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2023.02.28

高山ラーメンのおすすめ店10選。飛騨高山のご当地ラーメンを紹介【岐阜・2023】

岐阜県を代表する観光地、飛騨高山。江戸時代の面影を残す「古い町並」を中心に、高山市内にはたくさんの見どころが充実しています。

そんな飛騨高山を訪れたら一度は味わいたいのが「高山ラーメン」。地元高山では「中華そば」とも呼ばれています。今回はその特徴と合わせ、おすすめのお店を10軒ご紹介。ぜひ食べに行ってみてくださいね!

※この記事は2023年2月24日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

高山ラーメンとはどんな料理?特徴は?

おやつ感覚で食べる人も!?親しみやすいソウルフード

高山ラーメン
だしとしょうゆが香る素朴な味わい

地元高山では「中華そば」と呼ばれることの多い「高山ラーメン」。その特徴は大きく3つで、(1)しょうゆ味 (2)細めのちぢれ麺 (3)具はチャーシュー(煮豚)・メンマ・飛騨ネギが基本 というもの。ほとんどの店がスープ、麺、チャーシューを自家製で作り上げます。

サラッと食べられるものが多く、おやつに、お酒を飲んだあとのシメにと、地元では日々の暮らしに浸透しているのも特徴です。

とてもシンプルなラーメンゆえ店の個性もさまざまなので、気になるお店を見つけたら食べ比べをしてみるのもおすすめですよ!

高山ラーメン発祥の店 まさごそば

その歴史は昭和初期、屋台ラーメンが始まり

高山ラーメン発祥の店 まさごそば
「まさごそば」の初代、坂口時宗さん。温かい中華そばは寒さの厳しい高山で評判を呼びました
高山ラーメン発祥の店 まさごそば
かつおだしが香る「中華そば(並)」800円。現在は三代目の坂口健司さんが店を守ります
高山ラーメン発祥の店 まさごそば
店は細い路地を入った場所。渋い暖簾が目印です

「高山ラーメン」の誕生は今から85年前、1938(昭和13)年のこと。今でも市内に店を構える「まさごそば」の初代が、中国人の作る麺料理を見よう見まねで覚え、支那そばとして屋台で販売したのがはじまりです。

ラーメンといえば1つのどんぶりでだしとしょうゆだれを合わせてスープを作るのが一般的ですが、「高山ラーメン」は寸胴の中にしょうゆを直接入れてスープを仕上げてしまいます。小さな調理場で素早くラーメンを提供する必要があった屋台ならではの作り方が、今なお多くの店で受け継がれているんですね!

「まさごそば」は現在、三代目が店を切り盛り。休日は開店前から行列ができることもあるので、遅めのランチ時間帯や夕方など、少し時間をずらして行くのもおすすめです。

■まさごそば
[TEL]0577-32-2327
[住所]岐阜県高山市有楽町31-3
[営業時間]11時〜18時
[定休日]水、ほか不定
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩8分【車】中部縦貫道高山ICより11分
[駐車場]2台
「まさごそば」の詳細はこちら

豆天狗 本店【高山駅より徒歩12分】

コクうまスープが極細麺に絡む!王道系「高山ラーメン」

豆天狗 本店
「中華そば(並盛)」800円(玉子入りは900円)
豆天狗 本店
「つけ麺」950円(トッピングの玉子は100円)

1948(昭和23)年創業の歴史ある名店。2020(令和2)年には土産店などが軒を連ねる安川通り沿いに移転し、観光客にはますます利用しやすくなりました。

麺は2代目が考案した極細の自家製麺。さらに、だしやスープを作るのに一般的には寸胴を使いますが、同店では底に丸みのある釜を使用。かつおが前面に香る自慢のスープの奥深さは、そんなこだわりから生まれたものです。

「中華そば」のほかに、むちっとした太麺と魚介の味わいが強めの「つけ麺」も定評があります。どちらを食べるか悩ましいですね!

■豆天狗 本店
[TEL]0577-33-5177
[住所]岐阜県高山市下一之町3-3
[営業時間]11時〜16時※スープがなくなり次第終了
[定休日]木
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩12分【車】中部縦貫道高山ICより11分
[駐車場]提携駐車場あり(食事利用で割引サービスあり)
「豆天狗 本店」の詳細はこちら

中華そば専門店 つづみそば【高山駅より徒歩8分】

澄み切ったスープが体に染み渡る正統派の中華そば

中華そば専門店 つづみそば
「中華そば(並)」800円
中華そば専門店 つづみそば
1956(昭和31)年創業。この地で65年以上のれんを掲げています

高山駅から観光名所「古い町並」へと続く国分寺通り。「つづみそば」はそこからひとつ脇に入った道に店を構えています。

こだわりは何と言ってもそのスープ。カタクチイワシやウルメイワシなど数種類の煮干しで取っただしと、豚骨や野菜などを一晩中、火にかけて取っただしとを合わせたスープは、あっさりとしていながらも奥深い味わいとコクが感じられます。

メニューは「中華そば」、名物の「チャーシュー麺」(1100円)、中華そばにワンタンをのせた「ワンタン麺」(950円〜)の3つが定番です。ほかに麺が半玉の「お子様中華」(500円)もあり、子ども連れでも注文しやすいのがうれしいですね!

ビールなどのアルコール類は一切置かず、水しか出さないという潔さも代々守り継がれています。

■中華そば専門店 つづみそば
[TEL]0577-32-0299
[住所]岐阜県高山市朝日町52
[営業時間]11時30分〜14時、17時〜20時頃(夜は麺がなくなり次第閉店)※日曜は11時〜14時
[定休日]火(祝日の場合は営業)、日夜
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩8分【車】中部縦貫道高山ICより10分
[駐車場]なし(2000円以上の飲食で指定パーキングの30分無料サービスあり)
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「中華そば専門店 つづみそば」のクチコミ・周辺情報はこちら

郷里【高山駅より徒歩2分】

地元の支持も厚い“ザ・高山ラーメン”

郷里
「中華そば(並)」800円
郷里
歴史を重ねた味のある店内
郷里
高山駅方面から向かう際は赤い看板を目印に

高山駅から最も近い中華そば専門店。「郷里(ごうり)」という郷愁漂う店名どおり、店内はホッと落ち着く温かい雰囲気で、飛騨伝統の格子戸からやさしい光が差し込み、地元に溶け込むような時間が過ごせます。

毎朝作る自家製麺に合わせるのは、鶏ガラをベースに煮干しや野菜、豚の背脂、さらに2種のしょうゆをブレンドした特製スープ。しっかりした味わいながら、「高山ラーメン」らしいやさしさと素朴さもひしひし感じられます。

チャーシューは厚切りで、潔く1枚のみ。これが箸で切れるほど柔らかく、しっかり手をかけているため口の中でとろけるような食感が楽しめます。大判チャーシューが4枚のった「チャーシュー麺」(1200円)も人気の一品ですよ!

■郷里
[TEL]0577-34-7987
[住所]岐阜県高山市花里町5-10
[営業時間]10時30分〜13時30分
[定休日]木
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩2分【車】中部縦貫道高山ICより10分
[駐車場]軽自動車2台(ほか食事利用で提携駐車場の20分無料券サービス)
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やよいそば 本店【高山駅より徒歩12分】

あっさりスープとトッピングの相乗効果

やよいそば 本店
「中華そば(並盛)」800円
やよいそば 本店
店イチオシの「煮卵入り中華そば」950円
やよいそば 本店
宮川沿いに位置。同じブロックに「やよいそば 角店」もあります

1948(昭和23)年創業、市内を流れる宮川のすぐ近くに店を構えています。代々守り継ぐ自慢のスープは、かつお節やさば節、鶏ガラや野菜をじっくり煮込んだあっさり仕立て。そこに、飛騨の伝統的な製法で仕込んだ地元「日下部味噌醸造」の飛騨しょうゆを加えることで、味に深みを持たせています。

チャーシューはスープのだしを取る際に、ある程度煮込んでから秘伝のつけだれに浸け込むため、余分な脂が少なくさっぱりとした印象。トッピングには煮たまごのほか大判チャーシュー、豚トロ炙りチャーシュー、味あげ、なめこおろしなどちょっと変わり種も用意されています。

何度も通っていろいろなトッピングを試してみたくなりますね♪

■やよいそば 本店
[TEL]0577-32-2088
[住所]岐阜県高山市七日町1-1
[営業時間]11時〜15時
[定休日]火
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩12分【車】中部縦貫道高山ICより9分
[駐車場]3台(「やよいそば 角店」と共有)
「やよいそば 本店」の詳細はこちら

ちとせ【高山駅より徒歩3分】

地元民の空腹を満たし続ける大衆食堂

ちとせ
「中華そば」750円
ちとせ
「肉玉子焼そば」760円
ちとせ
昼食どき、夕食どきともなると店内は満席に

高山駅近くの一角に、「焼そば」の暖簾を60年以上掲げる食堂。玉子、肉、イカなど各種具材の掛け合わせと定食を合わせると、焼そばメニューだけなんと30種類。何を食べても安くておいしく、お腹いっぱいになる店として、地元では何世代にもわたって愛され続けています。

焼そばと同じく評判なのが、濃厚なだしが香る「中華そば」。一般的な「高山ラーメン」の麺よりもさらに細い極細麺で、するっと食べられるほど軽やか!その食べやすさから、焼きそばと中華そばを両方注文する人もいるそうです。

昼と夜の食事どきには多くの人でにぎわいます。「焼そば」や「中華そば」はもちろん、味のある店内で過ごす時間も旅のいい思い出になりますよ!

■ちとせ
[TEL]0577-32-1056
[住所]岐阜県高山市花里町6-19
[営業時間]11時〜14時、17時〜19時(夜の営業は要確認)
[定休日]火、ほか不定
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩3分【車】中部縦貫道高山ICより8分
[駐車場]16台
「ちとせ」の詳細はこちら

宮川中華そば【高山駅より徒歩16分】

懐かしさ漂うあっさり系「高山ラーメン」

宮川中華そば
「中華そば(並)」730円
宮川中華そば
「つけ麺(並)」900円
宮川中華そば
テーブル席が多く、ファミリーやグループも利用しやすい

今から40年ほど前に大衆食堂からスタート。麺はちぢれ麺がスタンダードな高山にあって、こちらは自家製のストレート麺を使用しているのが特徴です。低加水で製麺し、さらに熟成させることで小麦の香りを引出すというこだわりも。綿密に計算された丸みのあるスープと相まって、こだわりの一杯が完成します。

3代目店主の山下さんは一時高山を離れ、東京のラーメン店で修業した経験を持つなど、ラーメンにはとにかくストイック。「高山ラーメン」らしい懐かしさを大切にしながら、現代人の味覚に合ったおいしさを日々追求しています。

国道41号沿いで車でも利用しやすく、「つけ麺」や「餃子」(6個420円)、隠れ名物の「カレー」(720円)などメニューも豊富。しっかり食べたいときにもおすすめですよ。

■宮川中華そば
[TEL]0577-33-8970
[住所]岐阜県高山市下岡本町1360-19
[営業時間]10時30分〜15時30分(LO15時)、土日祝10時30分〜21時(LO20時30分)
[定休日]月(祝日の場合は営業、他の平日に代休)
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩16分【車】中部縦貫道高山ICより9分
[駐車場]17台
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甚五郎らーめん【高山駅より徒歩9分】

お酒のあとのシメにもよし。居酒屋メニューも豊富!

甚五郎らーめん
自慢の中華そば「甚五郎らーめん」750円
甚五郎らーめん
ビジネスホテルの多い高山駅周辺から好アクセス

深夜2時まで営業している貴重な1軒。店内はカウンターのほかテーブル席も用意されています。

鶏ガラ、豚骨、野菜を煮込み、2種の飛騨しょうゆを調合したスープは、深みとコクがベストバランスで溶け合い、ラーメンにのせる厚切りチャーシューもファンの多い逸品。希望すれば生にんにくを無料でつけてもらえるので、自分ですりおろしてトッピングするのもおすすめです。

ランチタイムのメニューは「甚五郎らーめん」のみで、ごはんと漬けものは無料サービス。また夜は「串カツ」(1本200円・3本550円)、「もつ煮」(500円)など居酒屋メニューが充実していることもあって、二次会や三次会で利用する人も多いとか。

自慢の「甚五郎らーめん」を自宅でも楽しめるようにと持ち帰りセット(2人前830円)も販売しています。

■甚五郎らーめん
[TEL]0577-34-5565
[住所]岐阜県高山市西之一色町2-132-1
[営業時間]10時30分〜15時、20時〜翌2時※日・月は昼のみ営業
[定休日]日夜・月夜
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩9分【車】中部縦貫道高山ICより8分
[駐車場]10台
「甚五郎らーめん」の詳細はこちら

麺屋しらかわ【高山駅より徒歩8分】

バーナーで炙った厚切りチャーシューがインパクト大!

麺屋しらかわ
「中華そば(並)」900円
麺屋しらかわ
店内はカウンター席が中心で奥にはテーブル席も用意

昔ながらの高山ラーメンをベースに、奥深いコクを追求。カツオや鶏ガラを10時間以上煮込んで作るスープは、凝縮された旨みを前面に、進化した高山ラーメンのおいしさを感じさせます。

バーナーで炙った厚切りのチャーシューと、とろとろの玉子の存在感も際立ち、粗挽きの黒胡椒とも好相性。麺、スープ、そしてひと手間かけたトッピングが一体となり、ガツンとした旨みが伝わってきます。

観光客の往来の多い国分寺通り沿いにあり、店の前には開店前から行列ができていることもしばしばですが、店主の白川さん曰く、14時台は比較的入店しやすいとのこと。熱血店主が作る渾身の一杯をぜひ味わってみてください。

■麺屋しらかわ
[TEL]0577-77-9289
[住所]岐阜県高山市相生町56-2
[営業時間]11時〜15時頃
[定休日]火
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩8分【車】中部縦貫道高山ICより10分
[駐車場]なし
「麺屋しらかわ」の詳細はこちら

高山らーめん さんまち【高山駅より徒歩11分】

場所は観光名所ど真ん中、ラーメンはちょっと異端!?

高山らーめん さんまち
「高山ラーメン(並)」900円
高山らーめん さんまち
「飛騨牛串焼き」(モモバラ1本600円・ミスジ1本1000円)
高山らーめん さんまち
風情ある町並みに溶け込む2色の暖簾が目印

高山きっての観光スポット「古い町並」に2022年オープン。地元スーパー「SURUGAYA」が母体で、年間9万食を売り上げる同社の「さんまちラーメン」をベースに、実店舗ならではのトッピングで独創的なラーメンを提供しています。

特徴は低温仕込みで仕上げる大判のレアチャーシューと、メンマの代わりにのせたタケノコ。繊細な味わいのスープや麺とも相性がよく、これまでの「高山ラーメン」とはひと味違う美味しさを感じられます。

卓上には昆布酢や七味唐辛子などの調味料が置かれており、“味変”の楽しみ方も提案。メニューはほかに「飛騨牛串焼き」(1本600円・ミスジ1本1000円)や、にんにく煮玉子、炙りチャーシューなどの「つまみ三種盛り」(500円)ほか。まち歩きの途中で気軽に立ち寄りたい一軒です。

■高山らーめん さんまち
[TEL]080-2952-5595
[住所]岐阜県高山市上三之町106-3
[営業時間]10時〜16時
[定休日]水
[アクセス]【電車】JR 高山駅より徒歩11分【車】中部縦貫道高山ICより13分
[駐車場]なし
「高山ラーメンさんまち」の詳細はこちら

まとめ

シンプルな「高山ラーメン」ですが、お店によって結構違いがあるのが面白いですね!飛騨高山を訪れたら、ぜひ一度味わってみてください。2軒、3軒と食べ比べしてみるのも、きっと楽しいですよ♪

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

小林 亜紗子  小林 亜紗子

岐阜県生まれ。旅行情報誌『東海じゃらん』編集部を経てフリーに。コーヒー、温泉、音楽好き。民芸や郷土食、地域の慣習など、無名の人々に継承されてきたものに惹かれます。二人の子どもたちを各地の温泉に連れ回し中。

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