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2019.07.28

湖上に浮かぶ「秘境駅」に行ってみたら、思った以上に穴場の絶景だった!【静岡】

橋の真ん中に浮かんでいるような島。
実はこれ、紛れもない列車の「駅」なんです!

静岡県、千頭駅から井川駅までの大井川鐵道井川線は今も現役でSL列車が走る路線として鉄道好きだけでなく写真愛好家にも人気の列車。
さらにこの路線、普通鉄道としては日本一の急勾配でもあるんです。
歯型の車輪同士を噛み合わせて登っていくアプト式という鉄道システムが採用されていて、日本ではここだけの珍しいもの!

そんな珍しくも絶景な大井川鐵道、終着駅はどうなっているのか?
今回その鉄道の果てを求め、実際に編集部員が乗車してみました!

道中は絶景続き。連結の瞬間を見られる貴重な体験が出来たり、鉄道を歩いてみたり、廃線で写真を撮ってみたりと、他ではできない貴重な体験ができました!

記事配信:じゃらんニュース

[9:12出発]千頭駅

千頭
出発前に記念撮影。小さくてかわいい~

赤と白のボディカラーの列車は、普通の列車よりも二回りほど小さいサイズ。アトラクションに乗り込む気分でワクワク感が半端ない!

千頭
窓のない車両やディーゼル車両などが連結しています
川根茶
今年3月に発売した「アプト式椀茶」(450円)に湯を注いでドリンク準備OK
アプト式椀茶
名産、川根茶を旅のお供に!
南アルプスあぷとライン再運行記念のマフラータオル
再運行記念のマフラータオル2500円の販売も

乗車前のお約束
列車は出発10分前頃より乗車開始。席は進行方向の右側を確保すると川側で景色がいいそうです。

動き出しました!ドキドキ…!

南アルプスあぷとライン
普通の列車の一列分ほどの小さな車内
南アルプスあぷとライン
絶景スポット続きでカメラが手放せない~!

列車は山深い谷間を縫うように走り続けます。車掌さんの軽快なアナウンスを聞き、絶景が見える度に歓声&撮影タイム!

アプトいちしろ駅で3分間停車

アプトいちしろ
トイレ休憩もできまーす
アプト式機関車を連結
連結の瞬間を間近で見られる貴重な体験♪

アプト式車両を連結
長島ダムまでの区間は日本でも屈指の急な斜度のある区間。列車にアプト式機関車を連結して動かします。
めったに見られない光景を写真にパシャリ。

奥大井湖上駅で途中下車してみました!

奥大井湖上
ホームには相合傘のベンチや恋の鐘が

念願の絶景を求めて
湖の上にある珍しい駅「奥大井湖上駅」。
ここで途中下車する人も多く、15分歩くとインスタグラムで人気の絶景に出会えます!

奥大井湖上
右は湖、左は線路のスリリングな道をトコトコ
奥大井湖上
この階段がキツイ!上り切っても、まだまだ歩くよ~っ!
奥大井湖上

接岨湖にかかる奥大井レインボーブリッジ。その中心にある駅が「奥大井湖上駅」です。
この写真は別のところから撮っていますですが、360度広がる緑はまさに秘境の景色!ダイナミックな絶景が広がります。

接岨峡温泉駅での途中下車もオススメ

接岨峡温泉
山の谷あいを列車はどこまでも進む

炭酸水素塩泉の秘湯・接岨峡温泉。接岨峡温泉駅から徒歩5分にある日帰り温泉「せっその湯」に立ち寄るのもおすすめだそう。
今回は時間がなかったので次回はぜひ!

[12:06終点]井川駅に到着!

井川

井川駅
こぢんまりとした井川駅

終着駅に到着
乗車時間は長いですが見どころが多く、終点まではあっという間。
終着駅は山深い場所にあり、まさに秘境の地。駅には信楽焼のタヌキがたくさんあり、謎めいています。
せっかくここまで来たので終着駅の井川駅周辺を散策!

井川ダム/井川展示館

ダムカードをゲット!

ダムカード
人気のダムカードは井川展示館でゲットできます
井川ダム
ダムの天辺は一般道

1957年に完成した展示館。右岸の「井川展示館」では、電力について学ぶことができます。

井川ダム/井川展示館
[TEL]0547-59-3120(静岡水力センター業務課)
[住所]静岡市葵区井川字西山沢1956-1
[営業時間]9時~16時(井川展示館)
[定休日]月(祝の場合翌日)、12月~2月
[駐車場]42台
「井川ダム/井川展示館」の詳細はこちら

廃線小路

どこか懐かしい風景を歩く。

廃線小路
井川湖沿いをおさんぽ。枕木も残っていてノスタルジック…
廃線小路
トンネルを額縁にすると雰囲気のある写真が撮れます

井川ダムの建築資材を運んだ廃線跡。今は遊歩道として開通した人気の散策スポットだそうです。

廃線小路を抜けた三叉路
廃線小路を抜けた三叉路。もう一方は「夢の吊り橋」へ行く道なんだって

井川農林産物加工センター アルプスの里

ごほうびごはん、いただきます!

井川農林産物加工センター アルプスの里

井川農林産物加工センター アルプスの里
ダムカレー1000円

地域のお母さんたちが切り盛りする、地元食材を使った食事処でランチ。井川ダムの特徴である空洞部分をカボチャ(夏はとうもろこし)で表現。
お土産も販売しています。

井川農林産物加工センター アルプスの里
田舎風手打ちそば800円

おすすめメニューはこちらも。地元産の天ぷらも激うまです!

井川農林産物加工センター アルプスの里
名物プリン200円

夏~秋限定のスイーツの販売も。井川特産とうもろこしだけで作られています。

井川農林産物加工センター アルプスの里

ノリがイイお母さんたちと「終着の先っぽまで来たよ~!」ポーズ!!

井川農林産物加工センター アルプスの里
[TEL]054-260-2573
[住所]静岡市葵区井川2765-1
[営業時間]11時~14時(夏と紅葉シーズンは15時まで)
[定休日]月・年末年始
[駐車場]10台
「井川農林産物加工センター アルプスの里」の詳細はこちら

井川大仏

徒歩15分の場所には真っ白な大仏様が。

井川大仏

1980年に、なんと地元の歯科医が建立した真っ白な大仏。高さは11m、歯にご利益があるとか!

井川大仏
[TEL]054-260-2211(静岡市井川支所)
[住所]静岡市葵区井川
[駐車場]あり
「井川大仏」の詳細はこちら

今回の行程

南アルプスあぷとライン

南アルプスあぷとラインに乗るには

1.大井川本線で乗り継ぐ
川根SL

島田市にある新金谷駅7時48分発の普通列車に乗ると、千頭駅9時12分発のあぷとラインに乗車できます。
また、新金谷駅から千頭駅まではSLが運行中。SLに乗りたいなら、一番早く千頭駅に着くのが11時30分。そこから12時28分のあぷとラインに乗ると、井川駅周辺での滞在は約1時間半しかとれません。
せっかくなら1日目はSLに乗って名湯・寸又峡温泉に宿泊。2日目はあぷとラインに乗って…と1泊2日で行くとさらに秘境気分が高まります。

2.車で千頭駅まで行く
新東名島田金谷ICより千頭駅までは車で1時間10分。駅には駐車場がなく、隣接する道の駅「音戯の郷」を利用。
繁忙期は無料臨時駐車場がありますが、近い場所でも550mは離れるので時間の余裕を持って行動を。

おトクなチケット情報

「井川線周遊きっぷ」
井川線・寸又峡線バス・閑蔵線バスが乗り降り自由
料金:大人1800円、小学生900円(2日間有効)

「大井川周遊きっぷ」
上記の周遊きっぷ&大井川本線の乗り降り自由
料金:大人4400円、小学生2200円(2日間有効。3日間有効きっぷも有)

大井川鐵道
[TEL]0547-45-4112
[住所]榛原郡川根本町~静岡市葵区井川
[料金]千頭駅~井川駅大人片道1320円。新金谷駅~千頭駅大人片道1720円 ※SL急行料金別途大人800円、トーマス号・ジェームス号1280円
[駐車場]新金谷駅構内170台(1日800円)
「大井川鐵道」の詳細はこちら

※この記事は2019年7月時点での情報です
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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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