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2017.04.14

イケメンの考えるデートはしょうもない?非モテが考えた横浜デートプランと対決してみた

判定

「B」2票

「A」1票。

……

「非モテ」の勝利!

なんと、本当に非モテが勝ってしまった。

ほれ見たことか、やっぱりイケメンのデートプランはしょうもない!!

……そう声高に叫びたいところだが、

こういうのって、なんだかんだいってイケメンが勝ち、

非モテが完膚なきまで叩き潰されるオチに着地するのがセオリーなんじゃないか?

非モテに肩入れしていたはずが、

いざイケメンの敗北を目の当たりにすると、

予定調和を崩すガチ感にびびってしまう。

五十嵐くんが想像以上にいいやつだったということもあって、

喜びづらいというのもある。

ごめんね、いがっち。

おれは好きだよ、いがっちのプラン。

結果発表

王道デートこそ、男性の力量が浮き彫りになる

とはいえ、勝負は勝負。

五十嵐くんには傷口に塩をぬることになるかもしれないが、

女性陣にそれぞれのデートプランへの所感を聞いてみよう。

―― まず、「B」の野毛デートを選んだ葉子さんと恵子さん(ともに仮名)、どこがよかったですか?

葉子
「プランBのほうが、気軽に楽しくデートできるんじゃないかなって。

おしゃれな感じよりは動物園とか飲み屋とかのほうが、

個人的に趣味が合うっていうのもありますけど。

Aはなんか……『頑張ってくれている感じ』がすごく伝わってきます」

―― えっ? 男性が頑張ってデートプランを考えてくれるのは嬉しくないんですか?

葉子
「私はイヤかな。あまり張り切られると、

こっちまで気を遣っちゃいそうだから……」

恵子
「確かにAは女性ウケしそうなスポットばかりで、

すごくこちらに気を遣ってくれている感じは伝わってきますね。

ただ、ちょっと歩き過ぎじゃないかな……疲れちゃいそう。

あと、ただ歩くだけって会話がもたなそうです。

会話をリードしてくれる男性だったらいいのかもしれないけど

……相手によりますかね。

逆にBは会話の糸口になりそうなネタが多いスポットを

選んでくれているので盛り上がりそうです」

葉子さん

―― では、逆に「A」を選んだ尚子さん(仮名)はどうですか?

尚子
「私はせっかくの横浜デートなんだから、

横浜っぽいほうがいいかなって。

あと、最初のデートなんだし、

変にひねるより王道でいいと思います」

―― 最初は「ベタな定番コース」でいいと

尚子
「ぶっちゃけ、Aのプランは他の人とのデートで何回か行ったことあるところばっかりですよね。

中華街行って、公園散歩して……みたいな。

だからこそ、相手の男性によって差が生まれると思う。

あの人と行ったときはあんなに楽しかったのに、

この人だとつまらないな……とか。

定番だからこそ力量がハッキリ出て比較しやすいので、

次のデートに応じるかどうかの見極めができると思います。

さっき、恵子が『相手によるって』言ったけど、その通りだよね。

いやな女だなー、わたし(笑)」

―― いえいえ、正直な意見で助かります

尚子
「過去にも行ったことがあると男性には絶対に言わないですけど、

でもみんな心の中では比べていると思います。

だからこそ、会話とかエスコートに自信がある人ほど、

王道で勝負したらいいんじゃないかと思いますね」

尚子さん(仮名)

尚子
「とはいえ、葉子と恵子が言ったように、

私も歩くのはちょっといやかな。車がいいです」

―― お散歩デートは女性ウケが悪いんですかね?

尚子
歩くんだったら、前もってそう言っておいてほしいですね。

前日の夜とかに『歩きやすい服装で来てね』と伝えておいてくれれば

歩くモードで行くし」

恵子
「確かに、当日いきなりこんなに歩かされて、

しかもヒールとか履いてきちゃってたりしたらすごく萎えます。

でも、最初のデートで痛いとかは言いづらいし。

サプライズで色んなところに連れて行ってもらうのは個人的に好きなんですけど、

準備とか心構えが必要なものもあるのでニュアンスだけは伝えておいてほしいですね」

イケメンの考えるデートはしょうもない? 非モテが考えたデートプランと対決

尚子
「あと、最後にBへのダメ出しなんですけど、

1回目のデートで締めが飲み屋、

しかもけっこうがっつりお酒を飲む横丁みたいな場所に

連れていかれるっていうのがちょっと……」

―― だめですか? お酒が入ったほうが、腹を割って話せそうな気もしますが

尚子
「だったら昼間から飲むコースにしてほしい。

夜っていうのが、なんか下心がありそうで

1回目のデートで飲むのはありえないです」

―― 野毛だとたぶん1軒目で終わらないですしね。2軒目、3軒目とはしごするパターンになると思います

尚子
「それで終電間際のせめぎ合い、

みたいになるのが嫌すぎる。めんどくさい。

勢いで、みたいなのが嫌なので、

野毛は3回目くらいに行きたいです」

―― 尚子さんはこうおっしゃってますが、Bを選んだ葉子さんはどうですか?

葉子
「私はぜんぜんアリ。

ただ、私も男性の下心が見えるとイヤなので、

最初から個室居酒屋みたいなムーディーなところはちょっと……。

そういう意味でも、

野毛の横丁みたいなガヤガヤしたところのほうがいいですね」

葉子さん

勝ったはずの小野くんも、

なぜか手痛いダメ出しを食らって痛み分けのような結果に。

ただ、知られざる女性の本音が聞けて、

2人にとってもなんだかんだ実りある対決になったようだ。

終始、無言で耳を傾けていた五十嵐さんは

「勉強になりました、僕はまだまだですね……」と

反省しきり。いや、いい人すぎるでしょ。


というわけで、

純粋にデートプランだけで勝負すれば、非モテでもイケメンに勝てるという希望あふれる結果に。

ただし、どちらが正解というわけではなく、

結局は相手の女性の趣味嗜好、性格をふまえつつ、お互いが楽しめそうなプランを考えるのが一番なのでしょうけどね。

イケメンの考えるデートはしょうもない? 非モテが考えたデートプランと対決

ちなみに、

最後に女性たちにそれぞれどちらが考えたプランなのかを明かしたところ……

葉子
「でも……

結局、顔ですよね。

結果を聞いたらAのほうがよくなってきた。

イケメンがBのプランだったら、

もっとよかったんですけどね」

おい!

~完~

榎並紀行(やじろべえ)  榎並紀行(やじろべえ)

編集プロダクション「やじろべえ」代表。旅行ガイド本の編集をしたり、インターネットで旅の記事を書いています。「紀行」なんて、えらそうな名前ですみません。名前に負けない紀行文を、いつか書きたいと思います。Twitter:@noriyukienami

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