• 
• 
• 
• 
• 

奇跡の清流と呼ばれる仁淀川。時間や場所でエメラルドグリーンにもターコイズブルーにも見える独特の青は「仁淀ブルー」と呼ばれて親しまれています。今回はそんな仁淀ブルーの見どころや体験スポット、グルメなど周辺の情報もご紹介します。

※この記事は2023年5月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信：じゃらんニュース

奇跡の清流・仁淀川の独特な色「仁淀ブルー」

水温や地質などの条件が重なり宝石のような青い水が出現

仁淀川は愛媛県にある西日本最高峰の石鎚山から高知県のほぼ中心を通り、太平洋へと注ぐ全長約120kmの川で高知県三大河川の一つに数えられています。

国土交通省が発表する「水質が最も良好な河川」に何度も選ばれる清流としても知られ、その美しさは仁淀ブルーと呼ばれる独特の青が特徴。クリスタルやエメラルドにも例えられる透明度と輝きで、見る人を魅了しています。

仁淀ブルーは不純物の少ない透明な水というだけでなく、流れの速さや藻の繁殖しにくい水温、青緑色の「緑色片岩」が多い地形など、いくつもの条件が重なることで見られる、まさに奇跡の清流です。

特に川の上流域には青色に輝く絶景スポットが点在し、高知県在住のネイチャーカメラマンが「仁淀ブルー」と名付けて写真集で紹介したことから、広く知られるようになりました。

季節や天候などでブルーやグリーンに変化！

仁淀ブルーは色が季節や場所、光の角度で様々に変化するので、一期一会の感動と言えます。藻類などの繁茂が少ない夏～冬はブルーで、その他の季節はグリーンに見えることが多くなります。晴天で太陽が真上にある時間帯が狙い目です。

高知市内を拠点にするならマイカーやレンタカーがおすすめ

仁淀ブルーの絶景スポットは路線バスだと不便な山間部にあるので、車の利用がおすすめです。主な見どころの「にこ淵」や「安居渓谷」「中津渓谷」はJR高知駅や高知市街からは約1時間20分。高知市の隣にある南国市の高知龍馬空港からは約1時間30分です。

神秘的な青い滝壺「にこ淵」へ

高知市内から車で国道33号・国道194号を経由して向かいます。にこ淵の手前の約1kmはすれ違いが困難な細い道もあるので、運転には注意が必要です。

散策も楽しめる「中津渓谷・安居渓谷」へ

安居渓谷は高知市内から国道33号・国道194号を経由して国道439号へ。富岡トンネルを抜けたら県道362号を安居川沿いに進みます。安居渓谷から中津渓谷までは再び国道439号に戻って約40分で行くことができます。

仁淀ブルーを堪能できる、仁淀川の見どころ3カ所

1.にこ淵【いの町】

仁淀川の支流の枝川川にあるにこ淵は、水神の化身とされる大蛇が棲むと伝わる神秘的な滝壺です。幻想的な青さは仁淀ブルーの名所の中でも格別と言われ、木々の影がかからない太陽が真上にある時間だと美しさがいっそう際立ちます。

滝は10mほどの落差ですが水量が多く、大蛇伝説の神聖な場所と言うこともあって水に入ることは禁止されています。展望台のようなスペースは設置されておらず、滝壺周辺の岩場は足元も良くないので、写真を撮る際も注意が必要です。

駐車場からにこ淵までは急な山の斜面を階段で10分ほど降ります。帰りのことも考えればある程度の体力が必要ですが、エメラルドグリーンの美しい輝きは一見の価値ありです。

2.安居渓谷【仁淀川町】

安居渓谷は仁淀川の上流にある支流の安居川沿いで、約10kmにわたって淵や滝など多くの見どころが連なる景勝地です。

中でもクリスタルのように煌めく水晶淵は仁淀ブルーが楽しめる渓内随一の名所とも言われ、透き通った水は2～3mの深さでも川底の石がはっきりと見えるほど。深くなるにつれてブルーが濃くなる幻想的な場所です。

安居渓谷のいちばん奥にある砂防ダムも必見のスポットで、太陽の光が差す角度によってブルーやグリーンに色が変化します。2021年に大ヒットしたアニメ映画で主人公の回想シーンに登場したこともあり“聖地巡礼”で訪れるファンも増えています。

夏には荒男谷や乙女河原など水深の浅い場所は川遊びもできます。また、飛龍の滝や昇龍の滝などの名爆もあり、秋は紅葉名所としても知られています。渓谷美も合わせて満喫したいなら2時間ぐらいかけてゆっくりと散策するのがおすすめです。

3.中津渓谷【仁淀川町】

仁淀川に流れ込む中津川に沿った中津渓谷は、川底まで透き通った清流と淵や奇岩など変化に富んだ渓谷美を間近に見ながら散策を満喫できます。

約2.3kmの遊歩道は手摺りのない橋や岩くぐりなどアトラクションのようになっていて、ゆっくり歩けば片道30分ほど。途中には七福神の石像が置かれているので、探しながら歩くのも楽しみです。

「仁淀ブルー」の見どころとして外せないのは竜宮淵です。中津渓谷の最も奥にある滝壺で、大きな岩や木々に隠れるようにひっそりとエメラルドグリーンの水を湛える姿が神秘的。近づいて見ることはできませんが、宝石のような美しさは一目瞭然です。

雨竜の滝は中津渓谷のシンボルとも言える名所で落差は約20m。水が勢いよく吹き出すことから“竜吐水”とも呼ばれ、飛沫が霧状になって虹が現れることもあります。

中津渓谷で清らかな水の美しさを満喫するなら夏がベストシーズン。マイナスイオンにも癒やされます。新緑や紅葉の名所でもあり「仁淀ブルー」とのコラボも格別ですよ。

仁淀川のおすすめ体験スポット

1.仁淀川アウトドアセンター【仁淀川町】

船底が透明なカヤックで奇跡の清流をスイスイと水上散歩ができます。体験場所は「仁淀ブルー」が最も美しいと評判の安居渓谷から水が流れ込むエリアで、独特の青く澄んだ水は深さが5m以上の場所でも川底がはっきりと見えるほどの透明度です。

川の流れがほとんどないのでゆっくりと景色を眺めながらカヤック遊びを楽しめ、スタッフがドローンや防水カメラで空、陸、水上とあらゆる角度で記念撮影もしてくれます。天気のいい日は川底にカヤックの影が映り、まるで宙に浮いているような映像を撮ることもできます。

体験は前日までに予約が必要で、参加条件は7歳以上で身長120cm以上であること。インストラクターが常に水上から監視してくれるので、カヤックに乗るのが初めての人でも大丈夫です。

2.Niyodo Adventure【仁淀川町】

「仁淀ブルー」の絶景スポット・中津渓谷を舞台に、普段は人が入れないエリアへロープで降りたり滝壺へジャンプしたりと清流を満喫するキャニオニングツアー。美しく輝く澄んだ水はもちろん、渓谷美も楽しみながらアドベンチャー気分を味わえます。

ボートなどに乗らずに自分の体で川下りをするキャニオニングはハードなレジャーのように思えますが、インストラクターが参加者の体力や経験に応じてコースを選んでくれるので初心者も挑戦しやすいです。流れの穏やかな場所でぷかぷかと浮いて「仁淀ブルー」に溶け込むこともできます。

中津渓谷は洞窟や滝、淵など冒険の宝庫。半日ツアーなら所要時間は約3時間で、体験の様子はスタッフが写真や動画で記録してデータをもらえます。参加条件は中学生以上で、前日までの予約が必要です。

3.LOBO RAFTER【越知町】

8人乗りのボートを参加者が漕いで、清流と景色を楽しみながら川下りをするラフティングツアー。ゆったりと流れる仁淀川の中流域を使うので、泳ぎに自信のないひとでも気軽に参加できます。

激流ではないので基本的にはのんびりとした体験ツアーです。途中で水の中に入って遊んだり、岩からジャンプしたりと存分に仁淀ブルーを満喫でき、仁淀川の景観には欠かせない沈下橋くぐりもできます。ツアーの様子はスタッフが撮影してくれ、写真データももらえます。

ツアーの所要時間は約2時間で、3歳以上なら参加OK。午後のツアーは当日の12時まで予約が可能です。終了後は季節の素材を使った本格的な味わいの手づくりスイーツも用意されています。

仁淀川のおすすめグルメスポット

1.茶農家の店 あすなろ【仁淀川町】

仁淀川町特産の沢渡茶を栽培する茶農家の直営カフェで、仁淀川上流の大渡ダム湖畔を見渡す格好のロケーション。ランチやスイーツには沢渡茶葉を贅沢に使用しています。

沢渡茶をはじめ、山菜や田舎こんにゃくなど仁淀川町の季節の食材をふんだんに使用した「あすなろ御膳」は本日のおすすめ茶付き。炊き込みご飯やバラ寿司のおむすびのほか、茶塩で仕上げた唐揚げや沢渡茶団子汁、沢渡茶ようかんなど、山のごちそう満載のランチです。

建物には仁淀川町産の木材が使用され、店内は木の香りとお茶の香りに包まれた癒やしの空間。大きな窓から雄大な仁淀川を眺めることができ、天気の良い日はテラスデッキに出れば開放感満点の絶景を楽しめます。

2.池川茶園 工房Cafe【仁淀川町】

茶農家のお母さんたちが運営する茶葉を使用したスイーツ工房で、安居渓谷と中津渓谷のちょうど中間あたりに位置。目の前には仁淀川の支流で水の清らかな土居川が流れています。

看板メニューの「茶畑プリン」はムースのようなまろやかさ。地元で採れたハチミツでコクのある甘さに仕上げられています。緑茶の濃厚な旨みが特徴の「かぶせ茶プリン」と、香ばしさとほんのりした甘みの「ほうじ茶プリン」があり、どちらも渋みが絶妙な大人のスイーツです。

他にもソフトクリームやロールケーキ、生チョコ、焼き菓子など、茶処ならではのアイデアで生まれたスイーツが揃っています。清流や山の緑を眺めながら、のんびりと過ごせます。晴れた日にはテラス席がおすすめですよ。

3.レストランポンテ【仁淀川町】

中津渓谷の入口に位置する温泉宿のレストランで眺めの良さが魅力。清らかな流れや森の豊かな自然を身近に感じることができて、のんびりと過ごせるテラス席もあります。

ランチだけの利用も可能で、地元の素材を活かした「ゆの森弁当」はカツオのたたきや季節の天ぷら、炊き合わせなど山海の幸が満載で、食後のコーヒーも付いています。他にも川魚の田舎定食（1640円）や名物地鶏・土佐ジローの卵を使ったオムライス（1150円）なども評判です。

こんこんと湧き出る温泉をゆったりと楽しめる日帰り入浴もおすすめです。さっぱりとした湯は “美人の湯” として評判で、露天風呂は湯船に浸かったまま清流のせせらぎを聞きながら癒やしの時間を過ごせます。

4.高知アイス売店【いの町】

高知県産の素材にこだわるアイス製造会社の直営店で、目の前には仁淀川の絶景が広がっています。大きな窓のある店内はどの席もリバービューです。

濃厚でコクのある地鶏の卵を使ったソフトクリームはきめ細かな口当たりで後味がさっぱり。卵の風味がクセになり、リピーターが後を絶たない看板メニューです。このソフトクリームが添えられたフレンチトーストやパフェなどもあります。

日帰り観光モデルコース

のんびりと「仁淀ブルー」を満喫するにこ淵コース

ひんやりスイーツを味わって、にこ淵で感動のブルーとご対面。仁淀川のラフティングではのんびりと景色も満喫。

JR高知駅
↓45分
高知アイス売店（スイーツ）
↓25分
にこ淵
↓45分
LOBO RAFTER（ラフティング）

ご当地グルメや清流遊びも堪能する安居渓谷コース

ランチの後に清流でカヤックの水上散歩。お茶スイーツを味わったら、安居渓谷で仁淀ブルーを散策しよう。

JR高知駅
↓1時間30分
茶農家の店 あすなろ（ランチ）
↓25分
仁淀川アウトドアセンター（クリスタルカヤック）
↓3分
池川茶園 工房Cafe（スイーツ）
↓25分
安居渓谷

中津渓谷の魅力を五感で楽しむアクティブコース

キャニオニングで中津渓谷の仁淀ブルーを体感してランチをしながらひと休み。清流の渓谷散策の後は絶品のお茶スイーツを味わおう。

JR高知駅
↓1時間20分
Niyodo Adventure（中津渓谷キャニオニング）
↓2分
中津渓谷 ゆの森 レストランポンテ（ランチ）
↓1分
中津渓谷
↓15分
池川茶園 工房Cafe（スイーツ）

まとめ

自然が織りなす神秘の仁淀ブルーを満喫できるおすすめの絶景スポットやアクティビティをご紹介しました。周辺のグルメと合わせて高知の旅を楽しんでくださいね。

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

• 
• 
• 
• 
•