佐賀県を代表するご当地グルメ「呼子のイカ」。注文後にいけすから水揚げされて作るイカの活き造りは、身が透き通っていて歯ごたえ抜群。漁港が近いからこその鮮度が楽しめる一品です。今回は、唐津・呼子エリアにあるイカの活き造りが楽しめるお店を紹介します。呼子のイカの種類や旬など基礎知識も併せてチェックしてみてください。
※イカ活き造りは量(グラム数)で提供するお店もあります。そのため、1人前にイカが1杯提供されるとは限らない場合があります
呼子のイカとは?旬や楽しみ方を解説
呼子のイカはなぜ有名?
波が高く、荒々しい海として知られる玄界灘。呼子(読み方:よぶこ)が位置する東松浦半島はリアス式海岸で沿岸漁業が行われており、多くの海産物が水揚げされています。
なかでも呼子のイカは一般的な白いイカ刺しとは異なる、透き通った身のコリコリとした歯ごたえと甘みが絶品!食ツウならずとも一度は食べてみたい佐賀を代表するグルメです。
漁師たちは釣り上げる時にイカを素手で触らないようにする、職人たちはいかにスピーディーにイカを捌くかなど、鮮度を保つための様々な努力を重ねています。おいしいイカはまさに熟練の技の賜物なのです。
イカの種類と旬について
呼子では季節ごとに特徴のあるイカが味わえます。剣先イカは3月下旬~12月初旬まで漁獲され、春と秋は身が厚くおいしい時期となります。
また、みずイカ、藻イカとも呼ばれるアオリイカは主に11月下旬~4月中旬まで、濃厚な甘みやとろけるような旨みが特徴。
そして1月下旬~3月下旬は身はサクサクという食感で甘みが強い甲イカが旬を迎えます。3月下旬はこれらのイカが獲れる時期なので、種類を聞いてみては。
おいしさの特徴・楽しみ方
驚くほど透明な胴体と、活きの良さを伝えるように動き続けるゲソなど、呼子のイカの活き造りを初めて見た人は、そのビジュアルにまず目を奪われるでしょう。
刺身はコリッとした食感の後に、口いっぱいに広がるねっとりとろける甘み。そして、イカのゲソや耳は刺身で食べる以外に、調理法を変えて「後造り」として楽しむのが一般的です。
天ぷらや塩焼き、煮付けなどさまざまな調理法があります。イカを余すことなく味わうことができますよ。
河太郎 呼子店
職人技が光る!“釣りたての活きの良さ”を提供



1961(昭和36)年創業。料理人であった初代が呼子で漁師をする友人の船に乗り、釣りたてのヤリイカを初めて捌いた時にその透明な美しさと味に感動。“玄界灘で獲れた活きの良いイカを捌きたてで提供したい”と、いけす料理屋を福岡の中洲に構えました。呼子店では水温・水質も徹底的に管理されたいけすから注文を受けてイカをあげ、職人が見事な技で素早く捌きます。おすすめの定食ではイカの活き造りをはじめ、いか天ぷら、いかしゅうまいなどが味わえます。
[個室]なし
佐賀県唐津市呼子町呼子1744-17
【平日】11時~16時(LO)※最終入店15時30分【土・日・祝】10時30分~18時(LO)※最終入店17時30分
お盆、年末年始
九州道唐津ICより35分
30台(無料)
「河太郎 呼子店」の詳細はこちら
海中魚処 萬坊 呼子本店 海中レストラン
水族館のような店内で、エンタメ気分とイカを堪能



海に浮かぶ“日本初の海中レストラン”。桟橋をわたると海の中の店内へと続き、窓からは水の中を泳ぐ魚を眺めながら水族館にいるようなエンターテインメント感と食事が楽しめます。一番おすすめの「いか三昧コース」はイカの活き造りをはじめ、いかの炊き込みご飯やいかゲソの天ぷら、いか入り魚豆腐、えびだんご煮物椀まで大充実。ゲソは後造りとして天ぷらで楽しめます。いかしゅうまい発祥の店でもあり、いかしゅうまいも付いていますよ。
[個室]なし
佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦1946-1
【平日】11時~16時(LO15時)【土・日・祝】10時30分~17時(LO16時)※予約状況等により早めに閉店の場合あり
木※変動あり、祝日の場合は営業
西九州道唐津ICより35分
50台(無料)
「海中魚処 萬坊 呼子本店 海中レストラン」の詳細はこちら
活魚料理 漁火
呼子大橋の絶景と、細やかに調理されるイカ料理を



呼子大橋の眺望と共にイカ料理が楽しめる食事処。使用するイカは、水揚げ後すぐに指一本触れることなく、鮮度が落ちないように細心の注意を払いながらいけすに入れられ調理されます。「いか活造りコース」には、活造りをはじめ、後造り天ぷら、イカの切り身とすり身で作る自家製のいかしゅうまい、お吸い物、小鉢、茶碗蒸し、ごはん、漬物、デザートがセット。座敷もあるので、小さい子ども連れの家族も利用しやすいです。
[個室]なし
活魚料理 かべしま
新鮮なイカや、一口アワビの踊り焼きに贅沢気分



呼子大橋を渡った先にある加部島の最北端、玄界灘が一望できる絶好のロケーション。“本物の海の幸を提供したい”をモットーに島の漁師や海士から仕入れる魚介類を取り扱っています。いけすには300m沖合から汲み上げた海水が満たされています。塩分濃度が高いのが特徴でイカにとって良い状態を保つことができるため新鮮でおいしいイカが提供できるのだそうです。「はなまるコース」は活き造りやいかしゅうまい、茶碗蒸し、さらに生でも食べられる新鮮な一口アワビの踊り焼き、後造りのゲソ天なども味わえてメニュー豊富な内容です。
[個室]あり
いか料理専門店 いか道楽
活造りだけじゃない!ユニークなイカ料理にも注目



加部島に位置し、呼子港を目の前に見ながら食事ができるのが魅力。いかしゅうまいや珍味、茶碗蒸しが付く「いか活造り定食」のほかにも、佐賀和牛陶板焼き定食(4070円)などバリエーション豊富に揃います。また、いか墨汁(990円)や、剣先イカのシーズン限定のイカビビンバ(1850円、汁物付き)といった追加で味わいたい珍しい単品メニューもあります。広々とした店内はイス席と座敷があるので、高齢者や子ども連れなど幅広く利用しやすいのがうれしいですね。
[個室]なし
佐賀県唐津市呼子町加部島3606
【平日】10時30分~16時30分(LO15時30分)【土・日・祝】10時30分~17時30分(LO16時30分)
木※月により1日不定休あり。詳細は公式HPを要確認
西九州道唐津ICより40分
80台(無料)
「いか料理専門店 いか道楽」の詳細はこちら
お魚処 玄海
鮮度を保つため海水を流しながら捌く徹底した調理



1969(昭和44)年に創業の「お魚処 玄海」。店内には大小さまざまな10数個ものいけすがあります。鮮度を損なわず房内にはイカ専用のいけすを配し、あげると即、調理をスタート。調理中はまな板の上に海水が流れ、あまり人の手に触れないように温度を下げながら調理する徹底ぶりです。定番の「いか活き造り膳」は、後造りに天ぷらのほか、塩焼き、煮付け、刺身のいずれかを選べます(一人前の場合は1種類のみ)。
[個室]あり
佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦508-3
【水~日】11時~16時30分(LO)【火】11時~15時30分(LO15時)、ランチ11時~13時30分(LO)
月※祝日の場合は翌日
西九州道唐津ICより40分
63台(無料)
「お魚処 玄海」の詳細はこちら
玄洋
砕いた氷の上に盛り付けられたイカは新鮮そのもの



1906(明治39)年創業の日本料理店で、和を基調とした明るく広々とした店内は全席掘りごたつ式。歴史的な風情が残る北城内に位置し、唐津城や唐津神社から徒歩圏内と、唐津観光にもぴったりです。毎朝呼子より直送、種類・個体ごとに異なるイカは、素材の持ち味を最大限に生かした包丁捌きで素早く調理、提供されます。ほかにも、佐賀牛やざる豆腐、日本酒は佐賀の地酒のみを取り扱っており、地元の名産品を存分に楽しめるラインナップで、週末には行列ができるほどです。
[個室]あり(10名以上、会席料理6600円~)
佐賀県唐津市北城内1-16
【1階レストラン】【平日】11時30分~14時30分(LO14 時)、17時~20時30分(LO20時)、【土】11時30分~15時(LO14時30分)、17時~20時30分(LO20時)、【日・祝】11時30分~15時(LO14時30分)、17時~20時(LO19時30分)【2階個室】11時30分~15時(LO14時30分)、17時~21時30分(LO21時)
年末年始
西九州道唐津ICより15分
20台(無料)
「玄洋」の詳細はこちら
いかの活き造り 大和
看板メニューのえびの味噌汁とイカをダブルで味わう



名護屋大橋を過ぎると左側に見えてくる大きな看板が目印。大将は「河太郎」で修行した後、イカの活き造りをメインにした店を構え、独立。店に隣接しているいけすでは海から直接海水を引き、その日に獲れた新鮮なイカを泳がせています。イチオシの「いかの活き造りえびの味噌汁定食」はイカの活き造りはもちろん、えびの味噌汁にも多くのファンを集めており、えびが3匹丸ごと入った、旨みがしっかりと感じられる一品です。ほかにも、いか丼定食(1500円)などお手頃な価格のメニューも揃っています。
[個室]なし
佐賀県唐津市鎮西町名護屋1445-4
11時~19時(LO16時)※イカがなくなると早めに終了の場合あり
不定
西九州道唐津ICより40分
50台(無料)
「いかの活き造り大和」の詳細はこちら
海辺の宿 清力旅館
料理自慢の宿がつくるイカのコース料理と、入浴を楽しむ



創業90余年、地元漁師や農家から仕入れる食材を使った料理が好評の宿。料理は呼子港で水揚げされ、店内のいけすへ直送したイカを新鮮な状態で提供する「イカの活造り」をメインとしています。旬の魚のお造りや煮物、自家製いかしゅうまいなどのコース料理に加え、客室利用や入浴が付く日帰りプランをお得に楽しめる点も魅力。多くの客室からはのどかな呼子の漁港を一望でき、食事や入浴後にゆったりひと息つけるのもいいですね。
[個室]あり
佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦1672-2
【月~土】11時30分~14時30分【日・祝】11時30分~14時
不定
西九州道唐津ICより30分
30台(無料)
「海辺の宿 清力旅館」の詳細はこちら
海舟本店
いか活き造りや後造りまでいか尽くし



呼子朝市通りから少し離れたところにあり、活イカをはじめ、玄界灘で育った天然の海の幸が味わえるレストラン。イカの活き造りが味わえるコースやいか丼セット(2800円)はもちろん、お刺身定食(2500円)や、うに海鮮丼(2500円)といったメニューが揃います。何人かで好きなメニューを頼んで、イカの活き造りをシェアするといった楽しみ方もできますね。
[個室]なし
渚館きむら 唐津茶屋
唐津湾の絶景を眺めながら、イカや名物の炊き立て釜めしに舌鼓



1894(明治27)年創業した、老舗旅館の最上階にある展望食事処。店内の大きな窓からは唐津湾の眺望が広がり、玄海の旬の魚介を中心にした料理を味わえます。新鮮で透明、噛めば噛むほど甘みの増すイカの活き造りや、後造りとして天ぷらまたは塩焼きでイカを存分に味わったら、佐賀県産さがびよりを使った、名物の「じゃこの釜めし」もイチオシ!その場で炊き上げる、アツアツの釜めしは絶品です。
[個室]あり(半個室)
佐賀県唐津市東城内4-3
11時30分~14時30分(LO14時)、17時30分~21時30分(LO20時、ドリンクLO21時15分)
不定
西九州道唐津ICより10分
40台(無料)
「渚館きむら 唐津茶屋」の詳細はこちら
活魚料理 潮路乃
素材の味を存分に引き出したイカの甘みや旨みを体感



唐津市街地と呼子のほぼ中間にあり、全国でも有数の透明度を誇る幸多里の浜を望む食事処。玄界灘からいけすに引き上げる海水にはプランクトンが多く含まれているので、イカや魚介類は天然ならではの甘みや旨みがあるとか。イカ料理は素材の味を最大限活かすため味付けや調理料にもこだわっており、唐津産の味噌やしょう油、さらに唐津市上場産と佐賀市産の米を独自にブレンドしたごはんなど一つひとつ厳選して仕入れているそう。ファンも多い唐津のイカ料理の名店です。
[個室]あり
佐賀県唐津市浦5183-1幸多里海水浴場入口
【平日】11時~15時、17時~20時(LO)、【土・日・祝】11時~20時(LO)
木※祝日の場合は営業
九州道唐津ICより25分
20台(無料)
「こだわりの活魚料理 潮路乃」の詳細はこちら
まとめ
呼子のイカが味わえるお店を紹介しました。ロケーションやお店の雰囲気、イカの活き造りはもちろん、それ以外のメニューなど、どこも食べに行ってみたくなるお店ばかりです。友達グループや家族連れ、カップルでと一緒に行く人や、また呼子旅行は2回目、3回目の場合と、いろんなシーンでお店選びの参考にしてみてくださいね。
※この記事は2024年11月11日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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