立石寺御用達のお店です。

名物の「もろこし」は、立石寺の茶席でも使われたという、小豆の粉と砂糖のみで作った干菓子。噛みしめると小豆の香ばしさと素朴な甘みが広がります。
小豆の粉と砂糖を練り、手作業で木型にはめて半日ほど炭火で乾燥させてから、炭火で焼き上げて作る、手間暇をかけたもの。第19回全国菓子大博覧会では、技術優秀賞を受賞しています。

また、みかん・抹茶・パイン・いちご・ももの5種を揃える「くずアイス」も人気があります。くず粉を使っているので溶けにくく、もちもちした独特の食感です。小型ながら食べ応えがあり、後味がさっぱりしているので、山寺の参拝後にいただくのにぴったりです。
[TEL]023-695-2048
[住所]山形県山形市山寺4437
[営業時間]9時~17時
[定休日]不定、冬季休業
[アクセス]【電車】JR 山寺駅より徒歩6分【車】山形道山形蔵王IC・山形北ICより各20分
まとめ
山寺では、長い階段を登りながら、時を経て受け継がれる円仁の教えや芭蕉の俳句に触れ、絶景に浸ることができます。
周辺には、伝統の味から新しい味までグルメスポットが充実しており、アート鑑賞や工芸体験ができる施設があるので、どの世代でも楽しめます。
心と体のリセットをしに、山寺を訪ねてはいかがですか。
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※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
じゃらん編集部
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