沖縄には古くから、「パワースポット(別名:気場)」と呼ばれる神聖な場所がいくつもあります。五穀豊穣や無病息災を祈願できる聖地や神社、“やんばる”の豊かな自然や信仰に満ちた絶景スポットもおすすめです。
この記事では、沖縄に住む地元ライターが、定番の名所から地元で親しまれるローカルな場所まで幅広く紹介します。
沖縄のパワースポットってどんなところ?
美しい絶景を楽しめるだけでなく、様々なご利益があるといわれる沖縄のパワースポット。どの場所も「大地のエネルギーが集まる場所」や「昔から大切にされてきた場所」として、古くから地元の人々に大切に守られてきました。
現在でも“ユタ”と呼ばれる祈祷師が定期的に祈りを捧げ、「何も持ち帰ってはいけない」「中に入ってはいけない」とされる場所も少なくありません。訪れる際は、神聖な静けさを感じながら、ルールを守って過ごしましょう。施設によっては注意書きの看板が設置されていますので、必ず確認してマナーを守って過ごしてくださいね。
ここからは、地元ライターおすすめのパワースポットを紹介します。
【国頭村】アスムイハイクス
「生まれ変わりの石」で過去の悪い運気をリセット

本島の北部に広がる“やんばる”と呼ばれるエリアに位置する「アスムイハイクス」。2億5千万年の歳月をかけて生まれた山の景観に魅了され、沖縄の大自然を満喫できるスポットです。

神が最初に創った大地として伝わる「アスムイ」。この森の神話や信仰を語る音声ガイドを聴きながら散策可能で、目の前に広がる自然の美を感じつつ、歴史や文化への理解を深められますよ。
3回くぐると生まれ変わるといわれている「生まれ変わりの石」で、良くない過去をリセットして、運気を好転できるかも。訪れた際はぜひ試してみてください。
沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
9時30分~17時30分(最終受付16時)
なし
【15歳以上】2500円【6歳~14歳】1000円【5歳以下】無料
沖縄自動車道許田ICより約60分
あり(無料)
「アスムイハイクス」の詳細はこちら
「アスムイハイクス」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:株式会社南都)
【名護市】轟の滝
亜熱帯の森で、圧巻の水しぶきを浴びながら癒やしの森林浴

本島北部の亜熱帯の森“やんばる”にある美しいスポットです。高さ28m、幅6mと沖縄屈指の大きさの雄大な一枚岩から落ちる水量が多い滝は迫力満点。大自然の力強いエネルギーを感じられます。

水が岩に激しくぶつかる“轟音(ごうおん)”に由来し、「轟の滝」と名付けられたといわれています。この地域は他では見られない珍しい動植物も多く生息しており、自然観察や森林浴にもおすすめです。遊歩道が整備されているので、ハイキングを楽しむこともできますよ。
沖縄県名護市数久田594
9時~18時
年末年始
【大学生以上】200円【小学~高校生】100円【小学生未満】無料
沖縄自動車道許田ICより約10分
あり(無料)
「轟の滝」の詳細はこちら
「轟の滝」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:名護博物館)
【うるま市】果報バンタ
別名“幸せ岬”。心も身体も浄化されそうな絶景ポイント

果報(かふう)とは沖縄の言葉で「幸せ」、バンタとは「崖」を意味しており、別名“幸せ岬”と呼ばれる海を一望するスポットで、本島から海中道路でアクセス可能な宮城島に立地します。
眼下の「ぬちの浜」は、陸からはアクセスできない秘境のプライベートビーチが広がります。人が立ち入らない場所だけあって、満月の夜にはウミガメが産卵に訪れるそう。約70mもある崖の上から見渡す、澄み切ったエメラルドグリーンの美しい海と心地よい風に癒やされます。

同じ敷地内にある塩工場「ぬちまーす」では、宮城島の綺麗な海水から作られる塩について学び、実際に味わうことも可能です。無料のガイド付きで見学できるので、「果報バンタ」と併せて楽しめますよ。
※塩工場「ぬちまーす」見学は9時~17時30分(無料ガイド案内9時~16時30分、所要時間10分~15分)
沖縄県うるま市与那城宮城2768
9時~17時30分※敷地内散策は9時~17時30分(所要時間約15分)、最終受付(無料ガイド案内)16時30分
なし
無料
沖縄自動車道沖縄北ICより約50分
あり(無料)
「果報バンタ」の詳細はこちら
「果報バンタ」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:ぬちまーす観光製塩ファクトリー)
【うるま市】アマミチューの墓・シルミチュー
琉球を創ったとされる神様のお墓。子宝や子孫繁栄のパワースポット

沖縄には天地の始まりを伝える開闢(かいびゃく)伝説があります。本島から海中道路を渡って行く離島・浜比嘉島は琉球の起源の地ともいわれ、琉球の地を創ったとされるアマミチューの神様が祀られています。
「アマジン」という小島にある「アマミチューの墓」は、比嘉集落のノロ(神を拝む人)が中心となって、五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈願する年頭拝みが行われる神聖な場所。

「シルミチューの拝所(うがんじゅ)」は神様によって創られた場所だと伝えられています。毎年旧暦1月1日の年頭拝みには、比嘉自治会が中心となって比嘉集落のノロと地域住民が豊穣・無病息災・子孫繁栄を祈願し、三味線と踊りを奉納します。
洞窟の中の鍾乳石は、子宝が授かる霊石として知られ、子授けの信仰が行われています。島の人にとっても大切な場所ですので、訪れる際はマナーを守ってくださいね。
沖縄県中頭郡勝連町比嘉105
散策自由
なし
無料
沖縄自動車道北中城ICより約30分
あり(無料)
「アマミチューの墓・シルミチュー」の詳細はこちら
「アマミチューの墓」の口コミ・周辺情報はこちら
「シルミチュー」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:比嘉自治会)
【中城村】中城城跡
琉球石灰岩でできた石垣と景観。エネルギーに溢れた世界遺産

6つの郭で構成された山城。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして、ユネスコ世界遺産に登録されています。城跡からは絶景の太平洋が一望でき、リフレッシュや瞑想にも最適な空間です。

城の中心部にある「一の郭(いちのくるわ)」は神聖な場所で、かつて祭祀が行われていたそう。比較的新しく築かれた「南の郭(みなみのくるわ)」は、風がそよぐ静寂な空間です。北側の高台に位置する「三の郭(さんのくるわ)」からは、目の前に中城湾や西海岸の絶景が広がりますよ。
城内や周辺には、琉球信仰の聖域とされる御嶽(うたき)も点在しています。立ち入り制限の場所もありますが、その周辺に立つだけでも浄化の力を感じられそうですね。
沖縄県中頭郡中城村字泊1258
【5月~9月】8時30分~18時30分(最終入場18時)【10月~4月】8時30分~17時30分(最終入場17時)
なし※気象状況や整備、各種イベントで休園あり、詳細は公式HPを要確認
【大人】500円【中・高生】300円【小学生】200円【小学生未満】無料
沖縄自動車道北中城ICより約8分
あり(無料)
「中城城跡」の詳細はこちら
「中城城跡」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:中城城跡共同管理協議会)
【那覇市】首里森御嶽
首里城正殿前にある聖地。風水的に計算された良い気の集まる場所

沖縄に訪れたなら一度は観光したい首里城。10カ所もある聖地を中心に築城されたといわれており、風水を緻密に考えた良い気の集まる土地に建てられています。
中でも有名なのが「首里森御嶽(すいむいうたき)」で、首里城公園内の無料区域に立地しています。琉球神話によると、神様が創った聖地であり首里城の中でも格式の高い拝所の一つです。その昔、国王が外出する際は、“神女(ノロ)”と呼ばれる神事を司る女性たちが必ず祈りを捧げる儀礼を行ったのだとか。

「首里森御嶽」の後ろに広がる「京の内(きょうのうち)」は、古琉球時代から自然崇拝や祖霊信仰の聖地で、王国の精神的な中核でした。
「京(けい)」は「首都」や「中心地」を意味し、文字通り「王国の中心地の中」という意味合いを持つ、非常に重要な場所とされています。
沖縄県那覇市首里金城町1-2
【4月~6月】8時30分~19時30分【7月~9月】8時30分~20時30分【10月~11月】8時30分~19時30分【12月~3月】8時30分~18時30分※有料区域の最終入場は閉場の30分前
なし
ゆいレール首里駅より徒歩約15分/那覇空港より車で約40分
あり(有料)
「首里森御嶽」の詳細はこちら
「首里森御嶽」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:首里城公園管理センター)
【那覇市】東のアザナ
神聖な空気を感じられる、首里城の展望台

首里城公園内の有料区域、城郭の東端、標高約140mの高台に築かれている「東(あがり)のアザナ」からは、城内や城外の町並みを一望できます。天候が良ければ、遠くに神の島・久高島を望める絶景ポイントです。

「アザナ」とは物見台のことで、城は防御の拠点であり、周囲を見張る役割も果たしていました。城内に時刻を知らせる重要な役目も担っており、非常に重要な場所といわれています。
美しい景色とともに、その神聖な空気をぜひ体感してみてくださいね。
沖縄県那覇市首里金城町1-2
【4月~6月】8時30分~19時30分【7月~9月】8時30分~20時30分【10月~11月】8時30分~19時30分【12月~3月】8時30分~18時30分※有料区域の最終入場は閉場の30分前
なし
ゆいレール首里駅より徒歩約15分/那覇空港より車で約40分
あり(有料)
「東のアザナ」の詳細はこちら
(画像提供:首里城公園管理センター)
【那覇市】波上宮
良縁・安産・長寿など、多くのご利益がある琉球王国の総鎮守

琉球では、海の彼方の理想郷に神々が住み、豊漁や豊穣をもたらすとされるニライカナイ信仰が根付いており、人々はその神々へ祈りを捧げてきました。
数ある拝所の中でも、重要な聖地とされているのが「波上宮(なみのうえぐう)」です。地元では“なんみんさん”や“なんみん”の愛称で親しまれ、初詣や節分祭の際には、多くの参拝者が訪れます。

海上安全、五穀豊穣をはじめ、安産、延命長寿、諸願成就、良縁祈願など、様々なご利益に繋がります。
沖縄県那覇市若狭1-25-11
【参観】24時間自由【祈祷受付】10時~16時15分【お守り授与】9時~17時
なし
ゆいレール旭橋駅より徒歩約15分/那覇空港より車で約20分
あり(無料)
「波上宮」の詳細はこちら
「波上宮」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:波上宮)
【南城市】ガンガラーの谷
子宝や安産を願う人々が訪れる、神秘の洞窟

「ガンガラーの谷」は、数十万年前まで鍾乳洞だった場所が崩れてできた、豊かな自然が残る亜熱帯の森。港川人(みなとがわじん)などの旧石器人の居住跡を探すため、現在も発掘調査が行われています。
古くから人々が命の誕生を願いに訪れるイキガ洞(男の洞窟)や、森の賢者と呼ばれる全高20mの巨大な大主ガジュマル(うふしゅがじゅまる)など自然のエネルギーを感じられる場所です。

谷の中は、専任スタッフによるガイドツアーで散策することができます。ツアーは完全予約制なので、事前に予約サイトをチェックしてみてください。
ツアーの出発点であり待合スペースの「ケイブカフェ」では、アーティストによるライブや各種イベントが開催され、ユニークなスポットとして注目を集めていますよ。※カフェのみの利用は不可
沖縄県南城市玉城字前川202
9時~16時※完全予約制(ツアーの出発時間は予約サイトから確認)
なし※イベント開催時は変更あり
【大人】2500円【中学生以上の学生】1500円※要学生証提示【小学生以下】無料※保護者同伴
沖縄自動車道南風原南ICより約10分
あり(無料)
「ガンガラーの谷」の詳細はこちら
「ガンガラーの谷」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:株式会社南都)
玉泉洞(おきなわワールド)
悠久の時が育んだ地底空間で、 安らぎのひとときを過ごす

本島南部の観光施設「おきなわワールド」内にある「玉泉洞(ぎょくせんどう)」は、全長5000m、そのうち890mを一般公開している国内最大級の鍾乳洞です。
玉泉洞は約30万年の歳月をかけて形成した鍾乳洞と考えられていて、地下水の流れる景観と雰囲気に心癒やされるという旅行者もいます。
見どころの一つは、透明度の高い地下水がライトアップされた「青の泉」。棚田状の鍾乳石リムストーンが幾重にも重なり、幻想的な光景を創り出しています。清らかで神秘的な青色に輝く姿は、まるで宝石のようといわれる絶景スポットです。

洞内には、「銀河街道」という名の青や緑の照明に沿った遊歩道を整備。床から伸びる石筍(せきじゅん)や水に浸かったつらら石など、およそ100万本以上の多様な鍾乳石と、流れる地下河川に滴り落ちる水の音が織りなす美しい光景が見られます。
沖縄県南城市玉城字前川1336番地
9時~17時30分(最終受付16時)
なし
【15歳以上】2000円【4歳~14歳まで】1000円【3歳以下】無料
沖縄自動車道南風原南ICより約10分
あり(無料)
「玉泉洞(おきなわワールド)」の詳細はこちら
(画像提供:株式会社南都)
※この記事は2025年10月24日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載の価格は全て税込価格です。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。
		          

















