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2020.04.08

【島根】出雲大社を徹底ガイド!参拝コースや御朱印から隠れたパワースポットまで

島根県にある縁結びの神様として知られる、出雲大社。おすすめ参拝ルートや御朱印情報、縁結びスポット、周辺情報をご紹介します。
古代神話の時代から続く出雲大社やその周辺には、豊かな自然に囲まれた神秘的なパワースポットも多数。恋愛成就や結婚だけでなく、様々な良縁を呼んでくれると言われています。

記事配信:じゃらんニュース

出雲大社ってどんな神社?

神話の時代から続く古社

出雲大社(正式な読みは「いづもおおやしろ」)は、日本最古の歴史書と言われる「古事記」にもその名が記されているほど古い神社。

主祭神の「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」は、「だいこく様」という名でも知られています。頭巾をかぶって小槌を持ち、大きな袋を肩に担いで米俵に乗った姿をきっと見たことがありますよね。

子供の頃に読んだ「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」のおはなしにも、ウサギを助ける役割で大国主大神が登場します。

出雲大社

出雲大社には、太古の時代に巨大神殿があったといわれています。いまの本殿は1744年に造営されたもので高さ約24メートルですが、言い伝えによると古代の神殿はなんと約96メートル!現在の約4倍の高さで、ビルにすると17階建に相当します。

境内にある神こ殿(しんこでん)で、古代の御本殿を支えていた巨大な「心御柱」などの出土品や、古代の本殿の復元模型なども見ることができます。

縁結びの神様としても有名

旧暦で10月のことを「神無月(かんなづき)」と言いますが、逆に出雲では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。

それは、毎年10月に全国の八百万の神々が集うという逸話から。出雲で何の会議をしているかというと、人々の運命や縁を話し合うため。だからこそ出雲大社前は、縁結びの総本山とも言われるのです。

出雲大社では神在月に、神迎祭や縁結大祭、夜神楽などの様々な神事が行われますので、この時期に訪れるのもおすすめです。

※神在月=旧暦の10月は毎年変わりますので、詳しい日程は出雲大社の公式ホームページでご確認ください。

出雲大社

参拝コースなどおすすめのまわり方

まずは鳥居をくぐって参道へ!

まずは境内の全体図をチェック。鳥居をくぐりながらまっすぐ進む参道の先に、拝殿、御本殿、素鵞社(そがのやしろ)が続いていきます。

では、ここからおすすめの参拝ルートを通りながら、途中正しい参拝方法もご紹介します。正しい参拝方法を知っておくと縁結びの力も強くなるかも?!

境内図引用:出雲大社公式

境内図引用:出雲大社公式

地図の一番下に「勢溜の鳥居(せいだまりのとりい)」がありますが、バスや無料駐車場を利用する場合、ここから参拝がスタートします!

江戸時代にこの辺りには大きな芝居小屋があり、多くの人々が勢いよく集い溜まる場所として「勢溜の鳥居」の名がついたとか。出雲駅伝のスタート地点としても有名です。

出雲大社

ちなみに出雲大社には4つの鳥居があり、こちらは二の鳥居。

一の鳥居である「宇迦橋の大鳥居(うがばしのおおとりい)」は高さ23メートルと日本有数の大きな鳥居で、500メートルほど離れた場所に堂々と建っているので、目にすることができるはずです。

鳥居を全部しっかりくぐりたいという方は、勢溜の鳥居から歩いて10分ほどです。

出雲大社

「勢溜の鳥居」を抜けると、神社としては珍しい「下り参道」が続きます。

両側には、樹齢400年を誇る松並木。参道の真ん中は神様が通る道なので、避けて端を歩きましょう!

途中、右手にあるのが「祓社(はらえのやしろ)」。小さな社ですが、とても重要な場所。
まずはここでお参りすることで、身についている穢れ(けがれ)を清められるので、いわゆる「お祓い(おはらい)」と同じ効果を得られます。

出雲大社

参道を歩いていると右手に見えてくるのが「ムスビの御神像」。

「古事記」の中のおはなしで、大国主大神の前に海の向こうから「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」という魂が現れたシーンを表したもの。

この幸魂奇魂の「おかげ」を受け取ったことで、大国主大神は、生き物が幸福になるための「縁」を結ぶ「えんむすびの神」となったそうです。

出雲大社

四の鳥居を抜けて神域へ

出雲大社

手水舎で手と口を清めたら、軽く一礼して四の鳥居をくぐりましょう。こちらの鳥居は、1666年に寄進されたもので国の重要文化財です。

まずは正面にある拝殿でご参拝します。この拝殿は1963年に新築されたもので、戦後最大級の木造神社建築といわれます。しめ縄が一般の神社とは左右逆なところにも注目です。

出雲大社

大切なのが、参拝の作法。通常は神社参拝=「二礼二拍手一礼」で覚えている方も多いと思いますが、出雲大社の場合、「2礼4拍手1礼」が正式な作法になります。

まずは鈴を鳴らしてお賽銭を入れ、深い礼を2回。その後、拍手を4回して祈念し、最後にまた深い礼を1回。境内の全ての社で同様に行ってください。

四拍手をする理由は諸説ありますが、4つの魂や神様を表現しているという説や、「し」=「幸せを呼ぶ」という意味合いが込められているという説もあります。

出雲大社

拝殿の裏に回ると八足門があり、御祭神に最も近づける場所になりますので、ここから御本殿を参拝します。

国宝の御本殿は、大社造りと呼ばれる日本古来の神社建築様式。1744年に再建され、平成20年から60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われ、大屋根や千木などが新しくなりました。

本殿正面だけでなく、西側にも神様を拝むための小さな祠が設けられています。なぜなら出雲大社では、御神体が西の方角を向いているため。せっかくなら御神体を正面から参拝したいという方は西側も忘れずに。

そして、最後は神楽殿へ。

出雲大社

出雲大社には大きいものがたくさんありますが、もっとも目を引くのが神楽殿の大しめ縄です。

何と長さ13.6メートル、重さ5.2t!迫力満点ですよね。出雲大社の中でも有数の写真撮影スポットでもあります。

素鵞社は隠れたパワースポット

出雲大社の境内で最大のパワースポットとも言われるのが、御本殿後方の一段高いところにある「素鵞社(そがのやしろ)」。

ヤマタノオロチ退治で有名な「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が祀られていて、御神体である八雲山がすぐ裏手にあることから、人によっては強いご神気を感じる場所だとか。

出雲大社

素鵞社の参拝方法は少し特殊なので、ご注意!

まずは出雲大社の西に位置する「稲佐の浜」に砂をとりに行きます。出雲大社から徒歩で20分、車では3分ほどの距離にありますので、御参拝の前に行っておくのがおすすめ。

砂をとったら、出雲大社と素鵞社をお参りします。素鵞社は社殿の床下に木箱が置いてありますので、そこに稲佐の浜の砂を奉納し、代わりに置いてある砂をいただくという流れ。

いただいた砂は肌身離さず持ち歩くことでお守りにしたり、自宅の敷地の四隅に埋めて清めたりすることができます。

出雲大社の御朱印情報

出雲大社でいただける御朱印は5種類

1つ目は御本殿。御朱印受付所は拝殿の裏側にあります。

2つ目は境内西側にある神楽殿でいただけます。神楽殿に向かって左手に御朱印受付所があります。

3つ目は出雲國神仏霊場巡りの御朱印。島根・鳥取の20社寺で行っており、出雲大社は第一番霊場。それぞれの社寺の名前や教えにちなんだ漢字一文字が墨書きされ、出雲大社は「譲」が描かれた御朱印になります。

また、出雲大社の東側に位置する北島国造館でも、2種類の御朱印をいただくことができます。

おすすめなのが、出雲大社オリジナルの御朱印帳。

白地と紺地の2種類があり、白地は大社造りの御本殿がデザインされ、紺地には御本殿の内部に描かれている「八雲」をイメージした雲が金色でデザインされています。どちらもシンプルでありながら、上品で美しく、出雲大社らしい素敵なデザイン!

私は一目惚れして、白地の方を購入しました。

出雲大社

出雲大社の周辺情報

神門通りでランチやショッピングを楽しもう

出雲大社の正面から「宇迦橋の大鳥居」まで続く、約700メートルの神門通りは様々なお店が軒を連ねる楽しいスポットです。

名物の「出雲そば」をはじめとしたお食事処や甘味処、カフェでホッと一息。出雲ならではの「縁結び箸」やパワーストーンを使ったアクセサリーショップなども立ち並んでいます。

神門通り

出雲大社までのアクセス

4つの方法でアクセス可能

各地から出雲大社に参拝する場合、大きく以下4つの方法があります。

1.飛行機で行く

出雲大社に一番近い空港は「出雲縁結び空港」で、現在、東京と大阪から1日5便、名古屋(小牧)と福岡から1日2便、隠岐・静岡・仙台から1日1便が飛んでいます。
「出雲縁結び空港」から出雲大社までは、直行の空港連絡バスがでており、所要時間は約35分。ただし本数は限られていますので、時間がうまく合わない場合は、出雲市駅まで直行バスで向かい、そこから路線バスに乗り換える方向があります(下記「電車で行く」をご参考ください)

2.電車で行く

最寄り駅はJR出雲市駅。新幹線で向かう場合は、岡山駅で下車し、特急やくもで出雲市駅まで約3時間。また、東京から向かう場合は、日本最後の定期寝台特急「サンライズ出雲」に乗って、出雲市駅まで直行で向かうという選択肢も!
出雲市駅を下車したら、一畑バス「出雲大社・日御碕・宇竜行き」に乗って約25分、「正門前」 で降りると出雲大社まですぐです。

3.車で行く

大阪方面から行く場合は、吹田ICや中国豊中ICなどから中国自動車道に乗り、落合JCTで米子自動車道へ、米子JCTで山陰自動車道へ、出雲ICを下車。
九州方面から行く場合は、九州自動車道→中国自動車道に乗り、三次東で松江自動車道へ、宍道JCTで山陰自動車道へ、出雲ICを下車。
出雲ICからは国道431号を走り、約15分で出雲大社に到着です。

4.高速バスで行く

東京、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡の各地から高速バスが出ています。JR出雲市駅行きのほか、出雲大社に直通の高速バスもありますので、そちらの利用も便利です。詳しくは、一畑バス、西日本JRバス、中国ジェイアールバスのホームページをご覧ください。

■出雲大社
[住所]島根県出雲市大社町杵築東195
[参拝時間]【3月~10月】6時~20時【11月~2月】6時30分~20時
※20時以降、境内中心部(荒垣内)は閉鎖されますので、銅鳥居前からのご参拝となります。
※宝物館(神こ殿)の営業時間は、8時30分~16時30分(不定休)
[定休日]年中無休
[アクセス]【飛行機】「出雲縁結び空港」より出雲大社に直行の空港連絡バスで約35分
【電車】JR「出雲市」駅より一畑バス「出雲大社・日御碕・宇竜行き」で25分
【車】山陰自動車道 出雲IC
[駐車場]無料駐車場あり(大駐車場約385台、駐車場約360台/約20台)
[料金]宝物館(神こ殿)のみ大人300円、大学・高校生200円、中・小学生100円※幼児無料
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※この記事は2020年3月時点での情報です
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※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください
※旅行・お出かけの際は、安全、体調に十分に配慮しましょう。お出かけの際は公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください

Akiko  Akiko

美味しいものを求めて、国内外を旅するライター。最近は山登りも始めるも、何よりの楽しみは下山後のビールと温泉。

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