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2019.09.23

有名小説家8人のゆかり地を紹介!聖地巡礼のレトロ旅に出かけよう【関東・東北】

読書の秋、本を片手に有名小説家ゆかりの地へ旅に出かけませんか?
今回ご紹介するのは、関東近郊から東北エリアにある文豪ゆかりの地。レトロな喫茶店やレトロな宿など、写真に残したくなる景色や場所がたくさん!一人旅でゆっくり過ごすのもいいし、読書好きカップルならそんな雰囲気のいい場所にきっと会話も盛り上がりそう。
小説を読みながら、作家に思いをはせる旅、きっと素敵な時間になりますね。

記事配信:じゃらんニュース

<目次>
■芥川龍之介ゆかりの場所
■夏目漱石ゆかりの場所
■宮沢賢治ゆかりの場所
■谷崎潤一郎ゆかりの場所
■太宰治ゆかりの場所
■三島由紀夫ゆかりの場所
■大佛次郎ゆかりの場所
■川端康成ゆかりの場所

芥川龍之介ゆかりの場所

新井旅館【静岡県伊豆市】

新井旅館
「天平大浴堂」の小窓から、錦鯉が泳ぐ様子が眺められる
新井旅館
総檜造りの「天平大浴堂」
新井旅館
旬の食材を盛り込んだ昼の会席膳
新井旅館
文化人の作品を展示する「書画展示室」

文豪エピソード

岡本綺堂、尾崎紅葉、泉鏡花、島崎藤村など多数の文人が滞在。特に月の棟の一室に1カ月滞在した芥川龍之介は、大の風呂嫌いだったが、貸切風呂では窓から鯉を観賞でき「水族館みたい」と喜んでいたという。

歴史ある登録有形文化財の宿。古風な空間で往時を偲ぶ。
1872(明治5)年創業。清流・桂川や庭園の自然美を望む宿。文化財の建物を、文人墨客の滞在時のエピソードとともに案内するガイドツアー(宿泊・日帰り利用500円)も。

新井旅館
[TEL]0558-72-2007
[住所]静岡県伊豆市修善寺970
[料金]1泊2食2名1室の場合1名2万4450円~5万1450円 ※昼の会食・会席御膳~昼食&入浴 1人5400円~7020円(11時30分~15時)
[アクセス]電車:伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅より伊豆箱根バス修善寺温泉行き10分、終点より徒歩3分 。車:東名沼津ICより30分
[駐車場]40台
「新井旅館」の詳細はこちら

ホテルニューカマクラ【神奈川県鎌倉市】

ホテルニューカマクラ
大正ロマンを彷彿とさせる本館の玄関
ホテルニューカマクラ
2階の洗面所にはステンドグラス
ホテルニューカマクラ
本館客室。木製の上げ下げ窓が特徴
ホテルニューカマクラ
フロント前も窓が大きく明るい雰囲気
ホテルニューカマクラ
赤い絨毯、シャンデリアも素敵

文豪エピソード

関東大震災前、この場所に京都の料亭「平野屋」の貸別荘があり、そこで1923(大正12)年、芥川龍之介と歌人の岡本かの子が運命的な出会いをした。当時の様子を岡本かの子が初めての小説『鶴は病みき』に書いている。

鎌倉初のホテルは、今もレトロな佇まいで魅了。
JR鎌倉駅より徒歩1分。関東大震災で焼失した「平野屋」跡地に1924(大正13)年に建てられたレトロモダンな洋館で、鎌倉市の景観重要建築物に指定されている。

ホテルニューカマクラ
[TEL]0467-22-2230
[住所]神奈川県鎌倉市御成町13-2
[料金]1泊素泊まり2名1室の場合1名5000円~9000円
[アクセス]電車:JR横須賀線・湘南新宿ライン鎌倉駅より徒歩1分。車:横浜横須賀道路朝比奈ICより15分
[駐車場]30台(1泊1000円)
「ホテルニューカマクラ」の詳細はこちら

夏目漱石ゆかりの場所

湯回廊 菊屋【静岡県伊豆市】

湯回廊 菊屋
大きな池を廊下が取り囲む。昼は修善寺の自然、夜は美しいライトアップを
湯回廊 菊屋
漱石が宿泊した「梅の間」。空いていれば見学も可能
湯回廊 菊屋
中庭を望む回廊。夏~初秋は緑も鮮やか
湯回廊 菊屋
好きな料理を選べる夕食「趣肴会席」一例

文豪エピソード

夏目漱石の『修善寺日記』などには、胃潰瘍を患っていた漱石が1910(明治43)年8月6日にこの宿に療養に訪れ、闘病生活を送ったエピソードが描かれている。この時泊まった「梅の間」は今も宿泊可能だ。

客室で、ラウンジでゆるい漱石の世界に浸る。
創業380年の老舗宿。扉を開けると時代で建築様式の異なる時空間が広がり、まるで時を旅するよう。庭園露天風呂、屋内大浴場、貸切風呂が長い廊下で結ばれている。

湯回廊 菊屋
[TEL]0558-72-2000
[住所]静岡県伊豆市修善寺874-1
[料金]1泊2食2名1室の場合1名1万8000円~6万5000円
[アクセス]電車:伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅より伊豆箱根バス修善寺温泉行き10分、終点より徒歩すぐ。車:東名沼津ICより30分
[駐車場]35台
「湯回廊 菊屋」の詳細はこちら

宮沢賢治ゆかりの場所

宮沢賢治記念館・童話村【岩手県花巻市】

宮沢賢治記念館・童話村
メインとなる「賢治の学校」(以上宮沢賢治童話村)
宮沢賢治記念館・童話村
見応えある常設展示室
宮沢賢治記念館・童話村
賢治と妹トシが実際に使用していたチェロとバイオリンも
宮沢賢治記念館・童話村
童話『猫の事務所』に登場する「書記」が入り口に(以上宮沢賢治記念館)
宮沢賢治記念館・童話村
「大地の部屋」
宮沢賢治記念館・童話村
ファンタジックホール

文豪エピソード

宮沢賢治記念館は、賢治がこよなく愛した山、胡四王山(こしおうざん)の中腹に建設。賢治の世界との出会いの場とされ、賢治の直筆原稿も多数展示。大スクリーンに映し出される賢治の心象世界も見応えがある。

心に響く美しい作品のルーツを探して。
童話村は今にもジョバンニや又三郎、山猫が出てきそうな賢治童話の世界で楽しく学ぶ「楽習」施設。記念館は多彩なジャンルに及ぶ宮沢賢治の世界との出会いの施設。

宮沢賢治記念館・童話村
[TEL]0198-31-2211(宮沢賢治童話村)、0198-31-2319(宮沢賢治記念館)
[住所]宮沢賢治童話村/岩手県花巻市高松26-19、宮沢賢治記念館/岩手県花巻市矢沢第1地割1-36
[営業時間]8時30分~16時30分、記念館は~17時
[定休日]12/28~1/1
[料金]入館料各大人350円、高大生250円、小中学生150円
[アクセス]電車:東北新幹線新花巻駅よりタクシー3分。車:東北道花巻ICまたは花巻南ICより15分
[駐車場]童話村86台、記念館40台
「宮沢賢治記念館」の詳細はこちら
「宮沢賢治童話村」の詳細はこちら

光原社 可否館【岩手県盛岡市】

光原社 可否館
時を経て艶やかさを増す木や革製の調度が賢治の世界そのもの
光原社 可否館
『注文の多い料理店』
の絵葉書
光原社 可否館
「コーヒー」(480円)と「くるみクッキー」(155円)
光原社 可否館
光原社の中庭にある可否館

文豪エピソード

光原社は、賢治の生前に唯一出版された『注文の多い料理店』の出版社。社名も賢治が命名している。創業者の及川四郎氏は盛岡高等農林学校(現在の岩手大学農学部)の卒業生で、宮沢賢治とは先輩、後輩の間柄。

ファンならずとも必見!ディテールまで凝った造り。
以前は出版社だったが、今は岩手県をはじめ全国の民芸品・工芸品を扱う店となり歴史を重ねている。可否館は敷地内にあるカフェで、賢治童話の世界を再現。

光原社 可否館
[TEL]019-622-2894(代表)
[住所]岩手県盛岡市材木町2-18
[営業時間]10時~18時(1/5~3/5は~17時30分)
[定休日]毎月15日(15日が土日祝の場合翌日)
[アクセス]電車:JR東北本線盛岡駅より徒歩10分。車:東北道盛岡ICより15分
[駐車場]なし
「光原社 可否館」の詳細はこちら

大沢温泉 自炊部 湯治屋【岩手県花巻市】

大沢温泉 自炊部 湯治屋
混浴露天風呂「大沢の湯」
大沢温泉 自炊部 湯治屋
200年以上前に建てられた「湯治屋」は、気取らずどこか懐かしい雰囲気
大沢温泉 自炊部 湯治屋
売店もレトロかわいい!

文豪エピソード

少年の頃は父と訪れ、学生時代には悪ふざけをして湯を汲み上げる水車を止めてしまい、大騒ぎになったという逸話も残されている。教師時代には生徒を連れて湯あみに訪れたほどお気に入りの温泉だった。

豊沢川を望む混浴露天で賢治も愛した湯を満喫。
宮沢賢治が幼少期から教師時代まで、幾度も通った温泉。特に名物の混浴露天風呂「大沢の湯」は、豊沢川の流れに寄り添うような造りで周囲の自然美にも癒やされる。

大沢温泉 自炊部 湯治屋
[TEL]0198-25-2315
[住所]岩手県花巻市湯口大沢181
[営業時間]日帰り入浴8時~20時
[料金]1泊素泊まり2名1室の場合1名2346円~2846円、日帰り休憩1室2名の場合1名1373円(別途、入湯税)、日帰り入浴のみ大人600円、3歳以上~小学生以下300円
[アクセス]東北道花巻南ICより15分
[駐車場]120台
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やぶ屋総本店【岩手県花巻市】

やぶ屋総本店
賢治が好んだ天ぷらそばとサイダーの「賢治セット」(1080円)
やぶ屋総本店
当時のやぶ屋はそば屋としては珍しい2階建て。重厚な入り口は当時の面影を残す

文豪エピソード

宮沢賢治が稗貫郡立稗貫農学校(現在の県立花巻農業高校)の教員だった時代に弟の清六や生徒たちと「今日はBUSH(やぶ)へ行きましょう」と通った店。当時、天ぷらそばは15銭、サイダーはなんと23銭だったという。

賢治が教師時代に通った老舗わんこそば店へ。
1923(大正12)年創業の花巻名物わんこそばの店。そば粉は岩手県産のみを挽きぐるみで使用し、香りが芳醇。一杯ずつ給仕する本来のわんこそばスタイルで味わえる。

やぶ屋総本店
[TEL]0198-24-1011
[住所]岩手県花巻市吹張町7-17
[営業時間]11時~15時(LOわんこそば14時30分、食事14時40分)、17時~21時(LOわんこそば19時30分、食事20時)
[定休日]月(祝日の場合火)
[アクセス]電車:JR東北本線花巻駅より徒歩10分。車:東北道花巻ICまたは花巻南ICより10分
[駐車場]80台
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じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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