毎年夏に現れる、ペルセウス座流星群。2025年は8月13日(水)が最も流星が見られる極大日と予想されています。空の広い範囲に出現するので、日本の全国各地でたくさんの流れ星を観ることができるでしょう。
この記事では、放射点の方角、流星の方向、時間帯や場所、観測のコツなどを、星座学習サイト「88星座図鑑」を運営しているスタディスタイル★自然学習館の齋藤さんに教えていただきました。
ペルセウス座流星群とは

ペルセウス座流星群は、毎年お盆の時期に活発になる流星群。しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群と並び3大流星群の1つとも言われています。なお、流星のもとになるチリを放出している母彗星は、スイフト・タットル彗星です。
安定して多くの流星が出現し、好条件下では1時間に100個の流星が観測されることもあります。
2025年はいつ観られる?出現期間と極大期

流星群は、毎年ほぼ同じ時期に観測が可能です。約1週間にわたって、宇宙のチリが地球の大気に突入し発光する流星を観ることができ、期間中で最も流星が多くなる時間帯を「極大」や「ピーク」と呼びます。
極大を迎える日や時間は年によって多少異なり、2025年のペルセウス流星群は、7月下旬から8月下旬にかけて活発になり、8月13日(水)5時頃に極大となる予想です。※時間は前後する場合があります
参考までに、2024年のペルセウス座流星群は、8月12日(月)23時頃に極大を迎えました。22時過ぎに月が沈んだ後は月明かりの影響がなく、観測するのに好条件。でも、残念ながら全国的に天気に恵まれず、流星が観られたのは関東の沿岸部や九州、沖縄など一部の地域のみとなってしまいました。
それでも、ペルセウス座流星群は流星数が多いため、他の流星群に劣らない数の流星を観測できたところはさすがと言えるでしょう。
ペルセウス座流星群の1時間あたりの流星数
2025年は、速度の速い流星が1時間に20~30個ほど観測できると予想されています。流星が通った後に残る痕跡(流星痕)が残るものも多く、ひときわ明るい流れ星(火球)が観られる可能性があります。
ペルセウス座流星群の観測しやすい時間帯
2025年8月12日(火)の夜から放射点が高く昇る13日(水)夜明け前にかけて、時間にして22時頃~翌4時頃が観測のチャンスです。一般に、極大となる13日(水)5時頃の前後1日の、12日(火)夜から14日(木)深夜までが活発となるので、天気の具合によっては3日間のいずれかでも見られます。
ピークが夜明け前後となり、夜は月明かりの影響があるため、2025年は観測にはあまり良い条件とは言えませんが、たくさんの流れ星が観られるチャンスです。
ペルセウス座流星群の放射点の探し方

放射点とは?
流星群を構成する流星体(流星のもと)は、軌道に沿った運動をしているため、天球上では1点から放射状に流れるように見えます。この点を「放射点」または「輻射点(ふくしゃてん)」と呼び、放射点が含まれる星座の名前が流星群の名前となります。
ペルセウス座流星群の放射点はどこにある?
ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座の肩の付近、γ(ガンマ)星の近くにあります。星座早見表などを利用し、ペルセウス座を調べて探してみましょう。
ペルセウス座流星群の見える方角と観測のコツ

画像は、2025年8月13日(水)午前3時の東京の空の模式図。北東の空の高い位置に、ペルセウス座流星群の放射点(輻射点)があります。
東京では8月12日(火)の日の入りとなる18時半頃には放射点が北の空に昇り、夜明けまでどんどん高度が上昇。
流星は、放射点を中心に四方八方へ放射状に飛び出すように流れて見え、放射点の近くでは短く、離れるほど長くなるので、流星を観る場合は放射点の方向ではなく、空全体に目を向けるように意識しましょう。
ペルセウス座流星群は、空全体にまんべんなく流れるのが特徴です。見つけにくい場合は、放射点がある北東の空を中心に広く空を見ると良いでしょう。
東京では20時過ぎに下弦に向かう(月齢19前後)明るい月が昇ってきて、一晩中、夜空を照らす予報となっています。月が出ているときは明るい方向は避け、月と反対側の方角を観測してください。
流星観測におすすめの場所

流星を観測するときは、できるだけ空が大きく見渡せる開放的な場所を探しましょう。山の頂上や海岸なども良いですが、周囲が360度開けた天体観測スポットが流星観測には最適。近くの天文台へ行くのもおすすめです。
また、レジャーシートや寝袋を用意し、寝そべって、ゆっくりと視線を動かしながらぼんやりと空を眺めていると、多くの流星を捉えることができます。
【監修】
スタディスタイル★自然学習館の齋藤さん
星座学習サイト「88星座図鑑」(有限会社ドリームズ・カム・トゥルー)を運営している
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※この記事は2025年4月24日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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