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2021.04.13

福島・会津地方の郷土玩具「赤べこ」とは?かわいいだけじゃなく魔除けにもなる縁起物

「赤べこ」は、福島県の会津地方で、厄除けのお守りや縁起物として長年愛されてきた郷土玩具。かわいいお土産品としてもオススメです。
この記事では、赤べこの特徴や由来、「べこ」の言葉の意味から、会津におでかけしたら訪れたい赤べこスポットまでご紹介!作り方を見学したり、絵付け体験をしたりできるスポットもありますよ。

※この記事は2021年4月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

「赤べこ」とは

(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)
(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)

「赤べこ」とは、福島県の会津地方でつくられてきた、牛の形をした郷土玩具

木型に何枚もの紙を貼り重ねて乾燥させ、型を抜いて作られる「張り子」のひとつです。

起源は諸説ありますが、平安時代とも言われており、江戸時代にはすでに子どもたちのお守りとして親しまれていました。

赤べこの特徴

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

丸いフォルムの赤塗りの牛で、愛嬌のある顔と、黒い斑点、白の縁取りが絵付けされています。

頭の部分と胴の部分は別に作られ、ひとつひとつ手作業で糸を使って取り付けています。そのため、頭を触ると、首から上がゆらゆらと揺れる作りになっているのも特徴です。

赤べこの「べこ」ってどんな意味?

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

「べこ」とは、会津地方の方言で「牛」のこと。「べー」は牛の鳴き声、「こ」は愛称からきていると言われています。

赤べこは縁起物?

(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)
(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)

魔除けや疫病除けの縁起物として、会津の人々に親しまれてきた赤べこ。

その昔、赤い色は病魔を払うと考えられてきました。赤べこに描かれている黒い点は、「疱瘡(ほうそう)」(天然痘)を表したもので、かつては死に至る病気だった疱瘡から幼い子どもたちを守るために身代わりとして赤べこに描いたとも言われています。

赤べこの歴史・由来

(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)
(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)

1611年に会津地方を大地震が襲い、民家が倒壊するなど大きな被害を受けました。

被災した虚空藏堂(柳津町)の本堂を再建する際、どこからともなく力強そうな赤毛の牛の群れが現れ、大材運搬に苦労していた黒毛の牛を助け、見事に本堂を再建できたそうです。

そこで、一生懸命手伝った赤毛の牛を「赤べこ」と呼び、多くの人々に親しまれるようになったと言われています。

赤べこの故郷、会津若松の“赤べこスポット”

会津やないづ赤べこ親子(柳津町)

(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)
(画像提供:柳津町役場 地域振興課観光商工班)

柳津町内では、柳津の道の駅や観光地などいろいろな場所に赤べこの親子がいます。

父「福太郎」、母「満子」、息子「もうくん」、娘「あいちゃん」の4人家族。

町内を散歩しながら、家族全員を見つけてみてはいかがでしょうか。

■会津やないづ赤べこ親子
[住所]福島県河沼郡柳津町
「会津やないづ赤べこ親子」の詳細はこちら

ぱん工房あかべこ(柳津町)

(画像提供:ぱん工房 あかべこ)
(画像提供:ぱん工房 あかべこ)

赤べこの焼印が入った完全国産原料・無添加の「耳までやっこい食パン 1本・2 斤(748円)」で知られるパン屋さん。

地元食材を使った料理やデザートなどもあり、イートインもできます。

■ぱん工房あかべこ
[住所]福島県河沼郡柳津町柳津寺家町甲167番地
[営業時間]8時30分~16時
[定休日]月曜日、水曜日
[アクセス]【電車】JR只見線「会津柳津駅」より徒歩8分
[駐車場]あり(無料)
「ぱん工房あかべこ」の詳細はこちら

あかべこカフェ(会津若松市)

(画像提供:あかべこカフェ)
(画像提供:あかべこカフェ)

大きな赤べこが入口で迎える「あかべこカフェ」。店内には、赤べこを中心としたお土産品が展示されています。

柳津産雪堀キャベツを使った雪堀ロールキャベツ(1100円)、砂糖不使用の麹甘酒と果物を使ったスムージー(550円~)もおすすめ。

■あかべこカフェ
[住所]福島県会津若松市七日町6-3
[営業時間]10時~17時
[定休日]水曜日
[アクセス]【電車】JR只見線「七日町駅」より徒歩3分【車】磐越自動車道「会津若松IC」より15分
[駐車場]あり(無料)
「あかべこカフェ」の詳細はこちら

会津町方伝承館(会津若松市)

(画像提供:会津町方伝承館)
(画像提供:会津町方伝承館)

会津地方の伝統工芸や伝統産業にふれあえる施設。1階では、赤べこを始め、会津漆器や絵ろうそくなどの民芸品が展示・販売されています。

観光情報提供やレンタサイクル貸し出し(4月~11月末まで)もしているので、観光拠点としても便利!

■会津町方伝承館
[住所]福島県会津若松市大町二丁目8-8
[営業時間]9時~18時
[定休日]月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌日休み。但し、年末年始は営業
[料金]無料
[アクセス]【電車】JR「会津若松駅」より徒歩7分【車】磐越自動車道「会津若松IC」より15分
[駐車場]あり(無料)
「会津町方伝承館」の詳細はこちら
「会津町方伝承館」の口コミ・周辺情報はこちら

手作り体験ひろば 番匠(会津若松市)

(画像提供:手作り体験ひろば 番匠)
(画像提供:手作り体験ひろば 番匠)

赤べこの製造元である「番匠」。

赤べこ職人の作業風景を見学できるほか、一度に約170名が入れる広い体験会場では、赤べこ絵付け体験(900円)や会津のキャラクター「あかべぇ」の土鈴の絵付け体験(1200円)などが可能。

様々な赤べこグッズも直売しています。

■手作り体験ひろば 番匠
[住所]福島県会津若松市和田1-6-3
[営業時間]9時~17時(体験希望の方は16時でに入館)※12月~2月は10時~16時(15時まで入館)
[定休日]無休
[料金]赤べこ絵付け体験900円
[アクセス]【バス】会津バス「和田」バス停より徒歩1分【車】磐越自動車道「会津若松IC」より12分
[駐車場]あり(無料)
「手作り体験ひろば 番匠」の詳細はこちら
「手作り体験ひろば 番匠」の口コミ・周辺情報はこちら

野沢民芸(西会津町)

(画像提供:野沢民芸)
(画像提供:野沢民芸)

赤べこや起き上がり張り子などの製作を行っている「野沢民芸」。

張り子の原型となる木型の作家である豊琳氏と職人たちによる手作り玩具が素朴で心温まるものばかり。

工房内ショップで直接購入ができます。

■野沢民芸
[住所]福島県耶麻郡西会津町野沢上原下乙2704-2
[営業時間]13時~16時
[定休日]土曜日、日曜日
[アクセス]【電車】JR磐越西線「野沢駅」より徒歩5分【車】磐越自動車道「西会津IC」より5分
[駐車場]あり(無料)
「野沢民芸」の詳細はこちら

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Akiko  Akiko

美味しいものを求めて、国内外を旅するライター。最近は山登りも始めるも、何よりの楽しみは下山後のビールと温泉。

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