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2022.09.13

トルコ料理はケバブだけじゃない!定番メニューや東京のおすすめレストランも紹介<2022>

トルコ料理は、フランス料理・中国料理とともに世界三大料理に挙げられることもあるほど世界的にも有名です。

この記事では、知名度の高いケバブをはじめ、トルコ版のピラフであるピラウ、スーパーフードとして注目を集めるフムス、ヨーグルトソースが特徴的なマントゥなど、トルコを代表する料理について解説。東京でおすすめのトルコ料理が味わえるレストランも紹介します。

トルコ料理とは

トルコ料理は、ケバブに代表される肉料理が主役です。トルコはイスラム教徒が多いため豚肉が禁止で、伝統的に羊肉が使われていましたが、現在は牛肉・鶏肉を使った料理もよく見られます。

肉だけではなく、黒海や地中海の海産物もよく利用されます。その他、ヨーグルトとナッツを料理にたくさん使うことも特徴です。

トルコはヨーロッパとアジアの中間に位置するため、2つの地域を合わせた独自の文化を築き上げてきました。料理にもそれが表れており、オリーブオイルやバターで西洋風に仕立てたものもあれば、香辛料が効いたアジア系のスパイシーな味付けもあります。

さらに主食は小麦で作ったパン類のほかにお米料理もあるなど、この多様性こそがトルコ料理の醍醐味ともいえます。

代表的なトルコ料理

ここからは、トルコ料理を食べに行った際に注文したい、代表的な料理を8つ紹介します。

ケバブ

ジューシーでスパイシーなトルコを代表する肉料理

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

ケバブはお肉を焼いた料理全般を指し、ドネルケバブやシシケバブなどの種類に分かれます。

大きな肉の塊を回しながら焼いている屋台店を見かけたことのある人も多いと思いますが、こちらはドネルケバブ。ドネルは「回転」を意味します。香辛料などで味付けして焼いた肉をスライスして、薄いパン生地に野菜と一緒に挟んだり、お米と一緒に盛り付けるなど、様々なかたちで提供されます。

一方、シシケバブのシシは「串」を意味します。串に肉を刺して焼き上げたバーベキューのような料理がシシケバブです。炭火で焼くことで、旨みたっぷりのジューシーな味わいになります。

その他にも、輪切りにしたナスと肉団子を串に刺して焼き上げるパトゥルジャンケバブ、お肉にトマトソースとヨーグルトを添えたイスケンデルケバブといった種類もあります。

ピラウ

トルコ版のピラフ。バターの風味がたっぷり

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

ピラウとは、皆さんにもおなじみの「ピラフ」のこと。お米をバターで炒めたシンプルな料理で、トルコでは主に付け合わせとして提供されます。

チキンストックで炊き上げて鶏肉を添えるタヴックル・ピラウ、カタクチイワシでピラウを包みオープンで焼き上げる郷土料理のハムシ・ピラウ、子羊や鶏を丸焼きするときにお肉の中に詰めるピラウを意味するイチュ・ピラウなど、さまざまな種類があります。

また、小麦と野菜にトマトペーストなどを加えて作るブルグル・ピラウのように、お米を使わないものも。ケバブの付け合わせによく利用されています。

フムス

ヘルシーで栄養価の高い豆のペースト

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

西アジアなどで栽培されているひよこ豆を、ゴマペースト・にんにく・オリーブオイル・レモン汁と一緒にペーストした、トルコ料理の代表的な前菜です。

レシピは食材をフードプロセッサーで混ぜ合わせるだけとシンプル。食パンで挟んだり、生野菜のディップにしたりしていただきましょう。

低カロリーながら、食物繊維・ビタミン・ミネラルなど栄養価が高く、スーパーフードやヴィーガンフレンドリーな料理として注目を集めているほど。

ピデ

トルコ版のピザ。ふっくら、もちもちの食感が魅力

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

小麦粉を窯でふっくらと焼き上げた、もちもち食感のピデ。円形のピザと違って、船のような細長いかたちが特徴です。イスタンブールでは生地が比較的厚めなど、同じトルコ内でも地方によって違いがあります。

生地の上にはひき肉やたまご、チーズや野菜がのせられるのが一般的ですが、これも地方によって種類は様々。例えば、たまねぎとひき肉のクイマル・ピデ、サラミとチーズのスジュクル・ピデ、チキンとトマトのタウックル・ピデなどです。

1枚のサイズが比較的大きいため、お店などではカットして複数人でシェアするのがおすすめです。

キョフテ

スパイスたっぷり、ミニハンバーグのような料理

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

羊や牛のひき肉にたっぷりのスパイス、たまねぎやにんにく、たまごなどを混ぜ合わせて成形し、直火で焼き上げるキョフテ。お肉そのものの味わいとジューシーさを感じられる料理です。また、スパイスはカレーに使われるクミンを使うのが一般的です。

ひき肉そのものをしっかりと味付けするためそのまま食べることも多いですが、お店によってはトマトソースやヨーグルトソースを添えて提供されます。また、ナスやズッキーニ、パプリカを付け合わせにすることも。

マントゥ

小さな水餃子のようなトルコの家庭料理

(画像提供:Snapmart)
(画像提供:Snapmart)

マントゥは羊や牛のひき肉、香辛料、たまねぎ、パセリといった具材を小麦粉生地で包んだものを茹でて作ります。水餃子のような料理といえばイメージがつきやすいかもしれませんね。

水餃子との違いは、ヨーグルトをかけて食べること!「餃子にヨーグルト?」と意外に思われるかもしれませんが、スパイスの効いた肉とヨーグルトの酸味がマッチして、癖になる美味しさです。さらにトマトソースを一緒にかけることもあります。

トルコ料理店でも定番として提供するお店が多いですが、マントゥはトルコでは家庭料理として愛されています。生地は市販の餃子の皮で代用してもOKです。

メルジメッキチョルバス

ビタミンやミネラルたっぷりのスープ。彩りも鮮やか!

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

メルジメッキは「赤レンズ豆」、チョルバは「スープ」の意味で、その名の通り赤レンズ豆(レンズ豆の皮をむいたもの)で作るスープ。素朴な味わいで飲みやすく、オレンジがかった見た目もキレイです。

レンズ豆は栄養価が高く、このスープもビタミンやミネラルがたっぷりと含まれています。たまねぎやにんじんなどの野菜を一緒に入れることもあります。

チョバン・サラタス

細切れ野菜をさっぱり仕上げた定番サラダ
トマト・きゅうり・ピーマン・たまねぎ・青唐辛子などを小さく切って、レモン汁・オリーブオイル・塩で和えたシンプルなサラダです。油が多く味付けの濃い肉料理が多いトルコなので、さっぱりしたサラダがよく合うということで定番となっています。

ちなみにチョバン・サラタスは「羊飼いのサラダ」を意味します。羊飼いが山に登るときにサラダの材料を持ち込み、山の中で作っていたことから名付けられたといわれています。

東京でトルコ料理が楽しめる店4選!

トルコ料理トプカプ【有楽町】

トルコの家庭料理をたっぷり堪能できるコースがおすすめ

(画像提供:トルコ料理トプカプ)

初代オーナーの“母の味”をコンセプトに、その味を1993年の創業から守り続けているトルコ料理トプカプ。オーナーの故郷である南トルコ・アダナはトルコの中でも食文化が豊かな地域と言われています。お店では、スパイスが効いた多彩な家庭料理を再現しています。

おすすめは、様々なメニューを一度に楽しめる「トプカプシェフのおすすめコース」(4950円/1名 ※注文は2名より)。仔羊と鶏のシシケバブに、牛ひき肉のキョフテの3種類盛り合わせ、月替わりの肉料理・シーフード料理など全7品のボリュームあるコースです。

■トルコ料理トプカプ
東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビルB1 KUNIGIWA内
【平日】11時~14時、17時~21時30分【土曜】17時~20時30分
日曜日、祝日
【電車】東京メトロ有楽町駅より徒歩1分
なし
「トルコ料理トプカプ」の詳細はこちら

(画像提供:トルコ料理トプカプ)

ブルガズ アダ【麻布十番】

オスマン帝国時代の宮廷料理を再現した贅沢なコース料理

(画像提供:ブルガズ アダ)

3大陸にまたがる大帝国を築き、600余年にわたり栄えたオスマン帝国。ブルガズ アダは、オスマン帝国の歴史ある宮廷料理を、古文書に残されたレシピをもとに再現した料理を提供してくれるお店です。

メニューは3種類のコース料理のみ。アミューズにはじまりコース最後に出されるデザートまで、一品一品が手間をかけて作られます。

(画像提供:ブルガズ アダ)

店内も、当時の宮廷文化をイメージしたラグジュアリーな空間。記念日など、特別な日におすすめのお店です。

■ブルガズ アダ
東京都港区麻布十番3-7-4 麻布六堂3F
17時~22時(LO)
日曜日、不定
【電車】東京メトロ・都営地下鉄麻布十番駅より徒歩3分
なし
「ブルガズ アダ」の詳細はこちら

(画像提供:ブルガズ アダ)

トルコ料理ボスボラスハサン【市ヶ谷】

本場の良さを残しつつ、日本人の口に合うようアレンジ

(画像提供:トルコ料理ボスボラスハサン)

本格的なトルコ料理をベースにしながらも日本人の口に合うようにアレンジしているお店。

食材は全て「ハラール(イスラム法で合法とされるもの)」という点にもこだわりを感じさせます。毎日違うスープと日替わりメニューが用意されるのも嬉しいところです。

おすすめのメニューは「ウズガラ キョフテ(網焼きミートボール)」(1650円)。ジューシーな牛肉と新鮮な野菜のブレンドを網焼きした逸品です。特製スパイスは辛すぎず、日本人でも食べやすい味。

(画像提供:トルコ料理ボスボラスハサン)

オーナーシェフのハサン・ウナル氏は、まだトルコ料理専門店がほとんどなかった1987年に来日し、メディアなども通じて日本にトルコ料理を広めてきた第一人者。そんな名シェフが生み出す料理をぜひ堪能してください。

■トルコ料理ボスボラスハサン
東京都千代田区九段南4-4-5
11時30分~14時30分、17時~23時(LO)
日曜日
【電車】都営地下鉄市ヶ谷駅より徒歩6分
なし
「トルコ料理ボスボラスハサン」の詳細はこちら

(画像提供:トルコ料理ボスボラスハサン)

カルタゴ【中野】

柔らかいラム肉のシシケバブがおすすめ

(画像提供:カルタゴ)

1990年にオープンした、トルコを含む地中海料理店のカルタゴ。シシケバブやチョバン・サラタスといったトルコの定番料理が揃い、トルコ産をはじめとした珍しいワインも多数あります。

おすすめは「プリフィックス・コース」(2500円/1名)。5種類の中から選ぶオードブルと、10種類の中から選ぶメイン料理のコースメニューです。メイン料理は、ラムのモモ肉を串焼きにしたシシケバブがイチ押し!

■カルタゴ
東京都中野区中野3-34-3
18時~22時(LO21時)
水曜日
【電車】JR中野駅より徒歩3分
なし
「カルタゴ」の詳細はこちら

(画像提供:カルタゴ)

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※この記事は2022年9月1日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
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トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

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