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2021.05.24

エコな暑さ対策!打ち水の効果で気温は下がる?意味や歴史、おすすめの時間まで

エコな暑さ対策として昔から親しまれてきた「打ち水」。庭や道に水をまくことで、果たして本当に涼しくなる効果があるのでしょうか。打ち水の意味や歴史、気温が下がる理由、打ち水をするのにおすすめの時間帯、マンション暮らしでの取り入れ方、さらには打ち水以外にもある様々なエコな涼み方も紹介します。

※この記事は2021年5月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

打ち水とは

(画像提供:ピクスタ)
(画像提供:ピクスタ)

打ち水とは、道や庭先などに水をまいて、涼を得る夏の風物詩の一つです。

その歴史は古く、古代は神様が通る道を清めるという意味合いがあったと言われています。その後、茶の湯の際に礼儀作法として行われるようになり、本格的に広まったのは江戸時代に入ってからで、浮世絵などにも描かれています。

江戸時代は涼をとる手段としてだけでなく、道の土ぼこりを鎮めたり、客を招く時に玄関先や道に水を撒くことでお清めをしたりするおもてなしの意味もありました。

打ち水の効果

(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

涼をとる方法として知られる打ち水ですが、なぜ涼しく感じるのでしょうか。

それは「気化熱」に理由があります。気化熱とは、液体が蒸発するときに周囲から吸収する熱のこと。

ちなみにアルコール消毒をするとヒヤッとするもの気化熱で肌の温度が下がるから。これと同じ原理で、打ち水をすることにより気化熱で地面の熱が大気中に逃され、周囲の温度を下げることにつながります。

ヒートアイランド現象や地球温暖化が問題になる中、地球に優しいエコな暑さ対策として取り入れてみてはいかがでしょうか。

打ち水をするのにおすすめの時間帯

(画像提供:ピクスタ)
(画像提供:ピクスタ)

打ち水をするのにおすすめの時間帯は、気温が上がりきっていない「朝」と、気温が下がりつつある「夕方」といわれます。

昼間は地面が暑すぎるために打ち水がすぐに蒸発してしまい、蒸し暑く感じられてしまうとか。全く効果がないわけではありませんが、そのためには大量に何度も水をまく必要があり、あまり効率的ではありません。

打ち水をするときのポイント

打ち水を効果的に行うためのポイントを紹介します。

日向より日陰が効果的

(画像提供:ピクスタ)
(画像提供:ピクスタ)

暑い日向に水をまきたくなりますが、実は日陰のほうが効果的です。暑すぎるとすぐに蒸発してしまうので、あまり効果がありません。

日陰の場合、水がゆっくりと蒸発していくので効果が持続し、さらに風通しの良い場所だと涼しさを実感しやすくなります。

マンション暮らしならベランダに

(画像提供:AC)
(画像提供:AC)

おすすめは、ベランダに打ち水をすることです。

ヒートアイランド現象の原因の一つは、アスファルトやコンクリートが熱を蓄えてしまうことにありますが、マンションのベランダの多くはこのコンクリートで作られており、熱が溜まりやすいのが特徴。

そこで、ベランダで打ち水をすることで熱気を逃し、室内の気温も下げることが可能と言われています。また、エアコンの室外機への打ち水も効果的。

冷房の運転効率がアップして、消費電力を減らすことにつながります。

節水のコツ

(画像提供:ピクスタ)
(画像提供:ピクスタ)

水は大切な資源。打ち水は省エネにつながるエコな取り組みでもありますので、水道水をそのまま使うのは避けましょう。

お風呂の残り湯や雨水、エアコンの室外機に貯まった水などを活用することで、節水にもつながります。

打ち水だけじゃない!涼を感じるエコな涼み方

打ち水だけでなく、日本では古くから様々な涼み方を取り入れてきました。ここではエコな涼み方をいくつか紹介します。

避暑地・涼スポットへ行く

(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

自然豊かな日本には、数多くの避暑スポットが存在します。標高の高い場所に行くだけで気温が下がりますし、マイナスイオンいっぱいの避暑地なら心も自然とリフレッシュ。

アスファルトやコンクリートに囲まれた世界から離れ、森や渓谷など様々な自然の中で涼を感じてみませんか。

海や川、プールで水遊び

(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

夏といえば、水遊び。水そのものの冷たさが身体にこもった熱を逃してくれます。

さらに水辺にいるだけで涼しく感じられるのは、打ち水と同じく気化熱の効果。特に川は風がとおりやすく、木陰も多いので、その涼しさをより実感できます。

川床を楽しむ

(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

京都の鴨川や貴船で知られている川床。川に張り出して作られた桟敷(さじき)で、川のせせらぎと心地よい風を感じながら、料理を楽しむことができます。

昔ながらの料理屋だけでなく、最近はカフェやスイーツを楽しめるお店なども増えています。

かき氷など冷菓でひんやり

(画像提供:AC)
(画像提供:AC)

暑い夏に食べたくなるのが、かき氷やアイスクリームなどの冷たいスイーツ。見た目も涼やかで、口に入れればひんやりと甘く、夏の疲れも吹き飛びます。

天然氷や贅沢なフルーツを使ったこだわりのかき氷なども増えていますので、お好みの冷菓を探してみては。

風鈴の音で涼む

(画像提供:AC)
(画像提供:AC)

風が吹くとチリンチリンと鳴る風鈴の音を聞くだけでも、涼しくなった気持ちになるもの。

最近では夏に窓を開けて過ごす方が減っていますが、内のエアコンや扇風機の風に当たる場所に飾ることで涼しげな音を楽しむというのは、現代の楽しみ方の一つかもしれません。

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Akiko  Akiko

美味しいものを求めて、国内外を旅するライター。最近は山登りも始めるも、何よりの楽しみは下山後のビールと温泉。

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