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2024.03.27

紫陽花の種類や特徴は?珍しい品種や花言葉・開花時期を知ってあじさい鑑賞を楽しもう

梅雨のシーズンに美しい花を咲かせるアジサイ。日本原産の低木で、花びらのように見えるのは、本来花びらを支える「がく」が変化したものという特徴的な花です。青や紫、ピンクに白、緑など様々な色合い、様々な形の品種が、品種改良により続々と登場しています。今回はアジサイの種類や品種などをご紹介していきます。

※記事内ではがくにあたる「装飾花」と実際の「花」を合わせて「花」と呼ばせていただきます。

記事配信:じゃらんニュース

アジサイってどんな花?開花時期は?

画像提供:写真AC

アジサイは育て方が簡単で手をかけなくても美しい花を咲かせる低木の花木です。5月~7月が開花時期で、特に6月上旬~7月上旬頃の梅雨が最も見頃となり、花が少ない時期に開花するため庭木などにも人気があります。

アジサイにはどんな種類がある?

世界中で品種改良され、次々新しい品種が生まれており、2000種類もの品種があるのだとか。その中でも、日本で見られるアジサイの代表的なものは、大きく分けると次のようなものがあります。

ガクアジサイ

画像提供:写真AC

もともと日本に自生していたアジサイの原種で、西洋ではこのガクアジサイをもとに品種改良が行われ、さまざまな種類のアジサイが誕生したと言われています。

小さい花が集まって大きな花のように咲き、額縁のように花の周りに装飾花があるのも特徴です。日本原産の植物なので丈夫で育てやすく、梅雨のシーズンに庭を彩ってくれるので古くから愛されています。控えめな雰囲気のガクアジサイですが、装飾花の部分が八重咲の品種などは華やさがアップして人気があります。

ホンアジサイ

画像提供:写真AC

日本で誕生した品種で、ヨーロッパで改良された園芸品種の「セイヨウアジサイ」と区別するために「ホンアジサイ」と名付けられたそうです。日本では一般的に「アジサイ」というと「ホンアジサイ」を指すほどメジャーな品種です。

花の集まりのほとんどが装飾花となっており、ボリュームがあって丸く立体的に咲くのが特徴です。この形状は「手毬咲き」と呼ばれ、土壌の酸性度の違いにより青やピンク、紫など色を変化させるアジサイの特徴と相まって和の雰囲気にもよく合います。

西洋アジサイ(ハイドランジア)

画像提供:写真AC

日本原産の品種をアジサイ、ホンアジサイと呼ぶのに対し、ガクアジサイが西洋で品種改良されたものを西洋アジサイ(ハイドランジア)と呼びます。さまざまな色があり、日本古来のアジサイよりも見た目が豪華な品種が多いのが特徴です。

ハイドランジアの代表的な品種「アナベル」は、真っ白な花色とボリュームある丸いフォルムが特徴のかわいいアジサイで、切り花としても人気があり、ドライフラワーとしても楽しまれています。

ヤマアジサイ

ヤマアジサイは本州の太平洋側を中心に、日本各地に自生している野生種のアジサイです。耐寒性、耐暑性もあり、水が多い場所でよく育ちます。花の色や形は地域によって差がありますが、全体的に花の集まりは小ぶりで茎が細く繊細な印象があります。

これもアジサイ!?人気の品種や珍しい形のアジサイを紹介

ダンスパーティー

画像提供:写真AC

日本に分布するガクアジサイとアメリカの園芸種を掛け合わせて作られた園芸品種で、ガクアジサイの中でも装飾花が多く、先がとがって反り返った花びらが特徴的です。一般的な丸みあるアジサイの形とは違い、すっきりと気品がありながら華やかな印象で、鉢植えがギフトとしても多く流通しています。

他のアジサイと同じく、開花時期は5~7月頃で、土の酸性度によってピンクや淡いブルー、紫などに変化します。

コットンキャンディー

画像提供:写真AC

その名の通り、ふわふわの綿あめのような見た目が特徴の品種で、デンマークのスクロール社が改良して作った、西洋アジサイの1つです。

花期が5~8月と長く、その間の色の変化がとてもユニーク。春から秋にかけてずっと花色の変化を楽しむことができるのが特長です。咲き始めの淡いグリーンからベビーピンクになり、装飾花の中心からピンクが濃くなって満開時には濃いピンク色に。また、その後も色は変化し、色あせながら秋にはヴィンテージカラーを楽しむこともできます。

カシワバアジサイ

画像提供:写真AC

カシワの葉に似た5~7つに深く裂けた大きな葉と、円錐のような形に立体的に花が咲くのが特徴です。カシワバアジサイの仲間には「スノー・クイーン」や「スノーフレーク」と呼ばれる品種があるように、雪のように白い花をつけます。花同士が密になって咲き華やかで、一重咲きの他八重咲き品種も出回っています。

開花時期は5月中旬~7月頃。花もさることながら、秋の紅葉もとても美しく、長期間鑑賞を楽しむことができます。

アジサイの花言葉とは?

画像提供:写真AC

アジサイにはその特徴から様々な花言葉があります。花の色は土壌の酸性度で色が変わる特徴から「移り気」や「浮気」、花期の長さから「辛抱強さ」などの花言葉があるそうです。

「手毬咲き」などの花が集合して咲くアジサイは「一家団欒」、「仲良し」、「友情」などの意味もあるのだとか。また、「ヤマアジサイ」の花言葉は、その繊細で清楚なイメージから「乙女の愛」という意味があります。

色によっても花言葉は異なり、白は「寛容」、ピンクは「元気な女性」、青は「忍耐強い愛」という意味があるそうです。

まとめ

いかがでしたか?想像以上に様々な品種、花の形があり奥が深いアジサイ。近年では花期の長さや、「家族団欒」や「元気な女性」といった花言葉のイメージから、母の日のギフトとしても喜ばれているそうです。シーズンには親子でアジサイ鑑賞のお出かけをするのもいいかもしれませんね。ぜひ参考にしてみてください。

画像提供:写真AC

※この記事は2024年3月27日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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鳥井 晴風  鳥井 晴風

5人の子どもを持つママ編集ライター。 子供に大好きな漫画の主人公の名前を付けてしまうほど漫画アニメ好き。キャラ弁やキャラケーキづくりが得意。好きなお出かけ先は道の駅や直売所など食材が豊富なところ。 自分で収穫する味覚狩りや芋ほりも大好き。

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