光が当たるとキラキラ反射し、見た目の美しさから宝石のようといわれている「琥珀糖」。
近年では自分で手づくりする人もいるほどブームになっています。今回はそんなSNS映え間違いなしの「琥珀糖」をピックアップ。「琥珀糖」の解説のほか、全国のおすすめ店をご紹介します!
琥珀糖とは?

「琥珀糖」とは、外はシャリッ、中はぷるんとした食感が特徴の日本の伝統的和菓子のこと。素材はいたってシンプルで、砂糖と寒天が基本の材料。作り方も比較的簡単で、寒天を煮溶かし砂糖を加え、さらに煮溶かし固めて乾燥させれば、出来上がり。
乾燥させることで、表面の砂糖が結晶化し、シャリシャリとした食感と寒天のぷるぷる感を楽しむことができるのです。シロップやリキュールなどで味や香りをつけるのもおすすめですよ。
琥珀糖が生まれたのは江戸時代。高級品だった砂糖が庶民に普及しはじめ、寒天と砂糖を混ぜるだけのお菓子が作られるようになったことが始まりです。その当時はまだ「琥珀糖」ではなく「金玉糖」と呼ばれていました。「琥珀糖」という呼び名は、くちなしの実で着色したことがきっかけでつけられたそうです。
身近な材料で簡単に作れること、コロナ禍でお家時間が増えたことから手づくりする人が増え、じわじわと人気が高まり今ではSNSを中心に注目を集めている「琥珀糖」。色や切り方など、自分好みにアレンジしやすい点もポイントで、常温で長期間保存できる点も魅力の一つ。
でも、せっかくなら専門店や和菓子店のその店ならではの琥珀糖を購入して楽しんで。次からは、味にも見た目にもこだわった、編集部厳選のおすすめ店をご紹介します!
【大阪府】琥珀糖Okada
宝石をイメージした、美しすぎる琥珀糖

「宗家 源 吉兆庵」の新ブランドとして2021年にオープン。店頭に並ぶ色とりどりの琥珀糖は、まるで宝石店のショーケースのようです。
琥珀糖を作るうえで欠かせない寒天には、国産天草100%の岐阜県産糸寒天を使用。これにより、透き通るような透明感が生まれ、見た目の仕上がりも美しくなるのだとか。
誕生石に見立てた「ビジュコレクション」のほか、6種のドライフルーツをそれぞれ琥珀糖に閉じ込めた「フリュイコレクション」もおすすめ。

琥珀糖は1粒から購入が可能です。好みのものを組み合わせれば、自分だけのオリジナルBOXに仕上がりますよ。
06-6361-1381(代表)
大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 地下1階 和菓子売場
10時~20時
阪急うめだ本店に準じる
阪急 大阪梅田駅より徒歩約3分
「琥珀糖Okada」の詳細はこちら
【東京都】シャララ舎
鉱物ファンも多く訪れる、琥珀糖の火付け役!


住宅地にひっそりと佇むお店には、季節によって変わる琥珀糖が20~30種類ほど用意されています。どれもずっと手元に置いておきたくなるような商品ばかりで、ネコやハト、ウサギといった動物を模したものから、四角や星、鉱物のような形をしたものまで、バラエティ豊かなラインナップです。

イチオシは透明な小瓶に、ローズやスミレ、ライチ、ラムネソーダ味の琥珀糖が入った「ローズmixの小瓶(800円)」。キュートな動物などをモチーフにした6種のセットとあわせたギフトボックスもあります。
同店の琥珀糖は、シャリシャリとした部分を楽しんでもらいたいという想いから、どれもサイズが小さめに作られているそう。フレーバーはもちろんですが、そんな食感も楽しんでみてください♪
【千葉県】魔法の琥珀糖
手で成形する独特の食感が特徴。手づくりキットも大好評!

千葉県松戸市に店を構える琥珀糖専門店。レギュラー商品は一つひとつスタッフの手で成形しています。断面がランダムになることで、宝石や鉱物に近い見た目と、理想的なほどよいシャリッと感に仕上がり“魔法の詰まった”琥珀糖になるのだとか。
一番人気はプレーン味。コーヒーやミント、オレンジピール、ラム酒などの味付きもリピート率が高いそう。

「お家で琥珀糖を作ってみたい」というお客さんのリクエストに応えるべく、手づくりキットも販売。「自宅で何度作ってもうまくいかない…」という声から、作り方のポイントを押さえた動画も付けているというからスゴイ!その心遣いに嬉しくなりますね。
お店の営業日は水・土のみで営業時間も短いため、来店する場合は事前にSNSを確認すると安心ですよ。
【三重県】菓子工房すみ野
地元の新名物にするべく、2021年12月にオープン


琥珀糖を明和町の新たな名物にしようと、オーナー夫妻が試行錯誤を重ね商品化。それをイベントで販売した際に好評を博したことから、お店を開業するに至ったそうです。
開業からわずか数カ月ですが、すでにリピーターがおり、遠方から買い求めるお客さんも増えているとか。奥様がひとりで作っているので商品数に限りがあり、売り切れていることもあるそうですが、近くを訪れたらぜひ立ち寄ってみて下さいね。
売れ筋No.1は「いつきこはく(大)」。形も色もさまざまな琥珀糖が詰め合わせになっており、ご主人がデザインした“バク”のイラストがあしらわれたパッケージも商品にマッチ。
ほかにも、リキュールを入れたものやコーヒー・紅茶で味つけしたものなど、夫妻の想いが詰まった商品がいっぱいそろっています。
【滋賀県】とも栄 藤樹街道本店(NANASAN)
多彩な食感と鮮やかな紅色に見惚れてしまう

1932年創業の老舗和菓子店「とも栄」の4代目のご夫妻が立ち上げた新ブランド「NANASAN」。2017年のスタート以来、伝統を守りつつも革新的な和菓子をどんどん生み出し、今ではSNSでも注目の的となっています。

そんな「NANASAN」の主軸となっているのが滋賀特産の“アドベリー”を使った商品。「MIO」はアドベリーを琥珀糖にアレンジしたのものです。
鮮やかな紅色が目を引きますが、着色料は一切不使用。NANASANのコンセプトを表した“7”角形と“3”角形で構成された形の美しさにも見惚れそうです。アドベリーの酸味と純度の高い鬼ザラ糖のすっきりとした甘さのバランスもよく、食べ進めるごとの食感も楽しいですよ。
安曇川から見える琵琶湖に映る夜明けの優しいグラデーションと、ブランドの黎明を掛け合わせて表現したパッケージも秀逸です。
0740-32-0842
滋賀県高島市安曇川町西万木211-1
9時30分~18時30分
1月1日
JR 安曇川駅より徒歩5分
「とも栄 藤樹街道本店(NANASAN)」の詳細はこちら
【京都府】鶴屋吉信 IRODORI
洗練されたスティックタイプの琥珀糖


老舗和菓子店「鶴屋吉信」が、従来の和菓子の概念にとらわれない、“いろとりどり”の新しい形のお菓子を展開。併設のカフェでは、和モダンな空間でIRODORI限定メニューはもちろん、和カフェでは珍しい季節の生菓子とお抹茶のセットや、抹茶パフェなどが楽しめます。
スティックタイプの「琥珀糖」は、寒天と砂糖をじっくり煮詰めて溶かし1本1本手作業でカット。フレーバーはジャスミンやラベンダーなど5種類あり、透けるような優しいパステルカラーも美しすぎます。
シャリッ、つるっとした独特の食感も印象的。バッグにスッキリおさまるサイズ感もよく、駅直結という立地から、お土産やちょっとしたギフトとして購入するにも重宝しそうです。
075-574-7627
京都府京都市下京区東塩小路町8-3 JR京都駅八条口1階アスティロード内
9時~21時※カフェ・テイクアウトは20時30分(LO20時)まで
無休
JR 京都駅より徒歩すぐ
「鶴屋吉信 IRODORI」の詳細はこちら
【新潟県】越乃雪本舗 大和屋
すべてが愛らしい「おさとうのまほう」シリーズ


「伝統的な製法の干菓子の魅力を伝えたい」という想いからスタートした「おさとうのまほう」シリーズ。文具やおもちゃをモチーフにした同シリーズは「ずっと飾っておきたい!」と女性たちのハートを鷲掴み。
「こはくのつみき」「あまいおはじき」「おいしいおえかき」「万華鏡のかけら」と、現在のラインナップは4種類。どれも味わいや製法は、あくまで干菓子として作られ、優しい甘さと繊細な食感が楽しめます。

なかでも「こはくのつみき」は絵本仕立てになっており、ページをめくると、まる、さんかく、しかくの琥珀糖が出てくる仕掛けに。この商品は、積み木のように遊ぶこともできるんですよ。
本物の万華鏡のようなパッケージに、万華鏡のうつろう一瞬を切り取った「万華鏡のかけら」もぜひ!
【新潟県】百花園 本店
箱の中に詰められた新潟名物に心が躍る

老舗の和菓子店ながらも、自家製生キャラメルを使用した「生キャラメル羊羹」といった、他にはない新感覚の和菓子を販売する同店。
琥珀糖も同店ならではの魅力がいっぱいです。モチーフにしているのは、万代橋、枝豆、雪、佐渡、波、花火、米、酒の8つの新潟名物や名所。どれも見た目はもちろん美味しさも追求し、外はシャリッ、中はぷるぷるとした食感に仕上げています。

すべて異なるフレーバーも気になるところ。酒と米を模した琥珀糖には、新潟の蔵元・今代司酒造の日本酒を使用しています。日本酒のほのかな香りも印象的。他は食べてからのお楽しみ!新潟の名物や名所に想いを馳せながら、じっくり味わいたいですね。
【石川県】和菓子村上 本社店
幅広いサイズ展開や多彩なフレーバーが魅力


100年以上続く伝統的な和菓子作りを継承しつつ、日々新鮮で斬新なスイーツの開発に取り組む名店。
寒天と砂糖、そして白山の伏流水を使って作る繊細な干菓子「わり氷」は、寒天の乾燥に6日間かける伝統製法で、一つひとつ丁寧に作られています。ちなみに同店の「わり氷」は、少しずつ食感の印象が変わるように、職人の手作業で切り出しているそう。
定番のプレーンのほか、石川県の素材を生かした金沢ゆず、加賀棒茶、能登塩サイダーといったフレーバーや季節限定のフレーバーもあります。

自分用のおやつにピッタリのサイズから、プチギフトにおすすめのキューブタイプまで、サイズ展開が幅広いのもうれしいですね。夏季は品薄になることが多いのでご注意を!
【愛知県】菓匠 花桔梗 本店(茶寮)
清涼感あふれる爽やかな寒氷

江戸時代に尾張藩主の御用菓子屋だった「桔梗屋」をルーツに、モダンな感性を取り入れ次々に新しい和菓子を生み出している有名店。

「寒氷」のパッケージを開けると、きれいに詰められた琥珀糖がお目見え。ほんのり色づいた涼し気な見た目は、商品名の通り氷をイメージしているとか。冷やして食べるとより味わいが増すそうです。

シャンパンを加えた「シャンパン寒氷」も用意されています。芳醇なシャンパンの香りがふわっと広がるこの商品は、表面はシャリッとしていて中は寒天らしい弾力のある食感が特徴。一つだけ入っているハートの寒氷も存在感抜群です。
052-841-1150
愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20
10時~19時※茶寮(イートイン)は11時~17時
1月1日
名古屋市営地下鉄 瑞穂区役所駅より徒歩10分
「花桔梗 本店(茶寮)」の詳細はこちら
【愛知県】モン・プティ・プッサン名古屋店
構想5年!フルーツで琥珀糖をアレンジ


他店ではあまり見かけない“肉球”をテーマにした肉球スイーツ専門店。店内には思わず見悶えしそうな可愛すぎるスイーツがズラリと並んでいます。
なかでも「肉球ジュエルフルーツ」は、フルーツの果肉を煮詰めて作る進化系の琥珀糖。濃厚ながらキレのよいサッパリとした味わいと、肉球形のかわいさに虜になる人が続出です。
鮮やかな色合いですが、香料や着色料は一切使用しておらず、小さな子どもも安心して食べられます。宝石箱のようなビジュー缶も人気の秘密。再販しても瞬く間に売り切れてしまうそうなので、見かけたら即ゲットが正解です!
052-700-8952
愛知県名古屋市緑区鶴が沢1-2402
店舗に直接確認を
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名古屋市営地下鉄 徳重駅より徒歩7分
「モン・プティ・プッサン名古屋店」の詳細はこちら
【和歌山県】toco*towa
「チョコ×琥珀糖」のスペシャルコラボ


チョコレート専門店でありながら、伝統的な和菓子「琥珀糖」と和歌山の特産品、そしてチョコレートを組み合わせた洋風の琥珀糖「琥珀・オ・ショコラ」を生み出した珍しいお店。
琥珀糖にチョコレートをディップするというありそうでなかった発想が見事で、和歌山のオリジナル品種のいちご「まりひめ」と柑橘「でこぽん」の2種が購入できます。どちらも食べたい!という欲ばりさんは、2つのフレーバーが入ったMIX詰め合わせを♪
使用するチョコレートは甘さ控えめで、まりひめやでこぽんとの相性もバッチリ。コーヒーと合わせれば、より一層風味が広がりそうです。
まとめ
ひとくちに「琥珀糖」といっても、お店によって味や食感、形はさまざま。その洗練された見た目に「一目ぼれして思わず購入してしまった!」という人もきっと多数いることでしょう。今回紹介したお店の琥珀糖は、通販を実施しているお店も多いので、現地に足を運べない人はぜひ利用してみてくださいね!
※この記事は2022年4月25日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載の価格はすべて税込価格です。
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