四国の東端に位置する徳島。本州からは明石海峡大橋、淡路島、大鳴門橋でつながっていて、車でのアクセスがおすすめ。徳島には観光の定番スポットと、自然を楽しむスポットが揃っています。
淡路島を経由して四国に上陸する途中で、必ず見ておきたいのが鳴門の渦潮。世界でも類を見ない画期的なアートスポットである大塚国際美術館も外せません。
1日目は徳島市内に泊まれば、食事もよりどりみどり。温泉のある鳴門に泊まるのも◎。徳島グルメの王様といえば、やっぱり徳島ラーメン。ほかにも、地鶏の阿波尾鶏や祖谷そば、ソウルフードのフィッシュカツなど地元ならではのグルメがいっぱい。四国でうどんといえば香川県の讃岐うどんのイメージが強いですが、阿波のたらいうどんもコシがあって一味違うおいしさです。
2日目は祖谷エリアをご紹介。郷土グルメ、温泉、絶景スポットと魅力が満載です。
※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
徳島満喫!1泊2日おすすめモデルコース概要
【1日目】
阪神高速3号神戸線京橋IC→渦の道→大塚国際美術館→中華そば いのたに本店→眉山ロープウェイ山麓駅
【2日目】
小便小僧→和(な)の宿 ホテル祖谷温泉→祖谷のかずら橋
徳島の1泊2日モデルコース【1日目】
渦の道
鳴門名物・渦潮を真上からのぞき込もう。


鳴門の渦潮は、瀬戸内海と紀伊水道の干満差により、激しい潮流が発生することでできる自然現象です。春と秋の大潮時に最大となり、直径20mにも達する渦潮は迫力満点。
「渦の道」は、そんな渦潮が発生する鳴門海峡に架かる大鳴門橋の車道の下に作られた海上遊歩道です。両側がフェンスになっているため、心地いい潮風を感じながら、瀬戸内海を一望する景色の中を楽しく歩けます。全長450mの遊歩道の先端にある展望室からは太平洋側の和歌山県や瀬戸内海側の小豆島まで360度見渡すことができ、その雄大な風景は圧巻です。
また、4箇所のガラス床からは45m下の海をのぞき込むことができてスリルたっぷり。迫力のある渦潮や轟音を立てる激しい潮流を見下ろしていると、その勢いに吸い込まれそうな気分に。
[住所]徳島県鳴門市鳴門町(鳴門公園内)
[営業時間]9時~18時(GW・夏休みは8時~19時、10月~2月は9時~17時)※最終入館は閉館30分前まで
[定休日]3・6・9・12月の第2月※7月20日~8月31日は無休
[料金]18歳以上510円、中高生410円、小学生260円、未就学児無料
[駐車場]鳴門公園駐車場200台(500円)
[アクセス]【電車】JR鳴門駅より徳島バス鳴門公園行き、終点下車後徒歩5分【車】神戸淡路鳴門道鳴門北ICより5分
↓ 車で5分
大塚国際美術館
世界の名画や建造物を、目と体で感じる。



大塚国際美術館は、医薬品などで知られる大塚グループが創立75周年記念事業として設立した陶板名画美術館。陶板名画とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したもので、複製とは思えないほどリアル。原画のような迫力を感じられます。また、紙やキャンバス、土壁に比べて経年劣化せず、そのままの姿で長く残すことができます。
広い常設展示スペースを誇る館内には、世界26カ国・190余りの美術館が所蔵する西洋美術の代表的な1000余点の陶板名画が一堂に展示されています。レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」、ゴッホ「ヒマワリ」など誰もが一度は美術書などで目にしたことのある名画が揃い、日本にいながら世界中の美術館を巡るような気分で鑑賞できます。
さらに、古代遺跡や礼拝堂などの壁画を環境空間ごと立体で再現した「環境展示」も見どころ。イタリアの「スクロヴェーニ礼拝堂」やヴァティカンの「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」など、まるで現地にいるかのような臨場感と、神秘的で厳かな雰囲気を体感しましょう。
※作品画像は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです。
[住所]徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
[営業時間]9時30分~17時(入館券の販売は16時まで)
[定休日]月(祝日の場合は翌日、8月は無休)※1月は連続休館あり、その他特別休館あり
[料金]一般3300円、大学生2200円、小中高生550円、未就学児無料
[駐車場]専用駐車場450台(無料)※専用駐車場から正面玄関(徒歩約10分)までは、随時運行する無料シャトルバスを利用
[アクセス]【電車】JR鳴門駅より徳島バス鳴門公園行き、大塚国際美術館前下車後徒歩すぐ【車】神戸淡路鳴門道鳴門北ICより約3分
↓ 車で30分
中華そば いのたに本店
火付け役の人気店で徳島ラーメンを味わう。


こってり濃厚なスープと生玉子の組み合わせが王道の徳島ラーメン。その元祖ともいわれ、徳島ラーメンが全国的に知られるきっかけとなったのが「いのたに」です。
豚骨、野菜、魚介を10時間以上煮込んで、秘伝の醤油だれを合わせた甘辛い豚骨醤油スープは、やみつきになるおいしさ。コクと旨みがたっぷりで、濃厚なのに飽きのこない味わいでペロリと食べられます。スープとよく絡むストレート極細麺はすすりやすいように短めにカットした自家製麺。毎朝その日に提供する分を製造するこだわりで、もちもちとした食感で食べごたえがあります。具材は甘めに味付けされた厚切りの豚ばら肉、ネギ、メンマ、もやし。トッピングで生玉子を追加して、絡めながら食べるのが定番です。
[住所]徳島県徳島市西大工町4-25
[営業時間]10時30分~17時(売り切れ次第終了)
[定休日]月
[料金]中華そば肉入中盛700円、生玉子50円
[駐車場]35台
[アクセス]【電車】JR徳島駅より徒歩15分【車】徳島道徳島ICより10分
↓ 車で5分
眉山ロープウェイ山麓駅
四季折々の美しさやきらめく夜景を観賞。

万葉集に「眉の如雲居に見ゆる阿波の山」と詠まれたことに由来する眉山(びざん)。その名の通り、なだらかな眉のような形が美しい山で、徳島のシンボルとして親しまれています。
その眉山の山頂へ行けるロープウェイが、「阿波おどり会館」5階の山麓駅から運行しています。山頂駅までの所要時間は約6分。徳島市街を見渡しながらの空中散歩をのんびり楽しんでみて。桜や新緑、紅葉など、どの季節も素晴らしい景色が眼下に広がり、四季それぞれの美しさを感じられます。
さらに、標高290mの山頂展望台からの眺望は必見。天気が良ければ淡路島や和歌山までをパノラマビューで一望できます。また、「日本の夜景百選」にも選ばれており、夜は煌びやかな街明かりを観賞できます。
山頂は公園になっており、休憩所やカフェもあります。
[住所]徳島県徳島市新町橋2-20
[営業時間]4月~10月:9時~21時、11月~3月:9時~17時30分
[定休日]なし、臨時運休あり
[料金]中学生以上片道620円・往復1030円、小学生以上13歳未満片道300円・往復510円、未就学児無料(大人の同伴者1名につき1名が対象)
[駐車場]26台(1時間330円、以降30分ごとに170円)
[アクセス]【電車】JR徳島駅より徒歩10分【車】徳島道徳島ICより10分
徳島の1泊2日モデルコース【2日目】
小便小僧
断崖絶壁にたたずむ小便小僧がユーモラス。

祖谷渓の美しい景色の中、大きく突き出した岩の上に突如として現れる小便小僧の像。祖谷川沿いの中でも一番の難所といわれる七曲(ななまがり)の断崖にある、祖谷街道の開設工事で残った岩の上に立っています。谷底までは200mあり、見下ろすと足がすくむほどの高さ。
1968年に徳島県の彫刻家、河崎良行氏が制作したもので、かつてはこの像が立っているあたりで地元の子どもたちや旅人が度胸試しをしたという逸話があります。切り立った険しい渓谷と愛らしい小僧の姿のコントラストがなんともユーモラスで、撮影スポットとして人気を集めています。小便小僧からかずら橋へは徒歩で3時間ほどかかるので、気候の良いシーズンなら大自然の中をトレッキング気分で歩いても気持ちいいですよ。
[住所]徳島県三好市池田町松尾~西祖谷山村
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】JR大歩危駅より四国交通バスでかずら橋夢舞台行、祖谷温泉バス停下車後徒歩5分【車】徳島道井川池田ICより50分
↓ 車で1分
和(な)の宿 ホテル祖谷温泉
祖谷の露天風呂と郷土ランチで至福のひととき。



日本三大秘境と呼ぶに相応しい断崖絶壁の続く祖谷渓に、ポツンとたたずむ一軒宿。祖谷の自然に囲まれた露天風呂と郷土料理レストランで、日頃の疲れを癒やしましょう。
日帰り入浴ができる露天風呂へはケーブルカーに乗って行くというユニークさ。ケーブルカー乗り場の展望テラスには、祖谷渓のV字をバックに写真が撮れるフォトスポットもあります。1000m級の山々に囲まれた谷底にある露天風呂まで約5分、高低差170m、傾斜角42度の断崖を、大パノラマの景色を一望しながらゆったり下っていきます。露天風呂は四国では珍しい源泉100%かけ流しで、アルカリ成分が多くとろみのある温泉。肌の古い角質を柔らかくして取り除く効果が期待できるため、美肌の湯ともいわれます。源泉温度は38.3℃とぬるめなので、目の前の祖谷川の流れを眺めながらじっくり温まって。
館内レストラン「Cafe Dining HANA」では、源平いも、肉厚のしいたけ、山菜そば、祖谷豆腐など地元ならではの食材をふんだんに取り入れた、滋味あふれる山里の料理が登場。そのほかの食材もできる限り三好市や徳島県内のものを使用しています。シンプルながらも多彩な味付けで、一年を通して季節の実りを味わえます。
[住所]徳島県三好市池田町松尾松本367-28
[営業時間]露天風呂:日帰り入浴7時30分~18時(最終受付17時)/Cafe Dining HANA:11時〜15時(LO13時30分)
[定休日]1月〜2月に冬季メンテナンス休業日あり、要問合せ
[料金]日帰り入浴:中学生以上1700円、3歳以上小学生以下900円(ケーブルカー料金を含む)、2歳以下無料/Cランチ(あめごの塩焼き)1400円
[駐車場]37台
[アクセス]【電車】JR大歩危駅より四国バスで30分【車】徳島道井川池田ICより1時間
↓ 車で20分
祖谷のかずら橋
植物のつるで編んだつり橋でスリル体験。


「祖谷のかずら橋」は、野生のシラクチカズラという植物のつるで編まれた大きな吊り橋。3年に一度のペースでかけ替えが行われる日本三奇橋のひとつで、国の重要有形民俗文化財にも指定されています。約800年前に源平の戦いに敗れた平家一族が追手から逃れやすいようにかけたという、平家一族の哀話を秘める秘境“祖谷”らしい逸話が残っています。
長さ45m、幅2m、川面からの高さは14mもありスリル満点。横木と横木の間は10cmほどの隙間があいているので、足元から川面がチラチラ見えるのもまた恐怖心をあおります。歩くたびにギシギシと橋が大きく揺れるのでハラハラしっぱなし。ここを渡ることを目当てに、刺激が好きな人が全国から集まる祖谷の名物です。勇気を出して橋の上からまわりを見渡すと、心が洗われるような清々しい祖谷の渓谷が目の前に広がって感動もひとしお。
毎日19時~21時30分はライトアップが行われています(渡橋は不可)。闇夜の中に照らされた姿はとても幻想的です。
写真提供/三好市観光協会
[住所]徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
[営業時間]2月13日~3月31日:8時~18時、2022年4月以降は4~6月:8時~18時、7月~8月:7時30分~18時30分、9月~3月:8時~17時
[定休日]なし
[料金]13歳以上550円、6歳~12歳350円、6歳未満無料
[駐車場]350台(500円、かずら橋夢舞台駐車場を利用)
[アクセス]【電車】JR大歩危駅より四国交通バスでかずら橋または久保行、かずら橋バス停下車後徒歩5分【車】徳島道井川池田ICより50分
※掲載の価格は全て税込み価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
じゃらん編集部
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