2階・黒潮への旅

さらに深く潜ると、浅瀬の海から沖合の海へと変わります。

スロープを少し下ると沖縄美ら海水族館のメイン水槽「黒潮の海」が現れます。ジンベエザメを真横に見ながら歩くのは不思議な気分。
スロープの途中にあるバルコニーのように突き出た半円のスペースからは水槽の高い部分がよく見えるので、ジンベエザメと並んで写真が撮れるかも!

水槽の正面は段差があるのでいろんな高さから眺められます。遠くから全景を眺めたり、目線の高さで迫力を味わったり、下から見上げて水槽の中にいる気分になったり。
それぞれの場所から「黒潮の海」を満喫してください。

正面上段にあるシャークスタンドは56席。休憩がてら、水槽に癒されのんびり過ごせます。

沖縄美ら海水族館は、ジンベエザメやナンヨウマンタ、オオジロザメなど多くの種で世界的にも長い飼育記録を保持し、なかには記録を更新中の生き物も。
また、飼育下におけるナンヨウマンタの繁殖に成功したり、非常に希少なナンヨウマンタの黒化個体「ブラックマンタ」を飼育展示するなど、多くの貴重な実績があるスゴイ施設なんです!

「黒潮の海」の給餌は1日3回。この日はジンベエザメの給餌が見られました。
水面をたたいてジンベエザメに合図を送っています。

大きな口を開けてやってきたジンベエザメ。食べているうちに体が垂直になりましたよ!
お食事タイムにしか見られないこの立ち姿。ぜひ狙ってみてください。

オープン当初、「黒潮の海」のアクリルパネルの大きさはギネス認定の世界最大のアクリルパネルでした。現在は他の水族館が記録を更新しましたが、世界有数の大きさであることは間違いなし!

実物の断面が確認できる、巨大水槽の水圧を支えるアクリルパネル。
水族館の概念を変えた巨大アクリルパネルとして、2005年の第一回ものづくり日本大賞で内閣総理大臣賞を受賞しています。

2階の「黒潮への旅」エリアにある「サメ博士の部屋」。サメが泳ぐ水槽と、サメの標本や貴重な研究資料が展示されています。

様々な種類のサメの顎が実際に触れられる標本コーナー。尖ったギザギザの歯は少し怖いけど、この機会にぜひ触ってみて。
サメやエイの皮の標本も触れるように展示されている、いろいろ体感できるお部屋です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在は標本に触れることができません。

「ジンベエ・マンタコーナー」にはジンベエザメやマンタに関する資料が展示されています。

最前線の知識が得られる学びの場。沖縄美ら海水族館はジンベエザメの繁殖生態の解明を目指す研究機関でもあり、その研究の成果や映像はとっても貴重。
まだまだ謎が多いマンタやジンベエザメの生態が分かりやすく解説されています。

「ジンベエ・マンタコーナー」を大水槽側から出て左へ進むと、天井までアクリルパネルの「アクアルーム」へ。

「黒潮の海」を海底から見上げるようなポイント。ジンベエザメやマンタが頭上を泳ぐ様子を階段状のベンチに座って眺められます。
仲西なほ子
沖縄出身、沖縄育ち、沖縄在住。15年間の東京生活を満喫してUターン。現在はフリーランスで取材・執筆・編集・コピーの仕事と、美容の仕事でプライベートサロンも稼働中。息抜きは沖縄県内のリゾートホテル巡り。