深田久弥氏が著した『日本百名山』のうち、29座の最高標高地点を有する信州には、冬こそ深まる旅の楽しみがあります。そこで、冬の長野観光におすすめのスポットをご紹介!
“山岳県”ならではの絶景、グルメ、温泉で、信州の醍醐味といえる旅を叶えませんか。
雪の絶景あそび
標高2000m級の山に聳える芸術作品や、静かに旅情を誘う山里の風景…。心震える光景に手軽に浸れる体験は信州だからこそ。
奥ダボス スノーパーク【長野県・上田市】

雪上車で山頂へ。
浅間山や白根山の山域に聳える標高2207mの根子岳。西側の裾野に広がるリゾート地・菅平高原で、リフト到着地点から雪上車に乗って山頂へ。約3kmの傾斜を駆け上がること25分、雲上の地にスノーモンスターの名にふさわしい見事な樹氷群が姿を現す。見渡す限りの樹氷と遠く霞む北アルプス、噴煙たなびく浅間山が織りなす情景は、圧巻のひと言。
根子岳 スノーキャットツアー
[実施期間]2023年1月下旬~3月下旬(降雪状況による)
[実施時間]9時~15時(1時間ごとに運行)※出発10分前に受付終了
体験料1名4000円+スノーキャット乗車場所までのリフト代1100円(リフト券返却後500円返金)
※電話にて要予約
0268-74-3009(奥ダボス管理センター)、オープン前は0268-74-2311へ
長野県上田市菅平高原1223-3307
悪天時
上信越道上田菅平ICより車で45分
300台
「奥ダボス スノーパーク」の詳細はこちら
やまぼうし自然学校【長野県・上田市】

無理なくできるスノーシュー。
晴天率が高い菅平高原のパウダースノーを踏みしめ、紺碧の空と雪原のコントラストを眺めながら、ゆっくりと森の中へ。スキーは難しくても、冬の森を楽しみたいという人のために考案されたこの体験は、体力に自信がなくてもOK。参加者の希望とペースに合わせてきめ細かにコースを提案してもらえる。1名はもちろん、ペット同伴での利用も可能だ。
冬のいつでもスノーシューin菅平高原
[実施期間]2023年1月10日~3月下旬
[実施時間]9時30分~11時30分、13時~15時
参加費1名3000円(スノーシュー、スノーブーツレンタル別途1000円)
※希望日の3日前までに要予約
0268-74-2735
長野県上田市菅平高原1223-5751
年末年始、2023年2月11日
上信越道上田菅平ICより車で30分
5台
「やまぼうし自然学校」の詳細はこちら
「やまぼうし自然学校」の周辺情報はこちら
かまくらの里【長野県・飯山市】



かまくらでぽかぽか鍋時間。
毎年1月下旬から約1カ月間、地元有志の手により約20基のかまくらが作られる雪国・飯山の冬の風物詩。意外に温かなかまくらの中では、信州味噌仕立ての名物「のろし鍋」が湯気を上げる。雪のきらめきが眩しい昼はもちろん、かまくらがピンクや紫に染まる夕暮れ時、灯りがともり、雪の中にかまくらが浮かび上がる夜の情景も美しい。
レストランかまくら村 2023
[実施期間]2023年1月20日~2月26日
[実施時間]平日12時~13時30分、18時~19時30分、土日祝11時~12時30分、13時15分~14時45分、16時30分~17時45分、18時30分~19時45分
利用料1名(のろし鍋付き・2名~の場合)昼4100円、夜4600円
※要予約
志賀高原 横手山・渋峠スキー場【長野県・山ノ内町】



夜の樹氷を見に行く。
標高2307m、日本有数の高所にあるスキー場・横手山で、夜の雪山と星空、樹氷を楽しむナイトツアーを開催。雪上車に乗って山頂へ向かい、空と山が黄金色に染まるサンセットを観賞したら、いよいよスノーモンスターの森へ。通称「樹氷大通り」と呼ばれるエリアを歩き、迫力に満ちた樹氷を目の前にする。澄み切った星空や眼下に広がる夜景も見逃せない。
横手山スノーモンスター ナイトツアー
[実施期間]2022年12月下旬~2023年2月28日
[実施時間]15時50分集合~19時
体験料1名5000円
※要予約。実施期間・時間は積雪状況により変更の場合あり。3月~はサンセットツアー実施
0269-34-2600
長野県下高井郡山ノ内町平穏7148
不定
上信越道信州中野ICより車で45分
300台
「志賀高原 横手山・渋峠スキー場」の詳細はこちら
「志賀高原 横手山・渋峠スキー場」のクチコミ・周辺情報はこちら
寒さが磨いた旬グルメ
稲作に向かない山間地で考案された郷土料理、厳しい寒さを前に脂がのったうなぎ…。身も心も温まる冬の信州ならではの“味”はこちら。
そばの里 奈川【長野県・松本市】

熱々のつゆにくぐらせた郷土料理、「とうじそば」。
山菜やきのこ、鶏と鴨の合いびき肉が入った熱々のつゆが嬉しい。手打ちの蕎麦の香りとつゆの旨みが食欲をそそる「とうじそば」2500円(2人前)は、〆のおじやまで味わいたい。
とうじそばとは…
柄杓型の「とうじかご」に小分けの蕎麦を入れ、煮立てたつゆに浸し温めると、蕎麦の香りが一層引き立つ。かつては冠婚葬祭などハレの日に振る舞われたご馳走料理。
0263-79-2906
長野県松本市奈川1173-14
11時~14時 ※そばがなくなり次第終了
月・火
中央道伊那IC・長野道松本ICより車で1時間
20台
「そばの里 奈川」の詳細はこちら
「そばの里 奈川」のクチコミ・周辺情報はこちら
うなぎの館 天龍 岡谷本店【長野県・岡谷市】

一年で最も脂がのったふっくら「寒うなぎ」。
名店揃いの「うなぎのまち岡谷」で、備長炭の炭火焼きうなぎを提供。外はパリッ、中はふんわりと関西風に焼き上げ、甘めの自家製ダレをかけた岡谷流の「うな重」4180円を。
寒うなぎとは…
諏訪湖に面し、天竜川の源として古くからうなぎの漁獲が行われた岡谷。冬眠前に脂がのる秋冬の「寒うなぎ」が最も美味しいとして、1月最終の丑の日を「寒の土用丑の日」に制定。
0266-23-0669
長野県岡谷市天竜町3-22-11
11時30分~14時
火、第1月
長野道岡谷ICより車で10分
10台
「うなぎの館 天龍 岡谷本店」の詳細はこちら
「うなぎの館 天龍 岡谷本店」のクチコミ・周辺情報はこちら
麺匠 佐蔵 佐久店【長野県・佐久市】

信州味噌の原点が香るご当地麺、「安養寺ら~めん」。
トロリとまろやかな味噌仕立てのスープに太めの自家製麺が絡み、どこかほっとする味わいに。一番人気の「肉味噌らぅめん」880円を筆頭に、計4種の安養寺ら~めんを展開する。
安養寺ら~めんとは…
鎌倉時代に味噌造りが伝授され、信州味噌発祥の地となった安養寺。その周辺で造られた安養寺味噌をタレに80%以上使用した、佐久ならではのご当地味噌ラーメン。
0267-63-7274
長野県佐久市中込2991-1
11時30分~14時30分(土日祝~15時)、17時30分~22時30分
火
上信越道佐久ICより車で15分
30台
「麺匠 佐蔵 佐久店」の詳細はこちら
秋の実りが香り立つ冬の初酒
北国街道や中山道など街道が多く、古来より酒造りが盛んな信州。そこで、清冽な水と新米で醸した新酒やシードルなどおすすめ3種をご紹介!
伊東酒造【長野県・諏訪市】

吟醸生原酒「初つくり」
霧ヶ峰の伏流水を使い、人の手で造ることにこだわった銘酒「横笛」の蔵元。11月下旬から販売する無濾過の吟醸生原酒「初つくり」3100円(1800mL)は、米香る若々しい味わい。
0266-52-0108
長野県諏訪市諏訪2-3-6
8時30分~17時(土・祝10時~)
日、2022年12月30日午後~2023年1月3日
中央道諏訪ICより車で15分
3台
「伊東酒造」の詳細はこちら
「伊東酒造」のクチコミ・周辺情報はこちら
高橋助作酒造店【長野県・信濃町】

松尾「信州長野」純米吟醸
醸造の神様にちなみ名づけられた「松尾」は、豊かな風土が感じられる美酒。地元契約栽培米「山恵錦」で醸す、松尾「信州長野」2880円(1800mL)の新米初搾りは12月発売。
大池ワイナリー【長野県・山形村】

つがるシードル(ドライ・スイート)
山形村産のりんごのみを使うワイナリーでは、品種ごとに仕込み、瓶内発酵するシードルが人気。12月中旬販売予定の「つがる」990円(375mL)~は、爽やかな香りと酸味が特徴。
0263-55-6100
長野県東筑摩郡山形村2551-1
10時~16時(平日は要事前連絡)
なし
長野道塩尻北ICより車で15分
6台
「大池ワイナリー」の詳細はこちら
一刻サイズな温泉街歩き
その数200以上とされる信州の温泉地は、湯力も風景も様々。凍てつく空気のなかで湯と冬景色を楽しむなら、おすすめは温泉街を歩く約2時間の“一刻(いっとき)さんぽ”。冷えた体を湯に沈める幸せに浸りたい。
戸倉上山田温泉【長野県・千曲市】


昭和レトロな温泉歓楽街を歩く。
街の一角にカラフルな看板や色とりどりのネオンが輝き、昔懐かしい温泉歓楽街の雰囲気を今に伝える温泉地。射的やスナックなど個人経営の店が多く、路地を巡れば異世界に入り込んだかのような風情に誘われる。
お湯の楽しみ
夜の顔が知られる一方で、朝陽を浴びながら湯巡りできる朝湯天国でもある。現在7つある日帰り入浴施設のうち、「戸倉観世温泉」、「万葉超音波温泉」は早朝から営業。
026-261-0300(〈一社〉信州千曲観光局)
長野県千曲市上山田温泉
長野道更埴IC・上信越道坂城ICより車で15分
「戸倉上山田温泉」の詳細はこちら
「戸倉上山田温泉」のクチコミ・周辺情報はこちら
写真提供:信州千曲観光局
昼神温泉【長野県・阿智村】


谷間の温泉街から冬こそ美しい星空を。
環境省の全国星空継続観察(2006年)で、「星の観察に適した場所」第1位に選定。村内スキー場で行われる星空観賞ツアーが盛んだが、周囲が山々に囲まれているため、温泉街からも星空が堪能できる。
お湯の楽しみ
昼神温泉の日帰り入浴施設は1カ所のみだが、飲泉もできる「鶴巻荘」などいくつもの温泉宿で日帰り入浴を実施。「美肌の湯」といわれるアルカリ性単純硫黄泉の湯に浸れる。
【長野県・野沢温泉村】野沢温泉


雪と湯けむりが青みを帯びる朝。
雪深い豪雪の地・野沢温泉は、降り積もる雪がほのかに青みを帯びて見える朝の散策がおすすめ。土産物店や宿が立ち並ぶ入り組んだ細い路地を歩けば、街の各所に昇る温泉の湯けむりが迎えてくれる。
お湯の楽しみ
それぞれに泉質や効能が異なる13カ所の外湯は、観光客も入浴可能。湧き出す温泉をそのまま湯船に流し込んでいるため湯温が高く、冷えた体の芯まで一気に温まる。
別所温泉【長野県・上田市】


端まで歩いて30分、徒歩で名刹を巡る。
開湯1400年の別所温泉には、創建825年の「北向観音堂」、国宝・八角三重塔で知られる「安楽寺」、石造りの塔が趣ある「常楽寺」などの古刹が集う。甘味処やカフェで休憩しつつ、こぢんまりとした温泉街を巡ろう。
お湯の楽しみ
別所温泉には3つの外湯があり、いずれも入浴料200円と格安で湯浴みができる。散策途中、別所温泉の湯にさらに気軽に浸かりたいなら、湯川沿いの足湯「ななくり」へ。
\宿・ホテル検索はこちら/
※この記事は2022年11月16日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。