深さ200m以深に生息する深海生物たち。ユニークな姿で謎めいた生態に興味を惹かれる人も多いのでは?
世界的にも珍しい深海生物が主役の施設から、全国的に有名な人気水族館にも深海の生き物がズラリと勢ぞろい!今回は深海生物ファンや気になる人に向けた、おすすめの水族館を紹介します。
【静岡県】沼津港深海水族館~シーラカンス・ミュージアム~
希少な冷凍のシーラカンスは圧巻!深海がテーマの水族館


「沼津港深海水族館」は深海に特化した珍しい水族館。日本一深い駿河湾や世界各地の深海生物など常時100種以上が展示され、中でも見どころは“生きる化石”として有名な「シーラカンス」です。世界的に貴重な冷凍標本2体と剥製3体を間近で観賞可能。
青黒い巨大な体は圧倒的な存在感を放ち、生物の進化の歴史を知る上で重要な資料と言えます。冷凍保存された「シーラカンス」は、−20℃の特殊な冷凍設備で捕獲された状態のままで展示されています。ワシントン条約の捕獲規制により、世界で唯一、冷凍の「シーラカンス」の展示が行われています。

「浅い海・深い海」「ヘンテコな生き物」「深海のプラネタリウム」など館内各所で様々な深海生物に出会えます。希少種も数多く展示され、少し変わった姿から習性、特技が間近で見られるのもポイントです。
055-954-0606(10時~18時)
静岡県沼津市千本港町83
10時~18時(最終受付17時30分)※夏期、冬期、繁忙期など変更の場合あり
なし※1月メンテナンス休業あり
【入館料】高校生以上1800円、小・中学生900円、4歳以上400円
【車】東名高速道沼津ICより30分
なし(近隣の有料駐車場を利用)
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【三重県】鳥羽水族館
海の底で暮らす“へんな生きもの”が多数!

飼育数1200種類を誇る「鳥羽水族館」は、日本で唯一ジュゴンに会える水族館としても知られています。館内2Fのエリア「へんな生きもの研究所」などで深海生物の生体や模型を展示されています。
深海生物のエリアは大人も子どももワクワクするような研究所風の空間。世界最大のダンゴムシの仲間と言われる「ダイオウグソクムシ」、皮膚から大量の粘液を出す「ヌタウナギ」など、思わず「なにこれ?」と言ってしまうような不思議な生物がズラリと並んでいます。他にも「伊勢志摩の海・日本の海」エリアで深海に生息する「タカアシガニ」を見られます。


館内にはショップがあり、お土産選びもバッチリです。
0599-25-2555
三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
9時~17時(最終受付16時)【7月20日~8月31日】8時30分~17時30分(最終受付16時30分)※都合により変更の可能性あり
なし
【入館料】大人2800円、小・中学生1600円、3歳以上800円
【電車】JR近鉄鳥羽駅より徒歩10分 【車】伊勢自動車道伊勢ICより15分
500台(1日1回800円)※利用時間は9時~17時30分【7月20日~8月31日】8時30分~18時
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【愛知県】名古屋港水族館
世界の海の生き物と共に、謎めいた深海生物の生態を知ろう!

約500種5万5000点の海洋生物を展示する「名古屋港水族館」。悠久な生命進化の歴史の中で、水中生活に適応していったクジラの仲間について学べる北館、日本から南極までを旅するように各水域の水生生物を展示する南館など、館内各所で世界中の海の生き物が観察できます。
南館1・2F「深海ギャラリー」で深海生物の生体や標本が観賞できます。タカアシガニやオオグソクムシをはじめ、トラ柄の皮膚を持つトラザメ、鮮やかなアカイサキなどが勢ぞろい!未だ謎に包まれた生き物の不思議な姿をじっくりと見てみましょう。

エリアの一角にはかつて使用された古い潜水服が置かれており、これが密かな名物。不気味な見た目ですが、“怖いもの見たさ”で好奇心を刺激する不思議な魅力があります。

約3万5000匹のマイワシの大群泳が見られる黒潮大水槽をはじめ、日本では2カ所でしか出会うことができないエンペラーペンギンのほか、ヒトデやウニなどに直接触れられるタッチタンク(※現在は不定期開催)など見どころが満載です!
052-654-7080
愛知県名古屋市港区港町1-3
9時30分~17時30分(最終受付16時30分)※時期により変更あり
月(祝日の場合は開館)※GW、7~9月、年末年始、春休み期間は休みなし、冬期はメンテナンス休館あり
【入館料】大人・高校生2030円、小・中学生1010円、幼児500円
【電車】名古屋市営地下鉄 名古屋港駅より徒歩5分 【車】名古屋高速道港明ICより10分
約1200台(30分100円※24時間まで上限1000円)
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【大阪府】海遊館
海底を歩く巨大生物も見もの!太平洋に生息する魚を間近で観賞


“日本の森”から世界の各所の海へと続き、さらに太平洋を表現したエリアへと続く、壮大なスケールで“環太平洋への旅”を提案する「海遊館」。
深海エリアには約20種200点以上の深海生物が、水量約120tの水槽で展示されています。中でも目玉の生き物は世界最大のカニ「タカアシガニ」。その大きさにもびっくりさせられますが、季節によっては繁殖や脱皮など貴重な姿を見られることにも驚きです。ほかにも、希少種の「ヒゲツノザメ」や「ゾウギンザメ」などを飼育。鮮やかな見た目、ユニークな姿で来館者を楽しませてくれます。

人気のジンベエザメが泳ぐ「太平洋」のほか、「南極大陸」「パナマ湾」といった水槽があり、各エリアの生き物の生態と地域の特徴まで学べるのが魅力です。
06-6576-5501(海遊館インフォメーション)
大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
10時~20時(最終受付19時)※季節によって異なる、公式HPを要確認
なし(1月に年2日休館あり)
【入館料】大人(高校生、16歳以上)2700円、小・中学生1400円、3歳以上700円
【電車】大阪メトロ大阪港駅より徒歩5分 【車】阪神高速道京橋ICより50分
約1000台(30分200円最大料金1200円、土・日・祝・特定日30分250円最大料金2000円)、利用時間8時~23時(出庫24時まで)
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【福島県】アクアマリンふくしま
深海生物の生きた姿が見られる。神秘の深海世界を体感!


福島近海に生息する海洋生物をはじめ、熱帯魚やアザラシといったおよそ800種類の生き物を展示する「アクアマリンふくしま」。魚釣りやバックヤードツアー、世界最大級のタッチプールなど観賞だけでなく、体験を通して魚への興味や知識を深めることができる東北最大規模の施設です。
同館でみられる深海生物は約60種類。オホーツク海に生息する色鮮やかでユニークな生物などを展示する本館2階「親潮アイスボックス」では、北海道周辺などに生息する「アバチャン」、同館で発見された新種のエビ「ラウスツノナガモエビ」「ダイオウキジンエビ」など、生きた姿はほぼ見られないという貴重な深海生物に出会えます。

本館2階「ふくしまの海~大陸棚への道~」でも深海生物を見ることができます。福島県浜通りからつながる大陸棚にスポットを当てたコーナーで、サンマなどの身近な魚に加えて「オナガカスベ」「ザラカスベ」といった希少種と様々な深海生物も観賞できますよ。
0246-73-2525
福島県いわき市小名浜字辰巳町50
9時~17時30分(最終受付16時30分)【冬季※12月1日~3月20日】9時~17時(最終受付16時)
なし
【入館料】大人1850円、小学生~高校生900円、未就学児無料
【車】常磐自動車道いわき湯本ICより20分
1500台※共用駐車場(無料)
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【沖縄県】沖縄美ら海水族館
沖縄の深海を再現した世界。ドキドキの深海探検に出かけよう


約740種1万点の魚を展示する「沖縄美ら海水族館」。「黒潮の海」をはじめ、館内に75の水槽を備える世界最大級の水族館です。魚類最大の「ジンベエザメ」や飼育実績世界一の「マンタ」の展示など魅力満載の同館ですが、1階「深海への旅」エリアで観賞できる神秘の深海世界にも注目です!

「沖縄美ら海水族館」では深海生物だけでも約150種が展示されています。沖縄周辺の水深200m以深で採取された「シマハタ」「ハマダイ」など、普段は見ることができない貴重な生物ばかり。「ミツクリザメ」や「ダイオウイカ」の標本も迫力満点!

来館中は公式「美ら海アプリ」を使ってみるのもおすすめです。「案内モード」機能で各水槽の紹介を自動で表示してくれるなど、タイムリーな情報をゲットしながら、魚の知識をより深めることができますよ。
0980-48-3748
沖縄県国頭郡本部町石川424
8時30分~18時30分(入館締切17時30分)※繁忙期は公式HPを要確認
公式HPを要確認
【入館料】大人2180円、高校生1440円、小・中学生710円、6歳未満無料
【車】沖縄自動車道許田ICより約50分
1900台(無料)
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【宮城県】仙台うみの杜水族館
深海魚の生態や味まで分かる!? みんなの「なぜ」に迫る深海ラボ

「仙台うみの杜水族館」は、“海と人、水と人との、新しい「つながり」をうみだす水族館”がコンセプト。三陸の海を再現した大水槽をはじめ、約100基もの水槽を有する東北最大級の水族館です。
館内1Fの「深海ラボ」は飼育員と同じ目線に立ち、深海の謎を考える展示エリアです。こちらでは深海生物の標本や生体を公開。水槽の裏側などバックヤードをオープンにすることで、「どのように飼育しているのか?」が見て分かる工夫もあります。

深海魚の中でもブサイクさで知られる「ニュウドウカジカ」、ぶよぶよと鈍い(=どんこ)ことからその名が付いた「アカドンコ」など、ユニークな生き物たちに出会えます。世界で5番目の確認となる「キタチョウチンアンコウ」をはじめとする希少な生物標本も必見ですよ。

中でも「深海ラボ」で見られる動画コンテンツ「深海生物クッキング」が話題。市場に流通しない深海生物の利用価値を創出することをテーマに、生物ライター・平坂さんと飼育員がタッグを組み、独自のレシピを紹介。魚の裁き方から気になる味まで詳しく教えてくれますよ。
深海生物以外にも、日本だけでなく世界中の個性的な生き物の展示を実施。大迫力の「イルカ」「アシカ」のパフォーマンスに加え、動物とのふれあいも楽しめるなどエンターテインメント性の高さも魅力です。
022-355-2222
宮城県仙台市宮城野区中野4-6
9時~17時(最終受付17時30分)※時期により異なる
なし
【入館料】大人2400円、65歳以上1800円、中・高校生1700円、小学生1200円、4歳~未就学児700円
【車】東北道仙台港ICより5分
800台(無料)
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【神奈川県】新江ノ島水族館
深海生物の長期飼育を行う。世界レベルの研究を鑑賞できる“ラボ空間”へ

約600種2万6000点の水生生物を展示する「新江ノ島水族館」。水槽の魚や標本を見るだけでなく、ショーやスタッフによる解説、体験などを通して生き物や海、その周辺環境について遊びながら学べるのが魅力です。

見どころ満載の同館ですが、深海生物の展示エリアも必見です。「深海1」ではJAMSTEC(ジャムステック=国立研究開発法人海洋研究開発機構)と共同で行う日本初の深海生物の長期飼育の研究が行われています。
湧水域や熱水噴出域など、深海生物の飼育を目的に作られた「化学合成生態系水槽」はリアルな深海世界が再現されています。10種以上の生物や「リュウグウノツカイ」などの標本が鑑賞可能。パネルで分かりやすく解説されていて、深海研究の最前線を知ることができます。

目の前に広がる相模湾を再現し、約8000匹のイワシの大群泳が見られる相模湾大水槽は迫力満点!さらに江の島や富士山をバックに披露するイルカショーも人気です。
0466-29-9960
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
9時~17時(最終受付16時)※時期により異なる、公式HPを要確認
なし※施設点検などで臨時休館あり
【入場料】大人2500円、高校生1700円、小・中学生1200円、3歳以上800円
【電車】小田急電鉄 片瀬江ノ島駅より徒歩3分、江ノ島電鉄 江ノ島駅・湘南モノレール 湘南江の島駅より徒歩10分 【車】東名高速厚木ICより35分
なし※近隣の有料駐車場を利用
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【福岡県】マリンワールド海の中道
九州の深海も不思議がいっぱい!希少生物たちとの出会いに感動


“九州の海”をテーマにした「マリンワールド海の中道」は、荒波が打ち寄せる「玄界灘水槽」や巨大なシロワニなどが泳ぐ「外洋大水槽」をはじめ、ダイナミックな展示が魅力です。
1階「九州の深海」ゾーンに4基の水槽を備え、27種90点の深海生物の生体を展示。また深海生物の標本も観賞でき、その数は68種84点!「メガマウスザメ」「リュウグウノツカイ」といった巨大生物の標本もあり、大迫力の空間が広がります。


イルカとアシカのショー、エサやり体験「パクパクアザラシ」といった、毎日開催される体験メニューも要チェックです。
092-603-0400
福岡県福岡市東区西戸崎18-28
9時30分~17時30分(最終受付16時30分)【夏休み】9時30分~21時※時期により変更あり
2月第1月と翌日の2日間
【入館料】大人・大学生・専門学生・高校生2500円、65歳以上2200円、小・中学生1200円、3歳~小学生未満700円
【電車】JR 海ノ中道駅より徒歩8分 【車】福岡都市高速アイランドシティ出入口より15分
400台(1日530円)
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【富山県】ほたるいかミュージアム
幻想的な光を放つホタルイカの不思議な生態を学ぼう


ホタルイカの生態や近海の富山湾の神秘が学べる「ほたるいかミュージアム」。多くの謎を秘めた深海生物「ホタルイカ」の不思議な発光のメカニズムや生態について映像、パネル、CG作品などを通して楽しく学べるのが魅力です。また2023年4月には「VRホタルイカ」を新たに設置。最新のVR機器を駆使し、リアルな深海の世界に潜りホタルイカの発光の謎に迫っています。
ライブシアターでは毎日上演される「ホタルイカの発光ショー」(3月下旬~5月下旬)が目玉コンテンツ。青白く光る様子を間近で観賞すれば、幻想的な姿にうっとり癒されます。6月~3月中旬は発光性プランクトン「龍宮ホタル」によるショーを実施予定です。


タッチプールが設置された「深海不思議の泉」には水温5℃の海洋深層水が用意され、3月下旬~5月下旬は「ホタルイカ」、6月~3月中旬は「トヤマエビ」などの深海生物が展示されています。希少な生物を見て触れられると人気の体験スポットで、子どもたちも興味津々です!
076-476-9300
富山県滑川市中川原410
9時~17時(最終受付16時30分)
【2023年3月18日~5月31日】なし【2023年6月1日~2024年3月19日】火(祝日の場合は翌日)、1月最終月曜から3日間、年末年始
【入館料】【2023年3月18日~5月31日】大人820円、子ども410円 【2023年6月1日~3月19日】大人620円、子ども310円
【電車】富山地方鉄道 滑川駅より徒歩8分 【車】北陸自動車道滑川ICより10分
160台(無料)
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まとめ
全国の水族館の中でも、深海生物の展示が楽しめる施設を紹介しました。迫力満載の巨大生物など海上では滅多に見られない生物との出会いは、大人も子どもも思い出に残る貴重な体験です。
今度の休日は各地の水族館へのお出かけを計画してみては?
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※この記事は2023年6月12日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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GAKU(J.9)
株式会社J.9(ジェイ.キュー)所属のライター。福岡・東京を拠点に観光情報誌、情報WEBサイトで日本各地のグルメ、イベント情報などを日々発信しています。Twitterで食べたい!行きたい!情報を随時更新中。 @GakuKael(https://twitter.com/GakuKael)、株式会社J.9( http://j9-fukuoka.com/about/)