<第6話>東京都豊島区南長崎の肉となすの醤油炒め定食と鳥唐揚げ
定食 さがら

飾り気のない定食屋で、懐かしい美味を楽しむ
第6話では、西武池上線池袋駅の2駅隣、東長崎駅にある定食屋さんが登場。東京都豊島区南長崎の「定食・割烹 さがら」です。
時代と共に変わる仕事の仕方に、脳みそが疲労困憊の五郎。そんな疲れを吹き飛ばそうと探し求めたのは、昔ながらの安くて美味いお店でした。

セット定食のほか、魚系、単品もの、カレー、ラーメンなど、とにかくメニューの種類がたくさん。多すぎる選択肢に迷いに迷った五郎は「肉となすの醤油炒め定食」(900円)と、「鳥唐揚げ」を注文。
本来ランチでは定食メニューの単品提供はやっていないようですが、この日は「今の時間なら大丈夫。」と単品で注文できました。(ランチ時の「鳥唐揚げ」は、「鳥唐揚げ定食」(750円)での提供となります)
シンプルなのに家では絶対に出せない味付けの「肉となすの醤油炒め定食」。たっぷりのお肉と、噛むほどに旨味が滲み出てくるなすは、醤油が香る懐かしい味。白ご飯と一緒に食すとたまらないおいしさ…まさに至福の時間です。

まさにおかず界の人気者ともいえる「鳥唐揚げ」。ジューシーでシンプルな味がたまらない定食屋の唐揚げには、専門店とはまた違う魅力があります。
レモンを絞って一口、マヨネーズをつけて味変、最後にソース。何度食べても新しい美味しさを感じられる唐揚げに、五郎も「懐かしさを武器に、俺の味覚を虜にする。」と唸りながら完食していました。

次に五郎は、締めの麺を注文。あるとついつい頼んでしまう、夏の「冷やし中華」(850円)。このお店のトッピングは、錦糸卵や刻み海苔などの定番に加え、ハムとチャーシューの肉二刀流。思わず胃袋も熱狂してしまう冷やし麺です。
締めの麺まで頼むとは五郎も想定外だったようですが、「お店の居心地の良さと定食の美味しさがそうさせた。」と納得の様子でした。
[住所]東京都豊島区南長崎5-18-2
[営業時間]11時30分~14時、18時〜22時
[定休日]日
[アクセス]西武電鉄 東長崎駅より徒歩3分
※通常ランチタイムの単品メニューは販売しておりません
※予約は受け付けておりません
※品切れの際はご容赦いただきますようお願いいたします。
<第7話>東京都葛飾区新小岩の貴州家庭式回鍋肉と干し納豆の火鍋
貴州火鍋

熱くて、辛くて、美味い!本場貴州料理で食欲を燃やそう
第7話で五郎が訪れたのは、東京都葛飾区新小岩にある「貴州火鍋」。暑い時期にもうひと汗かこうじゃないかと意気込み店内に入ります。
メニューを開くと、貴州料理についての説明が。貴州料理の特徴は、発酵による旨み、酸味、多様な種類の唐辛子を使い分けていることなんだとか。そして貴州の唐辛子調味料の種類説明がずらり。こんなにもあるのか!と五郎は驚きを隠せません。
「糟椒辣(ずぁおらーじゃお)=生の唐辛子をすりつぶし、にんにくと生姜で発酵させた調味料。辛味は控えめ」などそれぞれの特徴が書いてあります。

まず注文したのは、「シェフお任せ貴州の前菜三種盛り(ハーフ)」(1848円)。1品サービスしてもらい、テーブルには4品の前菜が並びます。写真左上から時計回りに、「コールラビと燻製肉炒め」、「鶏肉の糟椒辣煮込み」、「コンニャクの和物」、「発酵らっきょうと水納豆の和え物」。
まずは「発酵らっきょうと水納豆の和え物」を一口。しゃっきりさっぱりでお口直しにもぴったり。
「コールラビと燻製肉炒め」は、燻製した肉と野菜を炒めたもの。切り干し大根のように歯応えのあるコールラビは、噛めば噛むほど旨味を感じます。

貴州を代表する唐辛子を鶏に練りこんだ「鶏肉の糟椒辣煮込み」は、じんわり汗をかく辛さ。五郎はライスの上に乗せて、烏龍茶を挟みながらこの辛美味さを楽しんでいました。
「こんにゃくの和物」は、ほっこりとするピリ辛おかず。五郎曰く“貴州のお袋味”だそう。

次の一品「厚揚げの回鍋肉(貴州家庭式)」(1518円)を食べ始めます。
一口食べた瞬間、『この味、かなり好き。』と唸る五郎。辛みそで甘みが引き立てられた豚と厚揚げが絶妙な旨さ。辛豚と白米の相性が最強だ、と箸を伸ばす手が止まりません。


そして最後は、メインの「干し納豆の火鍋」(3850円)。野菜盛り、豚肉と干し納豆、つけタレのセットで、火鍋の味のキーマンともいえるつけタレにも納豆が入っています。
お肉はそのまま食べても、鍋に入れてもOK。適度な辛さを納豆が包み込み、熱い、辛い、でも美味いというループにはまっていきます。四川料理とはまた質の違う辛さなのは、“発酵がポイントなのでは?”と五郎は分析。
サービスの「豆乳」で口の中を火消ししながらも、どんどん貴州料理の魅力にハマっていく五郎でした。
[住所]東京都葛飾区新小岩1-55-1
[営業時間]17時~23時30分
[定休日]日
[アクセス]JR 新小岩駅より徒歩10分
※現在臨時休業中。再開は公式Instagram、Facebook、Twitterをご覧ください
<第8話>群馬県高崎市のおむすびと鮎の塩焼き
おむすび処 えんむすび

(C)テレビ東京

定番から変わり具材まで、おにぎりの偉大さを知る
第8話で登場したのは、群馬県高崎市にある「おむすび処 えんむすび」。店内は、テーブル席が1卓と、他は全てカウンター席です。
壁に掛けられた木札のメニューと、できたおにぎりを寿司下駄のような板にのせて提供するスタイルはまるでお寿司屋さんのよう。
木札に書かれたメニューは、全ておにぎりの具材。さけやたらこの定番から漬物に佃煮、こはだなんて寿司ネタのような具材もあり、バラエティ豊かな40種類のラインナップが勢揃いしています。
これまでお店に来たお客さんの中で、一番多くおにぎりを食べた人の数はなんと40個全種類だそう。そんな隣の席のお客さんと店主の会話を聞きながら、五郎は楽しそうにメニューを選んでいきます。

まず五郎が注文した<おにぎり第一弾>は、「うに」、「いか明太」、「ねぎ味噌」。具材がしっかり見えるように海苔が巻かれたおにぎりたちが並んで出てきました。
中身がぎゅっと詰まった「うに」のおにぎりに、『しっかりウニってる〜!』と驚く五郎。
お寿司のいかとは違った食感が楽しめる「いか明太」に、しっかりとした味付けの「ねぎ味噌」。五郎は『おにぎりの流れに奥行きが生まれた。』と大絶賛しながら、満足げに完食します。

おにぎり以外に注文したのは、一品料理の「鮎の塩焼き」、「大海老のにんにく炒め」、「なめこ汁」。「鮎の塩焼き」は、背びれを取ってそのままかぶりつきます。川魚の塩っけと独特の香ばしさが絶品で、思わず頬張りすぎて落としそうになる五郎。
『握り飯、汁、魚、こういうのがいいんですよ。』と、”島国の原風景”ともいえる日本の味を、しみじみと味わいます。

<おにぎり第二弾>は、「かずのこ」、「しょうが」、「あなご」。
パリパリ・プチプチの嬉しい食感を堪能できる「かずのこ」に、ちょっぴり刺激的で辛口な「しょうが」、甘しょっぱいタレが『酢飯より白飯の方が合うかも。』と五郎絶賛の「あなご」。それぞれの魅力をダイレクトに味わえるおにぎりをどんどん頬張ります。
ここで、店主と隣のお客さんが一番人気の具材を当てようとしている会話に、『マグロの漬け、鮭、たらこ。』と参戦する五郎。しかし、それを注文だと間違えられてしまい、そのまま食べることになります。
思わぬ形で食すことになった<おにぎり第三弾>。安定感のある「さけ」、間違いなしの「たらこ」、抜群のつかり具合で、づけ丼よりも米との結びつきを感じる「まぐろ<づけ>」。3つとも外れなしで大満足の五郎。

最後に、<おにぎり第四弾>「山椒」と「川のり<四万十川>」を注文。ピリッとしびれを感じる粒山椒は大人の味。その後に食べる「川のり」の甘さを引き立てます。ちなみに、このお店で一番人気の具材は、この「川のり」だったようです。
『葉唐辛子に山ごぼう、まだまだ食べたい具がいっぱいあるな。また食べたい具もあるし、これは長いご縁になりそうだ。』と楽しげに呟いて帰る五郎でした。
[住所]群馬県高崎市本町33
[営業時間]18時~26時
[定休日]無休
[アクセス]JR 信越本線北高崎駅より徒歩14分
※2021年8月中は臨時休業しております
※ご予約のお電話などは17時以降にお願い致します
※おにぎりの具材は当日の仕入れ状況により用意できないものもございますので、予めご了承ください
高橋 夏実
マルチディレクター/エディター兼ライター。HOT PEPPER Beautyの編集者を経て独立。さまざまな雑誌・webにて、企画、編集、執筆、動画ディレクター等の業務に携わる。ジャンルは芸能インビュー、美容コスメ、ヘア、グルメ、恋愛、旅と幅広く担当。2023年より、別事業として個人編集プロダクション『TEAM TAKAHASHI』の代表、高タンパクメニューのケータリングや出店をする情報発信キッチンカー『娯楽たんぱく』のプレス兼店長を勤める。Instagram:@spacy72.store(https://www.instagram.com/spacy72.store/)