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2022.03.29

マリモって何?丸くないマリモもある?本物のマリモが見られるスポットやマリモグルメも紹介!

3月29日はマリモ記念日。1952年のこの日、北海道釧路市にある湖「阿寒湖」のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことで「マリモ記念日」となりました。今回はマリモ記念日にちなみ、マリモの生態や生息場所、マリモが見られるスポットやマリモを模したグルメ情報の紹介まで、マリモ尽くしでお届けします。

※この記事は2022年3月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

そもそも「マリモ」って何?なぜ丸い?どこに住んでいるの?

マリモの特徴、生態について

マリモ(毬藻)は、淡水性の緑藻(りょくそう)の一種で、もともとは細い糸状の藻なのだそうです。丸い緑のボールのようなものは一つの個体という訳ではなく、糸状のマリモの「集合体」ということになります。ふわふわコロコロとした見た目ですが、実際は固く締まっていて芝生のような触り心地なのだとか。

淡水の藻が丸く育つことは非常に珍しく、学術的な価値が高いということで、阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されました。

マリモは全部丸い形なの?なぜ丸くなるの?

全部のマリモが丸い形をしているわけではなく、岩や貝殻 の表面 にくっついて芝生のような状態で生育 しているマリモや、岩や貝殻から剥がれ て綿くず状になり、湖を漂ったり湖の底にたまったりして生育するマリモもいます。阿寒湖の中でも丸くない状態のマリモと丸いマリモがいて、丸いマリモは北部の湾に生育しています。

マリモが丸く成長するメカニズムは、湖面を揺らす風や湖底の水流により、マリモが絶妙に回転してまんべんなく光合成しているためと考えられています。

阿寒湖以外でマリモが生息している場所はある?

マリモは北半球の緯度が高い地域、日本やヨーロッパなどに広く分布していますが、そのほとんどが糸状または綿くず状のマリモで、丸い形のマリモが生育する場所は世界でもごく一部。さらに丸い大きなマリモが“群生”しているのは、現在では北海道の阿寒湖だけになっています。

お土産などで売られているマリモは、阿寒湖とは別の場所で採取されたもので、糸状のマリモを人工的に丸めたものがほとんどです。特別天然記念物に指定されている阿寒湖のマリモを持ち帰ることはできないので注意しましょう。

本物の丸いマリモが見られるおすすめスポット

本物(天然)の丸いマリモを見たくても、阿寒湖に生息する球状のマリモの群生地は立ち入りが制限されているため一般の人は見ることができません。実際の生息場所は見られませんが、阿寒観光汽船の遊覧船に乗って阿寒湖に浮かぶチュウルイ島の「マリモ展示観察センター」か、「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」でじっくり観察することができます。

マリモ展示観察センター

マリモ展示観察センター
阿寒湖の湖底を再現した大水槽にはマリモがたくさん

国の特別天然記念物に指定されている、マリモの成長過程や生息地をイメージした大型水槽があり、大小さまざまなマリモが展示されています。巨大マリモや壊れたマリモなど、天然のマリモ生息地に近いこの場所ならではの貴重なマリモと出会う事ができます。

阿寒観光汽船
阿寒湖を一周する遊覧船「ましゅう丸」

マリモ展示観察センターは阿寒湖に浮かぶチュウルイ島にあるため遊覧船に乗って向かいます。阿寒湖温泉街にある乗り場とマリモ展示観察センターを往復するだけでなく、阿寒湖東部の入り江まで入っていく約1時間半のツアーになっており、カルデラ湖と雄大な自然を満喫できます。

■マリモ展示観察センター
[TEL]0154-67-2511
[住所]北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-5-20
[営業時間]8時~17時(季節・日没により変動) ※遊覧船運航時間に準じて営業
[定休日]遊覧船の運航期間中は無休(11月1日~4月30日まで冬期休業)
[料金]大人420円、小・中学生250円(遊覧船セット券あり)
「マリモ展示観察センター」の詳細はこちら
■阿寒観光汽船
[TEL]0154-67-2511
[住所]北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-4-8(阿寒湖遊覧船乗り場)
[営業時間]8時~17時(季節・日没により変動)
[定休日]遊覧船の運航期間中は無休(11月1日~4月30日まで冬期休業)
[料金]大人2000円、中学生1830円、小学生1040円 ※いずれもマリモ展示観察センター入館料含む
[アクセス]【車】 阿寒ICより車で1時間、釧路空港より車で1時間
[駐車場]なし。近隣のコインパーキングをご利用ください
「阿寒観光汽船」の詳細はこちら

阿寒湖畔エコミュージアムセンター

阿寒湖畔エコミュージアムセンター
展示されている大小さまざまなマリモ

阿寒地域の豊かな自然をメインに実物や標本の展示をしている「アクティビティゾーン」、暖炉と動物の木彫りや、大きな窓から大自然を見てゆったりできる「カフェゾーン」などがあり、様々な角度から阿寒湖エリアについて知ることができます。

「アクティビティゾーン」の水槽では特別天然記念物である「阿寒湖のマリモ」はもちろん、世界・国内各地のマリモを展示した水槽もあります。マリモに関する展示や資料が豊富にあるので、マリモについて深く知りたいならぴったりの場所です。また、冬場で阿寒湖の天然マリモを唯一見ることができる場所でもあります。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター
自然豊かな阿寒摩周国立公園の阿寒地域に位置している
■阿寒湖畔エコミュージアムセンター
[TEL]0154-67-4100
[住所]北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-1-1
[営業時間]9時~17時
[定休日]火(祝日の場合翌日)
[料金]無料
[アクセス]【車】釧路空港より車で1時間10分
[駐車場]なし。阿寒湖畔第1駐車場(有料)をご利用ください。
「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」の詳細はこちら

マリモに会いに行くなら一緒に楽しみたい食べられるマリモ!

マリモソフト/阿寒観光汽船 幸運の森桟橋乗場前売店

阿寒観光汽船 幸運の森桟橋乗場前売店
マリモの姿をした何が出てくるのかお楽しみに

阿寒観光汽船の売店ではマリモソフトクリーム(330円)が販売されています。クリームは緑がかっていますが、これは抹茶味という訳ではなく熊笹パウダーが入っているからだそうでバニラ味です。食べ進めていくと、なんと中からマリモの姿が出てくるんだそう。これは本物のマリモが入っているではなく、マリモに見立てた何かが隠されています。何が出てくるかはその目で確かめてみてください。

■阿寒観光汽船 幸運の森桟橋乗場前売店
[TEL]0154-67-2511
[住所]北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-4-8
[営業時間]9時~17時
[定休日]11月1日~4月30日まで冬期休業、営業期間中は無休

まりもようかん/北海まりも製菓

北海まりも製菓
まりもようかん 20個入り(1404円)

阿寒湖のお土産にぴったりの食べられるマリモ、「まりもようかん」。特別天然記念物である阿寒湖温泉のマリモをモチーフに作られた羊羹です。緑なので抹茶味に見えますが、味は少し甘さ控えめの普通の羊羹なのだそう。風船のようなゴムの包に入っているので、食べる時に付属のようじでプツンと刺して取り出す仕様。創業から約70年、変わらない味でお土産品として長い間親しまれています。

北海まりも製菓
阿寒シンプイ 8個入り(1296円)

こちらは阿寒湖に浮き沈みするまりもの姿をそのままゼリーで表現し、小さなマリモの水槽を見ているようなかわいらしいお菓子。名前の「阿寒シンプイ」とは、アイヌ語で阿寒大自然の生命の生まれる処という意味なのだそう。ゼリーは青りんご味ですっきりとした味わいで、まりもの様なゼリーの部分は少し硬めで異なる食感が味わえます。

どちらも阿寒湖周辺の様々なお土産屋さんで購入することができるので、ぜひマリモに出会えた記念にゲットして楽しんでください。

■北海まりも製菓
[TEL]0154-67-2927
[住所]北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-4-10
「北海まりも製菓」の詳細はこちら

まとめ

いかがでしたか?丸くて緑で見た目がかわいい「マリモ」について生態や生息地、見られるスポットなどをご紹介しました。群生している天然の球体マリモが見られるのは世界で北海道の阿寒湖だけなんて驚きですね。特別天然記念物にも指定されている希少なマリモに興味がわいたら、ぜひ一度阿寒湖まで足を運んでみてくださいね。

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鳥井 晴風  鳥井 晴風

5人の子どもを持つママ編集ライター。 子供に大好きな漫画の主人公の名前を付けてしまうほど漫画アニメ好き。キャラ弁やキャラケーキづくりが得意。好きなお出かけ先は道の駅や直売所など食材が豊富なところ。 自分で収穫する味覚狩りや芋ほりも大好き。

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