棚田とは、山間部など傾斜面に階段状に作られた水田のこと。今回は全国の美しい棚田をご紹介!
水鏡のように景色を映す田んぼや田植えした苗が育った緑一色の稲田、黄金色に輝く棚田など、季節を映す素晴らしい田園風景は写真映えも抜群ですよ。ぜひ日本の原風景ともいえる棚田を見にでかけませんか♪
※田畑には立ち入らず、マナーを守って観賞しましょう。
※口コミはじゃらんnet観光ガイドから抜粋しました
四ヶ村の棚田【山形県】
大張沢尻棚田【宮城県】
横瀬町の寺坂棚田【埼玉県】
大山千枚田【千葉県】
姨捨の棚田【長野県】
飯山市福島の棚田【長野県】
稲倉の棚田【長野県】
越後松代棚田郡星峠の棚田【新潟県】
北五百川の棚田【新潟県】
長坂の棚田【富山県】
白米千枚田【石川県】
久留女木の棚田【静岡県】
丸山千枚田【三重県】
岩座神の棚田【兵庫県】
あらぎ島【和歌山県】
横尾棚田【鳥取県】
大井谷棚田展望台【島根県】
室谷の棚田【島根県】
美咲町・大垪和西の棚田【岡山県】
井仁棚田【広島県】
東後畑棚田【山口県】
湯船の水と中山千枚田【香川県】
八畝の棚田【高知県】
つづら棚田【福岡県】
浜野浦の棚田【佐賀県】
蕨野の棚田【佐賀県】
鬼木棚田【長崎県】
扇棚田【熊本県】
山浦早水の棚田【大分県】
【山形県】四ヶ村の棚田
東北随一の大スケール!棚田が大きな階段に見える、積雪の冬景色が美しい


全国でも有数の豪雪地帯である、山形県大蔵村の四ヶ村地区。冬にはあたり一面が銀世界!大きな雪の階段のように見える景色は圧巻です。
四ヶ村地区とは、豊牧・滝の沢・沼の台・平林の4つ地区の総称ですが、この一帯に広がっているのが、合計約1900枚、約120haにも及ぶ大スケールの棚田です。この規模は、東北でも随一であり、日本の棚田百選にも選定され、四季折々に見せる風景に心が癒されます。
さらに夏(例年8月)には棚田を会場に「ほたる火コンサート」が開催され、幻想的な夜に澄んだ音色がこだまし訪れる人を魅了しています。
(画像提供:大蔵村役場 商工観光課)
【宮城県】大張沢尻棚田
立派な石垣が美しい!日本の原風景が今も残る、山間の棚田

江戸時代から昭和中期にかけて開墾された総面積4.1ha、56枚の棚田です。
わずかな土地を切り拓いて整備された棚田で、地域の人々の手によって今も大切に管理されています。
水は天水・湧水に頼り、毎年の収穫量は、約6トン。5月中旬の田植えから、10月中旬の稲刈りまで、日本の原風景といえる稲作風景が広がります。
山間の比較的小さな棚田でありながら、その美しさから「つなぐ棚田遺産」に選定。風景写真愛好家の撮影スポットとしても注目されていますよ。
【埼玉県】横瀬町の寺坂棚田
連なる山々を背にした絶好のロケーション!かがり火が美しい初夏のお祭りも

大小250枚の田んぼで構成される総面積約5万2000平方メートルの棚田。埼玉県内では最大規模で、その歴史は、縄文時代までさかのぼると言われています。
武甲山を背に、ゆるやかな広がりを見せる水田の風景に、心が癒されます。命の源である水を豊富にたくわえ、独特の景観を形成した棚田が、この地域で多くの役割を果たしてきました。

近年では、毎年7月に一夜限りで行われる「寺坂棚田ホタルかがり火まつり」が有名。500個を超えるかがり火の灯りと音楽が幻想的な空間を創り出します。
日中とは違う表情を見せるイベントは一見の価値ありです。2024年度の開催は横瀬町観光協会ホームページ「ぶら~りよこぜ」で確認を。
埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬
【電車】西武鉄道「横瀬駅」より徒歩約15分【車】関越自動車道「花園IC」より約60分
有(無料)
「横瀬町の寺坂棚田」の詳細はこちら
「横瀬町の寺坂棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:横瀬町)
【千葉県】大山千枚田
四季折々の景色を映す見事な棚田。農業体験やライトアップのイベントも

千葉県鴨川市の山のふもとにある大山千枚田は、東京から近い棚田として知られています。
「日本の棚田百選」や「つなぐ棚田遺産」にも選ばれ、375枚の棚田が階段状に並ぶ風景は圧巻!春・夏の青田から秋の稲穂、そして秋から冬にかけて例年、ライトアップされた「棚田のあかり」が開催されます。

この景色を保つため、現在は作業参加型・交流型の独自のオーナー制度を導入し、都市部の人たちへの農業体験の場を提供し、景観保全につとめています。多くの人たちの手で守り続けてきた、日本の原風景ともいえる田園風景です。
※オーナー制度が導入されているため田や畔(あぜ)、中への立ち入りは禁止です。周りの道路からのみ見学可能です。
写真スポットにも最高な段々田んぼ。駐車場から歩いて坂の上のから見るととても素敵です。外国人にもお勧めのスポットだと思います。田植えが終わり、濃くなった濃くなった時期や、刈り入れ前の金色に輝く時期もおすすめです。
(行った時期:2023年1月)
なかなか見れないものが千葉県にあるものだと感心し保存会の掲示板に見入って田んぼが色濃くなったら又訪れようと帰路につきました。
(行った時期:2024年3月)
千葉県鴨川市平塚
【バス】JR外房線「安房鴨川駅」より30分、「大山千枚田入口」バス停留所より徒歩15分
有(20台/無料)※GW期間中は規制あり。一般は駐車不可
「大山千枚田」の詳細はこちら
「大山千枚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:大山千枚田保存会)
【長野県】姨捨の棚田
「田毎の月」でも知られる名勝。棚田と善光寺平の絶景は見事

千曲川を見下ろす姨捨(おばすて)地区の棚田は、農耕地として国の文化財指定を受けた名勝です。
春の夜、水が張られた田んぼの1枚1枚に月が映りゆく様子を表した「田毎の月」といった美しい言葉も知られており、この風景がいかに古くから愛されてきたかを物語っています。
約40haの面積に小さな棚田が1500枚余り。標高は460~560mで、聖山高原を背にして善光寺平を一望できます。
空気が澄んでいるからか、遠くまで見渡すことができることも、この棚田の美しさを際立てています。

夜の灯に照らされた棚田と善光寺平を一望できる姨捨夜景ツアーの詳細は公式ホームページで確認を。
近くにいったなら是非見に行くべき。収穫後の時期に行ったのですが、田んぼに水が入った時期にまた行ってみたいです。
(行った時期:2023年11月)
田植えが終わった時期は緑の棚田がすてき。秋も良いようです。千曲川が一望できます。
(行った時期:2023年7月)
(画像提供:(C)信州千曲観光局)
【長野県】飯山市福島の棚田
美しく積まれた自然石の石垣に、田への想いと技術の高さがうかがえる

石垣を組んだ独特の棚田風景で、日本の棚田百選にも選ばれている「飯山市福島の棚田」。四季折々に胸を打つ、日本の原風景ともいえる美しさを今も変わらず見せてくれます。
自然石で組まれた水田は江戸時代に開発されたもの。一時は荒廃が進みましたが、のちに結成された棚田保存会により美しくよみがえっています。

美しい景観を受け継いでいくために、田植えや稲刈りなどの体験会も企画されています。
ある映画のロケセットで使われた「阿弥陀堂」が、撮影後も棚田の一角にそのまま残されており、プチ観光スポットとしても話題を集めています。
(画像提供:(一社)信州いいやま観光局)
【長野県】稲倉の棚田
古墳が組み込まれた水田!絶景を貸し切りにできるCampin’稲倉の棚田も

水田を囲う畦畔(けいはん)に多数の横穴式古墳が組み込まれている、信州上田「稲倉の棚田」。
その事実が、6~7世紀頃からこの地に人々の営みがあったことを示しており、その歴史の中で棚田が築かれたと考えられています。
土手は石垣と土壁の混合した巧みな調和により造られています。
谷間に寄り添うように穏やかに連なる水田は、太古から自然を尊重し、共生してきた日本の心象風景です。

棚田の景色を独り占めできるキャンプサイトもあり、泊まりで行くのもおすすめです。
長野県上田市殿城2889-1(稲倉の里農村交流館)
【稲倉の里農村交流館】9時~16時
【稲倉の里農村交流館】月
入場時に棚田保全協力金として100円よりお願いしています
【車】JR「上田駅」より約20分
有(無料)
「稲倉の棚田」の詳細はこちら
「稲倉の棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:稲倉の棚田保全委員会)
【新潟県】越後松代棚田郡星峠の棚田
水鏡をちりばめたような棚田の絶景に郷愁を感じて

周囲を山々に囲まれた新潟県十日町市には、たくさんの棚田があります。なかでも「越後松代棚田郡星峠の棚田」は日本の原風景としての美しさがあり、見る人に感動を与えてくれます。
大小様々な水田の数は約200枚。雲海が発生し、一つひとつの田が水鏡のように光るベストシーズンは、特に幻想的な風景。四季折々、そして朝夕と、棚田は様々な表情を見せてくれます。
星峠の棚田は観光地ではなく、地域の人々が先祖から受け継いで大切に守り続けている農地です。田んぼや畑に入らない、作業中の方の邪魔をしないなど、マナーを厳守した上で里山の風景を楽しんでください。
山からは棚田が見えて綺麗な景色が見られ気持ち良かった。稲が植えてない時も見てみたいと思った。
(行った時期:2023年8月)
魚の鱗のような各々の段差を重ねる水田が快晴の陽の光を反射し、心を揺さぶられる眺めでした。清らかな雪解け水を湛える水田のお米は、間違いなく美味しいご飯になることでしょう。
(行った時期:2023年5月)
新潟県十日町市峠
【車】北越急行ほくほく線「まつだい駅」より約20分
有(無料)※冬期間は車の進入ができません。見学・撮影はご遠慮ください
「星峠の棚田」の詳細はこちら
「星峠の棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
【新潟県】北五百川の棚田
遠くの山々と調和する棚田の景色。豊かな伏流水が育むお米も

粟ヶ岳の裾野に位置し、日本の棚田百選にも選ばれている「北五百川の棚田」。
栗ヶ岳の豊かな伏流水が育んだコシヒカリの名産地としても知られる棚田の景色は絶景の一言です。
おすすめの見頃は春と秋。田植え時期の5~6月頃は水が張った棚田の水面に辺りの雄大な自然が写る姿が、刈入れ間近の9月上~中旬は黄金色の稲穂が風に揺れる姿が、美しく眼前に広がります。

駐車場やトイレもあり、棚田を周回できる遊歩道(農道)もあるので、自然の景勝地でありながら、鑑賞や写真撮影にも適しています。
雪解けとともに咲くカタクリ、稲穂の時期には彼岸花も楽しめますよ。
新潟県三条市北五百川408
【車】北陸自動車道三条燕ICから約50分
有(北五百川生活改善センター駐車場・無料)
※路上駐車は周辺住民の迷惑となりますので遠慮ください
「北五百川の棚田」の詳細はこちら
「北五百川の棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:三条市)
【富山県】長坂の棚田
富山の雄大な景色と一体となった棚田。田植えや稲刈り体験も

富山湾越しに立山連峰を仰ぐことができる景観の美しさから、「日本の棚田百選」」と「つなぐ棚田遺産」に認定されている、「長坂の棚田」。
棚田のある長坂集落は、市街地から17kmほど離れており、石川県境に近い標高約60〜210mの中山間地に位置しています。急な傾斜地に階段状に作られた田んぼは約150枚。
大小いくつもの水田が太陽の光を反射する様は、まるで万華鏡をのぞいているようです。

(画像提供:氷見市農林畜産課)
【石川県】白米千枚田
国指定の名勝。日本海を望み、季節ごとに彩りを変える日本の原風景

海沿いの爽快なドライブを楽しめる国道249号線沿い、「道の駅千枚田ポケットパーク」のすぐそばに、山すその急斜面をモザイクのように切り開いた1004枚もの水田群があります。
例年4月の末頃から棚田に水を引きはじめ、5月初旬に田植えが始まります。鏡のようにキラキラと輝く水面に青い空が映る美しい景観はこの時期ならでは。
夏には稲のみずみずしい緑、秋の収穫期には黄金色の稲穂が棚田を彩ります。

冬場は日没から始まるイルミネーションも楽しみのひとつ♪日本海へと沈んでいく夕日に染められた棚田も絶景ですよ。
海の近く、下の方まで歩いてみました。下から見上げる棚田もすばらしかったです。青空と千枚田、最高でした。
(行った時期:2023年10月)
千枚田の美しさに加え、夜はイルミネーションがとてもきれいです。定期的に色が変わっていき、そのグラデーションもいい感じでした。
(行った時期:2023年11月)
石川県輪島市白米町ハ99-5(道の駅千枚田ポケットパーク)
※2024年1月1日発生の『令和6年能登半島地震』の影響により、当分の間レストハウスの営業は休業しています。営業再開に関するお問い合わせは輪島市観光課(TEL:0768-23-1146)まで。
【車】能越自動車道「のと里山空港IC」より40分
有(無料)
「白米千枚田」の詳細はこちら
「白米千枚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:輪島市)
【静岡県】久留女木の棚田
竜宮小僧の伝説が今も語り継がれる、静岡県屈指の棚田

浜松市浜名区引佐町の東久留女木と西久留女木にまたがり、観音山の南西斜面、標高250mのあたりに展開する「久留女木の棚田」。
総面積は7.7ha、その中に約800枚の田んぼがあるといわれ、静岡県屈指の広があります。「つなぐ棚田遺産」や「静岡県景観賞」にも選ばれました。
久留女木を流れる都田川には、昔、竜宮に通じるといわれる深い淵があり、そこから子どもが現れて村人の農作業を手伝ったという「竜宮小僧伝説」が語り継がれています。棚田の最上部には「竜宮小僧」と呼ばれる湧水があり、今も棚田の水源になっています。
久留女木の棚田は新たな耕作者を育成する仕組みを設け、保全活動を進めています。
※農家の方々の暮らしと営みを支える大事な農地です。現地のマナーを守って見学してください。
静岡県浜松市北区引佐町西久留女木、東久留女木
【車】新東名「浜松いなさIC」より10分
有(無料)※旧久留女木小学校へ駐車後、徒歩約5分
「久留女木の棚田」の詳細はこちら
「久留女木の棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
【三重県】丸山千枚田
いく重にもかさなった棚田は1340枚!春の夕暮れも絶景の「丸山千枚田」

「日本の棚田百選」にも選ばれた「丸山千枚田」。「一枚足りないと思ったら笠の下にかくれていた」と言われる位小さな田が、いく重にもかさなりあっている棚田で、その数1340枚。
自然と見事に調和したこの風景は、日本の伝統的なふるさとの風景で、四季折々、日々の時間帯によって様々な景色が楽しめます。
春の夕暮れ、水をはった田んぼに映り込む夕焼けもきれいで、SNS映えしそう!
すてきな日本の風景。保存会の方に感謝です。お弁当を持って行くといいですよ。また、すごく大きい岩があって、地球の歴史を感じます。
(行った時期:2023年5月)
今まで見た棚田のどこよりも壮大で雄大。あいにくの曇り空でしたが初夏のグリーン感じる風景に感動しました。
(行った時期:2023年4月)
【兵庫県】岩座神の棚田
美しい石積みの棚田が広がる里。「寺勾配」の石垣は一見の価値あり

兵庫県多可町加美区にある「岩座神(いさりがみ)」は11.8haの広さを誇り、344枚で形成される棚田の里です。
鎌倉時代につくられたといわれる石垣は、地場産の石材を使用しており、工法にも特徴があります。下部が緩やかで、上部になるほど急勾配になる「寺勾配工法」が用いられており、独特な反り返りのある高い石垣が現存しています。
標高の高い岩座神の棚田で生育するコシヒカリは、清冽な水や昼夜の寒暖差により、美味しいお米になります。

(画像提供:多可町)
【和歌山県】あらぎ島
春の水鏡、夏の新緑、黄金色の秋、雪景色の冬と、四季を映す棚田

有田川町の清水地区にある「あらぎ島(じま)」は扇形の半島のようなユニークな地形に、幾枚もの田が弧を描くように広がる棚田。
その独特の景観は、「日本の棚田百選」に選ばれています。2013年には周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選定されました。
春は水鏡、夏は緑の絨毯、秋は黄金色に輝き、そして冬は水墨画のような雪景色…と、対岸の三田地区にある展望所からの眺めは、季節や時刻によって、刻々と変化していきます。
四季折々の彩りを映す棚田の風景は、写真愛好家の間でも有名。田畑に立ち入ることなく、マナーを守って鑑賞してくださいね。

珍しい形状を見ることができただけでも訪れた価値がありました。
(行った時期:2023年11月)
梅雨明けの雨が降る中、田植えの済んだあらぎ島へドライブ。畦の草刈りされてる光景は正に土地の人たちが代々守り引き継いで来てる証ですね、早苗翠が輝いてます。
(行った時期:2022年7月)
和歌山県有田郡有田川町清水
【車】阪和自動車道「有田IC」、湯浅御坊道路「有田南IC」より50分
無 ※展望所の近隣に駐車場有(道の駅あらぎの里、三田活性化センター)
「あらぎ島」の詳細はこちら
「あらぎ島」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:有田川町)
【鳥取県】横尾棚田
美しい曲線を描く、田んぼの畔と農道。風に揺れる稲穂に癒されて

鳥取県岩美町の南東に位置し、横尾・洗井・蕪島の3集落にまたがって、標高約230mの傾斜地に広がる棚田。
因幡から但馬へ抜ける山陰道「但馬往来」も近く、ゆるやかな山容と調和のとれたくつろぎの田園風景が広がっています。
江戸時代中期、地滑りによってできた緩い斜面を開墾して造られたと言われており、畦と農道が曲線を描きゆがんで(鳥取の方言では「いがんで」)見えることから、別名「いがみ田」とも呼ばれています。
地元住民や県内外のオーナーが棚田の保全を行っているという美しい棚田の景色を、ぜひ一度見に行きましょう!
鳥取県岩美郡岩美町洗井
【車】JR「岩美駅」より約20分【バス】JR「岩美駅」より岩井線「蕪島」バス停留所より徒歩約8分
無
「横尾棚田」の詳細はこちら
「横尾棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
【島根県】大井谷棚田展望台
室町時代からの歴史ある棚田。季節の表情を見せる里山風景を一望

室町時代から築かれたと伝えられ、最盛期の江戸時代には1000枚以上の水田が存在したといわれる「大井谷棚田」。昔からとても美味しいことで有名です。
水田の機能と景観を支える石積みは、幾度の積み直しや補修を重ね、現在は600枚の田んぼが残っています。
展望台があるのは、大井谷のループ橋を渡ったところ。鉄製の階段を上った高台に設置されており、棚田を一望する素晴らしい景観を楽しめます。

雪の積もった棚田は石垣がくっきりと際立って趣がありますね。
(画像提供:吉賀町)
【島根県】室谷の棚田
たたら製鉄の名残が、鉄穴流しの水田に。遠景を望む雄大な景色

日本海を眼下に約1000枚の水田が連なる「室谷(むろだに)の棚田」。鉄穴流しの跡を水田にしたと言われており、最盛期には4000枚を超える田が耕作されていました。
この地域では、古くからたたら製鉄が盛んに行われており、その結果として、国内でも有数の規模となる棚田が形成されたのです。
棚田沿いに車を走らせていくと、大麻山の頂上には展望台があります。棚田を一望する景色もさることながら、途中に木々の合間から見える棚田の風景も美しく、人々を魅了します。
【岡山県】美咲町・大垪和西の棚田
360度すり鉢状に広がる縞模様の棚田!瀬戸内でも随一のスケール

岡山県の中央部に位置する美咲町西部の大垪和地区。その標高400mの山間地に、360度すり鉢状の約750枚の棚田が広がっています。
田んぼ1枚の大きさが比較的大きい水田が多く、場所によっては70~80段の段数を数えることができるところも。
棚田の鎬模様が独特の曲線をもって描き出す景観は見事で、初夏の田植え、秋の黄金色に輝く風景や雲海、冬の雪景色など、四季を通じて様々な絶景を楽しめます。
ビューポイントも多く、周遊コースが整備されているので、ドライブや散策をしながら棚田の光景を楽しめますよ。
【広島県】井仁棚田
戦国時代からの石積みも!「いにぴちゅ」と親しまれる山間の棚田

「日本の棚田百選」に選ばれており「日本を代表する美しい景色」と外国メディアも称賛する「井仁(いに)棚田」。
山を開墾し、そこから採掘された石によって築かれており、最も古い石積みは戦国時代(約500年前、室町後期)のものと推測されています。

標高450~550mの山間にあり、霧の中に棚田が広がる様子がインカ帝国の遺跡「マチュ・ピチュ」のように見えることから、最近では「いにぴちゅ」の愛称で呼ばれることも。
また、昔の田植えを再現するイベントを随時開催するなど、伝統的農法の継承の場としても注目を集めています。
この棚田を見渡せる「棚田カフェ」もあるので、ぜひ立ち寄ってみて。
広島県山県郡安芸太田町大字中筒賀井仁
【車】中国自動車道「戸河内IC」より約15分
有(無料)
「井仁棚田」の詳細はこちら
「棚田カフェ イニミニマニモ」の詳細はこちら
「井仁棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:一般社団法人 地域商社あきおおた)
【山口県】東後畑棚田
日本海を望む幻想的な棚田。月明かりに光る棚田と漁火の景色も

本州最西北端の向津具半島を中心として、約600haもの一大棚田地帯が広がる「東後畑棚田」。
通常山間部につくられることが多い棚田ですが、この地区は半島部分の丘陵地が海岸近くまで迫っているため、棚田に続いて、きれいに晴れた日には日本海まで見渡すことができます。

棚田鑑賞のおすすめ時期は、5~6月のイカ釣りシーズン。暮れなずむ空の景色を写す水田が美しく、周囲が暗くなるにつれ、漁船の漁火が見えてきます。棚田と漁火が調和する幻想的な光景は、一見の価値ありです。
海岸にある棚田で、半島も見え、キレイな棚田でした。駐車場も複数あるので、少し歩きますが、容易に見学することができると思います。
(行った時期:2023年5月)
(画像提供:長門市)
【香川県】湯船の水と中山千枚田
境内に沸く名水と、その恵みを受ける800枚の棚田

小豆島のほぼ中央、標高250mの山腹にある湯船山蓮華寺から湧出する「湯船の水」。毎日の湧出量も豊富で、「日本の名水百選」や「さぬきの名水」にも選ばれています。
この名水を水源に、標高の150~250m急峻な山腹に広がるのが、「中山千枚田」です。約12ha、約800枚の大小様々な棚田が波形模様に広がっており、歴史的記述から、南北朝時代(約700年前)から江戸時代にかけて開墾されたものとされています。
恵みの名水で育てられ、お米がとても美味しいことでも有名です。
上から全体を是非見てもらいたいところ。皆さんのイメージしている棚田が見られる。
(行った時期:2022年7月)
香川県小豆郡小豆島町中山
【車】「土庄港」より約25分/「池田港」より約10分
有(小豆島町立池田公民館中山分館・香川県小豆郡小豆島町中山1585-1)
「湯船の水と中山千枚田」の詳細はこちら
「湯船の水と中山千枚田」の口コミ・周辺情報はこちら
【高知県】八畝の棚田
小さな祠が鎮座し、山間で守られる「八幡さまの棚田」

急峻な山に囲まれた土地柄から、各地で棚田を目にすることができる高知県大豊町。中でも、怒田(ぬた)・八畝(ようね)・穴内(あなない)の棚田が有名で、特に八畝地区には、八幡さまを祀っている珍しい棚田があります。
一番上の田んぼの真ん中に小さな祠があり、その中に祀られているのが八幡さま。そこから下を見下ろすと、谷底に吸い込まれそうな傾斜に、棚田の景色が続いています。
田植えの季節はもちろん、黄金色の秋、彼岸花の景色など、一年を通して、階段状に作られた棚田の美しい風景を楽しめますよ。

(画像提供:(一財)大豊町観光開発協会)
【福岡県】つづら棚田
四季の農産物や稲作、風光明媚な景色で知られるうきはの棚田

新川・葛籠(つづら)地区の山間にあり、総面積7ha、約300枚の田が連なる「つづら棚田」。石組みは、山から採れた石を使って精巧に積み上げられており、その多くは約400年前のものとされています。
日当たりの良いところを農地にして、米作りを優先させたこの地域は、周囲の山林や青い空、家々が見事に調和し美しい日本のむらとしても知られています。
棚田そのものも、農水省の「日本の棚田百選」に選ばれています。

田植えが終わったばかりの青々とした水田、彼岸花や黄金色の稲穂が揺れる秋の棚田も圧巻ですよ。
※山間部のため暗い時間帯や悪天候時の通行にはご注意ください
福岡県うきは市浮羽町新川つづら
【車】大分自動車道「杷木IC」より約30分
有(無料/福岡県うきは市浮羽町新川3110)
「つづら棚田」の詳細はこちら
「つづら棚田」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:(一社)うきは観光みらいづくり公社)
【佐賀県】浜野浦の棚田
大小様々な棚田が、まるで幾何学的模様のように広がる風景

浜野浦地区の斜面には、幾重にも連なる棚田が見られます。その風景は、まるで海岸から駆け上がる階段のよう。
時刻や天候、季節によって様々な姿に変化する景色が楽しめますよ。

棚田では主に「コシヒカリ」が栽培され、例年4月中旬から田んぼの水張りが始まり、5月上旬には田植えが終わります。
この時期は、水平線に沈む夕日が海面と水田とをオレンジ色に染め、畦道が描く幾何学的模様は、とってもフォトジェニック!
4月下旬から5月上旬には田植えで田んぼに水張がされて、海に夕日が沈むときには海と棚田がオレンジ色にそまり奇跡の景色になるようです。
(行った時期:2023年9月)
青田も綺麗。他の人もなく、のんびりと・・・。秋の収穫の時期にも行ってみたい。
(行った時期:2022年7月)
(画像提供:浜野浦の棚田)
【佐賀県】蕨野の棚田
山裾に広々と広がる田んぼの大階段!石積みの高さは圧巻

佐賀県のほぼ中央に位置し、八幡岳のすそ野36haに扇状に広がる「蕨野(わらびの)の棚田」。
約700枚の棚田は人力で積み上げられた石垣で造られ、高さ8.5mの石積みは圧倒的なスケール。
1999年には「日本の棚田百選」に認定。2008年に棚田として初の「重要文化的景観」に選ばれ、2022年には「つなぐ棚田遺産」に認定されました。棚田ウォーキングなどの交流事業も盛んです。
春は桜や菜の花が咲き、初夏は早苗の緑が鮮やか。生活雑排水が一切入らない清水でつくられた棚田米「蕨野」は、お土産にもぴったりですね。

(画像提供:蕨野の棚田)
【長崎県】鬼木棚田
何十段も続く棚田の景色は圧巻!秋にはユニークなかかしの展示も

江戸時代の中頃には完成したといわれる「鬼木棚田」。虚空蔵火山の裾に馬蹄形にひらけた斜面にあり、畔は石積みで築かれています。
山裾まで何十段と続いていく棚田の景色は圧巻!四季ごとに折りなす日本の原風景を見ることができます。
棚田のすぐ傍には地元農産物を販売する鬼木加工センターがあり、お米や味噌などの名産を購入できますよ。また、例年9月には「鬼木棚田まつり」が開催され、個性的なかかしの展示も秋の風物詩となっています。

(画像提供:波佐見町観光協会)
【熊本県】扇棚田
水鏡と緑が広がる棚田の向こうに、阿蘇五岳や九重連山を一望!

ゆるやかな弧を描いて連なる16枚の水田と三本杉。その名も「扇(おうぎ)棚田」は、山あいの浸食された土地を開墾し、扇状にひろがる地形を活かして等高線状につくられた棚田です。
標高は約900mと高く、晴れた日に扇棚田の上にある丘に登ると、日本百名山に数えられる阿蘇山・九重山・祖母山が見えます。すぐ横にある草原では、放牧されている牛が草を食む風景を見られて、なんとも牧歌的。
水田への用水は、1.3km上流の名水「山吹水源」。飲料水としても利用できる清流を直接引き込んでおり、自然から生まれた良質な赤土と気温差のある気象も相まって、甘みのある良質な米が栽培されています。
【大分県】山浦早水の棚田
万年山の懐に抱かれるようにして、日本の原風景を守る。展望台や、遊歩道も

大分県玖珠郡玖珠町と日田市の境に位置し、万年山のふもとにある小さな集落・山浦早水(やまうらそうず)。
周囲を山々に囲まれており、家屋を中心として、総面積6ha、約120枚の棚田がすり鉢状に広がっているのが大きな特長です。
折り重なるように連なる棚田は、里山ならではの美しさ。全体を見晴らせる展望所や、散策できる遊歩道が整備されていることから、観光や撮影などで訪れやすいスポットです。
高さ30mの名滝として知られる「慈恩の滝」も、車で2~3分の所にあるので立ち寄ってみて。
※この記事は2024年4月17日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
ITP47
日本を楽しもう!47都道府県の話題スポットや楽しいイベント、美味しいグルメなど、おでかけに関する様々な情報をご紹介します♪