SUP(サップ)とはスタンドアップパドルボードを略したもので、専用のボードに立ってバドルで漕ぎ進むウォータースポーツです。この記事ではSUPを体験する際の服装や道具、体験ツアーの流れなどを解説します。沖縄をはじめとした全国のおすすめツアーも紹介します!
SUP(サップ)とは

「SUP(サップ)」とは、スタンドアップパドルボードの略称で、サーフボードより少し大きめのSUP専用ボードの上に立ち、1本のパドルで左右を交互に漕ぎながら水面を進んでいくウォーターアクティビティです。
SUPには、特別な資格やライセンスも高度な技術も必要ありません。ボード自体に十分な浮力と安定性があるので簡単に立つことができ、初心者でも気軽に楽しめます。
海、川、湖など、様々なフィールドでそれぞれの楽しみ方ができるのもSUPの魅力。のんびり楽しみたい場合は波が立ちにくい湖や、流れが穏やかな川の下流から始めるのがおすすめ。アクティブに楽しむなら、海での波乗りや川下りなどもあります。気になったロケーションやツアー内容から選んでみたいですね。
SUPの原点で、パドルで漕ぎながら波に乗るパドルサーフィンをはじめ、ボードの上でヨガなどのエクササイズをしたり、船の代わりにSUPで沖に出てフィッシングをしたりと、バリエーションも豊富にあります。
SUPで使用する道具と選び方

ここからはSUPに必要な道具と選び方について説明します。
SUPで必要な道具
SUPを楽しむために最低限必要な道具は、「ボード」、水をかく「パドル」、そして安全のための命綱「リーシュコード」です。いずれもSUP専用のものを使います。
リーシュコードは、自分が海に落ちたときにボードだけが流れていかないよう、ボードと足首をつなぐコード。自分や周りの人の安全のためにも、必ず装着しましょう。
道具の選び方
ボードは硬い素材の「ハードボード」と、空気で膨らませる「インフレータブルボード」の2種類あります。
パドルは必ず、自分の身長に合った長さのものを使います。軽い素材のものほど扱いやすいですが、その分高価。
ボードもパドルも、体験ツアーでは基本的に貸出しをしているので、自分に合ったものを選んでもらいましょう。
SUPにおすすめの服装・持ち物
次に、SUPを楽しむ際の服装や必要な持ち物について紹介します。
服装

水中に落ちることもあるので、水着やボードショーツの着用がおすすめ。そして強烈な紫外線や思わぬケガから肌を守るため、水着などの上からラッシュガードまたはウエットスーツを着ます。レギンスやマリングローブもあるといいでしょう。ラッシュガードをパーカーなどで代用する場合は、ポリエステルやナイロンなど吸水性の“低い”薄手の素材を選んで。綿など吸水性の高い素材はNGです。
足元はかかとを留められるサンダルか、マリンシューズが必須。体験では水着類以外のレンタルもできることが多いですが、あらかじめ必要なものが借りられるか、確認をしておきましょう。
持ち物
必ず用意したいのが、着替え、タオル、そして熱中症対策の飲み物。タオルは速乾性のものが便利です。また直射日光にさらされるSUPでは、日焼け対策もマスト!日焼け止め、紐付きの帽子、サングラスも忘れずに。
他にあると便利なのが、濡らしたくないものを入れる防水バッグや防水スマホケースと、サングラス用の眼鏡バンド。またSUPは意外と身体が揺れるので、普段乗り物に酔いやすい人は酔い止め薬も用意しておきましょう。
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必要なもの
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着替え
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タオル
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飲み物
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日焼け止め
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紐付きの帽子
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サングラス
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あると便利なもの
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防水バッグ
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防水スマホケース
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サングラス用眼鏡バンド
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酔い止め薬
SUPの体験ツアーの流れ

ここではベーシックな体験ツアーの流れを紹介します。
【集合・準備体操】SUP用の服装に着替えて集合したら、準備体操。
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【レクチャー】陸上で、ボードの乗り方や漕ぎ方などのレクチャーを受けます。
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【水上へ出発】いよいよ水上に漕ぎ出します。
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【膝立ちで練習】はじめはバランスの取りやすい膝立ちで、パドルを漕ぐ練習をしてコツをつかみます。
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【スタンドアップ】慣れてきたらスタンドアップして立ち漕ぎにチャレンジ!無理は禁物です。
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【水上を散歩】自然と一体になってクルージングをしたり、絶景の中でボードに寝転んで休憩をしたり、水上を満喫。
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【終了・解散】体験ツアー終了。レンタル用品を返却して着替えましょう。
SUPができるおすすめ体験スポット9選
最後に、全国のSUPができる体験スポットを紹介します。海はもちろん、湖や川での体験ツアーもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
R-LABO【群馬県】

大人はもちろん子どもは4歳から一緒に体験できる「R-LABO」。SUP関連のツアーが豊富で、春・夏・秋と季節ごとに表情を変える自然豊かな湖の景色を味わえるのも特徴。ツアーではただ漕ぐだけでなくパドルを使って上手に漕ぐ技術もしっかり教えてくれるので、初心者でもコツをつかみやすいと評判です。

「【赤谷湖/1日ツアー】レイクSUPツアー」(大人1万2000円、小学生1万円、未就学児6000円)は、波が少なく初心者におすすめの湖SUPツアーです。
しばらく漕いでいくと、湖には珍しい渓谷があり、とても神秘的な風景が広がります。また、自然の中で、動物に出会えるチャンスもあるかも!ボード、パドル、ウエットスーツなどの基本アイテムは、無料でレンタル可能です。
(画像提供:R-LABO)
エバーリゾート【神奈川県】

逗子のリゾート施設「エバーリゾート」のSUP体験は、水着だけ持っていけばOKという手軽さ!道具はもちろん、ウェアやバスタオルまで無料で借りられます。清潔なパウダールームでゆったり着替えや身支度ができるのも、リゾート施設ならでは。体験後は、ラウンジでワンドリンクサービスもありますよ。

水上でヨガを楽しめる「SUPヨガ体験」(平日6600円、土日・祝日7700円)は、安全管理のため少人数制で行います。まずは陸でサップの漕ぎ方とヨガのポーズのレクチャーを受け、呼吸やヨガポーズのポイントを押さえてから出発します。揺れるボードの上でヨガをすることで体幹が鍛えられ、シェイプアップも期待できるそう!体験中は江の島が見え、運が良ければ富士山も姿をあらわします。
(画像提供:エバーリゾート)
颯浮~BIWAKO SUP TRIP~【滋賀県】

琵琶湖の絶景ポイントでSUPが楽しめる、「颯浮(さっぷ)~BIWAKO SUP TRIP~」。会場となる白ひげビーチは、白い砂浜と青松、透明度の高い水質が特徴。湖水浴も兼ねて1日中楽しめる場所です。

「琵琶湖・湖西 白ひげSUP体験プラン」(大人5500円~)は、琵琶湖が誇るパワースポット、白鬚(白ひげ・白髭)神社の大鳥居を目指すSUPツアーです。
透き通るような湖の美しさと、水上に浮かぶ大鳥居の組み合わせがフォトジェニック!体験中の写真は、インストラクターがたくさん撮影して送ってくれます。
滋賀県高島市鵜川1091
8時~18時
不定
【車】名神高速道路京都東ICより約45分
あり(1000円・250台)
「颯浮~BIWAKO SUP TRIP~」の詳細はこちら
(画像提供:颯浮~BIWAKO SUP TRIP~)
仁淀川アウトドアセンター【高知県】

独特の透き通った青色が“仁淀(によど)ブルー”と呼ばれる、高知の有名な清流・仁淀川(によどがわ)。「仁淀川アウトドアセンター」のSUP体験は、そんな仁淀川の最上流域、仁淀ブルーが最も綺麗だと言われる安居(やすい)渓谷からの水が流れ込む、神秘的な場所で行われます。
流れもほとんどなく、初心者でもおだやかに自然を満喫できます。透明度抜群のフィールドなので、ボードの下を魚が泳ぐ姿を確認できるポイントもあります!

「仁淀ブルーの真ん中でSUP体験&ドローン撮影」(6000円~ ※GWやお盆など時季により変動)では、ドローンなどで撮影された体験風景の動画や静止画のデータをもらえるのが嬉しいポイントです。
SUPに座って足を水に浸けたり、寝転んで空を眺めたり、様々な乗り方でゆったり楽しめます。
(画像提供:仁淀川アウトドアセンター)
Kazbo Surf and SUP【鹿児島県】

奄美大島の「Kazbo Surf and SUP(カズボサーフアンドサップ)」は、奄美でサーフィンやSUPの体験やレッスンに力を入れているショップ。年齢に関わらず、SUPが楽しめるギアを取りそろえているのも特徴です。美しい青い海では、サンゴ、魚、そしてウミガメに遭遇できるチャンスもあります!天候や波などのコンディションに合わせてポイントを移動して、最適な場所でレッスンが行われます。

「基礎からしっかり学べる SUPスクール 120分コース」(7500円)では、資格を持ったインストラクターが、丁寧にレクチャーしてくれます。
ショップ前の用安(ようあん)・神の子海岸は、ウミガメに会えるシュノーケリングポイントとしても知られています。「サップdeシュノーケル」(7500円)という2つのアクティビティを合わせたプランもあるので、SUPとウミガメ探し、両方楽しむのもいいですね!
鹿児島県奄美市笠利町大字用安1252-8
7時~17時
不定
【車】奄美空港より10分
あり(無料・3台)
「Kazbo Surf and SUP」の詳細はこちら
(画像提供:Kazbo Surf and SUP)
冒険島【沖縄県】

沖縄・恩納村にある「冒険島」では、SUPのほか、シュノーケル、カヤック、ダイビング、トレッキングなどさまざまなアクティビティが用意されていて、沖縄の自然遊び体験を満喫できます。
「あると嬉しい」に気を配り、個室のシャワールームや更衣室、パウダールームも用意されています。

恩納村リゾートエリアのビーチで開催される「サンセットSUPクルージング」(4800円~)は、ボードに乗って夕日を浴びながら海岸線をクルージングするツアー。
絶景ビーチで夕日を満喫して、1日の終わりに贅沢な時間を過ごせそうですね。写真・動画撮影サービス付なので、素敵な思い出を残せますよ。
(画像提供:冒険島)
ブルーフィールド【沖縄県】

沖縄本島の中部、那覇空港から車で1時間ほどの距離にある、「ブルーフィールド」。SUPツアーが行われる比謝川(ひじゃがわ)は、マングローブをはじめとした沖縄ならではの自然が豊富な川です。マングローブ林に生息するベニシオマネキやミナミトビハゼといった小さな生き物たちの姿も見られますよ。

大自然の中を漕ぎ進む「マングローブSUPツアー」(大人4980円~5800円)は、沖縄の自然に関するクイズなどを織り交ぜた内容充実のマングローブツアー。
漕ぎ方から立ち上がり方まで、ガイドさんが丁寧にレクチャーしてくれます。風の影響を受けにくい穏やかな川でのアクティビティは、初心者にもおすすめ!
必要な装備は全て無料レンタルでき、屋内温水シャワーが備わっているのも嬉しいポイント。
(画像提供:ブルーフィールド)
石垣島 ADVENTURE PiPi【沖縄県】

石垣島を代表する絶景スポットの一つで、国の名勝にも指定されている川平湾(かびらわん)。「石垣島 ADVENTURE PiPi」のツアーでは、美しいエメラルドグリーンの川平湾をゆったりクルージングできます!カラフルな熱帯魚やサンゴ礁など、水族館で再現されている熱帯の景色を実際に見ることができます。運が良ければウミガメを見られることも!

「【1日】迷ったらコレ!石垣島2大定番!ウミガメを探そう!川平湾SUP/カヌー&青の洞窟シュノーケリング」(1万3500円)は、川平湾でのSUPまたはカヌーと、神秘的な青の洞窟でのシュノーケリングを体験できるツアー。
一人ひとり丁寧にレクチャーしてくれる上、ツアー参加者のほとんどが初心者なので気兼ねなく体験できます。ガイドさんが撮影した写真がもらえるサービスも嬉しいですね!
(画像提供:石垣島 ADVENTURE PiPi)
宮古島リゾートスポーツ【沖縄県】

マリンレジャーを中心に、宮古島をたっぷり楽しむアクティビティを提供している「宮古島リゾートスポーツ」。名前の通り透明なボードで体験する「クリアSUP」は、海の底まで見えるので楽しさはさらにアップ!

おすすめのプランは「【宮古島】クリアカヤック☆リアル水族館♪SNS映え間違いなし!ドローン撮影&高画質写真データをその場で無料プレゼント♪」(6800円~)。専任のガイドさんの案内のもと、宮古ブルーの海の景色や、のんびりとした時間を楽しみましょう。ドローン撮影や高画質写真データ付きなので思い出作りにぴったりです。
沖縄県宮古島市平良字東仲宗根1169-1
10時~18時
不定
【車】宮古空港から約7分 ※ツアー会社事務所までの所要時間。開催地(天候等により変更あり)は別の場所となるため事前に問合せを
なし
「宮古島リゾートスポーツ」の詳細はこちら
(画像提供:宮古島リゾートスポーツ)
※この記事は2024年6月10日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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