「マラソン大会って、ただ走るだけでしょ?」と思っていませんか。日本各地には、その土地ならではの景色やグルメが楽しめる「ご当地マラソン」が数多く開催されています。
せっかく地方の大会に参加するなら、走るだけじゃ、もったいない。そのまま前後泊をつけて、宿選びやご当地グルメ、観光まで楽しんでしまう「マラソン旅」、実はかなりおすすめです。
この連載では、じゃらんニュース編集部が「ご当地マラソン」に参加したランナーにインタビューしたり、ライターが実際に参加したりしてレポート。宿選びから完走後のご飯、お土産まで、リアルな“マラソン旅”の様子をたっぷり紹介します!
「水戸黄門漫遊マラソン」って?
2016年の第1回大会から、毎年10月の最後の日曜日に水戸で開催されている「水戸黄門漫遊マラソン」。水戸城跡の近くにある三の丸庁舎広場がメイン会場で、水戸駅から徒歩5分とアクセスが良く、都心からも参加しやすい大会です。

徳川御三家の歴史を感じながら、日本三名園の偕楽園、紅葉が美しい千波湖畔を駆け抜けるフルマラソン。制限時間は6時間で、2025年の第10回大会は1万1408人のランナーが出走して、完走率は約94%でした。
水戸黄門の印籠をかたどった完走記念メダルには、水戸徳川家、葵の御紋が施され、完走したランナーの最高のご褒美となっています。

ライターやまだの「水戸黄門漫遊マラソン旅」スケジュール
1日目:水戸駅着→大会メイン会場で前日祭を見る→電車で勝田駅へ→ホテルにチェックイン→夕食→22時に就寝
2日目(レース当日):朝6時起床→ホテルの朝食ビュッフェ→電車で1駅(約6分)水戸駅から徒歩でスタート地点へ→9時スタート→ゴール後は水戸駅で昼食後、お土産を買って帰路へ

大会当日は品川駅からJR臨時特急列車「水戸黄門漫遊マラソン号」が運行され、東京から日帰りをすることもできますが、都内の自宅から約2時間かかるので、前泊したほうが安心だと思い、1泊2日(前泊)の旅程にしました。
宿は「会場から近い」を基準に隣駅をセレクト
宿を選ぶポイントは、何といっても会場までのアクセス。まずは水戸駅周辺のホテルをじゃらんで検索しましたが、マラソンのエントリーをしてから探し始めたので、すでに手ごろな料金のホテルは満室。そこで、隣駅の勝田駅にも検索範囲を広げました。参加者が多い大会の場合、エントリー受付開始のかなり前からホテルを予約する人が多いようです。

実際に泊まったのは、勝田駅から徒歩1分の「ブライトンホテルみまるや」。勝田駅から水戸駅までは1駅、約6分なので、会場までのアクセスは問題なし。クチコミで「受付の応対がいい」と高評価されていたのも選んだ理由の一つで、マラソン前夜をゆっくり過ごせそうだと思いました。
チェックイン時に女将さんと少しお話をして、翌日に「水戸黄門漫遊マラソン」を走ると言ったら、「朝食は朝6時30分からだけど、15分には用意しておくから、早めに来てゆっくり食事をしてね」とありがたいお言葉。
手づくり感のある温かい朝食は無料で提供されています。水戸といえば納豆!ご飯にたっぷり納豆をかけて、モリモリいただきました。
チェックアウトの時は、女将さんが「がんばってね!」と笑顔で握手してくださって、さらにパワーをもらいました。毎年1月に「勝田マラソン」がホテルから徒歩10分の会場で開催されていることもあり、ランナーの対応には慣れているようです。
ラン前日の夕食は地元のお店で
前日の夕食は、ホテルの近くで見つけた昭和レトロな定食屋さん。マラソン前日は必ずカレーライスを食べる、という某マラソンランナーに倣って、カツカレーライスをいただきました。
昔ながらの黄色いルーのカレーです。「ソースで味変してね」と女将さんに言われて、途中でソースを投入しました。ルーが重たくなくて、胃にもたれにくそうなのがマラソン前夜にはピッタリ。スープは「作りすぎたから、おまけ」だそう。美味しくエネルギー充電できました。

大会本番は沿道の大声援と美しい景色にパワーをもらって完走!
マラソンを走るには走力や持久力も必要ですが、大会では沿道の応援やボランティアの方々、エイド(給食)のおかげでたくさんパワーをもらって、背中を押してもらうことができます。
水戸駅から会場までは徒歩5分。当日朝の天気予報は雨だったので、防寒を兼ねて100円均一ショップのレインコートを着ていましたが、スタート前に少しだけパラパラと降って、走っているときも、たまにパラっとくる程度。
5kmくらいで暑くなったのでレインコートを捨て、沿道の大声援に手をふったり、ハイタッチをしに行ったり、景色も楽しみつつ、「歩かず完走」を目標に、のんびりと走りました。

途中、15kmくらいで右足首が痛くなり、そこからはずっと痛みとの闘い。沿道のボランティアの方に2回くらい、スプレー式の鎮痛消炎剤をかけてもらって、痛みが治まったり、また痛くなったり、のくり返し。
後半、徐々にペースが落ちていった時、ふと沿道を見たら、「ドライブスルー太鼓」という看板を発見。何だろうと近づくと、バチを配っていたので、走りながら受け取って、ドンドンドンと3つの太鼓を叩かせてもらいました。自分で自分に応援をしたみたいで面白く、少しだけ足が軽くなった気分に!

33km付近から偕楽園公園に入り、千波湖畔の周りをぐるっと1周して折り返し、プラス約半周。日本三名園の偕楽園、紅葉の千波湖畔は、とにかく眺めが最高です!
エイドの「納豆巻き」「梅巻き」というのぼりを見つけて、何を食べようか、目移りしてしまいましたが、さっぱりしたほうがいいかな、と梅巻きをチョイス。
広場で黄門様ご一行のお姿を見つけたときはテンションアップ!コースの真ん中を走っていたのでハイタッチには行けなかったけど、手をふって元気をいただきました。

残り4kmくらいでキツくなり、もう歩こうかな、と弱気がでてきた時、梅香トンネルの中に入ったら、ペンライトを持った学生さんたちの大声援!すごく励まされ、幻想的な暗いトンネルを走る気持ちよさもあって、自然にスピードが上がりました。

トンネルを抜けたら、残り2kmちょっとで、これならゴールまで頑張れるかも?とパワーが復活。40km付近にエグイ激坂があるのは話に聞いていたので、ここは観念して歩いて上りました。
ラストの花道では地元の人たちの「おかえり~」「あと少し」「がんばれ~!」というたくさんの温かい声援を浴び、正面にフィニッシュの茨城県三の丸庁舎が見えたときは感動!
印籠の完走記念メダルを首にかけてもらい、とても楽しい42.195kmでした。フィニッシュ後にもらった梅のおにぎりが本当に美味しかったです。

補給スポットでは「納豆巻き」ももらえる!?
マラソン大会には給水所のほかに、「給食所」「エイド」というバナナやパン、おにぎりなどの食べ物の補給スポットがあります。ご当地マラソンでは、特産品や銘菓などが提供されることも多く、公設の給食所だけでなく、地元の企業や個人が出している私設エイドもたくさん見られます。

水戸黄門漫遊マラソンでは、公設の給食所で、カステラドーナツ・クッキー・干し梅・焼きいもようかん・冷凍ブルーベリー・うどん・いちごやブルーベリーのタルト・有平糖(きなこ味)など。協賛企業のエイドでは、納豆巻きや梅巻きがありました。
参加賞で水戸銘菓「吉原殿中」などお土産いろいろ
フィニッシュ後に試食でいただけるのは、漫遊豆や吉原殿中をはじめとする水戸の銘菓。まずはもらったお菓子を食べてみて、気に入ったら帰りにお土産として買っていくランナーも多いようです。
私も家族へのお土産に吉原殿中と干しいもを買って帰りました。さらに参加賞として地元企業の醤油もいただきました。

水戸の景色と特産物でエネルギー満タン
普段なら景色をゆっくり楽しむ日本三名園の偕楽園を、たくさんの声援を受けながら駆け抜ける爽快感は、マラソン大会ならではの体験でした。納豆や梅など、水戸の特産物は、走るためのエネルギーに最適ですね。
次回は、もう1泊して、駆け抜けた偕楽園を改めてゆっくり散策したり、水戸城の城下町をお散歩したり、茨城県近代美術館にも行ってみたいなと思いました。
本記事は実際の参加・宿泊体験に基づく旅レポートです。開催概要やエントリー方法は公式サイトの最新情報をご確認ください。宿泊先探しの際は、立地や大浴場の有無など、マラソン参加者ならではの視点でじゃらんのレビューを見比べてみるのもおすすめです。
※この記事は2026年9月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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ランナー:ライターやまだ
参加した大会:水戸黄門漫遊マラソン(茨城県水戸市)