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2020.04.01

【愛媛】松山城の楽しみ方!見どころの天守やリフトから周辺観光・グルメ情報まで

漱石も愛した街、愛媛県松山市。その中心にどーんとそびえるのが松山城です。
現在の日本にお城は200以上ありますが、江戸時代以前の天守が今も残っている「現存天守」はたったの12城。松山城はその貴重な12天守のひとつ。
その魅力は?どんなヒミツがあるの?散策コースは?そのすべてをご紹介します。

記事配信:じゃらんニュース

まさにお城オブお城!松山城ってどんなところ?

松山城

松山城は、江戸時代以前の天守が今も残っている、貴重な現存12天守のひとつ。

お城の南側の敷地内には県庁やNHK、美術館などがあり、通りをへだてて松山市の繁華街・大街道(おおかいどう)が広がっています。

松山という街が、お城を中心に発展してきたことが実感できますね。

松山城

平野の中にぽつんとある山の上に建っているため、お城からの眺めは絶景です。

天守に上れるのは17時までですが、本丸広場は21時まで開いているので、夕景や夜景を見ることもできるお城です。

松山城

ではまず賑やかな大街道から、観光客向けのお店が並ぶ「ロープウェー街」へ向かいましょう!

本丸広場まではロープウェイやリフトが便利!

ロープウェイ

松山城がある城山(勝山)の標高は132m。徒歩でも20~30分で登れますが、登りはロープウェイを利用するのがラクチンです。

お城の東側にある乗り場でチケットを購入します。

ロープウェイ

チケットは、片道270円、往復520円、天守観覧券と往復券がセットになった総合券1040円の3種があります。

ロープウェイとリフトが並行して走っていて、どちらでも好きな方に乗ることが可能。
リフトはぐるぐる回っているので、ほとんど待つことなく乗ることができます。

ロープウェイ

ロープウェイは10分間隔で運行しています。こちらの良いところは、マドンナ姿のガイドさんがお城や松山市の観光スポットについて解説をしてくれるところ。

ロープウェイ&リフトを降りたら、8号目の長者ヶ平(ちょうじゃがなる)に到着。ここから天守入口までは徒歩10分ほどです。

お城散策はわりと歩くので、歩きやすいスニーカーかぺたんこ靴がおすすめ。リフトに乗ったり、狭い階段を上ったりすることを考えると、ヒラヒラしすぎない動きやすい格好が快適です。

ここが見どころ!細かすぎる松山城チェック

見どころ1:マニア悶絶の石垣

松山城

最初に松山城を築いたのは築城の名手・加藤嘉明。

美しい曲線を見せる扇勾配(おうぎこうばい)や、迷路のように曲がって敵を防ぐ、高さ14mの屏風折(びょうぶおれ)など、石垣マニアもうなる壮大さです。

松山城

さらなる見どころは「登り石垣」。万里の長城のように斜面を登っていく長い石垣のことで、現存12天守の中では彦根城と松山城にしかないものです。

特に松山城のものは長大で、南側にほぼ完全な形で残っています。

松山城

石垣をよく観察すると、さまざまに彫られたマークを見かけます。これは刻印と呼ばれ、石工が作業範囲や責任の所在を明らかにするために彫ったものだとか。

松山名物「坊っちゃん団子」のような形のものも。本丸広場東石垣の最上部でいろいろな種類が見られます。

見どころ2:急すぎる階段

松山城

松山城天守に上った人はみんな言うはず。「上るより下りるほうが大変」と…。

その理由は、築城時のままの急な階段。角度を測ると55度も!なんていうか、ほぼ「はしご」。

松山城

ちなみに、松山のもう一つの名所・道後温泉本館も、建築当時(約120年前)のまま残る階段は同じく55度ぐらいあります。

道後温泉本館の建築を手掛けたのは、松山藩主お抱え城大工の10代目だったとか。要するに昔のお城建築では、この角度が当たり前だったのでしょうね。

見どころ3:サムライがカワイイ

松山城

平成16~18年の改修時に発見された侍の似顔絵。天守本壇の再建時(1848年~1854年)の落書きだと考えられています。

現代人が描いたと言われても信じてしまう親近感。作者のユーモアセンスが伝わってきますね。

見どころ4:この紋所が目に入らぬか

松山城

松山城を最初に築いたのは加藤嘉明ですが、その後転封。1632年に松平氏が入りました。現在残る天守は落雷による焼失のあと、1854年に松平氏によって再建されたものです。

松平氏は親藩のため、瓦などに徳川一門の家紋である「丸に三つ葉葵」(通称:葵の御紋)が使われています。

現存天守で親藩が築いたお城は松山城だけです。

小天守のしゃちほこと瓦の「葵の御紋」
大天守最上階から見る小天守のしゃちほこと瓦の「葵の御紋」

広場で軽食やスイーツも食べられる!

じゃこ天うどん

本丸広場にはお茶屋さんがあり、松山ならではのランチやスイーツを味わうことができます。

「じゃこ天うどん」(750円)は澄んだダシがほんのり甘い!この甘いダシは松山独特のもの。

鯛飯とセットになった「坊っちゃん御膳」(1050円)もあります。

坊っちゃん団子とタルト

坊っちゃん団子とタルトという、松山ならではのお菓子が付いた「抹茶セット」(650円)もおすすめ。店内でも外のテーブルでも食べることができます。

日本人看護師とロシア人兵士のラブロマンス?

二之丸史跡庭園

下りもロープウェイ&リフトを使ってもいいのですが、もう一つの見どころ「二之丸史跡庭園」を目指して、黒門口登城道を徒歩で下るのも一つの手。

二之丸はかつて藩主の邸宅だったところで、明治後に焼失したあと、戦前は陸軍病院などとして使用されていました。

現在は、御殿の間取りを水と砂利で再現した庭園になっています。

二之丸史跡庭園

昭和59(1984)年の発掘調査で、東西18m、南北13mの大井戸の中から、帝政ロシア時代の金貨が発見されました。

金貨には、「ミハイル・コステンコ」というロシア人将校と、「タケバ ナカ」という日本人女性の名が刻まれていたとか(左のコイン)。

二之丸史跡庭園

日露戦争当時、松山には捕虜収容所がありました。そこでロシア人中尉と、日本人看護師のラブロマンスがあったのだそうです。

どんないきさつで金貨が投げられたのか今は分かりませんが、すてきな出来事ですね。

敷地内にはこんな見どころも

萬翠荘

松山城の南側ふもとにある、美しい洋館が萬翠荘(ばんすいそう)。

旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵が別邸として建てた、フランス・ルネサンス様式の洋館です。建てられた大正時代には、当時最高の社交の場として各界名士が集まったとか。

1階は無料で、2階は観覧料300円で見学することができます。

人力車で記念撮影も可能ですよ。

萬翠荘

松山城周辺のお土産

観光物産館

お城めぐりのシメはお土産チェック!

スタート地点の「ロープウェー街」にある、えひめ愛顔の観光物産館が便利です。

タルト、坊っちゃん団子、ちゅうちゅうゼリーなど、愛媛県のお土産が勢ぞろい。店内では蛇口をひねると出てくる「蛇口みかんジュース」(1杯100円)も味わえます。

観光物産館

4種の味が楽しめる「薄墨羊羹こざくら」4本入り(756円)や、一口サイズのようかんが9個入っているウスズミキューブ(ショコラ、キャラメル、クラシックの3種。各410円)は、かわいくて持ち運びも軽く、お土産にぴったり。

松山城へのアクセス

・松山まで
東京から:羽田空港から飛行機で松山空港まで約75分
大阪から:新大阪駅から新幹線→岡山駅から特急(しおかぜ)でJR松山駅まで約3時間半

・松山空港から
道後温泉駅前行きリムジンバスで約30分、「大街道」下車徒歩5分
・JR松山駅から
道後温泉行き市内電車で約10分、「大街道」下車徒歩5分

・車利用の場合
ロープウェー街など、周辺にコインパーキングあり。
お城の北側(若草町、緑町周辺)のコインパーキングを探すと、比較的安価です。

まとめ

松山市のシンボル的な存在の松山城、いかがでしたでしょうか?
もう一つの有名観光地「道後温泉」へは路面電車で15分ほどと、ごく近いので、ぜひ2つあわせて訪れてみてくださいね。

■松山城
[営業時間]天守9時~17時(季節により変動あり)、ロープウェイ8時30分~17時30分(季節により変動あり)、リフト8時30分~17時(通年)
[定休日]無休、天守12月第3水曜
[料金]ロープウェイ・リフト往復券520円、片道券270円、松山城天守観覧券520円、総合券(観覧券+往復券)1040円
[アクセス]松山空港から道後温泉駅前行きリムジンバスで大街道下車、約30分。JR松山駅から道後温泉行き市内電車で約10分
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※この記事は2020年3月時点での情報です
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