■鬼太鼓 約500年前に伝わったといわれる佐渡の鬼太鼓（おんでこ）。振り付けは能の舞を基本に独特な太鼓のリズムが組み込まれ、現在の形が完成したという。悪魔払いや商売繁盛、五穀豊穰などを祈って祭礼に奉納される郷土芸能だ。

	■大野亀・二つ亀 頂上から360度のパノラマが広がる、標高167ｍの一枚巨岩が大野亀。6月頃は黄色いカンゾウが花開く。夏は海水浴客で賑わう二ツ亀からは3kmのウォーキングコースになっており、おすすめの散策ルートだ。

	■能舞台 かつては200を越えるほどの能舞台があったという佐渡。今も30あまりの舞台があり、イベントや祭りなどの際には能が演じられる。なかでも貴重な本間家能舞台には、音響効果を高めるため床下に瓶が埋め込まれている。

	■朱鷺 朱鷺の学名はニッポニア ニッポン。古くは日本書紀にも登場した日本を代表する鳥である。環境や時代の変化により絶滅の危機に瀕している朱鷺を見学できるのは佐渡の「トキの森公園内・トキ資料展示館」のみ。佐渡を訪れたらぜひ見ておきたい。

	■加茂湖 新潟県内で一番大きな湖が加茂湖。海水と真水の混ざった汽水湖で、カキの養殖が盛んなことでも知られている。春は湖畔に桜が咲き誇り、秋からはカキが旬を迎える。景色と食で、加茂湖の自然の恵みを満喫したい。

	■金山 1601年に大鉱脈が発見されて以来、一気にゴールドラッシュを迎えた佐渡。最盛期は相川の町の2km四方に5万とも10万ともいわれる人が住んでいたという。その金山は現在、発掘作業を再現した坑道を見学できる。

	■清水寺杉並木 京都の清水寺を模してつくられた清水寺（せいすいじ）。仁王門から本堂へ続く石段の両脇には、樹齢約400年の杉の古木が立ち並ぶ。静寂が心地よい杉木立は、歩くだけでも心が洗われ、清らかになるような気持ちを味わえる。

	■大佐渡スカイライン 全長30kmのドライブコースが大佐渡スカイライン。ルートは変化に富んでおり、金北山などの山々、両津湾や真野湾、国仲平野など、佐渡全体を見渡せる。次々と変化する車窓を眺めながら、絶景ドライブを楽しもう。

	■尖閣湾 国定公園の尖閣湾では、悠久の時を経て浸食された断崖と、大小の岩礁が織りなし、まるで北欧のフィヨルドのよう。冬期以外は海中透視船が運行されており、海上からの眺めと、透き通った海水の下に広がる海の自然を眺められる。