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2020.12.11

長野県のおすすめ温泉地6選!湯巡りや観光・グルメも楽しもう<2020>

今こそ知ってほしい、温泉地・信州の魅力。凍てついた風が吹き渡る日こそ染み入る湯の力、温泉街で見上げたほの明るい空から舞い散るひとひらの雪、眩しく目に焼き付く雪の山々…温泉好きにとって、そんな絶景や湯を堪能できる時間は最高に幸せ。

今回はそんな至福の温泉旅行がかなう長野県のおすすめ温泉地をご紹介します。自然豊かな信州の温泉地で心のままに、大切な家族と、恋人と、夫婦でゆったりと旅をしてみませんか。

※この記事は2020年10月21日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

渋温泉【長野県山ノ内町】

渋温泉
9つの外湯巡りの最後に訪れたい渋高薬師からの風景
渋温泉
街中が時を止めたようなノスタルジックな風情。寒くなると、湯けむりと饅頭を蒸かす蒸気があちこちから立ち上る
渋温泉
渋温泉のあちらこちらにネコが。
渋温泉
羽田甘精堂の看板猫。この日はアンニュイだったが人懐こく、客と遊ぶこともあるそう
渋温泉
温泉街に点在する菓子店が、それぞれ工夫を凝らした甘味を食べ比べて

苦(く)を流してほっとひと息。どこか懐かしい温泉街で外湯×あまいもの。
地面を掘れば、湯が湧き出るといわれるほど、数多くの源泉がある渋温泉。宿の湯から共同浴場の湯に至るまで、源泉が惜しげもなく掛け流される湯の街へ、九(苦)労を流すとされる外湯めぐりに訪れた。

ここは清々しく朝湯と洒落込もうと、宿で借りた外湯めぐりの鍵と手ぬぐいをひっかけ、ノスタルジックな石畳の通りへ。湯けむり漂う街に、大正~昭和初期に建てられた宿が並び、増築と改築を繰り返した複雑な木造建築が美しい。ガラガラと引き戸を開けた一番湯で、まだ眠りから覚め切らない体を、さえざえと熱いお湯に浸す。

実は渋温泉、わずか数百メートルの通りに、温泉饅頭をはじめ、昭和香るスイーツの店がいくつも点在する甘味天国。ふらりと立ち寄った店先で口にした饅頭の、体に染み入る甘みに笑みが浮かぶ。次は何を食べようかとまさに苦を流す心もちで、二番湯へ。次のスイーツも楽しみだ。

[アクセス]関越道・中央道より更埴JCT経由で上信越道信州中野ICへ。北陸道より上越JCT経由で上信越道信州中野ICへ。信州中野ICよりR292経由で25分。※草津・白根山経由のアクセスは冬期通行不可
[TEL]0269-33-2921(渋温泉旅館組合)

渋温泉 九湯めぐり【長野県山ノ内町】

九湯めぐり
九(苦)労を流す九湯めぐりは、厄除け巡浴外湯めぐりとも呼ばれる。写真は唯一宿泊者以外も利用できる九番湯・渋大湯
九湯めぐり
渋大湯の内湯。どの湯も早朝が空いているのでおすすめ
九湯めぐり
歴史を感じる湯屋の佇まいも外湯めぐりの醍醐味
九湯めぐり
祈願手ぬぐい350円は各宿・土産店で販売。ひと湯立ち寄るごとに押印しながら湯めぐりできる

源泉や泉質がそれぞれ異なる9つの共同浴場を、渋温泉の宿泊者に無料開放。宿で外湯めぐり専用の鍵を借り、一番湯から九番湯まで巡れる。厄除けや不老長寿のご利益があると伝えられる。

■渋温泉 九湯(きゅうとう)めぐり
[TEL]0269-33-2921(渋温泉旅館組合)
[住所]長野県下高井郡山ノ内町大字平穏
[営業時間]宿泊者は6時~22時
[定休日]不定 
[料金]宿泊者以外は大湯(入浴料500円)のみ、10時~18時に利用できる
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渋温泉 九糖めぐり【長野県山ノ内町】

九糖めぐり
九糖めぐり

渋温泉に数多くある饅頭店や土産店の甘味を、九湯ならぬ九糖と称して食べ歩き。各店で販売するいとをかし箱400円に、好みの菓子や饅頭、手ぬぐいを詰めて。

松本製菓 (1)信州胡麻そばまんじゅう 75円

地元産のみそやそば粉を使用。甘みを抑えた香ばしい饅頭は、この店きっての人気商品。

西山製菓店 (2)温泉まんぢう 78円、(3)しぶざるくんまんぢう 90円

ふわふわの生地でこし餡を包んだ温泉まんぢうは昔ながらの味わい。しぶざるくんまんぢうは粒あんと黒糖の風味が特徴。

羽田(はた)甘精堂 (4)北信濃 湯めぐりもち 400円(6個)

抹茶餡、なめ茸入り餡、そば餅に包んだ信州みそと胡麻のタレの3種各2個が楽しめるもち菓子。

小古井(こごい)菓子店 (5)うずまきパン 130円

表面の渦にカスタードクリーム、中身に塩を利かせたマーガリンを使用。リッチで懐かしい味わいがたまらない。

御菓子処わかたけ (6)イヴのほっぺ 130円、(7)湯めぐり紀行 150円、(8)フルーツガトー 160円

長野県産果物を使った和洋折衷の焼き菓子が充実。上から薄切りリンゴが入ったパイ、クルミ餡入りのカステラ、杏とリンゴとクルミの餡入り菓子。

■渋温泉 九糖(きゅうとう)めぐり
[TEL]0269-33-2921(渋温泉旅館組合)
[料金]いとをかし箱400円(渋温泉内の各店で販売)
 ※営業時間と休日はそれぞれの店舗による
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渋高薬師

温泉街を見下ろす渋高薬師(しぶたかやくし)で満願成就。
九番湯の渋大湯の向かい、78段の石階段を上ると正面にある渋高薬師。九湯を巡り、こちらで祈願手ぬぐいに御朱印を受けると満願成就と相成る。薬師如来は名僧行基が刻んだもの。

\すこし足をのばして…/地獄谷野猿公苑【長野県山ノ内町】

地獄谷野猿公苑

上林温泉の駐車場から平坦な遊歩道を歩いて30分。ニホンカモシカが生息する森を抜けると、雪上で飛び回る子ザルが。天候次第で温泉に浸かるサルの姿が見られる。

■地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)
[TEL]0269-33-4379
[住所]長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
[営業時間]9時頃~16時頃
[定休日]なし
[料金]入苑料大人800円
[駐車場]30台
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別所温泉【長野県上田市】

別所温泉
湯けむりが美しい足湯「ななくり」。ほか別所温泉には3つの外湯があり、いずれも150円で入浴可能だ

雪の古刹、端正な白の景。その静けさに浸って、心をリセットする。
日本武尊が東征の折に発見したとも、『枕草子』に記述が残るとも伝えられる別所温泉。山の懐に抱かれた湯の里は、鎌倉時代に「信州の学海」として仏教・学問の中心地であった。国宝級の名刹が3つあり、かつてこの地が”あの世”になぞらえていた痕跡が数々の地名に残る。その最たるものは、今も温泉地名として親しまれている”別所”だろう。

宿で滞在した翌朝、見送ってくれたスタッフの「どこでも歩いて行けますよ」の言葉に背中を押され、雪が降り積もった温泉街へ踏み出した。昔ながらの佇まいを残す路地を歩き、国宝の八角三重塔を有する安楽寺へ。雪の花に彩られた石段をゆっくりと上り、目の前に現れた精巧で優美な塔の姿にはっと息をのむ。そこにあるのは、幽玄の美を感じさせる白く透徹した世界。感嘆の声さえ静寂に吸い込まれる雪景色に、現実世界から逃れ、再生を願った地名の妙が一つに重なった。

[アクセス]関越道より藤岡JCT経由で、日本海東北道、北陸道より上越JCT経由で上信越道上田菅平ICへ。R18、別所街道、県道177号経由で別所温泉まで40分。中央道より岡谷JCT経由で長野道麻績ICへ。県道12号、R143経由で別所温泉まで55分
[TEL]0268-38-3510(別所温泉観光協会)

崇福山 安楽寺【長野県上田市】

崇福山 安楽寺
国宝の木造八角三重塔。初重に庇のような裳階(もこし)を付けた建築様式も珍しい

鎌倉時代に信州最古の禅寺として再興され、鎌倉中期には、学僧の道場として栄えた歴史を持つ。本堂の奥にある日本唯一の木造八角三重塔は、1952年に県内初の国宝となった。

■崇福山 安楽寺(あんらくじ)
[TEL]0268-38-2062
[住所]長野県上田市別所温泉2361
[営業時間]8時~17時(11月~2月は~16時)
[定休日]なし
[料金]本堂参拝は無料、国宝八角三重塔拝観高校生以上300円
[駐車場]30台
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北向観音【長野県上田市】

北向観音
千手観音菩薩を北向きに安置する本堂。手水舎が温泉になっているのも珍しい
北向観音
北向観音の参道。年始めは多くの参拝客で賑わう
北向観音
境内にある愛染(あいぜん)カツラの木。樹齢は1200年に及び、縁結びの霊木とされる

825年に創建された厄除観音。本堂が北向きに建てられた全国でも珍しい霊場で、未来往生を願う善光寺と、現世利益を願う北向観音の両方に詣でなければ、片詣りになるといわれている。

■北向観音(きたむきかんのん)
[TEL]0268-38-2023
[住所]長野県上田市別所温泉1656
[営業時間]11月、3月~4月は6時30分~16時30分、12月~2月は7時~16時
[定休日]なし
[料金]拝観無料
[駐車場]20台(1台500円)
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常楽寺【長野県上田市】

常楽寺
現在の本堂は江戸中期の建立と伝えられる
常楽寺
北向観音の霊像が出現したとされる、石造多宝塔(重文)。1262年の刻銘が残る

北向観音の本坊。境内にある舟の形をした御船(みふね)の松、重厚な茅葺屋根の本堂、歴代の住職が守ってきた寺宝を展示する美術館と数々の見どころがある。

■常楽寺(じょうらくじ)
[TEL]0268-37-1234
[住所]長野県上田市別所温泉2347
[営業時間]12月~3月は9時~16時(11月は~16時30分)
[定休日]常楽寺美術館は12月25日~1月25日
[料金]入山料100円、常楽寺美術館入館料500円
[駐車場]50台
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\すこし足をのばして…/北国街道 柳町【長野県上田市】

北国街道 柳町
グルメや雑貨の店が連なる街並みは、昔ながらの建築が面白い
北国街道 柳町
自家製酵母を使ったパン店の先駆的な存在である「ルヴァン」の信州上田店
北国街道 柳町
ハード系のパンは量り売りも行う
北国街道 柳町
絹問屋だった蔵造りの建物で営む「手打百藝 おお西」
北国街道 柳町
更科そば1200円など、自家製粉した4種の十割そばを

北国街道の宿場として栄えた江戸時代の趣を色濃く残す。旅籠屋造りや蚕室造りの建物が混在した全長200mの町並みに、上田を代表する味噌蔵や酒蔵が集う。

■北国街道 柳町(ほっこくかいどう やなぎまち)
[TEL]0268-71-6074(信州上田観光協会)
[住所]長野県上田市中央4丁目
[駐車場]各店舗により異なる
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白馬【長野県白馬村】

白馬白馬で唯一、白馬三山を正面に据えるテラス
白馬
「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」に隣接するカフェの白馬限定メニュー

抜ける空に白く輝く峰々。北アルプスを前に清々しさあふれる珈琲タイム。
雪降り積もる山肌を駆け昇るゴンドラに乗って、10分弱。標高1289mの高原で、きりりと引き締まった外気に白い息を弾ませながら木立の道を抜け、絶景地として名高いテラスに到着した。平日の午前中にもかかわらず、客足が絶えない理由は、目を上げれば一目瞭然。白と青の氷で覆われた北アルプスが、高低差2200m、南北にわたって連なり、その偉大な山岳風景はただ目を瞠るより他ない。

ゴンドラへの乗車が必要とはいえ、海外スノーリゾートさながらの堂々とした風景が、これほど易々と手に入ることに驚くばかりだ。少し冷えてきたところで、併設のベーカリーに入り、温かなコーヒーを注文した。店内のカウンターからも、北アルプスを眺めることができ、パンやマフィンが焼ける香りに包まれてひと息をつく。

「次は湯に浸かって眺めようか」独り言ちて目をやると、白く空を突き刺す山脈が眩しく朝陽を跳ね返した。

[アクセス]関越道・上信越道より長野ICへ。R19、県道31号、33号経由で白馬まで1時間。中央道より岡谷JCT経由で長野道安曇野ICへ。北アルプスパノラマロード、R148経由で白馬まで1時間50分。北陸道糸魚川ICよりR148経由で白馬まで1時間
[TEL]0261-85-4210(白馬村観光局インフォメーション)

HAKUBA MOUNTAIN HARBOR【長野県白馬村】

白馬
テラス中央にせり出したデッキに立てば、宙に浮いたような眺望が
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR
大型犬もゴンドラに乗車できるため、犬連れで訪れることも可能
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR
1990年創業のニューヨークのベーカリーが信州に出店。
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR
店内にはテラスに面したカウンターがあり、身体を温めながら絶景が楽しめる。季節限定メニューほか、ここでしか味わえないメニューも
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR
サクサクのプレッツェルクロワッサンに、白馬豚のパストラミをたっぷり挟んだ白馬豚のクロワッサンサンド980円
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR
スコーン各種450円~はテラスに併設した「THE CITY BAKERY」の定番メニュー
HAKUBA MOUNTAIN HARBOR
ブレンドコーヒー450円、カフェラテ530円、白馬ビール800円ほか、ホットチョコレート700円(マシュマロトッピング100円)もある

標高差2200mに及ぶ北アルプスを、山麓から頂上まで一望するテラス。山の中腹にせり出したテラスから山脈を一望する絶景は、2018年秋のオープン以来、年々評価が高まるばかりだ。

[期間]12月18日~2021年3月28日

■HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(ハクバ マウンテン ハーバー)
[TEL]0261-72-2474(白馬観光開発岩岳営業本部)
[住所]長野県北安曇郡白馬村北城12056
[営業時間]8時45分~16時30分 ※繁忙期は早朝・延長営業あり
[定休日]営業期間中なし
[料金]ゴンドラリフト「ノア」往復中学生以上2100円
[駐車場]600台
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白馬姫川温泉 天神の湯【長野県白馬村】

天神の湯
日帰り入浴もできる天神の湯。アメニティも充実

南は五竜岳から北は栂池高原まで、白馬の山並みを一望する特等席。宿泊者専用の湯もあり、夜は闇に白く浮かび上がる北アルプス、朝は荘厳な朝焼けに染まる山肌が眼前に。

■白馬姫川温泉 天神の湯(てんじんのゆ)
[TEL]0261-72-3450
[住所]長野県北安曇郡白馬村北城21582 白馬ハイランドホテル内
[営業時間]日帰り入浴は11時~20時
[定休日]不定
[料金]入浴料中学生以上700円
[駐車場]100台
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HALF NOTE CAFE【長野県白馬村】

HALF NOTE CAFE
玉ねぎ、しめじ、ベーコンたっぷりのピザ900円、ガーデンサラダ500円はお酒のともに
HALF NOTE CAFE
落ち着いた隠れ家のような店。揺れる炎を見ながら寛げる
HALF NOTE CAFE
直前に挽いた豆で、丁寧に淹れたハンドドリップコーヒー。あっさりとした味わいで、酒の後も飲みやすい
HALF NOTE CAFE
珈琲400円ほか、ボトルワイン2000円~やビール600円も揃える。
HALF NOTE CAFE
冬は薪ストーブの火を前にのんびりと。「好きなものに囲まれて、贅沢だよね」とオーナー
HALF NOTE CAFE
洒落たカフェが集う白馬エリアでも人気が高い店。居心地のよい山小屋の外には、冬の森が広がる

オーナー自ら建てた山小屋に、昔懐かしいジャズが流れるカフェ&バー。オリジナルのコーヒーやワインをゆったりと楽しみつつ、静かな夜更けに浸りたい。

■HALF NOTE CAFE(ハーフ ノート カフェ)
[TEL]0261-72-7057
[住所]長野県北安曇郡白馬村みそら野830-67
[営業時間]18時~22時
[定休日]木
[駐車場]6台
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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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