ラーメンも激アツの麺王国【山形】
住民の食生活にラーメンが一番根ざしているのが山形。
編集 山形は消費量が多いのはもちろんですけど、ラーメンの世界自体も奥深そうな気がします。
田中 関東の人間から見ると、山形のラーメンシーンは本当に特徴的です。まずご当地系の数が東北随一というくらい非常に多い。米沢、新庄、庄内…。エリアによって全然味が異なります。その隙間を埋めるように、食堂や蕎麦店が出すラーメンもある。東北の中でも、住民にとって特に身近な存在であるような気がしますね。
編集 宮城在住のじゃらんスタッフは、よくラーメン目当てで山形まで足を延ばすと話してました。
軍曹 実はぼくも、地元よりも知ってる店が多いかもしれない(笑)。そのくらい店のバリエーションが多いんです。特に今回紹介している店は地元ファンが多くて、そのエリアで一番に名前が挙がる店ばかりじゃないでしょうか。
川島 「福家そばや」は元は洋服屋さんという異色店。先代の味を息子さんが引き継いで頑張ってる。醤油も味噌もハズさないし、何より寒河江という地域にすっかり定着してるんですよ。
伊藤 そんな中、ほとんどなかったジャンルが豚骨。「とんこつらーめん こう路」は現在は大変人気のあるお店ですが、おそらくオープン当初は、地元でかなり新鮮な存在だったんじゃないですかね。
とんこつらーめん こう路




「中華そば王国、山形を魅了したまろやかスープと店主の人柄」
山形全域でも希少な東京豚骨醤油の実力店。不慣れな味でも食べやすいよう、スープの臭みを極力おさえるなど試行錯誤。今や地域が誇る人気店。
マニアコメント
「メディアの露出は多くはありませんが、地元では絶大な人気。お客さんの退店時、たとえ見えない場所でも深々と一礼されている店主さんの人柄にも惹かれます」(ラーメンマニア伊藤さん推薦)
[TEL]0237‐47‐4566
[住所]山形県東根市神町南2-1-1
[営業時間]11時30分~14時30分、17時~22時
[定休日]水(祝日は営業、翌日休み)
[アクセス]山形道山形北ICより20分
[駐車場]11台
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熊文



「米沢ラーメンで迷ったら、ここに足を運べば間違いなし」
30年続いた名店が昨年ついに世代交代。2代目の若き店主は元従業員で、先代の味を守っていくことを決意。何度でも食べたい王道のラーメンだ。
マニアコメント
「米沢ラーメンの模範解答のような名杯。旨みを湛えたあっさりスープとふんわりした食感の細ちぢれ麺のコラボは、米沢でしか食べられない組み合わせです」(ラーメン官僚田中さん推薦)
[TEL]0238-24-3522
[住所]山形県米沢市春日5-2-52
[営業時間]平日11時~15時、土11時~15時、16時30分~19時、日11時~19時
[定休日]木、第3金
[アクセス]東北中央道米沢中央ICより7分
[駐車場]15台
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福家そばや




「必ずまた食べたくなるつるとろ食感のワンタン」
創業は昭和32年。店名の「福」の文字は、初代が洋服の仕立屋だったことに由来している。一番人気は皮から丁寧に手作りするワンタンメン。
マニアコメント
「鶏と煮干しで丁寧に出汁をとったスープに、中太のちぢれ麺が抜群の相性です。注文を受けてからひとつずつ包むワンタンは、なんと12個も入っています!」(ラーメンカメラマン川島さん推薦)
[TEL]0237-84-2770
[住所]山形県寒河江市本町3-5-22
[営業時間]11時~LO15時、17時~LO19時
[定休日]火(変更あり)
[アクセス]【電車】JR左沢線寒河江駅より徒歩10分 【車】山形道寒河江ICより7分
[駐車場]18台
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麺工房 さらしな


「スープを啜り上げた瞬間、味覚中枢を貫く出汁の風味」
「食の都・庄内」を感じてもらえるようにと地産地消がモットー。メニューごとにチャーシューの肉を使い分け、ワンタンのひき肉も自店で挽くなど手間暇を惜しまない。
マニアコメント
「分厚い風味のスープや、庄内産の小麦ゆきちからを使った自家製麺など、尋常ではないこだわりぶり。ワンタンや味玉までのって800円台は極めて良心的です」(ラーメン官僚田中さん推薦)
[TEL]0234-24-2258
[住所]山形県酒田市亀ヶ崎5-4-40
[営業時間]11時~14時30分※スープがなくなり次第終了
[定休日]日
[アクセス]日本海東北道酒田ICより8分
[駐車場]15台
盛岡三大麺だけじゃない!【岩手】
エリアよりも、店を狙え!唯一無二の味が充実の岩手。
軍曹 岩手ではやっぱり「らあめん サンド」ですかね。鶏と水系と呼ばれるジャンルなんですけど、あのレベルで出してるのは岩手の中ではココだけですよ。
編集 バツグンの人気ですよね。
軍曹 岩手はご当地ラーメンというくくりはなくて、冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばという盛岡三大麺の方が有名。ラーメンは各地域に有名な店がぽつんぽつんとある。他の5県に比べて、文化はさらに盛り上がっていく印象があります。
川島 そういえば、岩手でどこで食べようかなって、あんまり迷うことがないかも。
田中 でも、そのぽつんぽつんとある店がけっこう特徴があってクセ強めの店が多いですよね。各地域にそういうラーメンが根付いていて県を形成している。その店に行かないと食べられない味を出す店が多いんですよ。だから岩手にはあの場所に行こうではなく、あの店に行こうと思って臨みます。
伊藤 「元祖満州にらラーメン さかえや 本店」はもはや花巻のソウルフードのひとつ。全員納得の選出かな。
川島 老舗の「はすの屋」はなつかし系。今回は支那麺を紹介しましたけど黒麺も気になります。
伊藤 実は盛岡では、じわじわと煮干し系が増えているんですよ。
編集 そうなんですか!今後の展開が楽しみですね。
らあめん サンド



「厚みと深みを生み出す鶏と水だけの絶品スープ」
岩手はもちろん東北全体でも知名度バツグン。いわゆる“鶏と水系”のジャンルでは最先端をひた走る。煮干しそばや期間限定メニューもあり。
マニアコメント
「旨みと香りが幾層にも重なった醤油ダレと、鶏と水のみのスープ。その中で優雅に泳ぐ啜り心地の良いしなやかな麺!店主さんの丁寧な仕事も目を引きます」(ラーメンマニア背脂軍曹さん推薦)
[TEL]非公開
[住所]岩手県盛岡市西青山2-26-20
[営業時間]11時30分~15時
[定休日]水、第3火
[アクセス]【電車】IGRいわて銀河鉄道青山駅より徒歩15分 【車】東北道盛岡ICより10分
[駐車場]2台
はすの屋



「味も存在も成熟した老舗。ほろほろチャーシューが特筆」
開業から21年を数える。あっさりしたスープと歯がいらないほど柔らかいチャーシューが絶品。奇をてらわない創業以来のこだわりの味を楽しみたい。
マニアコメント
「クリアなスープにシンプルなトッピング。優しいバランスで何杯でも食べられそうな美味しさ。特にチャーシューは人気の理由を裏付ける極上の味です」(ラーメンカメラマン川島さん推薦)
[TEL]非公開
[住所]岩手県盛岡市紺屋町2-20
[営業時間]11時30分~16時
[定休日]不定
[アクセス]【電車】JR山田線上盛岡駅より徒歩12分 【車】東北道盛岡南ICより20分
[駐車場]1台(※周辺にコインパーキングあり)
元祖満州にらラーメン さかえや 本店



「クセになる美味しさ!これぞ満ニラ!」
看板ラーメンは初代店主が戦時中に満州で出合ったスープの記憶を辿って作り上げた味。創業から60年、一度は食べる価値ありの歴史あるラーメンだ。
マニアコメント
「丼を覆い尽くすニラ!ニンニクの芽!紅生姜!豚バラ!ラー油の効いたスッキリとしたスープ!飽きさせずに最後まで一気に食べられる美味しさです」(ラーメンマニア背脂軍曹さん推薦)
[TEL]0198-23-7775
[住所]岩手県花巻市山の神1000-1
[営業時間]11時~15時
[定休日]年末年始のみ
[アクセス]東北道花巻南ICより10分
[駐車場]50台
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ワンタン・中華そばの店 福



「質感と食感の良さを前面に押し出したワンタンは必食」
アットホームな雰囲気のこぢんまりした店だが、その確かな味は口コミで評判。スープ、麺、ワンタンが丼で三位一体となり堪えられないウマさ。
マニアコメント
「底が見えるほど透明度の高いスープは、口の中でじんわりと広がる柔らかな煮干しのうまみが堪えられない。繊細な細ちぢれ麺の啜り心地も、すこぶる良好です」(ラーメン官僚田中さん推薦)
[TEL]090-3129-3516
[住所]岩手県宮古市保久田2-17
[営業時間]11時~17時
[定休日]不定
[アクセス]【電車】三陸鉄道・JR山田線宮古駅より徒歩4分 【車】三陸道宮古南ICより10分
[駐車場]7台(花ノ木共同駐車場)
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。