close

2022.02.25

赤ちゃん連れ旅行はいつから?旅先選びや注意点を旅のプロがアドバイス<2022>

ベビーと一緒に旅に行きたいけど、何からすればいいの?身軽だった大人だけの旅行とは違い、食事からねんねまで赤ちゃんは必要なものがいっぱい。そんな不安や悩みは事前の準備で解消しましょう!

今回は家族旅行に詳しい旅行ジャーナリストの村田和子さんに教えてもらい、初めての赤ちゃん連れ旅行でのアドバイスをご紹介!思い切り満喫するためにしっかりと準備して、パパとママもリフレッシュしながらベビ旅の思い出を作りましょう♪

記事配信:じゃらんニュース

※この記事は2021年12月16日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

あかちゃん連れの旅行はいつから行けるの?

はじめての旅行アンケート
2021年9月に「ゼクシィBabyママ隊」メンバー158名が回答したアンケート

アンケートによると1歳までに旅行へ行った人が80%以上。産後のバタバタがひと段落する3~4カ月頃と生活スタイルが安定してくる半年頃が多い傾向に。

ベビ旅を成功させるには、赤ちゃんに負担をかけず、パパママがリフレッシュできることがポイント。事前にしっかり準備して、快適で楽しい旅を叶えよう。

準備編:旅先選び

宿選び

初めてのベビ旅はこんな場所をセレクト!

赤ちゃんにとっては移動も体力を消耗するもの。目的地への移動は2時間までを目安に。遊びの予定はひとつ見送るぐらいにして、想定外を受け入れられる心の余裕を持とう。

動物園

さまざまな生きものが集まる動物園は、赤ちゃんが視覚や嗅覚、聴覚でいつもと違う環境を感じ取りやすい。穏やかな春や秋がおすすめ。

水族館

色鮮やかな魚や巨大な生きもの、水槽に差し込むキラキラとした光や泡など刺激がいっぱい。屋内のため気温が一定で過ごしやすい。

観光牧場

動物とのふれあいや散歩など、広い敷地で思い思いにのんびり過ごせる。お弁当の持ち込みができる施設なら食事の心配も軽減!

花畑

花畑の中で我が子を写真に収めるのが定番(畑の中に立ち入れないスポットもあるため確認を)。日陰が少ないため真夏は避けよう。

絶景スポット

お気に入りの絶景スポットで毎年記念写真を撮り続け、子どもの成長記録にするのも◎。毎回同じ場所と構図で撮影するのがポイント!

テーマパーク

乳幼児向けキャラクターのテーマパークやイベントでは、歌や踊りのショーを開催していることも。赤ちゃんの興味に応じて選ぼう。

アートスポット(美術館、ミュージアムなど)

ベビーカーや抱っこ紐で移動できる時期は案外短いもの。今だからこそ、あえて大人の興味を優先させるのも選択肢のひとつ。

宿泊施設でロングステイ

場所が変わるだけでも心身のリフレッシュには効果的。アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、連泊など長く滞在できるプランも。

準備編:持ち物

何をもっていけばよい?持ち物チェックリスト

哺乳瓶消毒グッズなどかさばるものは宿で借りることができたり、赤ちゃん向けの宿泊プランに消耗品がセットになっている場合も。じゃらんnetやHPで事前に確認してみよう。

必需品

・着替え(日数分+予備) 
・紙オムツ・おしりふき 
・ハンドタオル 
・抱っこ紐・スリング
・授乳ケープ(母乳の場合)  
・哺乳瓶・粉ミルク・液体ミルク (ミルクの場合) 
・哺乳瓶消毒グッズ(ミルクの場合) 
・水筒(ミルク用のぬるま湯を入れたり お茶を入れたり)
・離乳食・ベビーフード (離乳食を開始している場合)
・スプーン・食器 (食器の代わりに蓋の 閉まる容器でもOK) 
・スタイ・食事用エプロン
・マグ 
・ベビーソープ&シャンプー 
・保湿グッズ 
・パジャマ 
・赤ちゃん用歯ブラシ 
・除菌・消毒グッズ 
・保険証・母子手帳 

あると便利

・ビニール袋(使用済みのオムツや汚れた衣類入れに) 
・ウェットティッシュ
・バスタオル(寒いときに羽織ったり、部屋のタオルが足りない場合に)
・スリーパー(湯冷め防止にも)
・お気に入りのおもちゃ・絵本 
・チェアベルト(大人用の椅子に取り付けて使用)
・雨具・日焼け止め・虫除けスプレー・防寒具(季節に合わせて)
・冷却シート

ケースによっては必要

・ベビーカー
・常用薬

宿で借りられる備品

「えっ?こんなものも!」という意外なグッズがレンタルできることも。数に限りがあったり有料の場合もあるので予約時に確認しよう。

・哺乳瓶消毒グッズ(個別に煮沸対応してくれる場合もある)
・調乳ポット
・電子レンジ
・オムツ消臭ゴミ箱
・ベビーソープ
・ベビーシャンプー
・ベビー布団
・ベビーベッド
・ベッドガード
・おねしょ専用シーツなど
※宿によって異なります

準備編:宿選び&予約

宿選び

宿の種類

いつもと違う場所での食事にお風呂。赤ちゃん連れは何かと大変。この時期は少し予算をかけてでも、家族みんなが快適に過ごせるプランを検討しよう。

ホテル

快適&サービスが充実
プライバシーが保たれた空間で、比較的周りを気にせず過ごせる。大型のリゾートホテルでは館内にプールなどを併設している場合もあり、客室を拠点にして楽にレジャーを楽しめるメリットもある。

旅館

おもてなしの心にホッ
付かず離れずの接客やサポートは、おもてなし精神を大切にする旅館の良さのひとつ。困ったときは気軽に相談を。また、開放的な露天風呂や大浴場、地元の旬の食材を生かした心づくしの料理も楽しみ。

民宿・ペンション

アットホームさが魅力
その土地に溶け込んだ小規模な宿。家族経営のことが多く、滞在中のコミュニケーションも楽しい。スタッフとの距離が近いため、不安なことを事前に相談しやすい。宿泊費が比較的リーズナブル。

部屋のタイプ

和室

ねんね&ハイハイに最適
靴を脱ぎ、敷布団で眠る和室は落下の心配がないことが一番のメリット。畳は適度なクッション性があり、赤ちゃんの体にやさしい。

ホテル古柏園
写真/ホテル古柏園(山梨県)

和洋室

空間を分けてメリハリ
赤ちゃんが眠ってから大人だけで過ごしたい、三世代で旅行したい、といった場合には空間の分かれた和洋室も利用しやすい。

ホテルグリーンプラザ軽井沢
写真/ホテルグリーンプラザ軽井沢(群馬県)

洋室

ベッドの配置で不安軽減
ベッドを壁に寄せたり、2つのベッドをくっつけてもらえる場合もある。ベッドガードやベビーベッドのレンタル有無も確認しよう。

びわ湖大津プリンスホテル
写真/びわ湖大津プリンスホテル(滋賀県)

離れ・コテージ

貸切で気兼ねいらず
夜泣きが心配な場合は、独立した一棟貸切タイプもおすすめ。キッチン付きなら調乳にも便利。危ない箇所がないか入念にチェックを。

HOLIDAY HOUSEグリーンガーデン
写真/HOLIDAY HOUSEグリーンガーデン(岐阜県)

食事のタイプ

部屋食

気楽に食事が楽しめる
食べることに飽きてしまった赤ちゃんを近くで遊ばせておけたり、眠ってしまった場合は布団に寝かせておけるのが最大のメリット。

美湯の宿 両築別邸
写真/美湯の宿 両築別邸(大分県)

個室食

気兼ねのいらない空間
完全個室、ふすまや戸で区切られた空間などさまざま。ベビーチェアやクーファンを借りれば赤ちゃんも快適。おもちゃを持って行こう。

かんすい苑 覚楽
写真/かんすい苑 覚楽(栃木県)

食事処・レストラン

周りへの配慮が必要
食事中はできるだけ周りに迷惑をかけないよう心がけて。会場の隅や出入口に近いテーブルなど、事前に席割りを相談してみよう。

星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
写真/星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳(山梨県)

バイキング

賢く利用して負担軽減
離乳食期の赤ちゃんなら、簡易なすり潰し用器具を持参して料理を味わってみよう。ベビー用のメニューを用意している宿もある。

ホテルグリーンプラザ東条湖
写真/ホテルグリーンプラザ東条湖(兵庫県)

お風呂の種類

風呂付き客室

いつもと一緒で楽チン!
客室にお風呂が付いているタイプなら、着替えも入浴もマイペースでOK。お風呂場のパパから脱衣所のママへ赤ちゃんを渡すこともでき、保湿タイムもゆっくりと。

里湯昔話 雄山荘
写真/里湯昔話 雄山荘(滋賀県)

貸切風呂

プライベートな非日常感
大きな湯船や眺望を求めるなら館内の貸切風呂もおすすめ。30分〜1時間程度の交代制で、気兼ねなく家族タイムが過ごせる。

湯の山温泉 旅館寿亭
写真/湯の山温泉 旅館寿亭(三重県)

大浴場

グッズを借りて快適に
ベビーバスやベビーバスチェアの有無を事前に確認しよう。最近では男湯の脱衣所にもベビーベッドを設置している宿が増えている。

熱川館
写真/熱川館(静岡県)

客室のバスルーム

湯温調節もしやすい
赤ちゃんと一緒に大浴場に入ることにこだわらない場合は、客室のバスルームを利用するのも一案。客室に併設で気兼ねも少ない。

神戸ポートピアホテル
写真/神戸ポートピアホテル(兵庫県)

当日編:移動

行き当たりばったりで出かけて、不測の事態に疲れ果ててしまった…なんてことにならないようざっくりでいいのでルート上の休憩場所や立ち寄り地点を決めておくと当日がグッとスムーズ!

出発前

荷造りは前日までに。

朝食を片付けて、部屋を整えて…と旅行当日の朝はやることが満載。荷造りは前日の夜までにできるだけ終わらせよう。一部を車に積み込んだり、玄関に置いておくだけでも効率UP。

体温を測り全員の体調を確認。

しばらくは体調チェックも必須事項。熱があるなど体調がすぐれない人が一人でもいる場合は旅行の延期を検討して。乗り物に酔いやすい大人は軽めの食事や薬の服用で予防策を。

移動

電車移動の場合:指定席を確保

追加料金を払ってでも、家族がまとまって座れる指定席がおすすめ。車両や場所を選べる場合は、ベビーベッドのあるトイレ近くやベビーカーを置ける最前列・最後列がスムーズ。

電車移動の場合:荷物をおくることも検討

バッグやスーツケースに荷物を詰めて、宿泊先に元払いで送ってしまえば身軽でラクちん!受け取りの可否や宛名の書き方など、宿泊先には事前に連絡して確認しておこう。

車移動の場合:赤ちゃんの快適空間を確保

ブランケット、サンシェード、おもちゃやおやつなど赤ちゃんが快適に楽しく過ごせる環境を整えて。チャイルドシートのベルトが窮屈だと不快感に繋がるので服に合わせて調整を。

車移動の場合:最新の道路状況をチェック

出発前と帰路に就く前には、当日の道路情報を渋滞アプリなどで確認。長時間の運転やオムツ替えのできない状況はストレスになるため、時間や経路を変えるなど柔軟な判断を。

休憩

トイレ休憩は早めに

不測の事態に備えてできるだけこまめにトイレ休憩を。多くのSA・PAでは男性用トイレにもベビーベッドが設置されているので、パパとママが交代でオムツ替えできると理想的!

リフレッシュできる場所に目星を

チャイルドシートに座りっぱなしでは、赤ちゃんでもストレスが溜まるもの。散策できそうなSA・PAや、景色のきれいな場所など、プチ・リフレッシュできる場所を軽く決めておこう。

食事(ランチ)

食事

ミルク期

パパ・ママの食べたいものでOK!授乳できる場所を確認。

離乳食初期〜中期

離乳食などを持参。持ち込みの可否はお店に確認を。

離乳食後期

大人の食事の取り分けにチャレンジするのもあり。すり潰し用グッズやヌードルカッターなどを持参しよう。

こんなランチスポットが安心

・座敷がある、または子ども用の椅子がある
・禁煙

一緒に味わうならこんなお店がおすすめ

うどん店
うどんは離乳食の代表選手。麺だけ、麺+好みの具材など調整がしやすい。

ファミリーレストラン
和から洋、中華までメニューが豊富。ベビーフードを用意しているところも。

和食店
白米や柔らかく煮た野菜、味噌汁など普段の離乳食に近いメニューが多い。

回転寿司店
茶碗蒸し、卵焼き、麺類、お吸い物などサイドメニューは意外と子ども向き。

テイクアウト
ドライブスルーやコンビニを活用。のびのびできる場所やマイカーで気兼ねなく。

当日編:滞在

いつもと違う環境だけにハラハラする場面も。まずは安全かつ快適に寛ぐことができるよう宿泊するお部屋をチェック!施設内のサービスもチェックしよう。

チェックインしたらお部屋の危険箇所をチェック!

口に入れたり引っ張ったり、赤ちゃん期は何かと目が離せないとき。危険やリスクを可能な限りはじめに排除しておけば、赤ちゃんが動き回っても安心。和室を例に見てみよう。チェックアウト時に元に戻すことも忘れずに!

・窓は施錠されているか。窓の近くに椅子やテーブルがあれば移動を
・角のあるテーブルや家具があれば可能な範囲で配置に工夫を
・割れ物やリモコンなど部屋の備品は赤ちゃんの手の届かない場所に(調度品は外してもらえる場合があるので相談を)
・浴衣の紐に注意。早々に浴衣を着てしまうか、使わない場合は手の届かない場所に
・段差のある床の間など転倒、転落しそうな場所は赤ちゃんが入れないように工夫を

落ち着いたら館内施設をチェック。

おもちゃのあるキッズスペースやフォトスポット、ガーデンや散策路など、ちょっとした空き時間に楽しめる場所があると赤ちゃんもご機嫌に。ラウンジでのティータイムもおすすめ。

パパ・ママ、お互いのリフレッシュタイムを決める!

夕食前、夕食後など事前に時間を決め、交代で赤ちゃんのお世話をしながらそれぞれのご褒美タイムも叶えよう。なかなか来られないせっかくの旅行、お互いに遠慮は禁物!

お食事タイム用ミニバッグを準備!

食事場所が客室と異なる場合は、必要なグッズをまとめられるバッグがあると便利。やや大きめのたためる布製バッグなどは入浴グッズ入れとしても使え、何かと重宝する。

ベビーとの食事に必要なもの

・スタイや食事用エプロン
・使い慣れたスプーン
・離乳食
・すり潰し用グッズ
・ヌードルカッター・マグ
・お茶
・手指消毒グッズ
・口拭きタオル(またはウェットティッシュ)
・おもちゃ
・スマホ
・部屋の鍵
・赤ちゃんが寝てしまったとき用のブランケットやタオルなど

就寝時はベビーの周辺を確認

枕元のライト、携帯電話の充電コード、浴衣の紐、蓋の開いたアルコール類、アクセサリー、タバコ、薬など、赤ちゃんが移動しそうな範囲には何も置かないようにしよう。

教えていただいたのはこのかた!

村田 和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、子どもと47都道府県を踏破した経験を生かして旅の魅力を発信。著書に『旅育BOOK〜家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ〜』(日本実業出版社)。旅や宿にまつわる講演、コンサルも行う。村田 和子さん運営の「家族deたびいく」の詳細はこちら
 

※宿泊する場合、各自治体が独自に実施している宿泊税が別途かかることがあります。詳細は各宿泊施設にお問合せください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード