一度は訪れてみたい世界の絶景の一つに挙げられている南米・ボリビアの「ウユニ塩湖」。鏡のような水面に空が映りこむ幻想的な風景が魅力のスポットですが、実は日本にもまるで「ウユニ塩湖」のような写真が撮れる場所があるんです。
風がなく波の静かな日であることなど、一定の条件が揃えば、天空に浮かんでいるような神秘的な絶景写真が撮れるスポットを案内します。リフレクション絶景の撮り方のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【秋田県・男鹿市】鵜ノ崎海岸
ジオスポットならではのダイナミックな風景も見どころ

鵜ノ崎(うのさき)海岸は、男鹿半島南部に位置する1.5kmの海岸線です。穏やかな天気の時に見られる鏡のような水面に反射した風景から「秋田のウユニ塩湖」とも呼ばれ、映えスポットとして近年SNSなどでも話題となっています。
約1000万年前の海底にあった地層が隆起し、波の侵食を受けて柔らかい地層が削られ硬い地層が残りました。そのため、環状に広がる「鬼の洗濯板」と呼ばれる磯の地形や円球状の小豆岩(あずきいわ)など、不思議な風景が見られるジオスポットでもあります。
無数の奇岩が広がる磯場に水鏡が現れる瞬間は、鵜ノ崎海岸ならではのダイナミックな景色。空だけでなく岩肌までも水面に映り込み、まるで異世界に迷い込んだような一枚が撮れそうです。
秋田県男鹿市船川港台島鵜ノ崎
男鹿駅より「門前駐車場行き」バス20分、「水産振興センター前」より徒歩1分/秋田自動車道昭和男鹿半島ICより30分
あり(無料)
「鵜ノ崎海岸」の詳細はこちら
(画像提供:男鹿市役所)
【茨城県・大洗町】大洗サンビーチ
国内有数の遠浅ビーチだから初心者でも反射が撮影しやすい

大洗サンビーチでは、満潮から干潮へ向かう引き潮の時間帯に、浜辺を覆う海水が鏡のように空を映し出すリフレクション絶景が見られます。国内でも有数の遠浅ビーチなので、初心者でも撮影しやすいスポットです。
撮影のポイントは、風のない日の満潮から3時間後、潮の引いている時に人混みを避け、なるべく低い位置から被写体を狙うこと。すると砂浜が鏡のようになり、人物が浮いているような写真になります。
幻想的な写真を撮りやすいマジックアワーや大潮の日など、撮影可能日は「大洗観光navi」で案内しているので、参考にしましょう。
都心から電車で約2時間というアクセスの良さも、大洗サンビーチの魅力のひとつ。思い立ったら日帰りで幻想的な絶景を見に出かけられます。
茨城県東茨城郡大洗町大貫町地先
大洗駅より大洗町内循環バス「海遊号」大洗サンビーチルートで10分、「サンビーチ海岸」よりすぐ/東水戸道路水戸大洗ICより14分
あり(施設により有料)
「大洗サンビーチ」の詳細はこちら
(画像提供:大洗町役場商工観光課)
【和歌山県・田辺市】天神崎
大きな水鏡ができる「大鼻」が絶好の撮影ポイント

田辺湾の北側に突き出た岬で、干潮時など条件がそろうと、水面に空が映り込み、まるで鏡のような幻想的な景色が広がります。
空と海、太陽など壮大な自然が海に映る絶景を撮影するなら、雨風がなく、潮位が140〜150cm程度の引き潮時を狙うのがおすすめ。
田辺観光協会HPには、撮影に適した条件が揃う可能性のある日が「おすすめカレンダー」に掲載されています。
潮が引いた岩磯に残った海水に空や雲が映り込み、まるで海と空がひとつにつながったような幻想的な風景が広がるのも、天神崎ならではの魅力です。
その神秘的な景観から「和歌山のウユニ塩湖」とも呼ばれ、近年はSNS映えするスポットとしても注目を集めています。
(画像提供:田辺市観光振興課)
【香川県・三豊市】父母ヶ浜海水浴場
地元民により守られている約1kmの絶景ビーチ

父母ヶ浜(ちちぶがはま)は、瀬戸内海に面した穏やかな約1kmのロングビーチ。地元の方々の清掃活動などで美しい海岸が守られています。
潮が引いた干潮時には、リフレクション絶景が撮れることも話題になり、国内外から多くの人が訪れるスポットです。
「日本の夕陽百選」に選ばれたこともあり、夕景の美しさにも定評があります。オレンジから茜、薄暮へと移り変わる空と海のグラデーションは息をのむ美しさ。
三豊市観光交流局のHPで、「絶景の見頃カレンダー」を公開しているので参考にしてくださいね。
香川県三豊市仁尾町仁尾乙273-1
詫間駅よりコミュニティバス(日祝運休)で20分/高松自動車道三豊鳥坂IC、さぬき豊中ICより20分
あり(繁忙期のみ一部有料)
「父母ヶ浜海水浴場」の詳細はこちら
(画像提供:一般社団法人三豊市観光交流局)
【福岡県・福津市】かがみの海
撮影のベストタイミングまで海沿いのカフェでひと休み

かがみの海は、福岡県・福津市の福間海岸、宮地浜、津屋崎海岸と3kmにわたる遠浅で白砂の海岸線に現れるリフレクション絶景です。
リフレクションが見られるのは、潮の満ち引きが大きくなる大潮から中潮の時期。その中でも干潮の時間帯が狙い目です。風や波の状況によって変化するため、干潮時刻の1時間くらい前から、反射している場所を探しながら散策するのがおすすめ。
かがみの海が現れるエリアには、海沿いにカフェが多く並んでいるので、一息つきながらベストなタイミングを待つのもいいですね。
かがみの海のHPでは、予想潮位表で見頃がチェックできるほか、撮影ポイントも紹介されています。
福岡県福津市福間海岸、宮地浜、津屋崎海岸
福間駅より西鉄「津屋崎橋」行きバス6分、「福間海岸」より徒歩1分/九州縦貫自動車道古賀ICより20分
あり(無料)
「かがみの海」の詳細はこちら
(画像提供:一般社団法人 ひかりのみちDMO福津)
【大分県・豊後高田市】真玉海岸
干潟が描くゆるやかな曲線もアーティスティック

真玉(またま)海岸は、大分県の国東半島西部、海沿いに約1.5km続く海岸です。
干潮時には潮だまりがゆるやかな曲線を描き、夕暮れ時には紅の空を映すダイナミックな美しさとなることから「日本の夕陽百選」の一つとなっています。
無風の日なら、曲線を描く潮だまりを活かしてアートのようなリフレクション写真の撮影も可能です。
海岸沿いのレストランなどを備えた複合施設「真玉海岸恋叶 ゆうひテラス」の店頭で、潮の満ち引きの情報を提供するほか、「豊後高田市公式観光サイト」では、日の入り時間と潮の周期がわかる「夕陽ごよみ」を公開しています。
【鹿児島県・南さつま市】吹上浜(吹上浜展望台)
約50km続く砂浜がスケール感ある風景を織り成す

鹿児島県いちき串木野市から日置市、南さつま市まで続く吹上浜は、白砂と黒松が織りなす白砂青松の景色が美しく、「日本の渚百選」の一つになっています。
約50kmもの砂浜と遠浅のビーチは、風がない干潮時に地平線の彼方まで続くような美しい鏡面風景に。スケール感のある風景の中で、フォトジェニックな一枚を収められます。
吹上浜からサイクリングロードや運動広場、キャンプ場などを備えた総合レジャー施設「吹上浜海浜公園」へと向かう途中の「吹上浜展望台」で、広大な砂丘を見渡すのも爽快です。
(画像提供:一般社団法人南さつま市観光協会)
リフレクション絶景の写真を撮るポイント
ポイント(1)風のないタイミングで撮ろう
波が穏やかな日でも、風があると水面は波立って反射が消えてしまいます。風のない日を選んで出かけるか、早朝や夕方など、風が穏やかになる時間帯を狙うのがおすすめです。
また、シャッタースピードが調節できるカメラなら、三脚に固定し20〜30秒のシャッタースピードで撮影すると波の乱れが映るのを抑えられますよ。
ポイント(2)引き潮時間を狙おう
リフレクション絶景が現れるのは、干潮時にできる潮だまりや砂浜にできる薄い海水の層です。
満潮と干潮は約12時間の周期で繰り返していますが、満潮時には波や潮のうねりの影響で水面が揺らぎやすいため、リフレクションになりにくいです。出かける前に目的地の干潮時間を調べ、その1〜2時間前の到着を目指しましょう。
ポイント(3)カメラの位置を低くする
低い位置から撮影すると、まるでその場に立っているような臨場感のある一枚になります。水面ギリギリにカメラを構えるか、スマホなら、逆さまにして撮影するのもいいですね。
水面と空の境界線を画面の中央からやや下に置くと、本物の空と水面に反射した空が上下対称になり、どちらが本物か分からなくなるほどの一枚に。人物を写す場合も、画面の中に小さく配置することで、鏡のような世界の広がりがより強調されます。
まとめ
日本でも撮影できるリフレクション絶景。特に海辺での撮影は、押し寄せる波とは違った静謐な美しさが発見できるはずです。条件の合う日や時間帯を選んで、幻想的な風景を撮影しに出かけませんか。
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※この記事は2026年8月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
中林 貴美子
旅のライター歴=じゃらんライター歴20余年。2人の子どもを育てつつ、西へ東へ取材行脚の日々。観光地と観光地のはざまにあるのどかな里山風景やそこで暮らす地元の人との触れあいが好き。食いしん坊が幸いしてご当地グルメや道の駅グルメ関連も多数。















