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2024.11.12

【2024】高尾山の紅葉の見頃時期は?絶景スポットや混雑回避テク、服装なども紹介

電車を利用すれば都心から1時間ほどでアクセス可能な高尾山。豊かな自然の中で四季折々の風情を楽しむことができ、特に紅葉の季節は多くの観光客で賑わいます。

今回は、高尾山の紅葉を紹介。2024年の見頃や、ケーブルカー、山頂、大本山高尾山薬王院など紅葉の絶景スポットはもちろん、混雑を回避するコツ、おすすめの服装、注意点も八王子観光コンベンション協会に教えていただいたので、ぜひおでかけの参考にしてくださいね。

※大本山高尾山薬王院の「高」は正しくは「はしごだか」

2024年の高尾山の紅葉見頃は?

見頃は11月中旬~12月上旬

高尾山

東京都八王子市に位置する高尾山の標高は599mです。麓から中腹までを結ぶ高尾山ケーブルカー乗り場の清滝駅でも標高201mで、山頂から山麓まで徐々に紅葉が進んでいきます。山頂付近では11月上旬からブナやケヤキが黄色に色づきはじめ、山麓付近まで約1カ月にわたって鮮やかな赤色になるイロハモミジ、黄金色に輝くイチョウやブナなどの紅葉が楽しめます。厳しい暑さが続いた2024年ですが、紅葉は例年通り、もしくはやや遅れる程度のようです。

2024年10月26日(土)~12月8日(日)には「高尾山もみじまつり」を開催。土日祝には高尾山ケーブルカー清滝駅前広場のイベント会場を中心に、八王子市内の学生や地域伝統芸能を披露する人たちによるステージイベントが予定されているそうですよ。

高尾山が混むのはいつ?混雑回避のコツ


例年高尾山では、11月の土・日・祝日、11月下旬は平日でも紅葉狩りを目的とした行楽客で賑わいます。特に11月の第3土曜~第4日曜が混雑するため、その時期を避け、11月上旬や12月上旬を選ぶのがおすすめです。

高尾山に登るルートは、山麓からケーブルカーなどを利用するコースと、麓から徒歩で登るコースがあります。麓から登るコースの1号路(表参道コース)は舗装路で利用者は歩きやすく、大本山高尾山薬王院へのおまいりや観光の方が多いので、混雑を避けるなら、ハイキングコースになっている6号路や稲荷山コースを選ぶといいでしょう。6号路の一部は、混雑対策のため10月26日(土)〜12月1日(日)の期間、8時〜14時が上りの一方通行になります。

高尾山ケーブルカーや二人乗り観光リフトを利用する際は、比較的空いている朝9時前に清滝駅または山麓駅出発を目指しましょう。

高尾山

ハイキングの装備を整えて出かけるなら、高尾山山頂からさらに先の、もみじ台~一丁平~小仏城山方面へ向かうと混雑も落ち着くため、秋の空気を感じながらの散策にぴったりです。

観光でもハイキングでも、トイレ休憩は早めにしましょう。特に女子トイレは長い列ができてしまうこともあるので、時間に余裕を持って行動することを心がけてください。

また、近隣の駐車場は、休日は朝のうちに満車になることが多いそうなので、公共交通機関でのアクセスがおすすめです。

紅葉シーズンにおすすめの服装や持ち物の注意点

高尾山は坂道や階段が多いため、運動靴を履いていくことをおすすめします。ヒールの高い靴、ブーツやサンダルは足を痛めることがあるので避けましょう。ハイキングや登山を楽しむなら、底がしっかりした防水タイプの登山用の靴がおすすめです。

水分補給のための飲み物は必須ですが、ハイキングや登山なら、脱水症状や足のつりなどのトラブル防止のため、スポーツドリンクなど塩分補給もできる飲み物がおすすめです。また、飴やチョコレートなどの行動食を持っていくと疲労の予防に役立ちますよ。

2023年の紅葉シーズン、高尾山の日中最高気温は晴れた日で23.1度(11月24日)、日中最低気温は曇りの日で6.8度(11月26日)でした。晴れて日差しのある時間は半袖でも十分に感じますが、曇ったり午後になると一気に気温が下がり、ダウンが必要な寒さになることがあります。防風・防寒用にウンドブレーカーやコンパクトに収納できるポケッタブルのダウンなどを持っていくといいですね。

高尾山の紅葉絶景ポイント

高尾山ケーブルカー清滝駅、二人乗り観光リフト山麓駅

イロハモミジの見事な彩りグラデーション

高尾山ケーブルカー清滝駅、二人乗り観光リフト山麓駅

駅前のイロハモミジが秋の深まりとともに緑から黄色、赤へと変化し、11月上旬〜中旬が見頃のイチョウの黄金色など、さまざまな紅葉が見られ、息をのむ美しさです。ケーブルカーやリフトの乗車待ち時間も目を楽しませてくれそうです。

高尾山ケーブルカー沿線

イロハモミジの紅葉トンネルが圧巻

高尾山ケーブルカー

高尾山麓の清滝駅から標高472mの高尾山駅までを結び、一度に135名が乗車可能な高尾山ケーブルカー。沿線にはイロハモミジが多く、片道6分の乗車中、カエデ類の赤色、ブナの黄色など鮮やかな紅葉のトンネルをくぐり抜けます。

色づきはじめの11月上旬は緑、黄、赤に染まり始めの3色の美しいグラデーションが見られ、「錦色」という言葉ぴったり。11月中旬〜12月上旬の見頃には圧倒されるほどの美しさです。

■高尾山ケーブルカー清滝駅、二人乗り観光リフト山麓駅、高尾山ケーブルカー沿線
東京都八王子市高尾町
運行時間は時期や混雑状況により異なる。詳細は高尾登山鉄道公式HPを確認
なし
【ケーブルカー・リフト(片道)】中学生以上490円、小学生250円※リフトは3歳から小児料金。3歳未満の小児は大人1名につき1名無料
「高尾山ケーブルカー清滝駅/二人乗り観光リフト山麓駅、高尾山ケーブルカー」の詳細はこちら
「高尾山ケーブルカー/二人乗り観光リフト」のクチコミ・周辺情報はこちら

金比羅台

登った人だけが見られる絶景

金比羅台

高尾山麓からケーブルカーやリフトを使わず、高尾山自然研究路の1号路(表参道コース)を登ると、清滝駅と高尾山駅の中間付近にあるのが「金比羅台」で、木々の間から八王子市街を見渡すことができます。

11月中旬には、甲州街道のイチョウ並木が美しく色づき、並木の黄葉と目の前に広がる紅葉を楽しめます。坂道を登った甲斐があったと感じる見事な絶景です。

■金比羅台
東京都八王子市高尾町

高尾山スミカ

多摩丘陵の紅葉を一望

高尾山スミカ

高尾山スミカは、高尾山ケーブルカー高尾山駅前に位置するグルメ・おみやげスポットです。2階には眺望の良い「スミカテーブル」があり、山並み全体を見渡しながらスケール感ある紅葉を堪能できます。

高尾山の特徴とされる、大本山高尾山薬王院参道の杉の緑やブナ、ケヤキの黄色、カエデ類の赤といったパッチワークのような紅葉を楽しむのにもぴったりのスポットです。
※大本山高尾山薬王院の「高」は正しくは「はしごだか」

■高尾山スミカ
東京都八王子市高尾町2181
10時~16時30分(冬期は〜16時)
なし※荒天時臨時休業あり
「高尾山スミカ」の詳細はこちら

展望レストラン「秋のビアガーデン」

ビール片手に関東平野を見下ろす

展望レストラン「秋のビアガーデン」

標高488mで関東平野や多摩丘陵の紅葉の山並みを見下ろしながら、90分の食べ放題・飲み放題を満喫できるのが、高尾山駅を降りてすぐの展望レストランです。紅葉シーズンの2024年10月22日(火)~12月15日(水)には「秋のビアガーデン」が開催されます。

メニューには、定番の焼き鳥やピザのほか、ご当地グルメの八王子らーめん、旬の地元野菜を使った料理など多彩に揃っています。

展望レストラン前の広場には、遠く新宿の高層ビルまで見渡せる霞台展望台もありますよ。

■展望レストラン「秋のビアガーデン」
東京都八王子市高尾町2205
【10月・11月】11時~17時(最終受付15時30分)【12月】11時~16時30分(最終受付15時)
期間中なし
【90分制食べ放題・飲み放題】高校生以上4500円、中学生2500円、小学生1500円、3歳〜未就学児500円
「展望レストラン(秋のビアガーデン)」の詳細はこちら
「展望レストラン(秋のビアガーデン)」のクチコミ・周辺情報はこちら

さる園・野草園

顔出しパネルで紅葉ベストショットを撮影

さる園・野草園

高尾山駅から徒歩3分の場所にあり、約90頭のニホンザルが生活するさる園と約300種類の野草が植生される野草園を合わせて見学できます。

モミジの鮮やかな紅葉は、さる園の入口を入ってすぐの顔出しパネル付近や、野草園の入口近く、広場などで見られます。入場料がかかるため比較的空いており、写真も撮りやすいスポットです。広場では、紅葉シーズンに日光さる軍団の高尾山公演が開催されます。

■さる園・野草園
東京都八王子市高尾町2179
9時30分~16時30分※季節により異なる
なし
【入園料】中学生以上500円、3歳〜小学生250円
「さる園・野草園」の詳細はこちら
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みやま橋

高尾山で唯一の吊り橋で記念撮影

みやま橋

4号路は、大本山高尾山薬王院の入口となる浄心門から高尾山の北斜面を歩き、山頂へと続くコースです。その中間地点よりやや麓側にある吊り橋がみやま橋。絵になる吊り橋で記念撮影できることや、11月上旬~中旬には黄色く染まったブナやコナラの明るい森が楽しめると評判で、多くの人が訪れています。
※大本山高尾山薬王院の「高」は正しくは「はしごだか」

■みやま橋
東京都八王子市高尾町

有喜苑

白亜の仏舎利塔が紅葉に包まれる

有喜苑

薬王院の少し麓側の男坂と女坂の間にあるのが大本山高尾山薬王院の有喜苑。お釈迦様の遺骨(仏舎利)を納める仏舎利塔が建立されており、タイ国王室より伝来の釈尊真身舎利が奉安されているのだとか。

真っ白な塔の周囲を徐々に赤く染めるモミジのグラデーションが彩り、絵画のような美しさです。

■有喜苑
東京都八王子市高尾町
【窓口対応時間】8時30分〜16時
なし

大本山高尾山薬王院

燃えるようなモミジが天狗像を彩る

大本山高尾山薬王院

約1280年前に開山の真言宗智山派の寺院で、信仰の霊山として今も多くの参拝客を集めています。古来より高尾山には天狗が住むとされ、神の使いの天狗の像や天狗をモチーフとしたものが境内の随所にあります。

紅葉の見どころは山門(四天王門)周辺や本堂周辺です。特に山門近くの天狗像と紅葉は多くの人が撮影するスポットになっています。

■大本山高尾山薬王院
東京都八王子市高尾町2177
【窓口対応時間】8時30分〜16時
なし
「大本山高尾山薬王院」の詳細はこちら
※大本山高尾山薬王院の「高」は正しくは「はしごだか」

高尾山山頂

紅葉と富士山、東京湾までもを一望

高尾山山頂

高尾山駅から1号路を歩いて約40分で到着する山頂でも紅葉を楽しめます。特に山頂手前付近では、モミジのトンネルが鮮やかですよ。

高尾山山頂

晴れていれば山頂広場の手前側から、都心方面、奥側から富士山や丹沢方面を望めるのが魅力。山頂広場には軽食や甘味を提供する茶屋もあるので、登り坂で疲れた体を休ませることができるのも嬉しいポイントです。

もみじ台

樹齢60年を超えるモミジの古木が鮮やかに紅葉

もみじ台

賑わう山頂から徒歩10分ほどのところがもみじ台です。ここまで来ると観光客はぐっと少なくなり、ハイキング客が中心。ゆっくりと紅葉と富士山の絶景を楽しめるのが魅力です。11月中旬にはカエデの紅葉と、ススキの間から望む富士山をフレームに収められます。近くの風情ある茶屋では、名物のなめこ汁を味わえますよ。

■もみじ台
東京都八王子市高尾町

高尾山へのアクセス情報

電車の場合

主要駅からのアクセス
[新宿駅から]京王電鉄・高尾山口駅まで、約1時間
[東京駅から]京王電鉄・高尾山口駅まで、約1時間20分
[羽田空港から] 京王電鉄・高尾山口駅まで、 約1時間45分
[名古屋駅から]京王電鉄・高尾山口駅まで、約2時間35分
[新大阪駅から]京王電鉄・高尾山口駅まで、約3時間30分

車の場合

主要都市からのアクセス
■[東京駅から]中央自動車道経由で圏央道高尾山ICで降りる。約50分
■[名古屋駅から]第二東海自動車道経由で圏央道高尾山ICで降りる。約3時間50分 
■[新大阪駅から]新東名高速道路・第二東海自動車道経由で圏央道高尾山ICで降りる。約5時間30分

まとめ

山頂まで多彩なルートがあり、観光もハイキングも楽しめる高尾山。紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。お出かけ前に自分にあったルートを確認して、無理なく高尾山ならではの美しい紅葉を満喫してくださいね。

お話をうかがったのは

八王子観光コンベンション協会

※この記事は2024年11月1日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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中林 貴美子  中林 貴美子

旅のライター歴=じゃらんライター歴20余年。2人の子どもを育てつつ、西へ東へ取材行脚の日々。観光地と観光地のはざまにあるのどかな里山風景やそこで暮らす地元の人との触れあいが好き。食いしん坊が幸いしてご当地グルメや道の駅グルメ関連も多数。