全国の神社の中から絶景や写真映えする鳥居がある神社を厳選しました。蛇行して立ち並ぶ朱色の鳥居、水面に浮かぶ鳥居など、いずれもSNSにあげたくなるような美しいものばかり。素敵な写真をたくさん撮って、神社にお参りすればよりたくさんのご利益をいただけそうですね。
【青森県】高山稲荷神社
季節ごとに咲く美しい花々に囲まれた千本鳥居

青森県つがる市の自然豊かなエリアにある「高山稲荷神社」。見どころは、境内の庭園を縫うように200基以上の鳥居が連なる「千本鳥居」です。1980年、願いが叶った感謝の証として地元の人から鳥居が奉納されたのをきっかけに、次々と奉納を申し出る人が出てきたことで生まれたのだそう。
「千本鳥居」を囲むように、4月後半~5月は八重桜が見頃を迎え、6月~7月後半は紫陽花、睡蓮、菖蒲が次々と開花するなど、美しい花々が季節ごとに咲き誇ります。鳥居の奥にある展望台から見下ろすように撮影すると、全景を捉える素敵な写真が残せますよ。

「千本鳥居」の起点に立つ「龍神宮」でも、橋をまたぐようにそびえる立派な鳥居が見られます。龍神宮の拝殿内に描かれた、力強い龍の天井画も必見です。
(画像提供:高山稲荷神社)
【茨城県】大洗磯前神社
鳥居の中を昇る、まばゆい日の出は息をのむ美しさ

その名の通り、磯を目の前にした丘に立つ「大洗磯前神社」。御祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が降臨した場所とされる、海辺の岩礁に建てられた「神磯の鳥居」が名所です。
鳥居を含めた海岸一帯は朝日の名所といわれることから、撮影スポットとしても賑わっています。特に冬至の頃の日の出は、鳥居の中から朝日が昇っているように見えるのだそう。

高台の境内から一望できる太平洋も名物のひとつ。雄大な景色を見ながら、ゆったりとした気持ちでお参りしてくださいね。
(画像提供:大洗磯前神社)
【埼玉県】三峯神社
三つの鳥居が一体となった珍しい意匠の三ツ鳥居

埼玉県の奥秩父、標高約1100mにある古社「三峯神社」。参道入口に立つ「三ツ鳥居」は、真ん中の大きな鳥居と両脇の小さな鳥居が一体となった形が特徴です。1967年に秩父湖から「三峯神社」まで県道が開通したことに伴い、新たに参道が設けられた際に建立されたといわれています。
鳥居の前で訪れた人を迎えるのは狛犬ではなく「オオカミ」。神社に祀られている神様の使いがオオカミであることが由来です。

鳥居をくぐった先の拝殿や本殿の装飾も見どころ。総漆塗りで、きらびやかな彩色や彫刻が施されています。拝殿内の、三峯山の草花が描かれた美しい天井画も必見ですよ。
埼玉県秩父市三峰298-1
日の出から日の入り(社務所は9時~17時)
なし
参拝無料
西武秩父駅よりバスで約75分/関越自動車道花園ICより120分
あり(有料)
「三峯神社」の詳細はこちら
(画像提供:三峯神社)
【静岡県】伊古奈比咩命神社
岩場に立つ赤鳥居は、海を望む絶好のフォトスポット

伊豆半島の先端近くにある「伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)」。“白濱神社”という通称で地元の人たちに親しまれている、約2400年の歴史を持つとされる神社です。
境内よりほど近い白浜海岸の岩場に、伊豆七島に向かうように建てられた「大明神岩の赤鳥居」は、その美しさから撮影スポットとしても知られています。おすすめの撮影タイミングは、朝日が鳥居の中に入る構図の写真を撮れる早朝ですよ。

なお、この鳥居は境内に入る前にお参りをするように、とされています。神社の境内にも、推定樹齢2000年といわれる巨大な御神木があるなど見どころがたくさん。鳥居のあとにゆっくりとお参りしてくださいね。
静岡県下田市白浜2740
9時~16時
なし
参拝無料
伊豆急下田駅よりバスで10分/新東名高速道路駿河湾沼津スマートICより90分
あり(無料※7月中旬より8月末までは有料)
「伊古奈比咩命神社」の詳細はこちら
(画像提供:伊古奈比咩命神社)
【静岡県】秋葉山本宮秋葉神社
幸福の象徴である黄金色に輝く鳥居越しに望む絶景が魅力

「秋葉山本宮秋葉神社(あきはさんほんぐうあきはじんじゃ)」は、標高866mの秋葉山頂付近にある、709年創建と伝えられる神社。1993年に建立された「幸福の鳥居」の、黄金色の輝きが目を惹きます。

鳥居越しに浜松市をはじめとした遠州地方を一望する絶景が圧巻。気候条件が合えば雲海が現れ、まるで雲の上に浮かんでいるような気分になりそうです。

鳥居をくぐった先の境内には本殿のほか、神社の中には小さな神社である末社が11も集います。
また、小皿を投げて崖下に設置された輪をくぐれば願いごとが叶うといわれている「天狗の皿投げみくじ」はぜひ挑戦してみたいところ。例年12月16日に斎行される、弓・剣・火を使った舞いが荘厳華麗な神事「秋葉の火まつり」にも注目です。
静岡県浜松市天竜区春野町領家841
9時~16時
なし
参拝無料
西鹿島駅よりバスで約50分/新東名高速道路浜松浜北ICより約40分
あり(無料)
「秋葉山本宮秋葉神社」の詳細はこちら
(画像提供:秋葉山本宮秋葉神社)
【滋賀県】白鬚神社
神秘的な絶景が広がる、琵琶湖に浮かぶ大鳥居

創建から約2000年の歴史がある「白鬚神社(しらひげじんじゃ)」には、長寿の神である「猿田彦命(さるたひこのみこと)」が祀られています。その姿が白い鬚をたくわえた老人であることが、神社名の由来になっているのだそう。
“近江の厳島”とも呼ばれる通り、広島の厳島神社のように湖面に浮かぶ「湖中大鳥居」が特徴です。神社から国道を挟んだ先にある琵琶湖に浮かぶ鳥居は圧巻の一言。特に日の出の時間帯が美しいのだとか。
※湖中大鳥居の撮影で国道を横断するのは大変危険なので控えてください。社務所前の展望台「藍湖白鬚台(おうみしらひげだい)」からの撮影を推奨します。

境内には国の重要文化財にも指定された本殿をはじめ、文化的価値の高い建造物も見られます。与謝野晶子や紫式部の歌碑、松尾芭蕉の句碑も、併せて見ておきたいですね。
(画像提供:白鬚神社)
【京都府】伏見稲荷大社
無数の鳥居が連なる圧巻の光景は一見の価値あり

「伏見稲荷大社」は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮。国内外から多くの人が足を運ぶ京都の観光名所です。
朱塗りの鳥居がずらりと連なる「千本鳥居」は、「伏見稲荷大社」の中でも多くの参拝者が訪れるスポットです。お山全体で約1万本もの鳥居が並んでいるのだそう。合間から光が射す光景が幻想的です。

繁栄を象徴する稲の神「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」が御祭神であることから、商売繁昌・家内安全のご利益が期待できるといわれています。「千本鳥居」の近くに本殿があるので、ぜひ参拝してみてください。
京都府京都市伏見区深草薮之内町68
参拝自由(授与所は8時~18時)
なし
参拝無料
稲荷駅より徒歩すぐ/名神高速道路京都南ICより約20分
あり(無料)
「伏見稲荷大社」の詳細はこちら
(画像提供:伏見稲荷大社)
【山口県】元乃隅神社
真っ青な日本海や大地の緑に映える、123本の赤い鳥居

山口県長門市の網元であった岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元に現れた白狐のお告げにより、1955年に建立されたという「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」。岩場から海岸線へと連なる「123基の鳥居」の景観をめがけた観光客が多数訪れています。
鳥居は1987年から10年間かけて奉納されてきたもので、100m以上にも亘って並んでいます。晴れた日には、赤い鳥居、緑の大地、真っ青な空と海という鮮やかな三色からなる風景が美しく見えます。写真を撮る際は、上から見下ろしたり、下から見上げるようにして撮影することで、迫力ある一枚になりますよ。

敷地内にある高さ約6mの大鳥居の上部に設置されている賽銭箱も神社の名物。うまくお賽銭を投げ入れることができれば願いが叶うともいわれているので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
(画像提供:長門市観光コンベンション協会)
【香川県】高屋神社
標高404m、鳥居越しに瀬戸内海を一望できる神社

香川県観音寺市の稲積山(いなづみやま)に立つ「高屋神社(たかやじんじゃ)」は、1000年以上の歴史を持つ神社です。山の名前にちなんで、地元の人々からは親しみを込めて“稲積神社”“稲積さん”とも呼ばれています。
標高404mの山頂にある本宮の入口となる「天空の鳥居」は、観音寺市内や瀬戸内海を一望できる場所に建てられているので、ぜひ鳥居越しに記念撮影をしてみましょう。風景と鳥居を組み合わせるのはもちろん、鳥居の下から見上げるように空や雲の遠景を入れたり、人物を入れたりしても、見映えの良い写真が撮れます。

山の途中にある神社の下宮から本宮まで、徒歩での参拝にチャレンジするのもおすすめ。道のりの最後には、270段もの急な石段がありますが、眼下に広がる市街地や瀬戸内海、また沖に浮かぶ島々まで見渡せる美しい眺めが疲れを癒やし、大きな達成感をもたらしてくれそうですね。
香川県観音寺市高屋町2800(高屋神社下宮)
参拝自由
なし
参拝無料
観音寺駅よりタクシーで約20分/高松自動車道大野原ICより25分※平日車での参拝は、三豊市豊中町「不動の滝カントリーパーク」前からの林道利用。土・日・祝は、自家用車での通行制限あり。琴弾公園有明グランド駐車場よりシャトルバスでアクセス(詳細は観音寺市観光協会のHPを参照)
あり(無料)
「高屋神社」の詳細はこちら
(画像提供:観音寺市観光協会)
【宮崎県】青島神社
南国情緒あふれる島の海沿いにそびえる鳥居

周囲約1.5kmの島である青島全てが境内となる「青島神社」。島内は200種類以上の植物が植生し、熱帯・亜熱帯の種も多く南国の雰囲気があふれています。
九州本土から橋を渡って島に到着し、数分ほど歩くと、まるで海の上に浮かんでいるかのような鳥居が見えてきます。海沿いには“鬼の洗濯板”と呼ばれる、波状の岩が連なる珍しい地形が広がっており、鳥居と一緒に収めたいフォトスポットです。

青島神社を訪れたら、皿を投げて吉凶を占う神事「天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)」に挑戦してみましょう。天の平瓮と呼ばれる薄い土器の皿に願いを込めて、神を祀る神聖な場所である磐境(いわさか)に向けて投げます。磐境にうまく入れば願いが叶い、皿が割れれば厄が除かれて運が開かれるといわれていますよ。
(画像提供:青島神社)
【鹿児島県】神徳稲荷神社
ユニークな「ガラスの鳥居」がフォトジェニック!

伏見稲荷大社を総本山とする「神徳稲荷神社(じんとくいなりじんじゃ)」は、商売繁盛や家内安全にご利益があるといわれています。
参道を歩くとまず目を惹くのが、2018年に神社を再建した際に建立した「ガラスの鳥居」です。透けるので、鳥居の裏側に立って顔を写すなど、いろいろな写真の撮り方を楽しめそう。また、「ガラスの鳥居」の奥に連なる朱塗りの千本鳥居と一緒に撮影するのもおすすめです。

「ガラスの鳥居」は社殿の近くにも立っています。さらに、社殿内の祭壇もガラスでできていたり、デバイスをタップしてひくデジタルおみくじがあったりと、ユニークな見どころが多数ありますよ。
(画像提供:神徳稲荷神社)
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※この記事は2025年3月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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トリクルマガジン編集部
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