close

2022.09.11

【京都】八坂神社の見どころ5つ!ご利益やご朱印まで紹介<2022>

地元・京都の人たちから「祇園さん」と親しみを込めて呼ばれる「八坂神社」。華やかな京都のメインストリート、四条通に面しながらも、豊かな自然を今に残しています。その多彩なご利益や建築の魅力など、見どころを一挙にご紹介します♪

※この記事は2022年8月26日時点での情報です。休業日や参拝時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

「八坂神社」ってどんな神社?

「祇園さん」と親しまれる、全国八坂神社の総本社

平安京遷都(794年)以前より鎮座する古社。素戔嗚尊(すさのをのみこと)を主祭神とし、全国にある八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする神社3000余社の総本社です。八坂神社が「祇園さん」と呼ばれるのは、神仏習合(※)時代の旧名「祇園社(ぎおんしゃ)」「祇園感神院(ぎおんかんしんいん)」の名残り。明治元(1868)年、神仏分離政策により、現在の「八坂神社」に改称されました。

八坂神社では国宝の本殿のほか、境内、境外の29棟の建造物が重要文化財に指定。建築様式の歴史的価値が高いとされているので必見です。また、本殿の周りは16社の摂社・末社(※)が取り囲みます。厄払い・縁結び・美容祈願などそれぞれにご利益があることでも有名なので、事前によく知ってから参拝するのがおすすめ!

※神仏習合/日本固有の神の信仰と仏教信仰とを折衷して融合調和すること
※摂社/主祭神に縁の深い神様をお祀りする社、末社/主祭神や摂社以外の神様をお祀りする社

見どころ1:「本殿」は青龍が棲むというパワースポット

八坂神社

ご祭神は、あらゆる災厄を表す八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した素戔嗚尊(すさのをのみこと)と櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の夫婦神、素戔嗚尊の子どもたちである御子神等。厄除、縁結び、商売繁昌などご利益が多彩です。

こちらの本殿は2020年、国宝に指定。八坂神社独自の稀少な建築様式と注目されています。本殿と拝殿(礼堂)が大屋根ひとつで覆われ、1つの建物として建築される様式は平安時代に成立。南北朝時代には現在の本殿とほぼ同じ構造だったそうです。幾度と再建されるも形を変えずに、平安時代の建築様式のまま、現在まで受け継がれています。

実は八坂神社の本殿の下には池があります(池は現在、漆喰で固められていて、見ることはできません)。八坂神社は古くから京都の「東」を守る「青龍」が宿る地といわれており、この池は「青龍」の棲む龍穴と伝わっているそう。数あるパワースポットの中のひとつです。

見どころ2:美の神様「美御前社(うつくしごぜんしゃ)」

美御前社
美御前社

美容の神として信仰されている末社です。美を司る3柱の女神様、多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)がご祭神。この三女神は素戔嗚尊(すさのをのみこと)の剣から産まれ、容姿端麗だったと伝えられています。

社殿前から湧き出るご神水「美容水」を肌に数滴つけると、身も心も綺麗になるという言い伝えが!

また、三女神の中のでもとりわけ美しいという市杵島比売命を祀る末社「厳島社(いつくしましゃ)」にもぜひお参りを。市杵島比売命は、美容祈願に加え、舞踊謡曲の神として芸能にもご利益あり!古くから祇園の舞妓・芸妓さんたちにも信仰されたそうです。

見どころ3:縁結びの神様「大国主社(おおくにぬししゃ)」

大国主社

主祭神は神話の「因幡の白兎」で知られる大国主神(おおくにぬしのかみ)。本殿にお祀りされている素戔嗚尊(すさのをのみこと)の六世にあたる孫神であり、縁結びの神です。神話「因幡の白兎」で伝えられるように、大国主神は、意地悪な神様たちにだまされていた白兎を助け、そのやさしい心により、美しい八上姫(やがみひめ)と結ばれました。鳥居の横には、「因幡の白兎」をモチーフにした、大国主神と白兎の石像が置かれています。

見どころ4:まだまだある!ご利益豊富な摂社・末社

末社である「美御前社」「大国主社」に加え、注目したい摂社や末社がほかにもたくさん!その一部を紹介しましょう。

●大神宮社(だいじんぐうしゃ)
伊勢神宮内宮の神様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)と、伊勢神宮外宮の神様である豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀り、身体健康のご利益があるといわれます。

●悪王子社(あくおうじしゃ)

悪王子社

神様には「和魂(にぎみたま)」と「荒魂(あらみたま)」という魂が存在していると考えられていて、こちらでは本殿に祀る素戔嗚尊(すさのをのみこと)の「荒魂」を祀っています。悪王子の「悪」とは「強い力」の意。厄除、災難除のご利益、諸願成就のご神徳があるといいます。

●刃物神社(はものじんじゃ)
京都は「刃物」の産地として多くの名工を輩出してきたことから、祖先の遺業を称えるために創建されたお社。案内版には「苦難を断ち切り未来を切り開く」と書かれています。

●疫神社(えきじんじゃ)

疫神社

ご祭神は、旅をしていた素戔嗚尊(すさのをのみこと)を貧しいながらも手厚くもてなして助けた蘇民将来命(そみんしょうらいのみこと)。素戔嗚尊は御礼に「蘇民将来の子孫は災厄から免れさせる」と約束されたと記述が残っています。「祇園祭」の最終日7月31日の「疫神社夏越祭」には、鳥居に大きな茅の輪を設置。無病息災を祈願する「茅輪くぐり」が行われ、授与所では茅輪守・粟餅の授与もあります。

●北向蛭子社(きたむきえびすしゃ)
「えべっさん」とも称される、事代主神(ことしろぬしのかみ)がご祭神。いわずとしれた商売繁昌の神様です。1月10日は「初えびす」。1月9・10日には福笹の授与が行われるほか、9日の15時からは七福神を乗せた蛭子船が四条通を巡行します。社殿前のえびす像の頭をなでるとご利益があるそうです。
※令和4年9月まで社殿修造のため本殿内の仮殿に遷座されています。

見どころ5:千年以上の歴史、日本三大祭「祇園祭」

祇園祭

全国的に有名な「祇園祭」は、八坂神社の夏の祭礼。平安時代(869年)、京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、当時の国の数66カ国にちなんで66本の矛を立て、神泉苑に神輿を送ったそう。こうして災厄の除去を祈ったことが始まりです。7月1日に神事始めの「吉符入」からスタートし、7月31日の「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまで、1カ月にわたり各種の神事・行事が繰り広げられます。

コンチキチンの祇園囃子が響き、山や鉾が通りをゆく山鉾巡行と神輿渡御は祭のハイライトで、前祭(さきまつり)、後祭(あとまつり)の神事。7月17日(前祭)は四条烏丸から、7月24日(後祭)は烏丸御池から山鉾が出発します。美しい刺しゅうや舶来の織物など、山や鉾の懸装品と呼ばれる華麗な装飾品も必見です。動く美術館ともいわれる「山鉾行事」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

見どころをしっかり巡るおすすめコース

見どころが多い境内だけに、どうやって巡るのがいいのか、迷ってしまいそう。そこで、ご利益をしっかり押さえながら効率よく参拝する約1時間のモデルコースの一例をご案内!

1.正門「南楼門」または「西楼門」から境内へ
四条通りの東端、花街側に位置する朱塗りの「西楼門」が有名ですが、実は正門は神社南側の「南楼門」です。「西楼門」は現存する境内最古の建造物で、応仁の乱(1467年~)で消失後、約30年後に再建されたものという歴史があります。入るのはどちらからでもOKです!

2.国宝「本殿」

3.末社「大神宮社」

4.摂社「悪王子社」

5.末社「美御前社」

6.末社「刃物神社」

7.摂社「疫神社」

8.末社「北向蛭子社」
   ※令和4年9月まで社殿修造のため本殿内の仮殿に遷座されています。

9.末社「大国主社」

10.授与所:参拝後はここでお守りやご朱印を授かろう

ちなみに、鳥居の前では一礼して入るのが良いとされています。帰る時にも鳥居を出たら振り返って一礼。また、これより神域に入るため参道の中央は神様の通る道とされていますので、道の両端を歩きましょう。

自分に合ったお守りやご朱印を選ぼう

神社で授与されるお守りは約50種類。あらゆる災厄から身を護ってくれると言われます。健康、厄除開運、学業合格、良縁祈願、美容祈願など様々な種類があるので、参拝の後には授与所で自分に合うものを選んで受けるのがいいそうです。ほかに、絵馬などもそろっています。
また、ご朱印も種類豊富。ご朱印とは参拝した証としていただくもので、八坂神社には数多くのご朱印があります。

●ハート絵馬/初穂料500円
人との縁をはじめ、あらゆる良き縁が結ばれるように願い事を書きましょう。参拝・祈願の後に直筆で大神様に自身の想いを伝えて!書き終えたら「大国主社」の脇に結びます。

ハート絵馬

●青龍朱印/初穂料500円
京都を守護する四神の一神・青龍がご本殿の下にある池におられるという伝承を基にしたご朱印。

青龍朱印

●御神縁朱印/初穂料500円
八坂の大神様とのご縁を結ばれた記念のご朱印。

御神縁朱印
■八坂神社
[TEL]075-561-6155
[住所]京都府京都市東山区祇園町北側625
[参拝時間]境内自由(24時間参拝可)、授与所9時~17時
[定休日]無休
[料金]参拝無料
[アクセス]【電車】JR京都駅より市バス206系統で約15分 祇園バス停より徒歩すぐ、京阪祇園四条駅より徒歩約5分、阪急京都河原町駅より徒歩約8分 
[駐車場]なし
「八坂神社」の詳細はこちら

\こちらの記事もチェック!/
カラフルな「くくり猿」に注目!八坂庚申堂とは?御朱印や周辺情報も
【京都】朝ご飯がおいしい店5選!京和食やパンで素敵なモーニングを

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics

tag

この記事に関連するエリア