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2024.05.19

日本の絶景「茶畑」10選!日本茶カフェや体験ができるスポットを紹介【2024】

新緑の季節になると茶畑では新茶の収穫が始まり、若草色が一面に広がる美しい風景も見頃になります。その茶畑を眺めながら香り高い日本茶を味わえるカフェや、茶摘みなどが体験できる観光スポットが全国各地に点在。

そこで今回はじゃらんニュースの10周年記念にちなんで、日本中から選りすぐった絶景の茶畑10スポットを紹介します。

茶畑とは?絶景の見頃はいつ?

景色はもちろん土地の文化も魅力のひとつ

茶畑

日本でお茶が飲まれるようになったのは奈良・平安時代とされ、鎌倉末期には日本各地に茶畑が作られるようになりました。

茶畑は見渡す限りの丘陵地や山深い場所などロケーションも規模も様々。その土地に根付く人々の暮らしや文化なども感じることができ、茶摘みなど各種の体験では景色だけではない発見ができるのも楽しみです。

季節ごとの景色が楽しめる

よく言われる“夏も近づく八十八夜”とは、例年5月2日前後。一番茶を摘むのは4月中旬から5月上旬で、続いて6月中旬から7月上旬に二番茶、7月下旬から8月上旬に三番茶を摘むのが一般的。9月中旬から四番茶を摘む場合もあります。一番茶(新茶)の時期に限らず、茶畑は季節によって表情を変えるので長期間に渡って景色を楽しめます。

景色を楽しむ際に無断で茶畑に入ることは厳禁。撮影の際は農作業中の方の写り込みに配慮するなど、無許可での撮影はやめましょう。

【埼玉県・入間市】茶畑テラス 茶の輪

好みのプランを選んで絶景テラスを独り占め

茶畑テラス 茶の輪

入間市は狭山茶(さやまちゃ)の主な産地で、市内の金子台には広大な茶畑が一面に広がっています。茶畑の中に佇む茶畑テラスは事前予約制の90分貸切りで、360度の茶畑の絶景を独り占め。茶畑の先には加治丘陵や秩父の山々、天気がいい日には富士山も望むことができます。

茶畑テラス 茶の輪
うたた寝プラン(1人3500円)

テラスで過ごすプランは5種類。ほうじ茶入りそば殻枕の貸出しが付いた「うたた寝プラン」は茶畑と青空に囲まれてゆっくりと寛げ、軽食やおやつなどの持込みは自由。テーブルやクッション、カメラスタンドも用意され、完全貸切でゆったりとくつろげます。

茶畑テラス 茶の輪
茶産地飲み比べプラン(1人3000円)

他にも地元の狭山茶と静岡、鹿児島の緑茶の飲み比べができる「茶産地飲み比べプラン」や、季節のおすすめ2種と好みで選べるお茶1種を味わえる「選べるセレクトティープラン」(1人3000円)、お茶と濃厚煎茶ジェラートがセットの「お茶屋濃厚ジェラートプラン」(3000円)も。茶摘み時期は期間限定で茶摘み体験付きプランも登場します。

■茶畑テラス 茶の輪
埼玉県入間市(プランにより異なる)
時期やプランで異なる(予約制/公式HPを参照)
なし(雨天中止)
首都圏中央連絡道 入間ICより5分
あり(無料)
「茶畑テラス 茶の輪」の詳細はこちら

【静岡県・富士市】富士山の茶の間

雄大な富士山と段々畑が広がる絶景スポット

富士山の茶の間

大淵(おおぶち)地区の笹場は茶畑の先に富士山を望み、周辺に電線がないこともあって多くのメディアやカメラマンが訪れる評判の撮影ポイント。山頂に向かって緩やかに連なる段々畑と富士山が、視界いっぱいに広がる圧巻のロケーションです。

富士山の茶の間
富士山みわたすティータイムプラン(1人4000円)

茶畑に囲まれたテラスは、現地の茶園で採れた3種のお茶とお菓子が入ったピクニックセットが付いて120分の貸切り(要予約)。軽食やおやつなどの持込みもでき、絶景を楽しみながら思い思いの時間を過ごせます。

富士山の茶の間

オプションで茶摘み娘の衣装の貸出し(1人3000円)もあり、地元の茶農家さんが着付けや記念撮影も手伝ってくれるので、茶どころならではの体験ができますよ。

■富士山の茶の間
080-7016-1201(AOBEAT)
静岡県富士市大淵1445(大淵笹場直売所)
10時~12時、13時~15時(公式HPより予約制)、茶畑は観賞自由
なし(雨天中止)
新東名高速道 新富士ICより12分
25台(無料)
「富士山の茶の間」の詳細はこちら

【静岡県・伊豆の国市】蔵屋鳴沢

2つの世界遺産を望む茶畑で茶摘み体験も可

蔵屋鳴沢

自社保有する広さ約1.4haの茶畑は常時無料開放。展望台からは世界文化遺産の「韮山(にらやま)反射炉」と「富士山」を同時に望め、製茶工場やお土産の販売所にクラフトビール醸造所なども併設された複合観光施設です。

蔵屋鳴沢

春と秋は茶摘み娘の衣装に着替えて茶摘み体験(要予約/1人2000円)もできます。所要時間は約1時間で、女性も男性も子どもも誰でも体験可能。オリジナル手ぬぐいや煎茶のお土産が付き、自分で摘んだ生葉の持ち帰りもOKです。

蔵屋鳴沢
ソフトクリーム(350円)

お茶やクラフトビールなどの自社製品を中心に販売する「反射炉物産館たんなん」でおすすめなのが、自社工場製のお茶をたっぷり使ったオリジナルソフトクリーム。さっぱりした甘さの名物スイーツで、煎茶かほうじ茶の味が選べます。

■蔵屋鳴沢 反射炉物産館たんなん(くらやなるさわ)
055-949-1208
静岡県伊豆の国市中272-1
9時~17時(茶畑は観賞自由)
なし
東名高速道 沼津ICより40分
50台(無料)
「蔵屋鳴沢」の詳細はこちら
「蔵屋鳴沢」のクチコミ・周辺情報はこちら

【静岡県・牧之原市】グリンピア牧之原

体験や買い物が楽しめる茶畑の中の観光施設

グリンピア牧之原

「牧之原大茶園」はすべての茶畑を合わせると総面積が約5000haもあり、静岡県のお茶の生産量の約4分の1を占める一大生産地。一面に広がる茶畑に囲まれた「グリンピア牧之原」は茶の卸問屋が運営する体験観光施設で、茶摘み体験やショッピング、工場見学などが楽しめます。

グリンピア牧之原
お茶摘み体験(中学生以上1000円、小学生800円)

お茶摘み体験は約30分。スタッフから摘み方を教えてもらい、摘んだ生の茶葉はビニール袋に入れて持ち帰りできます。家庭で天ぷらにして食べたり、無料で配付される「飲めるお茶レシピ」を参考にお茶づくりにチャレンジするのもおすすめです。

また、お茶摘み体験にはオプションで茶摘み娘の衣装レンタル(要予約1500円)もあるので、併せて楽しんでくださいね。

グリンピア牧之原
深蒸し茶 朝比奈原(1080円)

お土産コーナーの人気商品は、一般的な浅蒸し茶に比べて約2倍も長く蒸した「深蒸し茶」。入れたときの濃い緑色と飲んだときのコクのある濃い味が特徴で、中でも「朝比奈原」は新茶時期の茶葉を使用しています。

■グリンピア牧之原
0548-27-2995
静岡県牧之原市西萩間1151
10時~17時
12月29日~1月3日
東名高速道 相良牧之原ICより8分
40台(無料)
「グリンピア牧之原」の詳細はこちら
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【岐阜県・揖斐川町】天空の茶畑

山の中腹から山頂にかけて一面に広がる茶畑

天空の茶畑

標高約300mの高地にある上ケ流(かみがれ)地区は昼夜の寒暖の差が大きい茶の栽培に適した環境。山肌の一面には「天空の茶畑」が広がり、そのロケーションから“岐阜のマチュピチュ”と呼ばれています。

絶景ポイントは駐車場から徒歩で15分ほど。秘境のような趣きで車で簡単に行ける場所ではありませんが、遊歩道が整備されているので、絶景好きにはぜひ訪れてほしいスポットです。

天空の茶畑

絶景ポイントへの遊歩道入り口までは、レンタサイクルを利用するのもおすすめ。電動アシスト自転車(1日900円)なら山道もスイスイ登れ、途中にはカフェもあるのでのんびりと休日を過ごすにはぴったり。サイクルポートは揖斐川町や池田町に計3カ所あります。

レンタサイクルの問い合わせ:050-3531-6108(養鉄トレクルコールセンター)

■天空の茶畑
0585-22-2111(揖斐川町商工観光課)
岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合
観賞自由
なし
東海環状道 大野神戸ICより30分
15台(無料)
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【京都府・和束町】和束の茶畑

天空へと続く茶畑は日本遺産にも登録

和束の茶畑
石寺の茶畑

急傾斜の山の上にも広がる約600haもの茶畑は、京都府指定の景観資産の第1号。鎌倉時代から茶の栽培が始まったとされ、茶文化を今に伝える貴重なエリアとして日本遺産にも登録されています。

中でも「石寺の茶畑」は様々なお茶のPRに写真が使われる代表的なスポットで、茶畑の合間に新しい家や古民家が点在し、春には若草色の茶畑と桜が同時に楽しめます。

和束の茶畑
白栖(しらす)の茶畑

他にもハイキングコースになっている白栖の茶畑や、パッチワークのように畝が巡らされた撰原(えりはら)の茶畑、メインロードの府道5号からも望める釜塚の茶畑など、たくさんの見どころがあります。

和束の茶畑
塩ミルクソフトクリーム 抹茶トッピング(480円)

町内にはお茶をテーマにしたカフェもあり、観光案内の拠点にもなっている「和束茶カフェ」では、ソフトクリームなど和束茶を使ったスイーツが味わえますよ。

■和束の茶畑
0774-78-0300(和束町観光案内所)
京都府相楽郡和束町
観賞自由
なし
京奈和道 山田川ICより30分
80台(無料)/観光案内所5台(無料)
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【山口県・宇部市】藤河内茶園

県内のお茶のほとんどを生産する広大な茶畑

藤河内茶園

小野湖の近くにある丘陵地に約70haの広大な茶畑。見渡す限りに緑の絨毯を敷き詰めたような景色は圧巻です。

茶畑は車の乗り入れができるように整備されているので、農作業の邪魔にならないようにすれば立入は自由。小高い場所にある展望台は、茶畑を360度のパノラマで展望できる絶好のビュースポットになっています。

藤河内茶園

摘採されたお茶は「山口茶」や「小野茶」として県内外へ広く出荷され、山口県産のお茶の9割にも及ぶほど。浅蒸しによる製法で甘みと渋みのバランスが良く、昔ながらの香り高いお茶が愉しめるとして特産品にもなっています。

■藤河内茶園
0836-41-0302(JA山口県宇部緑茶センター)
山口県宇部市小野藤河内
観賞自由
なし
山口宇部道路 嘉川ICより30分
10台(無料)
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【福岡県・八女市】八女中央大茶園

大パノラマが広がる展望所にはカフェも併設

八女中央大茶園

高級茶として全国的に知られる八女茶の集団茶産地で、70haもの広大な茶畑が緩やかな丘陵地に広がっています。高台の頂上には展望所があり、晴天の日は八女市街だけでなく有明海や島原半島も一望。茶畑バックに壮大な写真が撮れると評判のスポットです。

八女中央大茶園

福岡を代表するブランド茶の生産拡大などを目的に県のパイロット事業として開発して作られた近代的な茶畑で、見学は自由。例年ゴールデンウイーク期間中には、展望所付近の「姫道(ひめみち)会館」で新茶の試飲や販売も行われています。

八女中央大茶園
Green Monster 煎茶(400円)

展望所の一角には2023年にカフェがオープン。ここで採れた茶葉を使って急須で淹れる煎茶は、渋みが少なく甘さと旨みを愉しめるおすすめの一杯。他にもホイップがたっぷりのった抹茶フラッペ(650円)や抹茶ソフトクリーム(400円)など、茶どころならではのメニューが揃っています。

■八女中央大茶園
0943-22-6359(八女中央茶共同組合)
福岡県八女市本375-2
観賞自由
なし
九州道 八女ICより25分
10台(無料)
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【佐賀県・嬉野市】うれしの茶交流館 チャオシル

のどかなロケーションで各種体験も楽しめる

うれしの茶交流館 チャオシル

温泉地でも知られる嬉野の山間部。豊かな自然と一体になった丘陵地の高台には展望台もあり、市街と茶畑が一望できます。小さい茶畑が点在している場所やまとまった場所があり、それぞれで違った景観を楽しめるのも魅力です。

うれしの茶交流館 チャオシル

嬉野茶の魅力を発信する「うれしの茶交流館 チャオシル」には売店や喫茶コーナーがあり、嬉野温泉の温泉水を使ったユニークな茶染め体験(1500円)や茶摘体験(600円)、釜炒り体験(1000円)など、お茶に関する様々な体験もできます。

うれしの茶交流館 チャオシル

美味しいお茶の淹れ方教室(300円)は、「うれしの茶」に精通したスタッフのレクチャーを受けながら自分でお茶を淹れます。湯の温度や注ぎ方でおいしさの違いが実感できると評判で、所要時間は約30分です。

■うれしの茶交流館 チャオシル
0954-43-1991
佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内乙2707-1
9時~17時
火(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
長崎道 嬉野ICより10分
38台(無料)
「うれしの茶交流館 チャオシル」の詳細はこちら
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【鹿児島県・枕崎市】中原公園

眼下に広がる茶畑と正面の開聞岳も一望

中原公園
(画像提供:枕崎市観光協会)

枕崎市郊外の南薩台地と呼ばれる高台。眺望が大きく開けた公園で、目の前には一面の茶畑が広がり、その先には雄大な東シナ海や薩摩の名山・標高924mの開聞岳まで見渡せます。

茶畑のグリーンと青い空のコントラストも美しく、開聞岳がそびえる姿はまさに絶景。公園には芝生広場もあるので、ピクニックを楽しみながら過ごすのもおすすめですよ。

■中原公園
0993-76-1218(枕崎市建設課都市整備係)
鹿児島県枕崎市国見町916
観賞自由
なし
南薩縦貫道 南九州知覧ICより15分
15台(無料)
「中原公園」の詳細はこちら

まとめ

絶景を楽しめる日本全国のおすすめ茶畑を紹介しました。一番茶を摘む春はもちろん、季節ごとに違う景色や色も魅力なので、ぜひお出かけの参考にしてくださいね。

※この記事は2024年5月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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