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2025.12.10

【全国】一度は探検したい日本の鍾乳洞や洞窟11選!自然の神秘を感じて<2025>

全国の鍾乳洞や洞窟を紹介します。鍾乳洞とは、長い年月をかけて水が石灰岩を侵食することで地下にできた空洞のこと。天井からつららのように伸びる鍾乳石、床に立つ石筍(せきじゅん)はさまざまな形があり、自然がつくり上げた神秘を体感できるのが魅力です。

石垣島鍾乳洞、飛騨大鍾乳洞など、北海道から沖縄までおすすめの鍾乳洞をセレクトしました。見学する距離やコースもさまざまで、子連れでもカップルでも楽しめる鍾乳洞。

気になるスポットを見つけて、ぜひ足を運んでみてくださいね。

【北海道・当麻町】当麻鐘乳洞

北海道指定天然記念物に指定。1日1組限定のガイド付きのツアーに注目。

(画像提供:当麻鐘乳洞)
(画像提供:当麻鐘乳洞)

1億5000万年前の「ジュラ紀」(恐竜がいた時代)から、ゆっくりと時間をかけてつくられた鐘乳洞。発見されたのは昭和32年(1957年)、その当時は洞窟の形が2頭の龍が寄り添うように見えたことから、「蝦夷蟠龍洞」と呼ばれている。

見どころは、天井から同じ太さでパイプ状に連なった「鐘乳管」やタケノコ状になった「石筍」など、多彩な鍾乳石。長い時間で形成されたからこその、個性ある鍾乳石を楽しみながら見学してみて。

また、より深く鐘乳洞のことを知りたいなら、スタッフの方が内部を解説しながらガイドしてくれる1日1組限定のツアーがおすすめ。(7月中旬~8月中旬の間は営業時間終了後の夜に実施、1月中旬~2月中旬の期間は鍾乳洞までスノーシューでいき、冬期間閉鎖中の洞内をヘッドライトの明りで見学可能)ツアー詳細は「当麻観光協会ホームページ」で検索。

お酒好きなら、鐘乳洞内で熟成させた全国的にも珍しい日本酒「龍乃泉」もおすすめ。

■当麻鐘乳洞
北海道上川郡当麻町開明4区
9時~17時
4月下旬~10月下旬までの営業期間中は定休日なし
【大人】500円【子ども(小中学生)】300円(ツアー料金はHP参照)
JR石北本線当麻駅からタクシーで約15分
あり
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【岩手県・岩泉町】龍泉洞

地上の暑さを忘れる透んだブルーの地底湖。

龍泉洞
水深38mの第2地底湖。洞くつの入口では地底湖の水が汲める
龍泉洞
ライトアップされた鍾乳石も幻想的

日本三大鍾乳洞の一つで判明している総延長は4088m以上。うち約700mが公開中。悠久の時を刻む神秘的な鍾乳石とドラゴンブルーと称される世界有数の透明度を誇る地底湖が魅力の一つ。ライトアップされた鍾乳石など見どころたっぷり。

■龍泉洞(りゅうせんどう)
岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉神成1-1
【10~4月】8時30分~17時【5~9月】8時30分~18時
なし(大雨による増水等で休業の場合あり)
【一般】1100円
555台
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【岩手県・一関市】幽玄洞

3億5千万年もの時を経て形成された鍾乳洞。

(画像提供:幽玄洞)
(画像提供:幽玄洞)

そのはじまりは3億5千万年前と、気の遠くなるような時間に想いを馳せることができる鍾乳洞。恐竜が繁栄するよりも前、古生代の化石が見られるなど、地球の長い歴史を感じられる場所。鍾乳石や化石を近くまで行って見られるのも、ここならではの魅力。ウミユリや腕足類など、貴重な化石が完全に近い形で発見されているので、じっくりと見学してみて。

エメラルドグリーンの神秘的な輝きを放つ地底湖「浄魂の泉」も、ぜひ見ておきたいスポット。平均気温が13℃なので、夏でも快適なのも嬉しいところ。

■幽玄洞
岩手県一関市東山町長坂字東本町154-1
【4月~11月】8時30分~18時(10月~11月は17時まで)【12月~3月】9時~16時※閉洞時間の30分前までに入洞を
なし
【大人】1100円【中学生】600円【小学生】400円 
大船渡線げいびけい駅から徒歩約30分/東北自動車道一関ICから約30分
あり(50台)
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【福島県・田村市】あぶくま洞

不思議と感動にあふれた、地底ファンタジーの世界。

あぶくま洞
公開部分最上層にある高さ29mの「滝根御殿」は洞内最大のホール
あぶくま洞
「探検コース」は、小学生以上別途300円。歩きやすい靴や服装で地底の冒険にのぞもう!
あぶくま洞
「月の世界」は舞台演出用の光で夜明けから夕暮れまでを表現した幻想的な空間

夏でもひんやり!様々な種類と数の鍾乳石が続く全長4218.3m、公開部600mのあぶくま洞。洞内最大のホール「滝根御殿」や調光システムを導入した「月の世界」など見所満載!さらに冒険気分を味わいたいキッズは「探検コース」へ。「探検コース」は狭い所を通り抜けたり、丸太のはしごや飛び石を渡ったりスリル満点!

■あぶくま洞
福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1
8時30分~17時(冬期8時30分~16時30分)※探検コースの最終受付は営業終了90分前まで
なし
【高校生以上】1200円【中学生】800円【小学生】600円、未就学児無料 ※各探検コースはプラス300円
神俣駅よりタクシーで約10分/磐越自動車道小野IC・田村スマートICより約15分
あり(無料)
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【群馬県・上野村】不二洞

気の遠くなる歳月が育てた自然の造形美にびっくり。

不二洞
ライトアップされ神秘的な洞内。未知の穴もたくさんあるとか
不二洞
長い歳月によって形作られた大石柱や石筍が点在する
不二洞
階段を辿って洞内を見学

全長約2.2kmと関東最大級の規模を誇る鍾乳洞。約1200年前に発見されたと言われ、洞内には3m超の大石柱「灯の柱」やパワースポット「閻魔の金剛杖」などの見どころがある。

■不二洞
0274-59-3117
群馬県多野郡上野村川和665
9時~16時30分(冬季12月~3月中旬まで10時~15時)
なし
【大人】800円【小学生】500円【幼児】200円
70台
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【静岡県・浜松市】竜ヶ岩洞

天井から流れ落ちる「黄金の大滝」は思わず立ち尽くすほどの迫力!

(画像提供:竜ヶ岩洞)
(画像提供:竜ヶ岩洞)

1051mと規模の大きな鍾乳洞で、その内約400mを見学することができる。約30分で一周でき、洞内気温は年中18℃と安定しているので、子連れでも行きやすいスポット。2億5千万年前に形成と、長い歴史を持つ竜ヶ岩洞最大の見どころは、大迫力の「黄金の大滝」。天井から流れる落差約30mの滝は、地底にいることが信じられないほど圧巻の光景。

他にも、繊細な鍾乳石に彩られた「鳳凰の間」や「シャンデリアの間」など、マイナスイオンを感じられる見どころがたくさん。出口に併設された洞窟資料館は無料で見学できるので、鍾乳石や洞窟についてより深く知りたい人はぜひ。

■竜ヶ岩洞
静岡県浜松市浜名区引佐町田畑193
9時~17時
なし
【大人】1000円【小・中学生】600円
JR浜松駅前の北口バスターミナル15ポールより遠鉄バス奥山行き乗車、竜ヶ岩洞入口下車、徒歩7分(所要時間約1時間)/新東名浜松いなさICから10分
無料駐車場あり(乗用車500台、バス25台)
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【岐阜県・高山市】飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館

白くて繊細な鍾乳石の美しさに魅せられる鍾乳洞。

(画像提供:飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館)
(画像提供:飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館)

標高900mと、日本の鍾乳洞の中でも高い場所にあるので、内部の温度は夏でも12℃と、とても涼しいところが魅力。全長800mの洞内には、長い時をかけて作られた美しい鍾乳石が幻想的で、カップルのデートにもおすすめ。

まず見てほしいのは、入場してすぐの場所にある「竜宮の夜景」(上写真)と呼ばれるスポット。青く照らされた地下水と神秘的な鍾乳石が、まるで物語の世界に入り込んだような気持ちに。冬の間だけ見られる「氷の渓谷」も、時期が合えば必見のスポット。鍾乳洞出口から続く通路で、200mにわたって美しい氷柱を見ることができる。

■飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館
岐阜県高山市丹生川町日面1147
受付8時~17時、閉館17時30分(11月~3月は受付9時~16時、閉館16時30分)
なし
【大人(高校生以上)】1100円【小中学生】550円、幼児以下無料
JR高山駅からバス30分、鍾乳洞口バス停下車/中部縦貫道高山ICから30分、長野道松本ICから90分
あり(200台、無料)
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【和歌山県・由良町】戸津井鍾乳洞

約2億5000万年前から続く地底世界の神秘を感じて。

(画像提供:戸津井鍾乳洞)

形成されたのは約2億5000万年前、昭和20年(1945年)ごろまで石灰採石場として利用されていた。しばらくの間閉鎖されていたが、平成に入って自然がつくり上げた神秘を見学できるようになった鍾乳洞。全長約100mと小規模なので、手軽に鍾乳洞を見学したいならおすすめ。鍾乳洞の入り口付近は、戸津井の町並みや美しい海を望む撮影スポット。

また、近くには白崎海洋公園やすいせんの群生地など、見どころのたっぷりの観光スポットもあるので、一緒に立ち寄りたいところ。

■戸津井鍾乳洞
和歌山県日高郡由良町戸津井646
9時~17時
平日
【大人】400円【子ども(中学生以下)】200円
JRきのくに線紀伊由良駅からタクシー約10分/阪和自動車道広川ICから約20分
あり(5台程度)
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【鹿児島県・知名町】昇竜洞

大きく発達した鍾乳石が多数!彫刻のような美しい成形にも注目。

(画像提供:昇竜洞)
(画像提供:昇竜洞)

奄美大島と沖縄の間に位置する南国・沖永良部島にある鍾乳洞。600mほどの空間が公開されているので、美しく発達した鍾乳石をじっくりと見て回ることができる。特に、壁を覆っている鍾乳石「フローストーン」は規模も大きく見事な成形。「クリスマスツリー」「ダイヤの御殿」など、輝きを放つ鍾乳石には名前がつけられており、自然の神秘を感じさせる。

立ち寄った後は、島ならではの観光やレジャーを。ダイビングや伝統工芸体験など、アクティブ派でもインドア派でも楽しめるスポットが揃う。

■昇竜洞
鹿児島県大島郡知名町大字住吉1520
9時~17時(最終入洞16時20分)
毎週火曜及び荒天時
【大人・高校生】1300円【小・中学生】650円【4~5歳】250円
沖永良部空港から車で約45分
あり
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【沖縄県・南大東村】星野洞

湿度100%!地熱を感じる、ホットなスポット。

(画像提供:星野洞)
(画像提供:南大東村観光協会)

美しい自然が広がる南大東島には、100を超える鍾乳洞があるといわれている。その中でも規模が大きく、美しい鍾乳石を見られるのがこの「星野洞」。さとうきび畑の下にある洞窟で、もともとの畑の持ち主が「星野さん」だったことから名付けられたのだとか。

ひんやりした気温であることが多い鍾乳洞だが、星野洞は逆に地熱が伝わり蒸し蒸ししている珍しいスポット。他の鍾乳洞に行ったことがある人は、逆に新鮮な気持ちで楽しめるかも。見学後は、オートレーンで楽に帰れるので、多少汗をかいても安心。

ちなみに、高校がない島なので、中学校卒業時に洞内にお酒を入れて、二十歳を祝う会の時に取るという伝統行事があるそう。その保管されているお酒も見ることができる。

■星野洞
沖縄県島尻郡南大東村字北64
9時~11時30分、13時~17時(最終受付時間は16時30分)※閉館時間12時~13時
なし
【大人】1000円【子ども(6歳~13歳未満)】350円、5歳以下無料
南大東空港から車で約15分
あり(10台)
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【沖縄県・石垣市】石垣島鍾乳洞

20万年かけてつくり上げられた「サンゴ礁から生まれた鍾乳洞」。

(画像提供:石垣島鍾乳洞)
(画像提供:石垣島鍾乳洞)

観光地もたくさんあり、毎年多くの人が訪れる石垣島にある鍾乳洞。全長3.2kmのうち、約660mが一般公開されており、30分ほどで回ることができる。

この鍾乳洞は、サンゴ礁から生まれたものとのことで、沖縄らしいロマンを感じさせます。あちこちにサンゴの化石や貝の化石を見ることができるのも、ここならではの魅力。鍾乳洞内にはイルミネーションが設置されているので、幻想的な空間を楽しむことも。

■石垣島鍾乳洞
沖縄県石垣市字石垣1666
9時~18時30分(最終受付18時)
なし
【大人】1200円【子ども(4歳~中学生)】600円
石垣空港から車で約30分、石垣港から車で約10分
あり(35台、無料)
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※この記事は2025年12月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部

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