横浜・神戸の中華街とともに、日本を代表する中華街として知られる「長崎新地中華街」。中華料理店・レストランが多いエリアですが、実は食べ歩きも充実しているんです。肉まんや小籠包など点心はもちろん、桃まんじゅう、ハトシ、よりよりなど長崎らしいメニューを楽しめます!
「食べ歩き」はしても「歩き食べ」はNG
「食べ歩き」とは、その街の色々な店に行って、様々なグルメを堪能すること。歩きながらものを食べる「歩き食べ」は、他の観光客や店への迷惑行為となります。マナーを守って、「食べ歩き」を楽しんでくださいね。
長崎新地中華街の食べ歩きのおすすめは?
長崎新地中華街は、横浜や神戸の中華街と違い、端から端までゆっくり歩いても約15分と、全体がコンパクトなのが特徴です。東西南北、約250m四方の十字路には、中華料理店や中国雑貨店、菓子店など約40店舗が軒を連ねています。テイクアウトは、ひと口サイズの点心や中華菓子をはじめ、エビのすり身をパンで挟んで揚げた「ハトシ」や、小麦粉を使った揚げ菓子の「よりより」など、長崎ならではのフードもたくさん揃います。
また、長崎ちゃんぽんなどを提供する中華の名店にテイクアウトメニューがあるので、気軽に堪能できるのもポイントです。
長崎中華街食べ歩きMAP
中国名菜京華園
中華街の定番フードを気軽に楽しむ
極彩色の外観が目を引く本格中国料理店。中華街の北門のすぐ近くで、レストランの入口とは異なる壁面に、テイクアウトコーナーがあります。
テイクアウトできるのは、「ハトシ」、「春巻」、「肉まん(250円)」、「角煮饅頭(350円)」、「小籠包(100円※注文は2個から)」です。
長崎名物の「ハトシ」は、エビのすり身を食パンで包み揚げた料理です。中国語で蝦(ハー)はエビ、多士(トーシー)はパンと言うことから、「ハトシ」と名付けられました。店によって味や形は違いますが、「京華園」は小ぶりで食べやすく、エビの旨みがギュッと詰まった味わいとなっています。
長崎県長崎市新地町9-7
イートイン・テイクアウト共に11時〜15時(LO14時30分)、17時〜20時30分(LO19時30分)【土の夜のみ】17時〜20時50分(LO19時50分)
不定
新地中華街電停より徒歩3分
「中国名菜京華園」の詳細はこちら
楊家菜房 翠獅庭
揚げたて熱々のワンハンドグルメ
2024年10月で開業8年目を迎えた「楊家菜房 翠獅庭(ようけさいぼう すいしてい)」は、長崎新地中華街では比較的新しいお店です。昔ながらの中華料理はもちろん、新しいスタイルの料理が味わえます。
テイクアウトの売店が店の入口にあり、グルメを販売。いずれも店と同じ厨房で作るため、本場の味。「ミニハトシ」はエビの味が濃厚、「揚げ餃子」は中に具がみっちりと入っています。
「エビ春巻き」は皮が網目状になっていて、サクサクとした独特の食感を生み出します。小エビをメインとした具が入り、食べ応え抜群ですよ。
中華菜館 出島亭
写真映えもバッチリな、キュートな中華スイーツ
中華街中心部に位置する「中華菜館 出島亭」は、ちゃんぽんと皿うどんの専門店。店頭ではおいしくて程よい大きさの手作り点心を販売しており、散策の腹ごしらえにもぴったりです。
お目当てのファンも多いという「桃あんまん」。桃は、中国では不老長寿を願う縁起物で、中には手作りの餡がたっぷり入り、ふわふわとした食感と上品な甘さがクセになる味わいです。
ほかに「えびハトシ」(400円)、「食べるミルクセーキ」(400円)などもありますよ。
友誼商店
種類豊富、セイロで蒸したて熱々の点心が揃う
長崎新地中華街の中央の十字路に佇む「友誼商店」。「よりより」をはじめ、チャイナドレスなどの服飾系、ビードロ、カステラといった長崎土産と、豊富な商品を取り扱っています。
店頭の一角でトロトロの「角煮まん」といった点心をセイロで蒸し、熱々で提供しています。「小籠包」は、中から旨みたっぷりのスープがジュワッと弾けます。1個100円と手軽に味わえるのも魅力です。
中華菜館 春夏秋冬
ミニサイズだけど食べ応えあり、1個80円から購入できる
「中華菜館 春夏秋冬」は、シアター完備の中華料理店。店内では映画を見ながらゆったりと料理を味わえます。
店頭の販売ブースでは、テイクアウト専用の点心を販売。「豚まん」は1個80円で、「しゅうまい」、「小籠包」、「桃まん」、「ゴマ団子」、「野菜春巻き」はミニサイズで食べやすく、すべて100円と、全体的にリーズナブルな価格です。
コロンとした形が可愛い「桃まんじゅう」は、しっとりとしたこし餡入り。中華菓子の「ゴマ団子」は、中にあんこ、表面にはゴマがたっぷりです。「豚まん」は中に具材と肉汁が詰まっています。
石橋蒲鉾店
長崎県産の素材で作る絶品の蒲鉾
1924年創業の老舗蒲鉾店です。蒲鉾製品は全て職人による手作りで、石臼練りにこだわった、伝統の味を守り続けています。
気軽に味わってもらいたいと、テイクアウト用に販売しているのが「10本イワシ」。長崎県産のイワシとアジのすり身を揚げた蒲鉾で、食べやすいスティック状が特徴です。ひと口かじると、強い弾力とともに、イワシの風味が口の中に押し寄せてきます。
店頭には、長崎で水揚げされる上質なエソやグチを原料とした蒲鉾や丸天などの天ぷら類、揚げ蒲鉾の詰め合わせを販売しているので、お土産選びにもぴったりです。
MinMin
黒糖の香りに癒される、ドリンク専門店
「中華菜館 春夏秋冬」の姉妹店で、中国茶やタピオカドリンク、コーヒーなど、豊富な種類のドリンクを販売。
「台湾タピオカミルクティー」は、新鮮なタピオカを使用。毎日黒糖で煮込み、もちもちに仕上げています。茶葉は店主が厳選し焙煎したオリジナルで、タピオカのやさしい甘さと茶葉の香りが相性抜群です。
甘さは、普通・八割・五割・三割・無糖と、5段階に分かれています。氷の量も、普通・普通より少なめ・少なめ・なしと選べるので、好みの甘さや濃さを調整できますよ。
双葉屋
珍しいひと口サイズのカステラ
長崎新地中華街の「双葉屋」といえば、「ふるーつ大福」が有名ですが、実は地元の人に昔から愛されているのが、カステラです。
「食べ歩きカステラ」は、プレーン、チョコレート、抹茶、チーズ、紅茶の5種類があり、すべて1カットサイズなので食べやすいのが嬉しいですね。
カステラは、1973年の創業時から和菓子職人が丁寧に作り続けています。スタンダードなカステラから、和三盆を使った「極上和三盆カステラ」、黄身だけを使用した「十割カステラ」といった、贅沢な味もあります。ほかにもチョコをふんだんに使った「チョコレートカステラ」、佐世保市世知原茶を使った「抹茶カステラ」、アールグレイが香る「紅茶カステラ」、チーズクリーム入りの「チーズカステラ」と、種類豊富です。
蘇州林 新地中華街店
食べやすいサイズが嬉しい
手作りの中華菓子をはじめ、ちゃんぽん、皿うどん、角煮まんといった長崎土産が揃っています。
自家製にこだわった商品の中でもおすすめは、「麻花兒(マファール)」。長崎では、「よりより」という名前で親しまれています。縁起物として愛されていて、「蘇州林」では一子相伝の製法。あっさりとした甘みと深みのあるコク、調和が取れた味わいで、昔ながらの歯応えがしっかりとしたタイプと、ソフトタイプがあります。2種類をぜひ食べ比べしてみてくださいね。
福建 新地店
月餅では珍しい、オリジナルのハート型
長崎で創業しておよそ60年。自社製造の中華菓子、麺類、点心をメインに、本場中華の食材も取り扱う菓子・食材店です。
数ある中華菓子の中でも一際目を引くのが、「蓮華(れんか)」。月餅とは、元来中国で中秋節の満月にお供えするめでたい食べ物です。形は満月をイメージした丸が多いのですが、「蓮華」は「福建」のオリジナル仕様のハート型となっています。ゴマがたっぷりの生地に、レーズンやパインなどのドライフルーツと餡がびっしり入り、濃厚な味わいです。
お土産はもちろん、クリスマスやバレンタインの贈り物としておすすめですよ。
泰安洋行
見た目はバニラソフト、味は塩キャラメル!?
カステラなどの長崎土産をはじめ、中国雑貨、食材、衣類、アクセサリーが揃う店です。
せっかく中華街に来たのなら、ぜひトライしてほしいのが「オリジナルソフト 味覇(ウェイパー)」。あの中華調味料「味覇」味のソフトクリームです。初級(430円)と上級の2種類あり、違いは味の濃さです。初級はほんのりとした中華味が漂い、上級になると塩ソフトや塩キャラメルに近い感じとなっています。味覇の先入観なしに、味わってくださいね。
まとめ
定番から珍しい中華菓子、熱々の点心やユニークなソフトクリームなど、多彩なワンハンドグルメが楽しめる長崎新地中華街。観光ついでにぜひ楽しんでくださいね。
※この記事は2024年9月18日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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