伊豆諸島は、9つの有人島「伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島・青ヶ島」をはじめとした約100の島々で構成されています。これらの島全てが東京都!
この記事では、伊豆諸島のおすすめ観光スポットや、フェリー・小型機でのアクセスを紹介します。本州との位置関係が分かる地図も掲載!
伊豆諸島とは
伊豆諸島とは、神奈川県から見て南方に位置する約100の島々を指します。比較的大きな島である「伊豆大島(大島)・利島・新島・式根島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島・青ヶ島」の9つは有人島で、残りの小さな島々は無人島となっています。
海洋の影響によって気温の高低差が小さいため、冬は暖かく夏は涼しいのが特徴。年間を通して風が強く、雨が多いので、旅行の際は雨具を用意しておきましょう。
島では温泉や、星空保護区に認定されるほど綺麗な星空が楽しめます♪また、世界でも有数の漁場で、海の幸をはじめとしたグルメも盛りだくさん!
それでは早速、島ごとにそれぞれの魅力を紹介していきましょう。
【伊豆大島】自然豊かな観光スポットや海鮮グルメが充実

伊豆大島は、伊豆諸島の中で東京から一番近い島です。その距離は約120kmで、高速ジェット船で約1時間45分、飛行機なら約30分で到着できるアクセスの良さが魅力♪
島のシンボル的存在で“御神火(ごじんか)様”として崇められる「三原山」や、日本で唯一(※)砂漠と地図に表記されている「裏砂漠」など見どころ満載!
(※)東京都大島町の公式サイト参照
伊豆大島でおすすめのグルメは「べっこう寿司」です。島唐辛子醤油に漬けた魚の切り身がのったお寿司で、つやのあるべっこう色になることからそう呼ばれています。
火山島ならではの景観を巡るトレッキングや、新鮮な海の幸を楽しめるグルメが充実の伊豆大島は、伊豆諸島観光のスタートにぴったりの島です。
裏砂漠

日本で唯一、地図上に“砂漠”と表記されている「裏砂漠」は、伊豆大島のシンボル・三原山の麓に広がっています。一面に広がる荒涼とした黒い地面は、まるで月面に来たかのよう!
トレッキングをしたり、ここならではの景観をバックにたくさん写真を撮ったりするのがおすすめの過ごし方。夏には緑、秋にはススキが見られる場所もあり、季節ごとに表情を変えるところも魅力です。
東京都立大島公園

美しい海岸と緑豊かな森に囲まれた、広大な敷地を有する「東京都立大島公園」。園内には動物園と椿園が併設されており、どちらも入場無料です!
動物園は、火山の溶岩を利用したサル山のワオキツネザルや、バーバリーシープ(下写真)をはじめ、約60種350匹の動物が生息。
椿園では、約1000品種3200本もの観賞用植物と、5000本も自生するヤブツバキを鑑賞することができます。

東京都大島町泉津字福重2
8時30分~17時(椿資料館は8時30分~16時30分)
なし
【車】元町港より約35分、岡田港より約20分
あり(無料)
「東京都立大島公園」の詳細はこちら
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ぱれ・らめーる

「ぱれ・らめーる」は、全国的にも珍しい貝の博物館。フランス語で「海の宮殿」を意味します。伊豆諸島をはじめとする日本の貝はもちろんのこと、世界各地の美しい貝が2400種、10000点も展示されています。
巨大な巻き貝・アラフラオオニシなど、見どころがたくさんあります。色とりどりの美しい貝が並ぶ様は、この博物館ならでは♪

東京都大島町差木地字クダッチ
9時~17時
水曜
【高校生以上】400円【小中学生】200円
【車】元町港より20分
あり(無料・10台程度)
「ぱれ・らめーる」の詳細はこちら
「ぱれ・らめーる」の口コミ・周辺情報はこちら
【利島】イルカとのふれあいと椿が魅力

利島は断崖絶壁に囲まれた島。周囲8kmほどしかなく、歩いて島を一周できるほどに小さな島です。
この島の魅力は、周辺に生息するミナミハンドウイルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」の体験ができること。また、12月から3月にかけて島一面に広がる椿の花は必見です。
島で採れる椿から抽出した「椿油」は、ヘアケアやスキンケアでの使用が一般的ですが、最近では食用としても評判。オリーブオイルよりあっさりした風味のため、サラダやパスタなどにぴったりです。
おすすめのグルメは伊勢海老。利島で採れる伊勢海老はサイズが大きく、なかには600gを超える大物もいるそう!荒波で揉まれた身は引き締まっていて、プリプリ感が絶品です。
利島ダイビング・ドルフィンスイムサービス

「イルカの棲む島」利島でドルフィンスイムが体験できるお店。レンタル器材も完備しているので、手ぶらで気軽にイルカたちとのふれあいを楽しむことができます。イルカは好奇心旺盛で、運が良ければむこうから近づいて来てくれるなんてことも!
民宿も運営しており、ドルフィンスイムと一緒に宿を手配してもらうことも可能です。

椿の林

島全体が椿の木に覆われている利島。冬が訪れると、島全体で約20万本もの椿が花を咲かせ、圧巻の光景が広がります。また、花が落ちる2月下旬~3月頃にかけては「椿の絨毯」と称される幻想的な景色も見ることができます。
利島では江戸時代以前から今に至るまで、椿の栽培が活発におこなわれてきました。利島の椿油は、日本古来の品種である「藪椿(ヤブツバキ)」の種子から採取される油のみで精製されており、島の基幹産業となっています。

【新島】美しい海とのどかな街並みが見どころ

新島は美しい海と白い砂浜に囲まれ、サーフィンスポットとして有名な「羽伏浦海岸」「淡井浦海岸」は多くのサーファーに愛される海岸です。他にもダイビング、釣りといった海のアクティビティをたっぷりと堪能できます。どこまでも広がる水平線を眺めながら、のんびりと過ごすのもおすすめです。
また、3カ所ある温泉や、石造りの街並み、荘厳な雰囲気の「十三社神社」「宮造神社」など、自然と文化を感じられるスポットも見どころ。
特産品の「くさや」はムロアジやアジ、トビウオなどを開いて、くさや液に漬け込み乾燥させたものです。世界でも珍しい素材・コーガ石で作られる「新島ガラス」(コーガ石は熱を加えると美しいグリーンのガラスに変化します)もおすすめ!
湯の浜露天温泉

新島特有のコーガ石でできた、古代ギリシャ建築風の建物が特徴の「湯の浜露天温泉」。大小6つの湯船があり、入浴料無料の水着で入る混浴露天風呂です。有料の温水シャワー、男女別の更衣室、ロッカーもあります。
周囲の景色が見事なのもこの温泉の魅力。海に沈んでいく夕陽や満天の星を眺めながら入る温泉は、忘れられない思い出になるはず。

モヤイ像

新島では、湯の浜露天温泉の建物と同じくコーガ石で造られた「モヤイ像」を、島内のいたるところで見かけることができます。実は、待ち合わせスポットとして有名な渋谷駅前のモヤイ像は、新島の東京都移管100年を記念して渋谷区に贈られたもの!
ちなみにモヤイとは、新島の方言で「力を合わせる、助け合う」という意味です。島に住む方たちの助け合う気持ちを表している、そんなあたたかさをこの像からも感じられそう。

東京都新島村(島内のいたる所に設置)
【式根島】美しい海岸線と温泉が魅力

式根島はリアス式海岸を見られる島で、島内の「神引展望台」からその美しい海岸線が一望できます。天気の良い日には、富士山や伊豆半島も見られます。
リアス式海岸の影響で、浜辺の波はとても穏やか。「大浦海水浴場」では海水浴と磯遊び、夕暮れ時のサンセットビューを楽しむことができます。たっぷりと遊んだ後は、目の前に海が広がる「地鉈(じなた)温泉」でゆったりと♪
式根島の名物は牛乳・小麦粉・砂糖・卵のみで作られる素朴な味の「牛乳せんべい」!お土産やおやつにぴったりです。
地鉈(じなた)温泉

岩山を鉈で割ったような地形から「地鉈(じなた)」と名付けられたと言われている温泉。その名の通り、鋭いV字状の谷間に位置し、目の前にはオーシャンビューが広がります。
源泉の温度は約80度と高いため、海水と混ざり合って適温になっている位置で入浴するのがおすすめ。別名「内科の湯」と呼ばれています。

式根島KILLER WOLF

バナナボートやフライボード、ホバーボードといったさまざまなマリンアクティビティを楽しめるお店。
おすすめは、約60分かけてバナナボートで島を1周するコースです。陸地からはアクセスできない場所にも連れて行ってくれるのが魅力!その日の波の状態によっては、海からしか行くことができない秘湯「御釜湾海中温泉」も楽しめます。

トリクルマガジン編集部
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