温泉大国と言われる日本には、個性豊かな湯の町が数え切れないほど点在しています。そこで今回は全国から厳選した今の季節に行きたい温泉街を、各地のおすすめスポットとともにご紹介します。雪化粧をした歴史ある宿が美しい四万温泉やこの時期の風物詩でもある黒川温泉の「黒川温泉 湯あかり」などを集めてみました。この冬の温泉旅行にお出かけの際は、日本の素晴らしさに触れられる湯の町散策もぜひ楽しんでくださいね。
【青森県・十和田市】奥入瀬渓流温泉・十和田湖畔温泉
奥入瀬の美しさの神髄は冬と春。夏は植生保護のため散策は遊歩道のみですが、冬は雪上をスノーシューで滝の近くまで行くことができます。冬芽が順に膨らみ、春の息吹が始まる時期も、言いようのない美しさです。冬は氷瀑を巡るバスツアーも開催。春から秋はドライブやサイクリング移動が便利。紅葉時期はマイカー規制に注意しましょう。
奥入瀬渓流



冬はスノーシューで散策を。吹雪の翌朝に晴れると、枝の先まで純白に覆われた森を朝日が照らす美しい光景が見られます。春は一斉に芽吹いて苔の胞子も膨らみ、心が浮き立ちます。
十和田湖冬物語2025

厳冬の湖はさらに神秘的!音楽と花火がシンクロした冬花火や、ご当地グルメが揃う「雪あかり横丁」、巨大な雪の滑り台がある「スノーパーク」を楽しめます。
0176-75-1531(十和田湖冬物語実行委員会事務局)
青森県十和田市奥瀬字十和田湖畔休屋多目的広場486
2025年1月31日(金)~2025年2月24日(月・祝)15時~21時(土日祝は11時~)
火・水(祝日は開催)
400台
「十和田湖冬物語2025」の詳細はこちら
【秋田県・仙北市】乳頭温泉郷
7軒の宿が独自の温泉を有し、温泉郷全体で10種以上の泉質があります。色や温度、感触も異なるので、巡回バス「湯めぐり号」を利用して好みの湯を見つけるのがおすすめです。※「湯めぐり号」の乗車には「湯めぐり帖」(各宿1回分の入浴料込みで宿泊者限定2500円)または「湯めぐりマップ」(1000円)の購入が必要
鶴の湯温泉


約30年前から冬季も営業している鶴の湯温泉。雪見露天や冬に食べる山の芋鍋が格別ですが、移動は雪がない方が楽なのだそう。茅葺きの本陣の佇まいや泉質の異なる4種の湯の心地よさはどの季節もおすすめです。
0187-46-2139
秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50
【日帰り入浴】10時~最終受付15時(月は内湯のみ)【食事処】10時~15時30分
なし※露天風呂は月
【入浴料】中学生以上700円ほか
50台
休暇村 乳頭温泉郷

内湯にはナトリウム炭酸水素塩泉と単純硫黄泉の温度の異なる2つの浴槽があります。鶴の湯温泉まで約3.2kmの遊歩道を歩いて、ブナの森の美しさを満喫するのもおすすめ。
0187-46-2244(休暇村 乳頭温泉郷)
秋田県仙北市田沢湖駒ケ岳2-1
【日帰り入浴】11時~最終受付15時
なし
【入浴料】中学生以上800円
100台
「休暇村 乳頭温泉郷」の詳細はこちら
【山形県・尾花沢市】銀山温泉
昔の空気が今も流れているように感じる独特な景観の温泉街。冬の夜景を見に来る方が多く混雑してしまうため、幻想的な空間で特別な時間を過ごせるよう2025年からは入場規制があるので注意。事前にチケット予約や宿泊をして風景を楽しんでくださいね。
※大正ろまん館前から銀山温泉街入り口までシャトルバス(往復500円)あり
※2025年1月7日(火)~3月初旬は交通・マイカー規制あり。16時~20時はチケット制(交通協力金600円+バス代500円/1人+協力金50円/1組)、20時以降は関係車両のみ。入場チケット付きバスプランもある
銀山温泉 温泉街


街道から離れた山間部に突然、この独特な景観が現れると別世界に迷い込んだ気分に。宿泊してゆっくり散策するのがおすすめです。夜の21時以降や早朝はしんと静かで息をのむほど美しく、地元の人でも感動するそう。
わもよう


温泉街を眺めたり足湯に浸かったりしながら味わえるスイーツやドリンクを販売しています。2024年秋の新商品「彩り串」は組み合わせが斬新で散策にもぴったり。
0237-28-2036(伊豆の華)
山形県尾花沢市大字銀山新畑424
10時~18時
水(その他臨時休業あり)
ほうじ茶ラテ(Hot/Ice)600円、彩り串500円
5台(伊豆の華)
「わもよう」の詳細はこちら
【群馬県・嬬恋村】万座温泉
標高1800mの山岳地帯にあり、麓とは全く異なる風景が広がっています。そんな非日常な景色の中に、日本有数の高硫黄濃度温泉。浸かるだけで癒されますよ。
万座温泉 日進舘


にごり湯と絶景が自慢で、雪見露天がイチオシの宿。万座温泉は80℃の高温で自然湧出、1日の湧出量が540万Lを誇っており、乳白色のにごり湯を源泉100%かけ流しで楽しめます。檜造りのゆったりとした大浴場や、雄大な山々を望む露天風呂で温泉力を堪能できますよ。
0279-97-3131
群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401
【日帰り入浴】10時〜17時(受付は〜16時)
年に1回(不定期)
【日帰り入浴】中学生以上1000円
80台
「万座温泉 日進舘」の詳細はこちら
cafe つまこい

日進舘内にあるお店で、パン作りが趣味の若女将が作るパンを提供。特におすすめは焼きそばパンとチョコパン。お持ち帰りもできます。
熊四郎洞窟・稲綱宮


小さな洞窟ですが、整備された階段を上った頂上から万座温泉全体や周囲の山々を一望できるパワースポット。悩みなど大したことではないと勇気をくれる絶景です。
【群馬県・中之条町】四万温泉
東京駅から高速バスを使えば3時間半で直行できる四万温泉。古くから「四万の病を癒やす霊泉」と称され賑わった温泉街には、今もタイムスリップしたような光景がそこかしこに広がります。
積善館


創業1691年、県の重要文化財でもある本館は現存する日本最古の木造湯宿建築として旅人の憧れの的です。アーチ型の窓やタイルの床が印象的な「元禄の湯」は日帰り入浴も可能。肌に優しいお湯とともに大正ロマンの雰囲気を楽しんでみてくださいね。
0279-64-2101
群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
【日帰り入浴】10時~17時30分(最終受付17時)
不定
【日帰り入浴】1500円
桐の木平バス停より徒歩5分
「積善館」の詳細はこちら
四万温泉 柏屋旅館



ノスタルジックな内装とBGMのジャズがお洒落な全14室、適度な距離感が喜ばれる和モダン温泉宿。全客室が四万川に面し、美しい川の流れと山並みを眺められるのも嬉しいポイント。無料で入れる3カ所の貸切露天風呂、群馬の野菜と上州牛をたっぷり味わえる料理なども人気の理由です。
0279-64-2255
群馬県吾妻郡中之条町四万温泉3829
1泊2食付き1名2万2000円~2万4000円
中之条駅より四万温泉行きバス26分、清流の湯入口バス停より徒歩1分
「四万温泉 柏屋旅館」の詳細はこちら
焼まんじゅう島村

ふわふわの酒まんじゅうに自家製の甘味噌ダレを塗り、炭火で香ばしく焼き上げた四万温泉の定番おやつ。注文するとその場で焼いてくれ、焼きたてのほかほかを食べられますよ。
0279-64-2735
群馬県吾妻郡中之条町大字四万4237-23
10時~売り切れ次第閉店
月(祝日は営業)
桐の木平バス停よりすぐ
「焼まんじゅう島村」の詳細はこちら
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【岐阜県・高山市】奥飛騨温泉郷
奥飛騨温泉郷があるのは北アルプスの麓。名峰のひとつ西穂高岳へのルートの一部に「新穂高ロープウェイ」が運行しているおかげで、本格的な登山装備がなくても標高2156mまで約25分でアクセスが可能。ゴンドラに乗り込み、アルプスの山肌が目の前に迫る体験は、どんなハイビジョン映像を観るよりも感動的です。
新穂高ロープウェイ



第1・第2の2つのロープウェイを乗り継ぎ、標高2156mの西穂高口駅まで一気に上昇。2階建てゴンドラからの眺望はまさに絶景ビュー!2024年10月には「頂の森」がグランドオープンしました。
0578-89-2252
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
上り始発9時/下り最終16時15分
なし(荒天・点検による運休あり)
【第1・第2ロープウェイ往復】中学生以上3800円、小学生1900円
164台(6時間600円)
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青だるライトアップ

実際には山奥でしか見られないという氷の柱を、地元の手で温泉街に再現。2025年2月8日(土)、9日(日)の夜には伝統芸能を実演予定です。
【長野県・松本市】白骨温泉
「3日入れば3年風邪を引かない」と言い伝えが残るほど古来より愛されてきた効能豊かな温泉。硫黄香漂う乳白色の湯は絹のようになめらかで肌に優しい弱酸性です。山間に佇む風光明媚な景観と飲泉も可能な名湯が楽しめます。
小梨の湯 笹屋



自家源泉「小梨の湯」は乳白色の優し気な彩りと硫黄と分かる、温泉本来の香りが特徴です。白樺林に囲まれた秘湯の一軒宿で、名湯と旬食材の会席を堪能できます。
つり橋の宿 山水観湯川荘


夕食には温泉水を使った乳白色鍋が味わえる宿。リピーターの中には「この鍋をまた食べに」という方も多くいるそう。宿主は「白骨の湯は体の中からも健康になってもらえる温泉だ」と語っていました。
【富山県・黒部市】宇奈月温泉
トロッコ電車の玄関口にある温泉地。新緑、紅葉と季節ごとに目を見張るような山の自然美を眺められ、冬の雪景色も趣深いですよ。
黒部・宇奈月温泉 やまのは

絶景露天風呂「棚湯」は、湯船に棚田状の段差があり、各段から異なるアングルで風景を眺められます。冬は湯船から白銀の世界が目の前に登場。
0765-62-1311
富山県黒部市宇奈月温泉352-7
【日帰り入浴】土13時~15時(最終受付14時)、日・平日13時~16時(最終受付15時)
不定
【日帰り入浴料】中学生以上平日1200円、土日祝1500円ほか
「黒部・宇奈月温泉 やまのは」の詳細はこちら
アルペンチーズケーキ


雪の北アルプスを思わせるチーズケーキ。口に入れた途端、粉雪のようにとける新食感が広がります。賞味期限は10分なので注意が必要です。
0765-62-2055
富山県黒部市宇奈月温泉260(宇奈月温泉駅1階)
10時~18時
水・木
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【岡山県・真庭市】湯原温泉郷
湯原ダムをバックに広がる巨大露天風呂は、オンリーワンの風景。自然豊かな地で愛されるオオサンショウウオにも注目してみてくださいね。
砂湯

湯原のシンボル、川底から湧き出る大露天風呂。24時間無料で開放され、温度の違う美人の湯・子宝の湯・長寿の湯の3つの湯船を巡れます。温泉は、源泉100%のかけ流しの湯を楽しんでみて。混浴のため、湯浴み着をレンタルするか、バスタオルを巻いて入浴を。水着可
0867-62-2526(湯原観光情報センター)
岡山県真庭市湯原温泉
24時間
水の午前中
入浴無料【湯浴み着】2000円(返却時1000円返金、貸出先など詳細は要問合せ)
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【熊本県・南小国町】黒川温泉
浴衣姿が似合う、風情たっぷりの温泉地。街全体がまるでひとつの旅館、“黒川温泉一旅館”のコンセプトを掲げています。
黒川温泉 湯あかり

風情ある黒川温泉が一年で一番ロマンチックに染まるのが冬の風物詩、湯あかりです。辺りが闇に包まれる頃、まん丸い竹あかり「鞠灯篭」約300個と高さ2mほどの「筒灯篭」にあちこちでふんわりと明かりが灯ります。田の原川に沿って伸びる川端通りや丸鈴橋から楽しむのがおすすめ。
0967-44-0076(黒川温泉観光旅館協同組合)※9時〜17時
熊本県阿蘇郡南小国町満願寺 黒川温泉街
【開催時期】開催中〜2025年3月31日(月)の17時30分〜21時30分
大分道日田ICより1時間
温泉街無料駐車場利用
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Au Pan & Coffee


2024年9月にオープンした、黒川温泉街のおしゃれな新スポット。地産地消を掲げる8店がオープン予定の第一弾です。熊本名物を斬新に取り入れたパンなど約30種が並びます。
0967-44-1300
熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6733-1
9時〜17時
水・木
大分道日田ICより1時間
40台
「Au Pan & Coffee」の詳細はこちら
※この記事は2024年12月11日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
じゃらん編集部
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